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『2002/10月近況』

☆☆☆ 2002/10/10(木) ☆☆☆

◇第2回かのんSSこんぺ・短編部門◇
 いたちんさん主催で、かのんSS-Links 内で先日行われました、第2回かのんSSこんぺ・短編部門にこそーりと参加しておりました。そしておかげさまをもちまして、思わぬ好成績を残すことができました(8位/141作)。ここに御礼申し上げます。
 さて、それでふと思ったことがあります。ひとつは、どうして自分のSSが上位に入賞できたかということ。もうひとつは、次回があったとしても、今度は上位は無理であろうということです。
 いただいた批評からもわかる通り、私が書いて参加したSSは、平凡で他愛もない、盛り上がりに欠ける、何ということもないごく普通のお話です。そんな普通の良さを気に入ってくださった(ツボにはまった)一部の方からは、9点とか10点という点数をいただくことも出来ましたが、基本的にはちょっとイイ話、故に平均点(5点前後?)に対して+1〜+2点、という評価を多くいただいたようです。ぶっちゃけた話、作者としても、コンペだからといってネタを盛り込んで他の方の作品と格差をつけよう、などという考えは微塵もなく、いつも書いているようなお話を書きたいように書いて、それがどの程度の評価をいただけるのかが知りたかったというのがあります。『コンペのためのお話』を書くという気は全くなく(※折角の機会なので、コンペに参加するための書きたい作品を書く、という意味です)、故にお話はごく普通ですし、狙った得点も好みの合う方を対象にして、6〜8点といったところでしょうか。従って、こんな話がどうして上位に来ることが出来たのかを不思議に思っておられる(納得の行かない)方もおられるでしょう。そこで私なりの考えを少しばかり述べてみます。
 単純な話、いただいた批評からすれば、私のお話は読みやすく素直で綺麗な文章(上手、あるいは技巧的、なわけではない)であり、雰囲気が良く、ストレートな展開が良いとのことのようです。技巧的でも表現力豊かなわけでもなく、素直=変化球が使えない、すなわち面白みに欠けるメリハリのない文章、という見方も出来るわけですが、そこはそれ、プロの文章なわけでもなく、また小説でもないわけでして。故に好意的に受け止めてくださった方が多かった模様です。
 さて、ここで問題なのが、上記の通り私の場合、読みやすいことを最優先に書いています。これは、文章力のある方にとっての読みやすさという技術的なものではなく、もっとシンプルなもの、すなわち読んでいてあからさまなミスがないこと、不快にならないこと、という意味です。当たり前のことですが、書いた文章を何度も読み返しては、つっかえるところやスムーズではないところ、同じ単語が近接していたり似た表現があったりするところ、意味が通りにくい所など、何度も何度も手直ししていきました。少なくとも、同じ文章を二度三度と読み返さないと意味の取れないようなことがないように、一文が長すぎて最初と最後がどうだったかすぐに頭の中で繋がらないことのないように、あるいは一度目では気が付かなくても、二度三度読めばわかってしまうような誤字脱字がないように、そういった程度のことには気を遣って書いています。それでも私が出来るレベルなどたかが知れているわけですが、こうした心配りをして労力を割いた結果が、このような評価と順位として現れたと思います。
 さてもうおわかりかもしれませんが、おそらく私の作品よりも面白い、例えばネタやアイディア、ストーリーだったら8〜9点がつくような作品でも、上記のような観点でのあからさまな減点(−1〜−2点)により、結果論として私の作品より低く評価された作品が多いのではないかと思うのです。本当は、もっと面白いのにも関わらず。ですから結局のところ、減点要素でのサバイバルゲームで、減点の少ない私の作品が上位で生き残り、私の作品より上位に関しては、同様にミスが少なくもっと面白い内容が盛り込まれている、そういう結果に終わったのではないでしょうか。
 そんなわけですから、次回があったとして皆さんが、これを教訓により丁寧な作品創りをされた場合、ネタ的に普通のお話を書くのが好きな私が上位に生き残る確率は、今回よりもずっと低くなるのではないかと言うのが考えられます。
 以上、少し偉そうなことも書いてしまった気がしますが、正直今回の結果は意外な面もありましたので、こうして一筆残した次第です。とは言え当然私も上位を狙っていなかったわけではありません。要は、私と同じくらい丁寧で心配りをした、アイディア勝負の作品には絶対に勝てないだろうから、上位は難しいだろうと思っていただけです。一方で他の方が10点満点のコンペにおいて、私の作品は7点満点であろうとも、7点満点でミスのない7点を目指せば、上位を狙える可能性がゼロではないとも考えていましたし、そのために全力を尽くしました。その結果が8位という好成績だったわけですから、決して間違ってはいなかったのだろうと思います。なお繰り返しますが、書きたいお話を書いて、自分のSSがどの程度のものかを客観的に評価していただきたかったというのが最大の理由で参加していますので、上位を狙うための手段としてネタやアイディア勝負に走る気は、最初も今も全くありません。次回があったとしても、次回も同様でしょう。とは言えその時書きたいお話が、たまたまネタ勝負と言うことはあるかもしれませんが……。

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『以上』

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