エトワール

監督:ニルス・タヴェルニエ
出演:マニュエル・ルグリ、ニコラ・ル・リッシュ、オーレリ・デュポン

今なぜバレエなのでしょう。 若い女性の間でバレエファッションが流行っているそうです。 黒のスパッツの上にレースやフリルのミニスカートを重ね着している人を街で見かけ、デパートの靴売り場 にはペタンコでギャザーが寄っているバレエシューズそっくりのものが並んでいます。男性向けの漫画雑誌 では『昴』というバレエ漫画が人気を集めているのだとか。

純白のチュチュやピンクのトウ・シューズといった可愛らしい女性的要素に惹かれる人が多いかもしれま せんが、その舞台裏は……。
私には特に新鮮な驚きはありませんでした。300年以上の歴史を持つパリ・オペラ座の舞台裏に初めて ムービーカメラが入ったことには敬意を表しますが、中身は想像した通りなんですよね。
階級社会。過酷な生存競争。厳しい自己鍛錬。子供の頃からの特殊な集団。周囲の人は皆ライバルという孤 独な世界。唯一意外だったのは定年が40歳ということ。スポーツの世界でも40歳まで続けるのは大変だ と思うし珍しいような気がします。

バレエの公演はチケットが高価で、なかなか観に行けません。
いくらバレエブームといっても、1度に 1万円もの出費は懐を相当直撃するので、躊躇する人は多いのではないでしょうか。
この映画はバレエを観たつもりになれるのが嬉しいです。
《アポロ》《ソリソリ》《ラ・シルフィード》《優しい嘘》《白鳥の湖》《祈り》《第九交響曲》をチラリ と観れます。それにしてもダンサーの美しいこと。ドガの絵画のよう。たたずんでいるだけで絵になります。 目の保養。また何度も挿入されるモノクロのシーンが写真のようで、そこだけを集めて写真集にしたいほど でした。

(2000/フランス)2002年4月某日@シアターキノ

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