− 流星群 解説 −

オリオン座流星群 (Orionids, ORI)

by 内山茂男 (日本流星研究会)

オリオン群輻射点
活動期間10月2日〜11月7日
極大太陽黄経208度
極大日時10月21/22日頃
極大ZHR30
対地速度V66 km/s

1P/ハレー彗星を母天体とし、日本では3大流星群に次ぐ出現数を見せる流星群です。オリオン座流星群という名称がついていますが、 輻射点は狩人オリオンが振り上げた棍棒のあたりで、極大期にはふたご座との境界付近です。

個人的にはとても好きな流星群です。理由は、
 1) そこそこの出現が見られること、
 2) 経路の長い、見ごたえのあるものが出現すること、
 3) 同時期に出現するおうし群との速度の差がおもしろいこと、
 4) 空気の澄んだ時期であること、
 5) 散在流星も多い時期であること、
などです。また、まだ寒さがあまり厳しくないこともうれしいです。

オリオン群と同時期に、ふたご座ε流星群(EGE)という小流星群も活動します。IMOによると、活動期間10月14日〜10月27日、極大10月18日、対地速度70km/s、 極大ZHRは2 ということです。星図にはこの流星群の輻射点も示しています。オリオン群の輻射点と比較的近く、しかもオリオン群と同じ高速流星であり、 もともと高速の散在流星が多い領域ですから、群判定は慎重に行ないたいものです。


オリオン群輻射点高度
×:札幌, ○:東京, △:宮崎
それぞれの薄明開始まで

2006年から活発な出現!

この流星群は、大体毎年安定した出現を見せる定常群と思われていましたが、2006年はペルセ群並みの出現を見せ、 多くの人を驚かせました。また、明るい流星が多く、通常より多い出現が3〜4日続いたのです。 オリオン群の軌道とハレー彗星の軌道は結構離れていますから、最近放出された若いダストトレイルによる出現ではありません。 佐藤幹哉氏FAS府中天文同好会, NMS によると、ハレー彗星の昇交点は、 -1265〜-762年頃には地球軌道に非常に接近しており、-1265年、-1197年、-910年に放出され、 木星と6:1の共鳴関係(周期71.1年)となってあまり軌道が変化しなかったダストが2006年の突発出現を引き起こした可能性を指摘しています。 佐藤氏によると2007年は2006年より条件が悪いということでしたが、結果的には大変よく似た出現が見られました。 ハレー彗星の正確な軌道がわかっていないほど古い時代に放出したダストが関係しているのでしょうか?
また、2008年は、2006・2007年ほどではないものの、平年より活発な出現が観測され、 2009年も2008年を超える出現が観測されています。今後も2010年頃までは、 平年よりも活発な出現が続く可能性が指摘されていますが、それ以後も一気に平年の出現に戻るのかわかりませんので、 ここ数年の観測は重要です。


オリオン座流星群速報集計結果
解説 流星群と共鳴

※ このページの輻射点マップ および 表のデータは、 IMO(国際流星機構)のIMO Meteor Shower Calendar 2009をもとに作成しています。

  
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