子供の減少と乙女座冥王星世代

しばらく前から話題になっている酒井順子さんの「負け犬の遠吠え」を読んだ。
どんなに美人で高収入でも30歳以上、未婚、子供なしの女は負け犬という、思わず目を引いてしまう現代世相にタイムリーなキャッチコピーのエッセイ本。このコピーだけ見てしまうと人権に敏感な人から抗議が来そうだけれど、中身を読んでみれば、負け犬の生態が細かく観察されていて、けっこう笑えました。笑えず深刻に受け取ってしまう人は読まないほうがいいかも。わたしなどは、美人にも高収入にも当てはまらない負け犬です。それも、確信犯的自主選択の結果なので笑い飛ばせて読めたのかもしれません。なお、酒井さんの定義によれば、現在独身のバツイチの人もシングルマザーも負け犬の分類に入るとのことです。結婚してて子供なしの人もそうなのかな。
ともあれ、子供が減少しているのは、今の30代の非婚率が高く、結婚している人も子供をもっていないか、せいぜい1人というのが原因というか実体だからでしょう。
勝ち負けの表現方法については、ここではおいておくとして、占星家として私が目をつけたのは、やっぱり星の影響です。男女共に負け犬大量発生の原因は、星の影響!などといったら、少子化を嘆いている厚生省の方々や親の世代は宇宙人との会話か?と思えてしまうかも。

しかし占星術的に見ればどう考えても星の影響は無視できないのです。
今、30代の人たちは1964年から1973年生まれの人です。といっても30歳になって間もない73年、72年、71年の人はまだ結婚する可能性もおおいにあるのでここでは除外してみます。ところで冥王星が乙女座に入ったのは1956年の11月からでした。このあとまた獅子座に逆行したりしているので、完璧に乙女座冥王星が始まったのは1959年からです。59年から62年まで天王星は獅子座にあったので、まだ乙女座色はそれほど強くはなかったのです。この年代の人は離婚は多くても子供はいたりします。
冥王星も天王星も乙女座にあって、乙女座色が強いのは、1963年から1968年に生まれた人たちです。 自分も含め今の30代後半の人たちです。この世代は20代をバブル景気の中で過ごしました。そのせいもあるのか、金銭感覚および恋愛観や結婚観がかなり狂っている状態で年だけはとっていくという人が多いような気がしています。
さて、乙女座の意味を思い出してみましょう。
乙女座のありがちなキーワードは、「潔癖、完璧主義」「働き者」「物腰がソフトでよく気がつく」 「細かい」「分析、比較好き」「補佐的」「自分の能力を磨くのに熱心」「医療、美容」などがあります。個々の人の性格はいろいろでも、この乙女座世代と、上の獅子座世代は明らかにカラーが違うし、その下の天秤座世代ともまったく違っています。
処女性を象徴する完璧主義の乙女座冥王星世代が、結婚する人が少なく、子供を生む人も少ないのは、 冥王星という強力なパワーの影響を受けていることを思えば、これもまた星の運命というか自然の摂理のようにも思えてしまいます。乙女座は自己防衛心の強いサインなので、他人と深く関わらなくてはならない結婚に躊躇するのもそのままの傾向。また本当は子供が欲しくてもできにくいのは、不妊を象徴する乙女座が強い位置にあったら、その可能性も大きいわけですし。
恋愛に傷付いて疲れたりすると、恋愛もめんどうになり、仕事をしているほうがよっぽど気がラクになってしまい、そのうえもともと仕事好きだったりするので、みんながびっくりするような創造的な仕事はできないのですが、小細工のきいた仕事に集中していたり、女性ならエステだ、旅行だ、習い事だなどにオタクなまでにはまっていたりします。
ディンクスやパラサイトシングルなどが出てきたのも多くはこの世代から。皇太子様雅子様の間に子供がなかなかできなかったのも乙女座世代なのだからしかたありません。その他、乙女座冥王星世代の有名人などを見ても、子供がいない人はあちこちに。

世代的傾向としては、本当に未婚の人、子供なしの人が多く、もうそういった世代なんですよね。
今の20代の人たちは、結婚年令は上がったとしても、今の30代の人たちに比べれば結婚する人は増えるだろうと思います。
乙女座冥王星・天王星世代は負け犬大量発生となったわけですが、 酒井さんの本の話しに戻り、負け犬が多いとはいえ、中には勝ち犬の人もいるわけです。 この差はいったいどこから来るのでしょうか?
現在の自分を作っていくのは、もともと持っている運命や性質(占星術では出生チャート)と生まれ育った環境(家庭だけでなく住んでいる国ということも含めて)、時代の流れ(現在の星の動きも含めて)、個人の自由意志(魂の意志や気持ち)が、ブレンドされてということだと私は考えています。
負け犬と勝ち犬の分かれ道は、おそらく自由意志がポイントになっているような気がします。
子供が欲しいのに体質的にできにくいという人は別とすると、結婚していない人や、あえて子供をもっていない人は自分でそう選択しているのでは?
「わたしは本当は結婚したいんです。でも相手がいなくて」と言っている人は多いですが、それを言っていても、そうかなと思えるのは、せいぜい33才ぐらいまで。本当に「結婚をしたい人」は20代中か遅くても32、3才までに結婚という形を選択しています。
わたしの同世代の友人は乙女座冥王星・天王星世代ですが、勝ち犬となった人たちは、20代のときにほとんど強迫観念的状態で結婚していきました。この「強迫観念的状態で」というのがいかにも乙女座的なんですけど。一方負け犬の人たちは、もともとの性格プラス、職場環境などが結婚圧力の少ない仕事をしていたりすることが多いので、いっこうに結婚する気配はなく、そして結果的に未婚の人が周囲に集まってしまい、ますますその状態が普通の感覚になってくるのです。

酒井さんのチャートを見たい!っと思ったのですが、誕生日がわかりませんでした。
1966年の9月生まれ。太陽は乙女座か天秤座ですが、この頃は乙女座色がかなり強まっています。 金星も生まれ日によっては乙女座。そのような酒井さんが、このような内容の本を書かれて、世代を代表しているようで、とても象徴的だと思います。

今、現在20代の人も、自分が負け犬予備軍かどうかは、本を読んで自分と照らし合わせてみたら 多分わかるでしょう。
わたしは20代の頃から、酒井さんの書くところの負け犬の条件にかなり当てはまっていましたから。
わたしの場合は極端な例になりますが、中学生の頃から漠然と、自分は子供は生まないだろうと予感していました。というのは、小学生のときにもう子育てはしたような気になってしまい(子供時代はけっこう家事をやっていたのです。しかも決して嫌いではなく料理も裁縫も喜んでやっていたうえ、弟の面倒も見ていました)けれど自分の時間が足りないという気分が常にあって、大人になったら自由な時間ができて、自分の自由時間ほどすばらしいものはないだろうと思ったのかもしれません。
そのうえ、私の天体は、ほとんどが牡羊座、魚座、水瓶座で構成されているので一人がほとんど苦にならないため、負け犬適性がありすぎです。

ところで、負け犬という言葉はあるけど、負け猫とか負け鳥ってないんですかね。
勝ち猫とか勝ち鳥ってあってもいいような気がします。それこそまさに自由度が高そう。
こういう比較そのものがナンセンスだと思うけど、比較して成り立っている、せこーい民族の 子供っぽい日本社会なのでしょうね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

BACK