富士登山、トレッキング&ハイキングX (初めて富士登山に挑戦しました)
8月11日〜12日、老齢を省みずご来光を拝みに徹夜の富士登山をしてきました。
一回だけの経験ですが、ご参考まで!
記
日 時:98年8月11日(火)夜 〜 8月12日(水)早朝 (徹夜登山)
内 容:11日午後 4:30 御殿場インター着(須走口への途中で夕食)
午後 6:15 須走口五合目着、登山準備、体を慣らす休憩
午後 7:20 須走口五合目スタート
午後11:00 七合目着(その速さでは後4時間はかかると言われる)
12日午前 1:30 八合目着(河口湖口からの登山者と合流)
午前 3:50 山頂到達(8時間半の間、軽い休憩以外は歩き通し)
午前 4:50 日の出(雲間にかかって見えず)
午前 5:50 下山開始(雨)
午前 9:15 須走口五合目駐車場着
午前11:00 山中湖近くの日帰り温泉「紅富士の湯」で入浴




メンバー:
夫婦(年齢合計約90歳)+子供(高校2年)1人
ルートの選定: ルートは大きく分けて4ルートあります
富士宮口:
ビギナー向け、最も高い標高2400mからスタート、コースも整備され子供から年寄りまで可能とのこと。登りと下りが同じルート、8月8日〜17日までマイカー規制あり。(非常に混むらしい)
河口湖口:
スタートの五合目は富士登山口で最も賑やか、山小屋が多く、ツアー客も多い。8月8日〜17日までマイカー規制あり(五合目へはバスで) 歩 行距離は長く、下山ルートの最後が登りとなる。
須走口 :
すばしりと読む、人が少なくゆっくり登れる。下山時に砂走り(約3km)が楽しめる。マイカー規制がない。スタートの五合目が1980mと低い。
(我々は上記理由等によりここを選択、この時期の選択としては正しかったと思っている、但し3〜400mの高低差は以外と大きかったうだ)
御殿場口:
ベテラン向き、新五合目は1440mと最も低く、火山砂礫が続く。下山時には名物の大砂走りを楽しめる。
計 画:
登山3日前に息子の発案で計画、インターネット・書店で情報収集、前々日に必需品購入。私は一度近くのスーパーまで新しいシューズで往復歩く(40分)等の努力を重ねた。前日は飲酒の量を減らそうとしたが仕事上、通常より多く飲み過ぎ一抹の不安を感じて準備段階を終える。
参考ホームページ:
あっぱれ富士登山(http://www01.u-page.so-net.or.jp/ba2/yuuyu/fuji-j.html)
富士登山のノウハウ(http://www.cello.or.jp/cellofun/tozan/know-how.html)
準備品:靴=トレッキングシューズを購入
(または軽登山靴、ほぼ必需品に近い)
ヘッドランプ=10時間ものを購入
(夜間登山のほぼ必需品、私1人は通常の大きな手持ち懐中電灯を持って歩いたがさほど不自由は感じなかった)
服装:長袖シャツ、セーター、ヤッケ(なかったのでフリース)
(ご来光時の気温5度、多いと思ったが全部着ても寒い位だった。薄着で登っていた息子も頂上では全部着用)
雨具:上下別々のレインウェアー
(天気予報は雨ではないので不要と思ったが、どの案内書にも必需品と書いてあるので持参したがやはり必需品だった。防寒のたに頂上に近ずくにつれて3人全員が着用、頂上では一時急に雨も降ってきた)
帽子:キャップ
(日中は有効だが夜間は風が強く、耳も寒く無意味、夜間は毛糸の帽子が良いと書かれているが確かに欲しくなった)
酸素ボンベ:一個¥1000で購入
(軽いので持っていっても良い、妻は効果十分と言っている、息子は効果なし、私は効果あるとは思えないがあったのかもしれないという程度)
つえ:登山口で一個¥1000で売り込んでいたが購入せず
(どの本にも有効とか必需品とか書いてあるが、私の意志で購入せず。途中女房が苦しそうにしていたら一本くれた人がいた。下山後の我々3人の結論としては邪魔なだけだった。記念品としては良く、合目ごとに焼 き印を押してくれる、一箇所200円 頂上300円)
食料:飲料(ミニボトル、熱い紅茶を入れたポット)、おにぎり6個、飴、さきいか、
カロリーメイト、スナック
(飲料=ボトルは必需品、熱いポットは失敗策=頂上では少々高いが熱い飲み物を売っており、重さだけが印象的だった。
食料=ほとんど食べる気はしなかった、途中は飴とさきいかのみ、頂上でも皆おにぎり1個しか食べられなかった)
カメラ、デジカメ、フィルム
(疲れてからは撮る気にもなれなかったが、下山時はかなりの枚数を撮った)
その他:リュック、タオル、筆記用具、地図、電池
ティッシュ(途中のトイレは有料で¥100 中国を経験した我が妻は、それに比べれば全然問題ないと言っていた。無料トイレもある)
車に置いておく物(着替え、靴、バスタオル=温泉用、冷飲水等)




経 過:
歩き始めて1時間で汗がびっしょり(私1人)下着の換えもなく仕方なく歩き続けている内に乾いてきた。7合目を過ぎてからは数十歩あるいては立ち止まって破れそうな心臓を癒し、呼吸を整えた。2年前に狭心症を煩っており、回復した自信はあったが不安がよぎる。途中つえをくれ我々を抜いていった中年男性が教えてくれたことは「ひー、ふー、みー、と息を吐き出しながら登ると疲れが少ない」というものだった。試してみると確かに効果はあり3人で妙に納得した。
しかし、頂上に近づくにつれ、風強く、寒さきびしく、思考能力もなく、ただ漫然といつか着くだろうとの思い、ほんとうに永かった。(夫婦) 頂上に着いたときは「あれ!もう着いたのか?」月夜とはいえ周りは見えず、もっと続く覚悟は出来ていた。(見えていたら途中下山?) 精一杯登ったのに8時間半、本では5時間、どの本も登りの時間が短すぎる(人により数時間の誤差がある)ように思える。我々を抜いていったのはほんの数人であったはずなのに?
常に我々両親を待って歩調を合わせ続けた息子、あの足取りであれば本に書かれている、須走り口から休憩を除いて5時間も可能であっただろう。山頂に着くと同時に山小屋の前座り込む。するとまもなく(午前4時前位)その山小屋が開き中に入る。そこはまさしく天国。みそ汁を飲む、600円が全然高いと感じない。このままいても良いのかなと若干の後ろめたさを感じながら40分ほど休憩してご来光を見に外へ出る。寒さがこれまで以上に身にしみる。
ご来光は晴れてはいるが残念ながら下の雲のために見えず。 お鉢巡り(約1時間30分)に挑戦しようと歩き始めた所、急に猛吹雪(雪ではないが)突風と霧で前へ進めず、視界無く断念。近くの大日岳(?2〜3分位離れたちょっと高い所)へ登るが寒さと突風で体が飛ばされそう、女房も息子の「体を伏せろ」の声でかろうじて体を保つ、賽銭を投げ込んで早々に山小屋群に戻る。ずっと晴れていた空が急に霧に囲まれ雨も降り出したため、写真を撮って下山の徒につく。
「富士登山はもう2度とやらない」は下山時の3人共通の言葉。でも大きな流れ星はきれいだった、またあの砂走りも良い経験だった。(3kmある砂走り、飛ぶように進むが、いけどもいけどもまだ続く、しかも御殿場口ルートは大砂走りがあり、もっと豪快と聞いてびっくりする)
1日たった今日(13日)は昨日の思いにふけり、様々な反省点を見いだし、あたかも再挑戦を目差しているような感じ。他のルートは大分易しい(御殿場口ルートを除く)はず、とは一概に自分のルートの身びいきだけでは無さそうな気もする。(今度は他のルートで実証?)
それにしても、昨日の真冬の寒さと今日の真夏の暑さ、私の体がかわいそう。最後は今年7月にオープンした山中湖付近(高速道路で1区間)の日帰り温泉「紅富士の湯」(¥700)で垢を落とし、たっぷり休養して帰途につく。




雑 感:
あるホームページに、「富士登山は家族や仲間の助け合いにとても有効で、倦怠期の夫婦にはお勧め」と書かれてありました。皆極限近くなると着ていた鎧が無意味となり、素直になるようです。
過去(登ってきた)を重ね、未来(山頂)に向かい、現在の辛苦がある。その現在も周り(家族や流れ星)によって支えられている。周りを無視して話す携帯電話、人前はばからない化粧、過去・未来は関係ない今が良ければいい、自分が良ければいい こういう人は特に富士登山に挑戦していただきたいと感じた次第である。
1998.8.13
以 上
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