99/6/30 ディスカウントストアといえば、アメリカではKマートが有名である。日本のダイクマなどの大規模なもので、ショッピングモールの中にあったり、独立して広大な駐車場をもっていたりする。ディスカウントストアーやデパートのトイレでの誘拐未遂事件、これは例のディズニーランドと同じ仕掛けの話しだが、ブルンバァンの「メキシコからきたペット」新宿書房pp.154-164に詳しく3種類ほど紹介されている。また、同じくブルンバァンの「チョーキングドーベルマン」新宿書房のpp.112-125にも詳しく紹介されている。こちらでは、誘拐未遂の話以外に、幼児の男の子がペニスを切り落とされる話が数種類紹介されている。私たちが今問題にしているのとは対称的な話しではある。ただそこで紹介されている話は、1975年に採集されたものだ。一部を紹介しよう。「たしか10年ほど前の1965年頃−わたしが18歳の頃だった−と思いますが、ある小さな白人の男の子に関する話を聞いたことがあります。その子は母親と一緒にKマートへ買い物に行き、おしっこがしたくなったんです。そこで母親は初めて、自分と共に女性用の化粧室に行く代わりに、その子一人で男性用の化粧室を使わせに行かせようと思ったんです。その子はとても長いことそこへ入ったまま出てこなかったのでね母親は心配になって、ある紳士に中へ入ってどうなっているか見てきてほしいと頼みました。そして彼らは小さな男のがペニスを切り取られて、血の海で倒れているのを見つけたのです。その後彼らは、三人の黒人少年たちがポケットに血だらけの・・後略・・・」(pp.116-117)
Kマートができたのが1963年、話を採集したのが65年ということになります。西日本新聞がとりあげたディスカウントショップの開店はいつだったのでしょうか。
99/6/29 ディスカウントストアーの都市伝説について、別の方から(Bさんとしておきます)情報をいただきました。現在の話ではなく、数年前にあったこととして・・・
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1.記憶が定かでないのですが、女の子(小2、と言ってたような)が、東急すすきの店だったか、たまプラーザ店だったかの駐車場で、異常者に乱暴されて、子宮破裂の重症を負った、というものでした。
もうひとつ別の話も一緒に聞いたと記憶しています。誘拐とかそんなふうな、子供が連れ去られて行方がわからない、というような話だったように、おぼろげに記憶しています。もしかするとそっちが駐車場だったかもしれません。
2.聞いたのは、これがかなり前で、2年くらい前じゃないかと思います。ひょっとするともっと前かもしれない。
3.教えてくれたのは、同じマンションに住む、男の子がふたりいる専業主婦の奥さんです。
4.1にも書いたように、ディスカウントショップではありません。駐車場、というふうに記憶していますが、1でも書いたようにこれが別の話と交錯している可能性はありますので、トイレだったのかもしれません。忘れてしまった。店自体は普通に一般の人が利用している有名店です。すすきの店だったか、たまプラーザ店だったかで、店の特徴はずいぶん違いますが。
書いていて気づきましたが、わたしが聞いたのは、ディスカウント伝説と、ディズニーランド伝説の見事な抱き合わせですね。子持ちの親を震え上がらせ、誰かに言わずにはいられない気持ちにさせるのに、このふたつのパタンは、まさに、原型と言うにふさわしいものだと思います
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ありがとうございました。ディスカウントショップとか、郊外にできたショピングモールなどに付き物なのでしょうか・・
99/6/27 2−3日前の朝日新聞夕刊の一面をみて驚いた。広末の早稲田登校の写真と記事だ。朝日新聞の「愚かさ」もいよいよ本物になってきたと思う。これ以上は何もいうことはない。
99/6/24 今日は一通のメール(Aさんとしておきます)を紹介します。類似した話が、どのように分布しているのか、一緒に考えてみませんか。知っている情報をぜひおしらせください。1.話の正確な内容、2.聞いた時期、3.教えてくれた人、4.ターゲットになったお店の特徴などをメールでくださいね。さて、いただいたメールは、
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私は福岡県に住んでいます。最近気になることがありました。私は西日本新聞を購読しているのですが、こういう記事があったのです。、
> 6月17日朝刊 西日本新聞
> 「続く反響残した教訓は?」「春日市のデマ騒動」
> 「女児が乱暴され重傷を負ったらしい。」一片の情報が先日春日市を中
> 心に駆け巡り、波紋を広げた。取材の結果、デマであることが判明。自
> 体を収拾するために、記事(13日付)を掲載した。しかし、今度は「本
> 当にデマなの」「事実だと信じて疑わなかったのに」など問い合わせが
> 殺到。(略)
> 父親と買い物に来ていた小学女児がディスカウントストアのトイレで
> 中学生に乱暴され、重傷を負った」
>という内容。うわさや口コミとして広がった。
このうわさは3月頃から広まり始めたとされていますが、私はこれとほとんど同じ話を実際にあった事として2月に読みました。この話はもしや都市伝説化しているのではないですか?
共通するキーワードは
「女児(関東版は幼稚園児)がディスカウントストアのトイレで」(実際にはそ
れぞれの地域に実在する店名)
「中学生もしくは高校生に」
「箒・モップの柄で乱暴され」
「子宮破裂の重傷を負って病院に運ばれた。」
これに類するうわさをお聞きになったことはありませんか?
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ぜひおしらせください。福岡方面の話ですが、関東地方にもあるとのことです。たくさん集まったら別のページに特集を組みましょう。
99/6/22 今日は、成城大学の吉原健一郎先生の「落書というメディア」をうわさ研究の現在に紹介した。じつはまだ読んでいない。昨日いただいたばかりだからである。江戸時代におきた事件への反応が落書に反映されているという。大きい事件では多数の落書が飛び交う。なんとなくインターネットの「あめぞう」などの掲示板を思いおこさせるではないか。江戸時代には言論の自由がなかったというが、盗聴法成立で、ふたたび落書の時代がやってくる。
昨日一通のメールをいただいた。現在転載の許可を御願いしているところだ。新しい都市伝説の誕生か・・・
99/6/19 昨日の朝日新聞に「うわさ」の力を示す話しがでていた。「海自艦が実弾誤射」という記事である。要するに今年2月高性能20ミリ機関砲のチェックのために模擬弾を撃ったところ中に2発実弾が入っていた。実弾は恐ろしいことに、市街地を越えて青葉山の山中に打ち込まれたという。記事中に「・・防衛庁には報告してなかったが、実弾発射のうわさが広がったため、6月17日になって事実が発覚した。・・」と書かれている。このようにうわさが走り悪事が露見する。いずれにしろ権力のあるところでは、うわさだけが真実を語るようになってしまう。ジャーナリストは、どうして独自の取材で事実を明らかにしなかった(できなかった?)のだろうか・・。
99/6/15 Stuart A. Vyseの「人はなぜ迷信を信ずるのか−思いこみの心理学」朝日新聞社を読む。迷信行動を理解する上での好著。基本的な社会心理学的知識から、どうして迷信を信ずるのかを解明している。基本的な視点は、迷信には効用があり、私たちが生きていく上で、決してマイナスの物ではないという主張である。やはり、研究対象に愛着がある本は安心して読める。ただ、ちょっと深みにかけるのが残念だった。また参考文献を翻訳の段階で落としてしまったのはいただけない。元の論文を探すのに手間がかかる。
99/6/10 昨日は「ノストラダムスに踊る人々研究会」であった。すでに書いたように、7の月の直前であるにもかかわらず「踊る」人々はほとんどいないようだ。喜ぶべきことなのだろう。後藤勉の最初の本を読んだ。あの人に印税を献上するのはいやではあったが・・。読んだ感想は、後藤さんはエライ、である。彼の論理の出発点は、ノストラダムスは絶対に間違えないという一点にある。これは強い。ノスちゃんの記述は間違いのない予言である。予言は間違えることはない。しかし、解釈をする人々が間違えて解釈した「予言」は、当然のことだが、はずれてしまう。解釈が間違えているのであって、ノスちゃんの間違えてはいない。なんだか、私たちの国のいつか来た道をおさらいしているだけという感じがする。いずれにしろ、後藤さんは、誠心誠意ノスちゃんの予言を解釈しているのだと主張し、仮に予言がはずれたならば、解釈した私が悪いと言っているのである。とても謙虚な姿勢なのだ。この7月に超光化学スモックで日本が滅亡しなかったからと言ってノストラダムスが間違えていたと非難するのはよそう。光化学スモッグなんて言葉は死語になってしまった。
99/6/5 朝日新聞大阪版に、ここで紹介した稲葉先生の「都市伝説98」「ドラエモンの最終回(仮)」その伝播過程を検証する−が社会面のトップを飾っていました。とても詳しく取材された記事で、原作者のコメントものせられていました。稲葉ゼミナールの学生にとっても嬉しい出来事だったでしょう。
99/6/2 5/30書いたナイナイのうわさについて、くわしく紹介しているサイトがあることを友人が教えてくれました。
HATENAというところです。その記事中で、ここのアドレスが紹介されていました。うれしいですね。ありがとうございました。もうひとつ日本経済新聞の記者の方から教えられたサイトを紹介します。
2000年問題をめぐるうわさのサイトです。といっても、英語なので気が引けるのですが・・。99/6/1 「うわさ研究の現在」に三上俊治先生の論文を紹介しました。この論文は昨年の9月に「日本語学」という雑誌に掲載されたもので、インターネットの流言に関するものです。