diary



2000.10.20
今日は手術のあとに仕事がたくさんあった。
9時をすぎてさあかえろうとおもったら・・
なんと!着替えがない!!
手術室においてきてしまったのだ。

この時間は手術室はもうしまっている。
でもマスターキーを借りるのはめんどくさい・・
そうおもったわたしは、結局手術着のまま
車に乗って帰ってしまった。

しかしこんなときに限ってまたハプニングが・・
なんとガソリンがないのだ。
手術着にカーディガンというあやしげな格好は
人目にさらしたくなかったが、
やむなくもよりのガソリンスタンドへ・・
バイトのにいちゃんにじろじろみられて、
気分はまるで脱走兵だった。

ものぐさすると、結局恥をかくという話。



2000.10.15
いや、確かに私がわるかった。
せめてはく前に、ゴムの緩さぐらいは確認しておくべきだった。

その日は朝から手術があり、私は遅れそうであわてていた。
とりあえず手近にあった手術着をひったくって身につけ、
手術に入った。

異変に気づいたのは手術も中盤にさしかかった頃である。
腰の部分のゴムがきれていたのか、ゆるくなっており、
ズボンがずるずると落下しはじめたのだ。
「いかん、これは早急に手を打たねば・・」
わたしは上半身は微動だにせず、下半身だけをあやしく回転させ、
ずぼんを元の位置にずりあげようとこころみた。
しかし努力の甲斐なくズボンは下へ下へと・・
膝の部分でいったんとまり、そこから床へへパサリと落ちた!。

ことここにいたり、私の背中には冷たい汗が流れた。
相方の外科医、麻酔科を含め、看護士にいたるまで、
スタッフは全員男性である。
経緯はどうあれ、執刀医がガウンの下はパンツ一枚で手術してるのがしれたら、
いったい彼らはどう思うか・・
いやそれより、彼らのうちの一人の手で、このズボンを元の位置に治される
はめにおちいったら・・
よりによってこの日に限りはいてきた、アホな常夏柄のパンツをおもい、
わたしは屈辱にふるえた。

いかん!彼らの一人たりとも、異変に気づかせぬべし!

私は手術終了まで、私の足下に注意が及ばぬようあらゆる手を尽くした。
そして手術終了と同時に、つかれたふりしてしゃがみこみ、
ズボンをずりあげると、なにごともなかったかのように
さっそうと手術室をあとにした。

開けたとはいえ手術室はまだまだ男性世界・・
女医の苦悩はつきない・・



2000.10.14
いいお医者さんをみつけること:
大きな病院の研修医として、外来で働いているとつくづく感じることなんだけど、
上手な病院とのおつきあいの仕方は、 ひとりだけでも信頼できるお医者さんをみつけておいて、
そのひとにずーっとついていくことだとおもうのです。

このあいだ仕事である小さな診療所の外来にピンチヒッターとして行って来た。
そこはいつもは年輩の内科の医者が何年もずーっと働いてるとこで、
患者さんもみんな近所の人。
だから病院のスタッフともみんなおともだちなのね。
診察室に入っても、ぜんぜん緊張感ナシ。医者と患者としての距離はなく、
まるで近所の人に健康相談してるみたいだった。
いつもはたらいてる大病院で見られる、患者の緊張感はそこにはなかった。

この雰囲気は、何年も同じ医者とおつきあいして、
自分のことをよくしってもらってる安心感からくるものだと思う。
いしゃのほうでもなじみの患者とくれば、
初診の患者より親身になってしまう。これは自然の情だと思う。

大きな病院では、医者はしょっちゅう変わるし、
忙しいのでゆっくり話を聞く暇もない。
患者さんも慣れない医者とはなす緊張感と忙しい雰囲気にのまれて、
きっといいたいことの半分もいえず、薬だけ手にして帰っていくのだろう。
そうとしりつつ医者はこなすことに精一杯で、
なんとか忙しく仕事をおえたものの、充実感は今ひとつ・・ということも多い。

医者の側からいって、ホントに充実したいい仕事をしたいと思うなら、
ちいさな、あんまりいそがしくない診療所で、
何年も慣れ親しんだひとたちとじっくりおつきあいするのがベストだ、と思いました。
みなさんも早めに自分の健康管理まかせられる、あまりあちこちにいかないひと、
見つけた方がいいと思います。ほんと。