シンポジウム 社会の中の「迷惑」を考える

インターネットにおける「迷惑」

話題提供者 成城大学 川上善郎

メディアと迷惑

メディアの「正しい」あり方はその存在が意識されないことである。その存在が強く意識されるときに、運ばれる「迷惑」とそれを運ぶメディアの「迷惑」とが議論される。まさに、このシンポジウムで「インターネットにおける『迷惑』 」が議論される所以である。

新しいメディアの登場は、既存のコミュニケーション布置の変容をもたらすものであり、そのことは、私たちの相互作用のあり方を変容させることである。では、どうして、コミュニケーションの変容を、私たちは「迷惑」ととらえるのだろうか。

情報の逆流−インターネットの情報の流れ

 マスコミにおける情報の流れは、一人の送り手から多数の受け手へという情報の伝達という図式であるのにたいして、インターネットの情報の流れは、

1.一人の送り手から多数の受け手という流れから、多数の受け手が、多数の送り手へ発信するようになる。これまでの図式で受け手であったものから、情報が発信される。

2.情報の流れというのが、送り手が情報を送り出すという図式から、受け手が情報にアクセスすることで情報が引き出されるという視点。

情報伝達の様式の変容

1.見える「コミュニケーション」

インターネットでは、多様なコミュニケーションが表面にあらわれてくる。これまでは、社会の特定の場所で密かに交わされていたコミュニケーションが見えてしまうのだ。かつては、見えるだけのコミュニケーションであったが、現在は参加する「コミュニケーション」でもある。

2.見えない「コミュニケーション」

その一方で、インターネットのコミュニケーションは、その送り手と受け手を見えない存在にする。送り手の匿名性がフレーミングや様々ないたずらを可能にするといわれる。しかし、もっとも重要なことは、コミュニケーションそのものが、現実の社会関係から「みえない」ことではないのだろうか。

迷惑とされる事例

1.情報提供される迷惑

ダイレクトメール

アダルトサイトからのメール

出会い系サイトからのメール

宗教系・カルト系からのメール

ねずみ講まがいの勧誘メール

各種の詐欺風のメール

破壊を目的とするメール(メール爆弾)

2.情報の橋渡しをさせられる迷惑

チェーンメールとわかっているメール

楽しんで転送してしまうもの

いやいや転送してしまうもの

チェーンメールとわからないで転送してしまうもの

ウィルスメール(増殖するウイルス)

3.情報を公開される迷惑

プライバシー情報の公開 誹謗中傷を目的とする

各種の情報の勝手な編集と公開

非合法な情報の公開

4.情報を利用されてしまう迷惑

各種の登録情報の流出

クッキーなどによる情報取得

インターネット調査などによる情報収集

5.オンラインコミュニティでの迷惑

発言の仕方、手紙の書き方の問題

トラブルになりやすい話題

トラブルを引き起こしやすい発言

トラブルを率先して引き起こす人の存在

参考ホームページ

困ったちゃんなメルフレ達 http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/2184/toppage.html

オンラインコミュニティのトラブル(黒岩雅彦) http://www.croiwa.com/works/works.html

悪徳電子メールの12の手口(米公正取引委) http://www.yomiuri.co.jp/bitbybit/bbb01/872901.htm

インターネット犯罪と不法行為 http://www.takahara.gr.jp/contents_law/00sub/22internet/00.htm

スパムメール対策 http://www.lycos.co.jp/dir/computer_internet/internet/e_mail/spam

cyber zone : Produce by Yuuki http://www2.odn.ne.jp/~cae23570/supa00.htm