みずがめ座η流星群 出現状況

by 内山茂男(NMS)

日本では、明け方に輻射点が東天から顔を出し、まともに観測できるのは1時間あまりしかない流星群です。 南半球では薄明前に輻射点が高く上るので活発な出現が見られる一方、日本より緯度の高いヨーロッパではほとんど見られない流星群です。 日本では観測可能時刻に輻射点が低いこともあり、長経路で印象的な流星を出現させます。

2008年 速報集計結果 (5月18日更新)

<1日毎集計>
Month day  Nind. Teff   Shwr HRave  ZHRave  Err.
  4  21/22   1    1.0     1    1.0    4.2    4.2
  4  28/29   2    2.0    11    5.5   27.3    8.2
  4  29/30   1    1.0     8    8.0   22.6    8.0
  4  30/ 1   1    1.0    11   11.0   34.3   10.3
  5   2/ 3   2    1.8    17    9.4   31.5    7.6
  5   3/ 4   3    3.7    50   13.5   34.3    4.9
  5   5/ 6   8    7.7   102   13.2   38.7    3.8
  5   6/ 7   3    3.1    38   12.3   42.7    6.9
  5   7/ 8   1    1.0    17   17.0   47.7   11.6
  5  14/15   1    0.9     2    2.2    8.7    6.2
  5  15/16   1    1.0     3    3.0   14.2    8.2

Nind:観測者数、Teff:観測時間(時間)、Shwr:群流星
HRave:平均HR(個人補正なし)、ZHRave:平均ZHR(個人補正あり)
Err=ZHRave/sqrt(Shwr)、光度比r=1.8で計算。

輻射点高度10度以上、最微星4.6等以上、雲量3以下のデータを使っています。

観測報告者(集計に使用した観測時間)
長田和弘(8), 溝口秀勝(5.8), 加藤浩之(3.3), 住江和博(3), 柳信一郎(1.5), 内山茂男(1.1), 
佐藤智子(0.5), 佐藤幹哉(0.5), 寺久保一巳(0.5)
*観測報告をありがとうございました。

#コメント
過去5年間の出現状況と比較すると、極大期のZHRが今年はやや少ないです。
例年、4/5〜6/7日はZHRが50あまり(各集計結果では45〜64)となっています。
ただし、もともと補正が大きく、観測時間が短い群なので、断定的なことは言えませんが。

2008年みずがめη群1日毎

左のグラフは、1日毎の出現数を集計したものです。横軸の“5/3”のところが5月3日の“未明”です。
今年は、5月5日が新月で、極大期には月明かりがありません。ただし、透明度の良い晴天が少ない時期ということもあり、観測量が少ない夜も多いです。 極大後は観測が少ないですが、天候もよくなかったようです。




2003〜2008年の集計結果

下の図は、2003年から2008年に報告された眼視観測結果です。各年の1夜毎と、6年間のデータを1夜毎に集計しなおした結果です。

みずがめη群出現状況

眼視観測では、観測者によって観測する流星数が大きく異なることがあります。そこで、過去の観測実績をもとに個人差補正をしています。

地球の公転周期は365日ちょうどではないため、同じ5月5日でも年によって地球の位置が少しずつ異なります(4年経つとだいたい同じ位置に戻ります)。 このため、流星群の活動の変化を示す場合「月日」ではなく、太陽黄経を用いるのが普通です。しかし、みずがめ座η群は高原状のピークを示し、 半日程度ずれても出現状況があまり変化しませんので、同じ日付毎に合わせて集計しました。
観測できるのが天文薄明開始前後のわずかな時間しかなく、観測量も十分とはいえませんので、各年毎に分けて示すことはしませんでした。



この集計結果を見ると、5月6日未明頃をピークにしているようですが、前後2日間程度はほぼ同じくらいの出現をしているといえます。 ただし、観測量が十分でないケースも多いことに注意が必要です。特に、各年の結果は参考程度に見てください。もっと観測データが集まってくれば、 なめらかな曲線を描くようになるものと思われます。また、5月9日以後の観測結果がほとんどありません。 みずがめη群というとゴールデンウィークのときの流星群というイメージをもたれてしまいますが、その後もしばらく出現しているようです。 天候に恵まれないとどうにもならないのですが、ピーク後の活動をきちんととらえるのは、今後の課題です。皆さんの観測報告をお待ちしています。



2007年 集計結果

<1日毎集計>
Month day  Nind. Teff  Shwr HRave  ZHRave  Err.
  4  25/26   1    1.0    4    4.0   19.9   10.0
  4  26/27   1    0.8    3    3.8   14.6    8.4
  4  28/29   3    3.6    8    2.2   12.6    4.5
  4  29/30   2    2.0   12    6.0   23.5    6.8
  5  02/03   1    1.8    7    3.9   25.4    9.6
  5  03/04   1    1.0   13   13.0   48.5   13.5
  5  04/05   1    1.0   14   14.0   46.2   12.3

Nind:観測者数、Teff:観測時間(時間)、Shwr:群流星
HRave:平均HR(個人補正なし)、ZHRave:平均ZHR(個人補正あり)
Err=ZHRave/sqrt(Shwr)、光度比r=1.8で計算。

輻射点高度10度以上、最微星4.5等以上、雲量3以下のデータを使っています。
HRaveは参考程度です。

観測報告者(集計に使用した観測時間)
長田和弘(4), 橋本岳真(2), 溝口秀勝(1.8), 柳信一郎(1.8), 内山茂男(1.6)

2006年 集計結果

<1日毎集計>
Month day  Nind. Teff  Shwr HRave  ZHRave  Err.
  4  29/30   2    1.8   10    5.6   19.9   6.3
  5  02/03   3    3.5    9    2.6   16.8   5.6
  5  03/04   3    3.3   26    7.9   34.5   6.8
  5  04/05   4    4.2   38    9.0   45.2   7.3
  5  05/06   1    2.0   10    5.0   56.0  17.7

Nind:観測者数、Teff:観測時間(時間)、Shwr:群流星
HRave:平均HR(個人補正なし)、ZHRave:平均ZHR(個人補正あり)
Err=ZHRave/sqrt(Shwr)、光度比r=1.8で計算。

輻射点高度10度以上、最微星4.5等以上、雲量3以下のデータを使っています。
HRaveは参考程度です。

観測報告者(集計に使用した観測時間)
橋本岳真(4.8), 長田和弘(4), 内山茂男(2.7), 村木実(2), 溝口秀勝(1.3), 嵯峨山亨(1), 柳信一郎(1)


  
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