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■こむら返りについて


腓返り(こむらがえり、こぶら返り)とは、ふくらはぎ(これらの総称をこむらまたはこぶらと言う)におこる筋痙攣の総称と言われています。特に腓腹筋に起こりやすいため、腓腹筋痙攣と同義とみなされているようです。

なぜ、こむら返りが起こってしまうのでしょうか?

以下の原因が挙げられていますが、まだ解明にはいたってないようです。


筋痙攣の原因

疲労
グリコーゲンの枯渇、乳酸を代表とする披露物質蓄積、脱水とそれに伴う、電解質(電荷を運ぶことのできるさまざまな化学物質を含む溶液または溶液内の物質。電解質は血液内に、酸、基、塩(ナトリウム、カルシウム、カリウム、リン、塩素、マグネシウム、重炭酸塩など)として存在しており、血清を検査することにより測定できます。)の欠乏とアンバランス


伸張反射の異常
通常では考えられない筋収縮が起きる。(通常は上位中枢により、抑制されている)


中枢性の疲労
大脳からの脊髄へ神経伝達の乱れ。精神的疲労(不安、緊張、興奮)も影響。手掌の発汗が多いほど筋痙攣が多いという報告、乳酸の産生が促進されるという報告がある 


動脈硬化
血液循環の不良から各組織に運ばれる酵素と栄養が足りなくなる(動脈硬化の研究:1000人以上の日本人を病理解剖し、脳動脈の狭窄度を5段階評価したところ、どこにも狭窄が見つからなかった割合は10歳未満では100%、10代では92%となり年齢が上がるとともに減って、60歳以上では10%以下になった。個人差はあるが10代後半から動脈硬化が始まっている事に注目。九州大学) 



【 こむら返りをおこす人は腰が悪い? 】

私の臨床経験上こむら返りを生じる方のほとんどは腰が悪い方です。その原因を私は次のように推測します。



ふくらはぎの筋肉は腰の神経に支配されている

ふくらはぎの筋肉は腰から出る神経によって支配されています。腰から出た神経は太ももを通ってふくらはぎに到達します。
神経と筋肉のつなぎ目のことを“神経筋接合部”といいます。 神経筋接合部では神経の末端からアセチルコリンという神経伝達物質が放出されます。その神経伝達物質が筋肉に到達すると筋肉が活動するのです。



神経筋接合部


ふくらはぎの筋肉が過敏になる

腰に問題がある場合、多くの場合腰の内部に炎症がおこっています。炎症のある部位からは炎症物質が放出され、それが神経に到達すると神経の働きが阻害されます。すると神経筋接合部では神経伝達物質アセチルコリンの放出が抑制され、筋肉(ふくらはぎ)からするとアセチルコリン不足(栄養不足)になります。そこでふくらはぎは考えます、『少ない栄養でも筋肉を働きやすくしよう!』と。その結果ふくらはぎの筋肉は通常より過敏になり、ちょっとした動きでもすぐに過剰に働くようになります。つまり、こむら返りがおこってしまうということです。それを裏付けるように、腰の脇の筋肉をマッサージするとふくらはぎの筋肉がほぐれるのをよく体験体験します(筋連結や筋膜の影響もあると思いますが)。

実際には前記した原因もからんでこむら返りは発生していると予想します。


運動選手のこむら返り(筋痙攣)の対策と予防

・対象部位(ふくらはぎ)のストレッチ。温かく絞ったタオルでふくらはぎを揉み解すと効果的。指圧も良い。
・日頃からミネラルに富んだバランスの良い食事をする。特にカリウムの多いバナナ、オレンジ、ジャガイモ、ヨーグルト。マグネシウム供給源として緑葉野菜、シリアル(コーンフレーク)、ケチャップ。カルシウムに富んだミルク、ヨーグルト、豆、サーモン。カフェイン、アルコール、スナック菓子は好ましくない。
・運動選手の場合、試合前の1~2時間前に出来るだけ多量に水を飲む、試合中は少なくとも20分おきに200ml補給する。
・日常、試合前・中・後に十分にストレッチする。
・日頃のトレーニング。カーフ・レイズ、レッグエクステンションなど下肢のトレーニング。
・思考を柔軟にし「楽しみ」をもって運動する。
・芍薬甘草湯などの薬剤を使用する。


その他、私は背骨を綺麗なS字カーブに近づけ、腰部の余分な緊張を除き、循環状態を良くする事がこむら返り防止には役立つと考えています。



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