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このページは、うわさとニュースの研究会に届けられた最新のうわさ研究を紹介するページです。うわさ研究の情報をおしらせください。

渡辺良智

2002

子供たちはどこへ消えるのか : 伝説生成の背景を探る

青山學院女子短期大學紀要http://ci.nii.ac.jp/jp/images/space.gif56,151-182,2002

まったく不勉強で渡辺さんのことを知りませんでした。僕の研究領域とほとんど一致している研究者です。上記の論文は「幼児の誘拐」についての都市伝説の考察です。そのほかにも、たくさんおもしろい論文を発表しています。この方に行き当たったのは、スキャンダル関係でM資金をインターネットで検索しているときでした。いずれの論文も実に深い知識に基づいてまとめられています。元の論文(pdf)も読めますよ。

 

渡辺良智

噂の不思議な世界

青山学院女子短期大学学芸懇話会, 1998..

 

渡辺良智

首都圏の国際化に関する一考察 : 外国人をめぐるマスコミ情報と口コ情報
青山学院女子短期大学総合文化研究所年報http://ci.nii.ac.jp/jp/images/space.gif3,99-116,1995

 

渡辺良智

M資金伝説
青山學院女子短期大學紀要http://ci.nii.ac.jp/jp/images/space.gif52,165-193,1998

竹中一平

2005

日常会話におけるうわさと話題の比較−属性と機能の観点からの検討− 筑波大学心理学研究 30,33-42

筑波大学の博士課程の院生の研究です。うわさを含めた多様な話題について、それらの話題がどのような機能を会話の中で果たしているのかを多変量解析を用いて分析したものです。今後の発展が楽しみです。

畑中基紀

2005

マドンナはどこにいる?−『坊ちゃん』における<うわさ>の機能 明治大学教養論集 39059-76

明治大学の畑中先生の論文です。今回は小説坊ちゃんの中でうわさがどのような働きを果たしているのかを展開するのだが、小説の中では二重の意味でうわさが使われているというのが本論文の目玉。坊ちゃんを構成するために「うわさ」を記述し、その「うわさ」の中で生きている坊ちゃんを記述することで小説の中の坊ちゃんが現れてくる。これがひとつ。すでに前作で議論されたことである。今回は、マドンナが「うわさ」でしか登場しないということに注目した論文である。もう一本の論文は「世間のレッスン−学校という世間と坊ちゃん−」人文科学論集2005です。

稲葉哲郎

2003

うわさの伝播過程 一橋論叢;129;4;通巻750;2003;4月号,107-119;436-447

未読です・・

サトウタツヤ

2004

うわさとパニック 「立命館人間科学研究」No. 7 2004年3

うわさとパニックについての講演です。とても読みやすく、うわさとパニックを理解するのに最適な入門書でしょう。うわさからパニックになつた事例のうち代表的なものを要領よく配置しています。最後はちゃんと「当り屋」情報でしめくくっています。佐藤さんの当たり屋情報の枚数は今も増え続けています。お持ちのかたはぜひ送ってください。送料はお返ししますし、プレゼント(論文)付だそうです。

畑中基紀

2003

2004

プロットをめぐるうわさ−映画テクストによる分析モデルの試み。明治大学教養論集 368号75−93

「世間」を表象するくうわさ)−映画テクストによる分析モデルの試み。明治大学教養論集 382号73−88

明治大学の畑中先生の論文です。タイトルからも分かるように映画の中のテクスト分析を行っています。専門は近代日本文学とのことです。前者は山田洋二監督の「男はつらいよ 寅次郎の青春」、後者は小津安二郎の「お早よう」の一部を分析したものです。映画のせりふを魔術師のように解読していくなかから、映画の中で「うわさ」を語らせることが、どのように見ている私たちにリアリティを生み出していくかを示した論文です。僕の分類では「ゴシップ」という身近なうわさですが、じつに生き生きと映画の中で語られているかを示しています。この他に「『細雪』とうわさの方法」桐朋学園大学短期大学紀要第17号1999もあるそうです。

中谷文香

2003

噂とメディア−チェーンメールによる情報の伝達−

東京女子大学卒業論文

4種類のチェーンメールについてメール調査法によって調査。結論はチェーンメールのタイプによって、伝達の形式がことなることを実証している。携帯電話のメールがポイントのひとつとして指摘している。なかな興味深い結論でした。

竹中一平

2002

「対人コミュニケーションの視点からみたうわさの伝達」

第43回日本社会心理学会発表

うわさ研究のニューフェイス。筑波大学の卒業研究の発表。なかなか面白い研究です。名前をクリックすると、この研究の要旨がでてきます。

サトウタツヤ

2002

「2002年・春〜夏の当たり屋チラシ」

第43回日本社会心理学会発表

言わずと知れた「当たり屋」研究者の学会報告。新しい情報満載。

関谷直也

2002

環境報道と社会心理 東京大学人文・社会系研究科修士論文

環境報道についてのわが国ではじめての体系的な社会心理学的研究である。本文600ページの大著。うわさという視点から直接的にかんけいするところは、「風評被害」に関する部分である。第10章「風評被害」からみる「環境リスク」の社会心理学である。本書は、リスクコミュニケーション、環境心理学、マスコミュニケーション研究者にとって必読の文献となる。もっとも修士論文では読みにくい。できるだけ早い機会に一般書として出版してほしい。

中村功

2002

ゲンダイの流言−「携帯ワンギリ広告」の例−

松山大学論集 第13巻 5号 296-333,2001

言わずと知れた「ワンギリ」流言を仔細に検証した論文です。ワンギリ流行の過程を実にこまめに、そして客観的に記述しています。さらに、この種の流言がなぜ広まってしまったのか、どのように抑えるべきだったかにまで言及しています。惜しむらくは、ワンギリ流言がインターネット、とりわけ2チャンネルでどのように論じられたのかに目配りがされていたらと思いました。2チャンネルの存在が、伝統的なマスメディアのおかした致命的な失敗をどのように正したのかについての論考がないのは、21世紀の流言の研究としては今ひとつというところでしょうか。なんて書いていますが、それじゃ自分でやったのかというとやっていないのですから世話ないですね。すみません。中村さん。

廣井脩

2001

流言とデマの社会学

文芸春秋社

廣井さんは、東京大学の社会情報研究所の所長さんで、災害研究を一貫なされてきた方です。流言研究の先駆者です。あとがきにも書いておられるように、本書の特徴を「災害をめぐるうわさ」と「風評被害」の二点で他書と一線をかくすと述べています。このふたつの領域に関心のある研究者にとって必読書でありますし、流言についての研究史を理解する上でも適切な書であると思います。ただ、うわさについての基本的なスタンスが災害という視点からなされているために、「・・・かなり深刻な社会的影響を及ぼすから、こうした流言を規制する必要があるのは全く当然のことといえよう」(P.81)という一節に現れているように、流言を規制する必要がある場合があること、また規制することが可能と考えているのです。流言とは、私たちが語りたいこと、感じたことを述べることであり、そのような行為をどのようにして規制することができるのか、いささか疑問に感じました。

佐々木敏裕

2001

メディアが拡大する「風評被害」−被害の発生にうわさは関係しているのか 
「朝日総研リポート」朝日新聞社総合研究センター No.151,70-86

「風評」についての研究は、ほとんどなされていないのが現状です。佐々木さんのこの論文は、ジャーナリストの立場から「風評被害」にチャレンジしたものです。風評被害という用語は、1981910日、日経新聞地方経済面に「道、北海電との泊まり原発『安全協定』案を月内にも4町村に提示−風評被害の補償も」というのが初出で、基本的に原子力関連でつかわれてきたという。それが、1997年の重油流出事故で大流行する。前年まで多い年でも30回未満のものが、97246,98154994442000537とブレークしているという。風評被害とうわさと大きくちがうところは、風評被害がマスメディアの報道によって生まれるというところだろう。放射能であれ、ダイオキシンであれ、災害の発生した地域やそこの産物に「厄災」のラベルをはることから風評被害がはじまるという。

松井 豊

2001

不思議現象を信じる心理的背景 
Tsukuba Psychological Research
Vol. 23, 63-74

松井豊さんは、筑波大学の社会心理学系を支えている中心人物です。血液型性格判断について社会心理学の立場から鋭い批判をなさったりもしています。松井さんの中心領域は援助行動ですが、そのほかにも、恋愛社会心理学のわが国の第一人者でもあります。本書は、若者にみられる不思議現象の社会心理学的な背景を社会調査にもとづいて分析したものです。

高野誠司

1995

霊のイコンとしての<顔> 
『西日本宗教学雑誌』第17,1995 

高野さんは、現在九州大学他で非常勤をなさっている研究者です。「専攻は宗教社会学ですが、神話の分析心理学的解釈をきっかけにしていわゆる「口頭伝承」の研究に手を染め、それが都市伝説の「発見」に至って、これに俄然興味を惹かれて今に至ります。今は主として構造分析、あるいは記号論的な分析の方向から「うわさ」についてアプローチ」なさっているそうです。1999年には「トイレの花子さん」論、今年は「口裂け女論」を書かれているそうです。論文の請求は高野先生におねがいします。この論文は、「人面犬」についての論考です。読み進むうちに、ふと気が付くと「人間とは何か」という根源的な問いに対して、ただ「人間とは<顔>である」としか答えられない地平にたっている自分に気がつくという趣向です。なかなか説得力がありました。高野さんの論文は以下のとおりだそうです。

  1. 「うわさの座標分析・序説」西日本宗教学会『西日本宗教学雑誌』第13 1991
  2. 「情報・うわさ・物語 聞く主体と意味」日本宗教学会『宗教研究』300 1994
  3. 「怪談の《リアル》」西日本宗教学会『西日本宗教学雑誌』第21 1999  「学校の怪談」論
  4. 「都市伝説の論理と呪術」西日本宗教学会『西日本宗教学雑誌』第22 2000  「口裂け女」論
  5. その他に、西日本新聞19984月〜19997月まで、70回《噂》のコラム 

佐藤達哉編集

1999

流言、うわさ、そして情報−−うわさ研究の集大成−− 
至文堂 2400

清水幾太郎から、川上善郎まで。これは冗談。でも清水幾太郎の次の章に、川上善郎の「われわれは『事件』をどのようにして知るのか」があるのは事実です。登場人物は、編者をいれて25人の研究を採録したものです。うわさへの多様なアプローチをあらためて感じさせられる一冊です。仮に、これらの文献のタイトルを知ったとしても、集めるだけでも大変なことだと思います。ばらばらになされてきた「うわさ研究」のあらたな構築のために本書の刊行がきっと起爆剤になると感じさせられました。

吉原健一郎

1999

落書というメディア−江戸民衆の怒りとユーモア− 
教育出版 1500

吉原健一郎先生は、成城大学文芸学部の先生。「落書」はらくがきではなくて、「らくしょ」と読む。本書は、江戸時代の「落書」についてまとめられたものである。「落書」という言葉は酒井紀美さんの「中世のうわさ」に書かれていたので注目していた。「落書が江戸時代の中で、どのように生み出されたのか、その作者はどのような人びとなのか、どのように流通したのかといった疑問をもちつづけて」本書ができあがったという。落書の研究は、インターネットの言論を考える上でとても役立つに違いない。

籠谷和弘

1999

うわさ否定行動の意図せざる結果−不完備情報ゲームによる数理モデル分析− 
社会学評論、49、pp.584-599

この論文は、うわさ否定行動の効果に関して、数理モデルをたてて、うわさ否定行動がもたらす様々な意図しない結果がなぜ引き起こされるのかを解明しようとしたものである。

稲葉哲郎

1999

都市伝説’98−−『ドラエモンの最終回(仮)』その伝播過程を検証する

ご承知の「ドラエモン最終回」のうわさの伝播を立命館大学学生3034名を対象に電子メールをによる調査依頼を行い、稲葉ゼミのホームページ、あるいは電子メールで回答させたものである。

田中洋

1999

うわさが伝える動機の違いがうわさの伝達過程に与える影響 
東京大学文学部卒業論文

うわさ研究では数少ない貴重な実験研究である。研究1では、中学1年から高校1年まで各一クラス合計197人を被験者に、また、研究2は、大学生127名を被験者にしたものである。研究2では、うわさの日記の筆者がターゲットになったという。女子大生のストーカーにつきまとわれて、大学をやめたという設定だそうだ。

三上俊治

1998

インターネットと流言
『日本語学』19989月臨時増刊号「特集:複雑化社会のコミュニケーション」明治書院

日本のメディアラボの持ち主、三上俊治さんの論文です。うかつにも最近まで気がつきませんでした。すみません。内容は、コンピュータウィルスの流言、UFOに関する流言、最後にインターネットは流言の温床につながるかでしめくくられています。博学ぶりがうかがえる好著です。この論文は三上研究室からたどりつけます。三上俊治「サイバーカルト集団自殺の謎」 (http://www.soc.toyo.ac.jp/faculty/mikami/cybercult/index.html)

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