マンボ!マンボ!マンボ! MAD ABOUT MAMBO

★★★

◆監督・脚本:ジョン・フォルト
◆出演:ケリー・ラッセル、ウィリアム・アッシュ

舞台は北アイルランドのベルファスト。
サッカーに熱中しているダニーには、将来はプロ選手になりたいという夢がある。 が、コーチに「今のままではウチのチームでも使えない」と言われてしまう。 そんな時、ブラジルから北アイルランドのチームに移籍したプロ選手の台詞を耳にする。
「サッカーはリズムだ!」
早速ダンスを習いに行くダニーが可笑しい。すごい行動力!
ブラジル→サンバ→ダンス教室という発想がたまらない。

で、分からないのが、ダニーとルーシーが踊っているのはサンバなの?
それともマンボなの?ってこと。 タイトルも原題も「マンボ!」だけれど、競技会種目にマンボは入っていないはず。それにダニーが習いた かったのはサンバなのだ。もしかすると、初心者が最初に習うラテンはマンボなのか。 ……謎は深まるばかり。

複雑なベルファストの内情をサラッと説明しているのが上手い。
ルーシーはカトリックの家に育つが父親の努力で裕福な暮らしであること。
父親はプロテスタントばかりのサッカーチームの理事をしていること。
彼女の本来のパートナー、オリバーはプロテスタントでお金持ち。
ダニーはカトリックの高校に通う貧しい青年であることなどなど。
あの問題作『父の祈りを』の製作総指揮を担当していたアイルランド出身のガブリエル・バーンが今回も 製作総指揮であることを知り、納得だ。

「ダンスをするヤツなんて」という常套句に、派手な衣装を笑われ変人扱いされるダニー。 ダンスの扱われ方が、どの映画も似たようなのが寂しい。
それにしても、ガチガチ体育会系の人のダンスに対する意識って、どこの国でも同じなのかな。

「リズムは習うものじゃない。天性のものだ!」とのブラジル人選手の言葉が御尤もだから、ダニー の努力は何だったの?と思ってしまう。
ベルファストのプロチームを非難する台詞もあり、なんだか気になる。
考えると素直に楽しめないのだけれど、ダニーはサッカーの腕前(脚前?)もちゃんと上達しているから、 ま、いいか。
二人には、素敵なラストが用意されていることだし……。

その後、思いついたこと。
もしかするとダンスは二の次で、ベルファストの若者の現状を描きたかっただけなのかもしれない。
(2000年/イギリス)----2001年8月某日@マリオン

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