「トーク・トゥ・ハー」「Hable Con Ella」

監督:ペドロ・アルモドバル
出演:レオノール・ワトリング、ハビエル・カマラ他
(2002年/スペイン)
@シアターキノ

うーん、評価がとても難しい映画。
美しい!素晴らしい!と思うような気もするし、
グロいような、えげつないような気もする。
ベニグノが生身の女性とはコミュニケーション出来ない、
ただのストーカー思い込み男に思えてしまうのがマイナスよねー。
相手が喜んでいる、愛し合っていると信じられる時は幸せだけれど、
生身の女性とはそうそういつも順調に事は運ばないわけで……。
喜ばそうと思ったことが拒否されたり、嫌われたり。

彼女は植物状態だけれど、魂は叫んでいるかもしれない。
「やめてー、よしてー、あんた、何てことするの」と。
もし自分が意識がない時に、あんなことやこんなことをされていた
と知ったら、もの凄いショックだと思うし。

ベニグノとアリシアが実際に恋人同士や夫婦だったとしたら、
素直に感動出来るんだけどなー。

途中で挿入されたサイレント映画は、むかし読んだ漫画「南くんの恋人」
と逆バージョンだった。
この映画が使われた訳は何となく分かる。
自分の欲望は置いておいて、という点で納得できる。
でも「トーク・トゥ・ハー」は違うんだもん。

ま、10秒くらいは涙しましたよ。やっぱり。
もしかすると男の友情に感動したのかな。

ここまで書いて、私はこの映画が嫌いかというと決してそうではありません。
自分がベニグノの立場だったら……。
誰が何と言おうと彼は幸せだったと思う。
だってベニグノは真実を知らないのだから……。
一生好きな女性の魂に寄り添っていると信じていられるのだから。


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