■ 昔に比べたら、住みやすい環境になってきたなぁ

ボクが小さかった頃は、都内のマンションは「ペット禁止」が当たり前で、お出掛けできる場所も少なかった。それに比べると今は、少しずつだけど、
ボクたちの存在を認めてくれる公共の場が増えてきたみたいだ。

■ もっともっと、ボクたちが自由に出入りできるお店が増えるといいんだけど…


ボクたちはお店に入る時、キャリーバッグに入って、おとなしくしている。最近ではお気に入りの店も増えてきて、お買い物もすいぶん楽しくなった。
それに、このところ、ペット同伴OKのカフェも増えて、ボクたちがテラスでお茶をするのも、珍しい光景ではなくなった。とてもうれしいことだよ。
もっと欲を言えば、店内でお茶したいなぁ。ボクたちは、暑さ寒さに弱いから。


■ もっともっと、ボクたちをわかってほしいなぁ

ボクたちは、お刺身が大好き!(ケーキも好きだけどね) お泊まりするなら、格式のある純和風旅館がいいなぁ。でもおねーさんは「本当は、サウナのあるおしゃれなリゾートホテルに泊まりたいけど」と言っている… いつも宿泊先を決める時、あーだこーだと揉めているんだ。「泊まりたい所に
泊まれない」というのが、悩みの種なんだって。
雑誌で「ペット歓迎」のお宿を見つけても、ボクたちが「猫」だというだけで断られてしまうことが多いのも事実だ。「小型犬」はOKなのに、どうして「お座敷猫」はNGなの? 理由は「泊めたことがないから」「そういう規則だから」なんだって。ホントは、猫って聞ただけで、畳や障子や家具をボロボロにして、カーテンをよじ登って、高い所から襲いかかる、etc.… 悪いイメージしか持っていないんじゃないの? ボクたちは、うちの中の決まった場所でしか爪研ぎをしないし、カーテンをビリビリにしたり、TVをひっくり返したりなんかしないよ!
部屋の外を散歩したり、露天風呂に入ったりもせず(だって、乾かすのに時間が掛かるもんね)、ひたすら部屋でのんびりとくつろいでいるんだからね。それに、お部屋で宴会を開いて、ドンチャン騒ぎ、何てこともないしね。
夕食の刺身と、部屋からの眺望(海が見えると最高!)だけが楽しみなんだよ。それに、お行儀の悪い子は“
旅猫”の資格はないんだからね。
(もっとも、ボクたちのようなペルシャ猫は、他の猫と比べて、運動神経がニブイから、思うように悪さができないだけなのかも??)


■ ボクたちはペットではないぞ

実を言うと、ボクは「ペット=愛玩動物」という言葉がキライなんだ。なぜって、ボクは自分を猫だとか、ペットだとか思っていないから。ボクたちは人間とは姿形も違うし、言葉だって違う。でも、人間と同じ、優しい心を持つ生き物なんだよ。だから、ボクたちはいつもみんなから、家族の一員として扱ってもらいたいんだ。そのために必要なルールやマナーを身に付けて、どこに出掛けても恥ずかしくないように努めているんだよ。
ボクだって小さい頃は、パパの耳をかじったり、カンちゃんと一緒に部屋中を荒らし回ったりしたけれど… 今ではファミリーのリーダーとして、みんなの指導に余念がない毎日を送っているんだ。だから、ボクたちの子孫はみんな陽気でお行儀の良い子に育っている。もちろん、子供の頃は悪さもする
けれどね。

■ ボクたちからのお願い

ボクたちが散策をする公園や、パパの眠っているペット霊園には、たくさんの仲間が暮らしている。みんな、明るく振る舞っているけれど、どこか寂しそうなんだ。ちゃんと毎日ご飯を食べているのか、悪い人に苛められていないか、近所の人に迷惑を掛けていないか、事故に遭ったり病気になったりした時、どうなっちゃうんだろうか… とにかく、いろんなことを考えてしまうんだ。ボクたちは生まれた時から、ずーっと人間のお世話になって、一緒に仲良く楽しく暮らしているけれど、そうでない仲間もたくさんいるんだね。人間の勝手な都合で捨てられてしまうなんて、許せないよ!
だから、ボクは声を大にして言いたい。ボクたちは、子供の情操教育のための教材じゃないし、大人の見栄を張るための道具でもない。ボクたちは「飼
い主」を選ぶことができない。幸せな一生を送れるかどうかは、人間次第なんだ。
ボクたちのような生き物を育てるのは、人間の子供を育てるのと同じくらい大変(らしい)。病気もするし、ご飯にお金も掛かるし、時間と気持ちの余裕がなければ世話ができない(らしい)。いくら愛情があっても、知識や理解がなければうまく育たない(と言っていたっけ)。
もしも今、これからボクたちの仲間と一緒に暮らしたいと思っている人がいたら、これだけは聞いておきたいな。どんな時もずっと一緒に暮らしていく自信がある? 先のことを考えて、少しでも不安があったら、ボクたちの仲間と暮らすのはやめた方がいいと思うよ。これ以上、不幸な仲間を増やさな
いためにもね。ボクたちからのお願いだよ。