しぶんぎ座流星群 出現状況

内山茂男(日本流星研究会)


(1月21日更新)

2012年の しぶんぎ座流星群 の速報集計結果


2012 QUA graph

左のグラフは、1日毎の出現数を集計したものです。
横軸の“1月3日”のところが“2日から23日にかけての夜(3日0時)”です。
“NMS”が日本の観測の集計結果、“IMO”が IMO(国際流星機構)の発表した速報集計結果です。

2012年は、極大が日本の昼間に当たってしまい、夜間にはあまり活発な出現が見られない「裏年」です。 集計結果でも、4日未明と5日未明が同程度の出現で、IMOの発表したデータではその間に出現数が多かったことがわかります。 ただし、IMOの発表した結果を見ると、極大ZHRがしぶんぎ群としては少なめです。 また、日本の5日未明にあたる時刻のデータもIMOは発表していますが、こちらのエラーバーは大きい(信頼度のやや低い) データです。

参考: 杉本弘文氏による電波観測集計結果



2012 QUA 1hr4日 2012 QUA 1hr5日

上に示したのは、4日未明と5日未明の1時間毎の集計結果のグラフです。 5日未明は、極大を過ぎて活動が減少していく様子が捉えられています。 しかし、4日未明では、極大に向けて増加していきそうな時刻なのですが、なぜかあまり増加していません。
ただし、この眼視観測の結果は、 杉本弘文氏による電波観測集計結果とかなり近い値を示しています。



<1日毎集計>
Month day  Nind. Teff   Shwr HRave  ZHRave  Err.
 12  24/25   1    1.0     1    1.0    0.9   0.9
 12  25/26   1    1.0     1    1.0    0.8   0.8
 12  26/27   1    1.0     2    2.0    2.1   1.5
 12  27/28   1    1.0     2    2.0    1.5   1.1
 12  29/30   1    1.0     3    3.0    3.3   1.9
 12  30/31   1    1.0     4    4.0    3.7   1.9
 12  31/ 1   1    1.0     6    6.0    5.3   2.2
  1   2/ 3   1    1.0    10   10.0    7.5   2.4
  1   3/ 4  10   15.7   275   17.5   32.7   2.0
  1   4/ 5   6    9.9   240   24.2   30.8   2.0

Nind:観測者数、Teff:観測時間(時間)、Shwr:群流星
HRave:平均HR(個人補正なし)、ZHRave:平均ZHR(個人補正あり)
Err=ZHRave/sqrt(Shwr)、光度比r=2.0で計算。

輻射点高度15度以上、最微星4.6等以上、雲量3以下のデータを使っています。
平均HRは、誰がいつどこで観測するかによって大きく変動しますので、参考程度に見てください。

<1時間毎集計>
day   JST  Nobs  Teff  Shwr    HR    ZHR   Err.
 3/ 4  02    4    4.1    66   16.1   32.1   4.0
       03   10    8.7   142   16.3   32.1   2.7
       04   13    9.6   155   16.1   31.9   2.6
       05    9    6.0   122   20.3   33.2   3.0
       06    3    2.0    54   27.0   36.4   5.0
 4/ 5  02    2    2.0    53   26.5   52.5   7.2
       03    4    4.0   136   34.0   48.2   4.1
       04    4    3.8   140   36.8   41.8   3.5
       05    7    5.9   104   17.6   20.9   2.0
       06    5    4.1    47   11.5   13.6   2.0

※ 1時間毎の集計の使用データについて
04時の集計には、観測中央時刻が3時00分から4時59分までに入っているデータを使用しています。
したがって、3時00分〜4時00分の60分間の観測データ(中央時刻 3時30分)は03時の集計と04時の
集計の両方に使われています。

観測報告者(集計に使用した観測時間)
長田和弘(13.3), 住江和博(5.7), 内山茂男(5.1), 佐藤孝悦(2.4), 藤原康徳(1.7), 田中正一(1.5), 
寺久保一巳(1.0), 田中智哉(0.8), 田中亮祐(0.8), 妹尾英樹(0.5), 佐藤幹哉(0.5), 竹田浩章(0.4),
小林勝之
観測報告をありがとうございました。

  
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2004〜2012年のしぶんぎ群

しぶんぎ群1日毎

眼視観測では、観測者によって観測する流星数が大きく異なることがあります。そこで、過去の観測実績をもとに個人差補正をしています。

この中には、月明かりのない年とある年があります。月明かりは観測の障害になります。
極大付近で月明かりのない年をグラフでは○、月明かりの影響がある程度ある年を△、月明かりの影響が大きい年を×で表しています。

横軸は太陽黄経です。地球の公転周期は365日ちょうどではないため、同じ1月4日でも年によって地球の位置が少しずつ異なります (4年経つとだいたい同じ位置に戻ります)。このため、地球の位置を表すのに月日ではなく、太陽黄経を用います。
1日で太陽黄経が1度程度進みます。


上のグラフは、2004年から2012年の1日毎の出現数を集計したものです。横軸は太陽黄経の283度付近が“4日の未明”です。
しぶんぎ群のピークは鋭く、これが昼間になるとZHRがかなり下がると言われていますが、 2012年はピークが日本の昼間になり日本での観測出現数は少なくなっています。 2010年と2006年はピークが日本の観測時刻にあたっていた年で、多くの出現が期待されたのですが、 両年ともしぶんぎ群としては少ない出現でした。2007年は、各観測者が「活発な印象」と述べていますが、 その通りZHRも高くなっています。

しぶんぎ群は、ピークが鋭いだけではなく、年によって出現数が変化する流星群です。


しぶんぎ群極大付近

※ 極大付近では2時間毎に集計し、観測がやや少ない場合はシンボルを小さく表示しています。



上のグラフは、極大付近である2/3〜5/6日の出現数を集計したものです。これを見ると次のことがわかります。


しぶんぎ群出現状況

上のグラフは、2004年から2012年の1日毎の出現数を集計したもので、縦軸を対数目盛りにしたものです。こうすることにより、 極大付近以外の出現数の少ないときの出現状況の変化もわかりやすくなります。 ただし、出現数が少ないときには、誤差の比率が高くなります (ここでは図を見やすくするため誤差は表示していません)



2011年の しぶんぎ座流星群 の速報集計結果


11 QUA graph

左のグラフは、1日毎の出現数を集計したものです。
横軸の“1月2日”のところが“1日から2日にかけての夜(2日0時)”です。
“NMS”が日本の観測の集計結果、“IMO”が IMO(国際流星機構)の発表した速報集計結果です。

今年は月明かりが全くなかったので多くの観測を期待したのですが、 極大夜の3/4日は天候に恵まれなかったところも多く残念でした。それでも、晴れ間から観測した報告が届いています。



11 QUA 1hr

4日未明の1時間毎の集計結果では、明け方に向けてのZHRが増加しています。 今年の極大は、4日10時(JST)と言われていましたが、それに向けて増加していく様子がとらえられたのでしょう。



<1日毎集計>
Month day  Nind. Teff   Shwr HRave  ZHRave  Err.
 12  25/26   1    1.0     1    1.0    1.5   1.5
 12  28/29   1    1.0     4    4.0    4.3   2.2
 12  30/31   1    1.0     5    5.0    5.1   2.3
 12  31/ 1   1    1.0     4    4.0    5.8   2.9
  1   1/ 2   2    2.7     9    3.3    5.8   1.9
  1   2/ 3   3    3.1    18    5.8   11.4   2.7
  1   3/ 4   6    8.9   252   28.3   70.2   4.4
  1   4/ 5   1    1.5     4    2.7    5.4   2.7

Nind:観測者数、Teff:観測時間(時間)、Shwr:群流星
HRave:平均HR(個人補正なし)、ZHRave:平均ZHR(個人補正あり)
Err=ZHRave/sqrt(Shwr)、光度比r=2.0で計算。

輻射点高度15度以上、最微星4.1等以上、雲量3以下のデータを使っています。
平均HRは、誰がいつどこで観測するかによって大きく変動しますので、参考程度に見てください。

<1時間毎集計>
day   JST  Nobs  Teff  Shwr    HR    ZHR   Err.
 3/ 4  02    3    3.0    51   17.0   57.5   8.1
       03    4    3.4    59   17.4   62.6   8.1
       04    6    4.2   116   27.6   70.8   6.6
       05    6    4.5   182   40.4   76.5   5.7

観測報告者(集計に使用した観測時間)
長田和弘(7), 豆田勝彦(6.1), 佐藤孝悦(3), 赤木誠司(1.7), 竹田浩章(1.4), 藤原康徳(1),
観測報告をありがとうございました。


2010年の しぶんぎ座流星群 の速報集計結果


<1日毎集計>
Month day  Nind. Teff   Shwr HRave  ZHRave  Err.
 12  30/31   1    1.0     2    2.0    6.1   4.3
 12  31/ 1   1    1.0     2    2.0    3.1   2.2
  1   1/ 2   2    1.8     7    3.9    6.5   2.5
  1   2/ 3   1    1.0     9    9.0   13.2   4.4
  1   3/ 4   7   23.0   610   26.5   82.6   3.3
  1   4/ 5   1    1.0     2    2.0    6.9   4.9

Nind:観測者数、Teff:観測時間(時間)、Shwr:群流星
HRave:平均HR(個人補正なし)、ZHRave:平均ZHR(個人補正あり)
Err=ZHRave/sqrt(Shwr)、光度比r=2.0で計算。

輻射点高度15度以上、最微星4.1等以上、雲量3以下のデータを使っています。
平均HRは、誰がいつどこで観測するかによって大きく変動しますので、参考程度に見てください。

<1時間毎集計>
day   JST  Nobs  Teff  Shwr    HR    ZHR   Err.
 3/ 4  02    7    7.0   232   33.1  123.1   8.1
       03    9    9.1   253   27.8   96.3   6.1
       04   11   11.1   242   21.8   69.4   4.5
       05   11   11.0   265   24.1   65.7   4.0

観測報告者(集計に使用した観測時間)
豆田勝彦(6.7), 長田和弘(6.3), 住江和博(4.8), 赤木誠司(4.3), 内山茂男(2.2), 佐藤孝悦(1.9), 
田中正一(0.9), 伏見賢一,
観測報告をありがとうございました。


2009年の しぶんぎ座流星群 の速報集計結果


<1日毎集計>
Month day  Nind. Teff   Shwr HRave  ZHRave  Err.
 12  24/25   1    1.0     1    1.0    1.0   1.0
 12  25/26   1    1.0     2    2.0    1.8   1.3
 12  26/27   1    1.0     2    2.0    2.1   1.5
 12  27/28   1    1.0     3    3.0    2.6   1.5
 12  28/29   1    1.0     5    5.0    4.1   1.8
 12  29/30   1    0.9     0    0.0    0.0   6.7
 12  30/31   1    1.0     6    6.0    4.8   2.0
 12  31/ 1   1    1.0     4    4.0    6.1   3.1
  1   1/ 2   1    1.0     7    7.0    7.7   2.9
  1   2/ 3   1    1.0    13   13.0   13.3   3.7
  1   3/ 4  12   28.5  1511   53.0   78.8   2.0
  1   4/ 5   2    2.0    15    7.5    9.7   2.5
  1   5/ 6   1    1.0     6    6.0    4.1   1.7

Nind:観測者数、Teff:観測時間(時間)、Shwr:群流星
HRave:平均HR(個人補正なし)、ZHRave:平均ZHR(個人補正あり)
Err=ZHRave/sqrt(Shwr)、光度比r=2.1で計算。

輻射点高度15度以上、最微星4.6等以上、雲量3未満のデータを使っています。
平均HRは、誰がいつどこで観測するかによって大きく変動しますので、参考程度に見てください。

<1時間毎集計>
day   JST  Nobs  Teff  Shwr    HR    ZHR   Err.
 3/ 4  02   10    8.9   397   44.6  100.7   5.1
       03   16   13.4   623   46.5   80.9   3.2
       04   19   15.3   800   52.3   72.6   2.6
       05   18   10.9   753   69.1   73.9   2.7

観測報告者(集計に使用した観測時間)
長田和弘(15), 赤木誠司(4.9), 豆田勝彦(4.7), 佐藤孝悦(4.3), 住江和博(4), 内山茂男(3), 
田中正一(1.7), 小森谷順一(1), 溝口秀勝(0.9), 妹尾英樹(0.5), 小林勝之(0.5), 柳信一郎, 
茨木智志, 寺久保一巳,  佐藤幹哉,
観測報告をありがとうございました。


2008年の しぶんぎ座流星群の速報集計結果

<1日毎集計>
Month day  Nind. Teff   Shwr HRave  ZHRave  Err.
 12  29/30   1    1.0     4    4.0    5.3   2.7
 12  30/31   1    1.0     5    5.0    5.2   2.3
 12  31/ 1   1    1.5     6    4.0   10.6   4.3
  1   1/ 2   1    1.0     7    7.0    7.8   2.9
  1   2/ 3   4    6.0    39    6.5    9.8   1.6
  1   3/ 4  20   32.1   723   22.5   39.9   1.5
  1   4/ 5   3    5.4   149   27.6   41.1   3.4
  1   5/ 6   4   10.0   100   10.0    7.6   0.8

Nind:観測者数、Teff:観測時間(時間)、Shwr:群流星
HRave:平均HR(個人補正なし)、ZHRave:平均ZHR(個人補正あり)
Err=ZHRave/sqrt(Shwr)、光度比r=2.1で計算。

輻射点高度15度以上、最微星4.6等以上、雲量3以下のデータを
使っています。

<1時間毎集計>
<<3/4日>>
JST  UT  Nobs  Teff  Shwr   ZHR   Err.
  2  17   16   13.8   156   28.3   2.3
  3  18   18   14.5   253   29.8   1.9
  4  19   18   14.8   384   40.2   2.1
  5  20   13   11.1   425   53.4   2.6

<<4/5日>>
JST  UT  Nobs  Teff  Shwr   ZHR   Err.
  2  17    1    1.0    21   50.7  11.1
  3  18    2    2.2    65   48.3   6.0
  4  19    4    4.2   118   40.1   3.7
  5  20    3    2.3    63   33.8   4.3

観測報告者(集計に使用した観測時間)
長田和弘(13.5) , 住江和博(13.3), 豆田勝彦(11.7), 佐藤孝悦(4.1), 内山茂男(4), 松田弘文(1.7), 
寺久保一巳(1), 小林勝之(1), 柳信一郎(1), 関口孝志(0.8), 若狭洋平(0.8), 山下拓時(0.8),
山田賢治(0.8), 飯野佳代子(0.8), 上野勇(0.8), 廣田央(0.8), 田島大地(0.8), 柘植栄佑(0.7), 
河野龍一(0.5) , 妹尾英樹(0.5), 佐藤幹哉(0.5), 
大島直也, 金谷倫子, 佐藤文美, 斉藤翔太, 北村雄基, 斉藤由昭,
*観測報告をありがとうございました。

  
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