シルについて、ミックについて、かりんについて
そのほか猫のこともろもろ

猫の出てくるお気に入りの本

猫を飼うようになってから、ご多分にもれず猫関係の本をよく読むようになりました。それこそ写真集、エッセイから小説までなんでも…。その中から、今回はフィクションものを少しご紹介。

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「ゆきの山荘の惨劇〜猫探偵正太郎登場〜」柴田よしき、角川文庫

柴田よしきは割と好きな作家さんです。RIKOシリーズとか、ご本人にご主人も子供もいるとは思えないパワフルな内容でぐいぐい引っ張ってくれます。実を言えば文章とか構成とか、ときどき「えっ?」と思うような不安定さも感じるんですが、生き生きしたキャラクターが私的には一番の魅力かな。ものすごーく好きな、オタク心をくすぐる男性キャラとかいるんですけど、それは猫とは関係ないので…(^^;)

この話は、猫の正太郎の一人称で語られるミステリです。ライトな語り口で軽く読める内容なので、あまり普段本を読まない人でも楽しいんじゃないかと思います。
猫の描写はリアリティという点では無理がありますが、もともと猫が主人公ってくらいですから、お話として猫好きとして堪能すればいいんじゃないでしょうか。
私はここに出てくる雌のシャム猫、トマシーナがお気に入りです。綺麗で頭がよくて、ちょっと切ないところもあって。正太郎の話はシリーズになってますが、この子はゲストキャラなのでもう出てこないんでしょうけど、ちょっと残念。

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「ジェニイ」ポール・ギャリコ、新潮文庫

これもジェニイという雌猫がとっても神秘的で素敵な一冊です。タイトルしか知らなかったんですが、少し前に「白い犬とワルツを」と対になってキャンペーンをやってたらしく(作者とか全然違うんですが)本屋でよく平積みになってたので買いました。
翻訳ものだし、割と以前に書かれているせいか文章にちょっと読みづらいクセがあったりしますが、猫のしぐさとかが細かくて、読んでいて楽しいです。
野良猫であることの心細さ、飼ってくれる人を求める切なさが一貫して語られていて胸が痛くなります。
特にラストは泣けました。ジェニイはほんとに女性らしくて素敵ですよ〜。

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「猫語の教科書」ポール・ギャリコ、筑摩書房

というわけで、ポール・ギャリコでもう一冊。
私が持っているのはハードカバーですが、文庫にもなってたはず。
この本は正確には小説ではなく、猫が世の子猫に向けてタイプライターを使って書いた、「快適に人間と暮らすためのハウツー本」です(笑)
語り手は1匹の雑種の雌猫なんですが、コケティッシュで要領がよくて、読んでてとても楽しいです。特に、自分が今いる家に入り込んだ(猫がいうには「乗っ取った」)ときの、その家のご主人とのエピソードが私は好きでした。自分のかわいさをよく知っていて、ユーワクするのがとても上手なの(笑)男の人が若い女の子にハマるのってこういう感じかなあって思う。

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私が思うに、猫の猫らしい部分を堪能したいなら、雌がいいんじゃないでしょうか。
それほど数多くの子を見てきたわけではないけど、雄猫の方が大らかで力強い感じがします。猫の飼い方の本なんか見ると、よく「初心者には雄の子猫がいい」って書いてありますが、その根拠はわからないけどなんとなく「飼いやすさ」ではそうかもしれないなあ、と思ったりしますね。
雌猫は家のかりんを見てても、要領がいいというか狡猾なところがちょっとあります。気まぐれで、甘え上手で、プライドが高くて…。ほかにも水を手ですくって飲むのは大抵雌だっていうし、かりんも手先が器用です。そういう、いわゆる「猫=女性」としてイメージされる部分を多く持ってるのはやっぱり雌猫かな。

シルとミック

ミックを見てると、ほんとに「天真爛漫」って感じです。
もしかしたら子猫はみんなそうなのかもしれませんが、私やいおぽんが行くと、「きゃー、新しい人が来たあ!」って感じで、ふざけて足にしがみついてくるんです。眠くなればすりよってきて、頭をこすりつけて甘えるし…。人見知りってものを、まったくといっていいほどしません。
生まれてからこの家にくるまで、ブリーダーさんのおうちでたくさんの子猫仲間やお母さんたちに囲まれてすくすく育ち、怖い思いなんてしたことなーい、ってふうに見えます。

それに比べると、やっぱりシルは落ち着いてるし、大人だからっていうだけではない、性格の違いみたいなものを感じます。
こっちが忙しくしてるとにゃーにゃー言って自分に関心を向けようとしますが、かまってやれずにいると諦めよく寝に行ってしまいます。
甘えるにしても、なんとなくそばに来て座るくらい。抱っこは嫌いだし。
どことなく陰を感じるのは、放浪してたっていう過去をこちらが意識するせい?

どちらがいい、悪いではなく、それぞれ違うんだなー、と思うし、どっちもかわいいです。

ご対面(シルとミック)

夏に一週間ほど旅行に行く予定なので、そのときシルを実家に預けることになっています。
そのときにシルとミックがうまくやれるかどうか、ちょっと心配だったので、顔合わせをすることになりました。

ミックは子供だし、怖いもの知らずなので大丈夫でしょうが、シルはものすごい臆病で神経質。そのためにシルを立てて、まずは我が家へミックを連れてきての対面です。
父母がミックを連れて登場し、私は奥の部屋で寝ていたシルを叩き起こして居間につれて来ました。
最初はお互い匂いをかぎ合いますが、どちらも威嚇の声は出しません。上出来…と思いきや、シルはミックに興味をなくして、寝ていた部屋との境のドアの前に座っちゃいました。
ところがミックのほうは、遊んでほしくてしょうがない。こわごわながらも、シルにちょっかいを出しに行きます。
えいえいっと猫パンチをされると、シルもときどき「いやーん」と抗議の声をあげますが、基本的には諦めてるようで、じっと我慢してます。おしりをかじられても、先っぽだけふさふさ残ってるしっぽにじゃれつかれても、半目になって静かに耐えてます…サマーカット直後で貫禄がないもんだから、余計に不憫。
そして時々、
「もう行ってもいい〜?」というように、ガラス越しに向こうの部屋のほうを見たりして。

結局この日のお見合いは、わずか30分程度で終わりました。
やっぱり、問題はシルの人見知り…でも、こればっかりはしょうがないしねえ。
なんとか、当日までにはうまい方法を見つけておきたいものです。

(後日談)
旅行中、シルはずっと実家の2階(以前私の部屋だったところ)にこもって暮らしてたようです。私が迎えに行った頃、ようやく少しずつ1階にも降りてくるようになってきたところだったみたい。ミックに対しては、ずっと無関心を通してたようですね。ミックもそれほどはシルにまとわりつかなかったようだし。
とりあえずは何事もなかったようで胸をなでおろしてます。

ご対面(シルとかりん)

かりんがきたときも、シルは特に怒りはしませんでした。
が、かりんの方が思いっきり耳を寝かせて、シャーッと威嚇。シルはかりんのにおいを嗅ぎにいきたいのに、近づけません。
翌日以降、かりんの威嚇はなくなりましたが、今度は遊びたい盛りなので追いかけてじゃれついたり攻撃したりが始まりました。そういうときのかりんは、絵に描いたようなポーズをします。耳は左右に開き、背中を丸め、体を横向きにして横っ飛び。もちろん本気で怒っているわけではなくて、「ごっこ」なんですが「猫ってホントにこういう格好するんだな〜」と感心します。
でもシルのほうはターゲットになっちゃってすごく煩わしそう。いつ物陰からダッシュしてくるかわからないんですもんね。迎え撃つときもあるけど、かりんは一度逃げてもしつっこく何度も攻撃してくるので、たいていシルのほうが逃げ出します。それでも許してもらえないんですよね〜。あまりにもしつこいときは人間がやめさせることもありますが、できれば仲良くなってほしいよう。

ご対面(ミックとかりん)

先日、親にかりんを紹介するために、実家に連れていってみました。
ミックはいつも上機嫌なヤツなのでかりんとは仲良くしてくれるかな〜と思ったんですが…これが大違い。
今まで聞いたこともないようなうなり声をあげ、かりんに向かってシャーッとやります。
その後も、ただかりんの様子を見てるだけのようなのに、いきなりとびかかって攻撃したり。
かりんの方は、ミックよりも新しい家の中を探検するほうに夢中ですが、あまりにもミックが何度も向かっていくので、ちょっと萎縮しちゃったみたい。
これからずっと一緒に暮らすんなら、お互いが慣れるようにいろいろ人間もするんですが、そういうわけでもないので、こんなもんで終わりにしました。
ミックの家にかりんを連れていったのがまずかったかなあ。反対だったら、ミックも他人のなわばりだからあんなに高飛車には出なかったかもしれませんね。ミックはシルと会ったときは全然怒んなかったのに…やっぱり、実家にシルを連れていく前に会わせていたのがよかったのか?それともシルのほうが年上だから?実家にはシルの匂いがもともと残ってた?単なる相性?…いろいろと推測はつきませんが、猫のつきあいもなかなか奥が深そうです。