●旅程の組み方(3)

●「祭り」に行こう。行く先の国の祭日、国の祝日、お祭り、宗教的な祭事、催事、芸術祭などをチェックすること。祭日は年によって日が違うため、各国の観光協会に確認をする。タイミング良くうまい所に居合わせると旅の楽しみがうんと違う。旅が深くなる。旅がきらめいてくる。日程の中に「祭り」を入れたい。

逆に「国民の祝日」をしっかり押さえておかないと行ってからしまった、と言うことになりかねない。日本のお盆、お正月を考えてみればわかる。祝日は必ず観光協会で確認しておこう。

●交通に要する時間を知ること。アメリカでは車なしでは旅は成り立たない。ドイツでは100kmはきっかり1時間の距離だ。通常、下の道は高速道路より時間がかかるし、山に入るとなおさらだ。街を抜けるのですら渋滞で時間がかかることがある。

列車を利用する人はトマス・クックの時刻表で都市間の所要時間を確認しておくこと。思ったより時間はかからないものだ。パリ-ミラノ間は夜行でちょうど良かった。都市間を移動するだけなら各駅停車(ミルク・ランという)は避けた方が無難だ。とてつもなく時間がかかる。でもそれがよくて私はちょくちょく利用する。もっとも特急といってもハノイ−ホー・チ・ミン間は40時間もかかる。こういった交通にかかる時間を大体頭に入れておこう。

その際、東京-大阪間600km。新幹線で3時間、在来線の特急で6時間、飛行機で1時間、車だと7時間、というのを覚えておこう。この尺度が距離と時間概念を得るのにずいぶん役に立つ。ちなみに東京-名古屋が400km、静岡が200km。熱海までが100kmである。

週の内必ず一日はお休みの日があることを覚えておこう。
ミラノの月曜日は最悪だ。ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がお休みである。大体、ヨーロッパでもアメリカでもアジアでも美術館や博物館は月曜がお休みのところが多い。パリではルーブルが火曜休館、その他の所は月曜日がお休みのところが多い。気をつけたい。また市場も日曜日には閉まってしまうところが多い。逆に骨董市などは日曜日に開催される。その週に何があるのかを地元の観光協会か地元の新聞で調べておこう。
●一ヶ月以上旅をするときはメールストップを作っておこう。旅の途中でもらう手紙はことのほかうれしい。長い研修旅行中、東京から送ってくれた子ども達の写真が本当にうれしかった。それだけのために長くつらい旅も喜びになる。海外の日本大使館では手紙を預かってくれる。アルファベット別の棚があってそこに差し込んである。アメックスのカードかトラベラーズチェック(たとえ1枚でも)を持っていると各都市のアメックスの事務所で手紙を預かってくれる。事前に住所を調べて家族や友人に教えておくと良い。手紙には「Client Mail」と書いておけば、30日間はキープしておいてくれる。

小包を出そう。1週間以上の旅程には必ず「郵便」の日を作っておこう。絵はがきなら毎日出せる。しかし、まとまった荷物は中央郵便局(通常GPOという。GeneralPost Office)から小包にして送ってしまう。私は毎週土曜日の午前中をそれにあてている。買い集めたおみやげ、本、いらなくなったガイド、地図、パンフレット。持って歩いても重いだけ。私は船便で出している。一ヶ月もしてひょっこり荷物が届くのもまたいいものだ。今まで船便で出してなくなったものはない。しかし、フィルムや描いたスケッチなどは送らないで、持って回った方が無難だろう。郵便局で小包用の箱も売っているが、私は近所のスーパーで段ボール箱を分けてもらっている。荷造り用の芯を抜いたガムテープとマジックインクは必需品だ。

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