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私が少年の頃、夢と希望を胸一杯に与えてくれたのが立志伝や偉人伝、探検物語などの本でした。とりわけ「銭五(銭屋五兵衛)」「津田梅子」「野口英世」等を学校の図書館で読んだときの、あの血の騒ぐ思いを、何十年も経た今でも思い出します。
己の人生の目的を見いだし、その実現に向けて全力を挙げる姿が、少年の純な心に限りない感銘と勇気とを与えてくれたのでした。
その熱い思いを、今の少年少女たちにも感じてもらいたい! しかし、今の時代に昔のままの内容、切り口で「偉人伝」「立志伝」を出版しても、少年少女たちにその意図が伝わるかというと、それは難しい。ではどうすればいいのか。
それなら「偉人伝」「立志伝」の息吹を残しながら、少年少女たちの興味を引く仕立てにするしかありません。
そこで、今の少年少女たちの憧れや共感の対象のアーティストやアイドルを題材にし、そして手に取りやすいコミックで、彼らの成功までの過程を描くことで、夢を持つことの素晴らしさや、夢の実現に向けて努力していくことの重要さ、そして夢を達成できたときの充実感などを伝えたいと考えたわけです。
「蒼馬社コミックス ヤングサクセスシリーズ」は、今の少年少女たちに向けての、現在的な「偉人伝」であり「立志伝」の息吹を籠めたメッセージとして、1999年12月に第一弾として3冊同時発売でスタートを切りました。
そして2001年7月発売の『宇多田ヒカル THE PURE SOUL』、8月発売の『モーニング娘。ハート・ドロップス』で12巻のシリーズに成長します。
愛読者の少年少女たちからは多くのアンケートを頂いていますが、99%の皆さんが「このシリーズを読んで勇気が湧いた」「華やかな姿の陰に、一杯の苦労があることを知りました」「夢に向けて、私も頑張ります」等、ポジティブな感想を抱いているのです。
コミックによる、現在的な「立志伝」「偉人伝」を目指したこのシリーズの羅針盤は、少年少女たちの心に向けて、方向性を正しく指し示している、と、私は確信しています。
終わりに、このシリーズの大きな特徴として、執筆漫画家が若いということがあります。「サクセスシリーズ」という名前には、色々な苦難を乗り越えて成功したアーティストやアイドルに向けた意味がまずありますが、若い漫画家たちが150頁書き下ろしのコミックにチャレンジし、漫画家として成功していってほしいという意味も籠められています。
蒼馬社コミックス ヤングサクセスシリーズ11
『宇多田ヒカル THE PURE SOUL』
定価648円+税/B6判/166頁/並製
尾花有理・著/2001年7月25日発売
蒼馬社コミックス ヤングサクセスシリーズ12
『モーニング娘。ハートドロップス』
定価648円+税/B6判/166頁/並製
亜都夢・著/2001年8月8日発売
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