the personal experiences of

FINAL FANTASY XI

 

◆ヴァナ・ディール雑感

 
- 幸せのうしろ髪 -
 ひとりの冒険者がいる。彼女は、ヴァナ・ディールに生活する数多くの冒険者たちの中でも、かなり幸福であると言っていいだろう。そう、わたしは自分を、非常に幸福なプレイヤーであると、常々思ってきた。そして、とりわけ、その幸福さの象徴であり、その源泉となっているのは、私の友達と、その仲間たちであった。私のこれまでの、明るく楽しい冒険の日々は、彼らをなくしては、語ることはできないであろう。また、そのことを、私自身もよく理解していたつもりではあった。
 しかし、最近私の身に起こった、身辺のある変化、それを、冒険者の世界に模して言えば、「かねてから思い描いていた旅と、その支度」は、私を、自分が実に幸福なプレイヤーである、というそのことから、どうやら疎くしていたようであった。
そうして、念願の旅に出発する前日。私が、友達、仲間たちから連れられて見たものは、様々な色彩と喧騒の中にある、しかし無二といっていい幸福であった。それまで、未来のことにのみ、意識が向いていなかった私は、急になにか、心に重い鎖でもくくりつけられたような感じになり、その晩、それが止むことはなかった。
 私がヴァナ・ディールを離れる、その期間は、これまでのプレイ時間に比べれば、ほんのわずかな時間であることが分かっていつつも、幸福であるがゆえに、その足取りは重くなる。その重さこそが、私がヴァナ・ディールで手に入れた幸せの、なによりの証であるのだ。

2004.9.30

 
- その別れは永遠に -
 それは、まさに突然のことだった。リアルでの友人と、FFXIの話で盛り上がり、上機嫌で帰宅、ログインした私に知らせれたのは、リンクシェルのお友だちである、Limpさんが引退するということであった。リンクシェルのメンバーとの、初めてのお別れであった・・。しばらくして、私はまた、Mihorkさん、Yooさんとの、相次いでのお別れを体験することになる。その度に感じたのは、たとえようのない喪失感であったと、私は誇張なく言える。
 ヴァナ・ディールでのお別れは、まさに永遠のものである。たとえ、リアルでの彼らに会うことができたとしても、再び、あのキャラクターたちに会うことはできないのだ・・。お世話になったり、ともに苦労したり、そして、ほんのささいなことに一喜一憂した、たくさんの思い出だけが残った。
 戦士であったLimpさんとは、レベル50を越えてから、レベルも近く、進行のペースも同じくらいだったこともあり、レベルあげPT、AF、限界2、など、多くの行動をともにすることができた。私のセカンドキャラクターを戦士にしたのは、Limpさんの繰り出す、数々のウェポンスキルにあこがれてのことだった。彼は、氷河でエレをひっぱって、仲間を全滅させたあほな赤魔道士のことを・・、ふたりで、AFコッファーをさがして古墳をさまよい、ふたりとも箱を開けて帰ったあの日のことを、忘れずにいてくれるだろうか。
 同じく戦士であったMihorkさんは、リンクシェルのリーダーということもあり、みんなから「船長」という愛称で呼ばれていた。私は、このリンクシェルに入らなかったなら、ここまでFFXIを続けていたかどうか分からない。質問魔だった私に、たくさんのことを教えてくれた船長・・、船長のまねをして、レベルぎりぎりで虎狩りに挑戦し、瀕死になっていた私を助けにきてくれた船長を、私はけっして忘れない。
 白魔道士のYooさんは、知り合ってからの日が浅いのに、最もお別れがつらかった人かもしれない。その、思いやりを感じる言動が、リンクシェルの雰囲気を、とても楽しいものにしていてくれた。知り合って2ヶ月半とは言え、その間に交わした会話の数々をこそ、忘れずにおきたい人。また、引退時にみんなに送ってくれたアイテムが、そのモグハウスから消えることはないだろう。
 お別れなんて、絶対にしたくなかった人たちとの悲しい別れ。しかし、それを体験しても、私はまた、そんな人たちと知り合いたいと思う。あの日、あのとき、モニターを見ながら涙ぐんでいたのは、その人との出会いが、とても素敵なものだった証拠なのだから。

2003.3.20

 
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