●旅程を組む(4)

「季節」を考える。日本でも行く先によってベストシーズンがある。ヨーロッパは北から南へと広いので、季節を選ぶ必要が出てくる。

北欧:夏がよい。北欧の夏は5月中旬から10月初旬まで。この期間は昼間も長いので観光に適している。冬は日が短い(というかほとんど真っ暗)なので観光にはむかない。
中欧:英国も含んだこの地域は季節だけでいうなら、4月中旬から10月下旬までが観光シーズン。しかし、雨も多いので傘と雨具は必需品だ。
南欧:冬場はいわれているほど暖かいわけではない。けっこう寒い。ギリシアでも雪が降るぐらいだ。観光客が少ないのが取り柄。夏はめちゃくちゃ暑い。しかもヨーロッパ中の避暑客が殺到するのでよけい混む。おすすめは春と秋だなあ。

しかし、ヨーロッパのベストシーズンは「クリスマス」だと思う。にぎわう市場、きれいな街のデコレーション、静かな聖夜、クリスマス明けのバーゲン。しんとした寒さが心地よい。しかも冬はコンサート、オペラシーズンである。12月20日過ぎなら航空券も安い。是非おすすめしたい。

NY:ニューヨークが一番美しいのは10月の中旬から11月にかけてセントラルパークが紅葉するときだ。また初夏の新緑の時も美しい。ミュージカルのシーズンはこの初夏の頃に始まる。暑い真夏は避けたい。NYのクリスマスもきれいだ。11月下旬のサンクスギビングの頃は日本のお盆状態で米国内の移動は混むし、お店も軒並みお休みになるので注意。

アジア:東南アジアは乾期の頃がいい。11月から4月まで。この季節は湿度が下がりスコールもないので過ごしやすい。ヒマラヤのトレッキングもモンスーン明けのこのころが見晴らしがよい。

●詰め込まないこと。これはどんなに言っても言い過ぎることはないだろう。もし初めてヨーロッパに行くのだったら、訪れるのは一つの国、一つの都市にした方がいい。最初はあそこも行きたいここも見たいと詰め込んでしまうのだが、先は長い。最初は様子見、ぐらいに考えておいた方がよい。しかもあなたは旅慣れしていない。駅からホテルまでたどり着くのに何時間かかるだろうか。でも、最初はそれが楽しいのだ。だからけして急がないことだ。
日程の長さ。旅程の最初と最後の日は抜いて考える。5日間の旅は残り3日となる。車と鉄道で1日に都市と都市の間を移動出来るのは250kmまでと考えた方がいい。飛行機だと1日かかると思った方がよい。だから5日間の旅なら1都市にずっと滞在していた方がいいのだ。それでもそこを起点として日帰り旅行も出来るから行動範囲はずっと広がるのだ。

オンシーズンに出かける。日本の年末年始、ゴールデンウィーク、お盆は航空券、ツアーとも値段が跳ね上がる。しかし、これもちょっと時期をずらすだけで回避できる。

・ピーク日の1日早く出る。ソウル、バンコク、シンガポールなどに前の日に出かけて、そこからのヨーロッパ便を使う。一泊しても元が取れる。
・ピークの前後出発にする。どうしても取れなかったソウル行きの航空券がゴールデンウィークの中日出発で簡単に取れたことがある。

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