………………………… 戻る ……

『サンシャインクリエイション8・便乗レポート』

→ 後半部(2000/6/18)

 1部の方はすでにお気付きの通り、この文章はKISAさんの日記(サンクリ8レポ)に便乗して書いています。快く便乗書きを承諾して下さったKISAさん、ありがとうございます。ただし…書いたものを見せたら、発禁になったりして(笑)。ということで、赤字がKISAさんの原文青字が私の加筆文です。形式上、KISAさんに対する容赦ない突っ込みレポートとなっていますが、全てが自分に跳ね返って来ることは言うまでもありません。



『前半部(2000/6/17)』

17日午後2時、会社の行事を終えて、家に着く。
思っていたよりずっと早く帰れた。
やまさんとLyreさんの待ち合わせは、秋葉に午後6時。そして、やまさんが指定した特急は午後4時前。
私は多分遅くなるので、別途合流するつもりだった。そして、もし行けたらやまさんが指定した特急で行くことになっていた。


 KISAさんの行事終了が、早くて2時とのこと。私はもう少し早い特急で行くことを考えていたのだが、合流にかかる手間を考えるとあまりメリットがない。したがって、KISAさんが2時で終了した場合を考えてこの特急を指定し、上京時刻をやや遅らせることにした。車内で合流できれば、それにこしたことはないと思ったからだ。

……が、その1本前の午後3時の特急でも行けそうだ。

「1本早いので行って、1時間秋葉探索してから合流しようかな〜」


 人として(笑)最低である(爆)。裏切り者とはこのことだ。結局、思っただけに留まるわけだが、思った時点で既に罪深いことである。ちなみに巷では、私の『人として、〜は最低でしょう』という台詞の説得力が皆無ということになっているらしいのだが、噴飯ものである(超爆)。
 なおこの時点で、私が1本早い特急に乗ることは既に不可能であり、例え連絡があって誘われても無意味であった。

なんてな考えが頭をよぎるが、元々私が合流できるかもということでやまさんは電車を1本遅らせてくれていたので、早くいけるようになったからといって私が単身先に行ったら非難轟々だろうと思い、考えは頭をよぎらせるだけにしておく。

 頭をよぎった時点でダメダメであるが、正しい判断であろう(笑)。それにどうせ、先行したところで2度手間になるのが目に見えている。それが嫌だったから、私も上京時間を遅らせたのだ。結果的には車内合流に成功したのだから、良い判断であったと思う。ちなみにKISAさんは、2時に帰宅した時点で『約束の特急に乗れます』と電話を入れてくれたのだが、人がいいからか、そのことを隠しておけず白状してしまっている。……というより、私が『じゃ、1本早いので行きますか?』と提案するのを期待していたのだろうか。……かもしれない。しかし、先にも書いたが既に物理的に不可能な時間であった。KISAさんの最寄駅と私の最寄駅間の時間的距離が、特急で30分あるからだ。今から駅まで行く交通手段を考えると、とても間に合わない。

私は、シャワーを浴びることにした。

 私も、ひとっ風呂浴びる。

午後4時前の特急に乗って、やまさんと合流。

 KISAさんは、例によって○費での移動が可能なので、禁煙席の指定席にするつもりだったようである。無論私は自由席なので、あわせてもらうことにした。……が、4両編成で自由席は2両、うち禁煙車は1両。座席の確保が出来なければ、指定席が取れるKISAさんを、むざむざ立たせてしまうことになる。私の責任は重大であった。運良く禁煙車の自由席を確保できた私は、その旨KISAさんに連絡を入れた。座席を確保できなければ指定席にしてもらうつもりだったから、座席を確保出来た以上は連絡は無用なのだが、何となくである。

やまさんの"Rainy Blue"に対する思い入れは想像を遥かに越えていて、上野までの1時間半の間、ずっと熱く蒼のよさを語っていた。

 ……そんなに蒼のことばかり話していただろうか? 『Rainy Blue』に限らず、例えばあかりとか、みさき先輩とか、ヒロイン全般に関する話題のつもりだったのだが……。もっとも、歴代ヒロインキャラの中でも、蒼が群を抜いて良いといった趣旨の話だったので、あながち間違ってはいないのだが、こう書かれると複雑な心境ではある。
 とはいえ、蒼の良さがわからないとはもぐり以外の何物でもない。……そうに違いない(笑)。

つーか、蒼って誰?

……そう。私は蒼を知らない人に向かって、こんこんとその良さを語るという道化を演じていたのだ。しかしきっと、KISAさんも蒼の良さに気付いてくれると信じている。ゲームをやればの話だが……。

秋葉に着いたのが、午後5時45分。
Lyreさんとの待ち合わせまでちょっと余裕があるので、Laoxゲーム館に行って、Kanonビジュアルファンブックを購入しておく。


 正直言って、明日の戦闘中に足手まといになる可能性が高いため、今買うことには抵抗があった。……しかし、この瞬間にも売りきれてしまうかもしれない。明日、イベント帰りにショップに回る余裕などないかもしれない。そう考えた時、今そこにあるくそ重たくてかさばるファンブックを手にすることは、大自然の法則に他ならないだろう。……きっとそうに違いないはずだ(笑)。

あれ? 通販で買ったんじゃなかったの? という突っ込みは不要だ。

 来週末までこのまま東京に滞在するKISAさんにとっては、通販で手配したファンブックと対面するまでの1週間の我慢は耐えがたいもののようだ。今そこにあるファンブックを前にしたその姿は、まさに……。まあ、2500円でこの1週間の心の平安を買えるものなら安あがりだろう。なお、人として〜(以下略)なのは言うまでもないこと(爆)。

Lyreさんと合流後、やまさん分のサンクリ8カタログ探索の旅に出る。
虎の穴では売り切れていたが、メッセサンオーで売っていた。


 無事カタログを入手。まあ……明日、現地調達でも構わなかったのだが、万一のことを考えると事前に入手できたことは気分が良い。なお、天井からぶら下がっていた『あかりの紙袋』に心惹かれるも、今日はダメだ!と自重する。前回の教訓から、今回はカモフラージュにもなり、かつ丈夫な袋(結婚式の引出物用)を事前に準備してきたため、今ここで袋を買う必要性もなかったし、天井からぶら下がっているので頼むのも面倒だったからだ。……いや、あかりの紙袋だなんて、人として〜(以下略)。そういうことである。なお名雪に誓って、私は嘘つきではない(爆)。

ついでに、あきばお〜2号店で、私はBrightSeason6のカタログを1冊買った。

 私もカタログを購入する。KISAさんの陰謀である。これで中1週という強行軍が確定した。なお……カタログと並んで置いてあった問題の『あかりの紙袋』が、同時に会計されたことは言うまでもない。『この機会を見過ごすほうが人としては、不出来でしょう』と天野も証言しているではないか。そういうことである。決して私の意志が弱いからでも、あかりが可愛かったからでもない。それが大自然の法則である。なお例えここで我慢できていたとしても、翌日のサンクリ現地で完敗を喫していたことは想像に難くない。当然、この紙袋も販売されていたからだ。ちなみに、名雪のグラスに強く心惹かれたが、人間として〜。強固な意志で、悪魔の誘惑をはねのけることに成功する。しかし耳元で囁く悪魔の台詞は『2度目はない』。

池袋に移動後、夕食を済ませる。その時点で、午後8時。
帰って寝るか、少し遊んでいくか、とLyreさんに聞かれたので、折角だからちょっとだけ遊んでいきましょうということで、カラオケを2時間だけやることにする。

カラオケは、例によって美味しんぼパセラ。セガカラ系の"White Album"やら"Feeling Heart"やらがことごとく入っていたので、とりあえず歌っておく。
美味しんぼパセラ、曲が半端なく多いのはいいとして、音がちゃちなのと、"SOUND OF DESTINY(緒方理奈)"を『サウンド・オブ・デス』と表示するのはやめてほしいと思った。
後半は、『禁断のパンセ』やら『あした』やら、歌自体より○ービーの印象が強い曲ばかり歌っていたのは余談。つーか、○ービー縛りって何よ?


 このカラオケと、明日購入することになる『Tactics本』(『MOON.』ネタあり)のおかげで、無性に『MOON.』がやりたくなる。はっきり言って『MOON.』で受けた衝撃がなければ、その後の『ONE』『Kanon』への傾倒もなかったわけで、今さらのようにしみじみと感慨にふけってみたりもするのだ。それにしても、『MOON.』の○ービーに『禁断のパンセ』を持ってくる感性は素晴らしく『逝けてる』と思う。……と言うより、ネタ的に『MOON.』と『サイレント・メビウス』には相関関係を感じなくもない。

カラオケ後は、池袋駅から、Lyreさんの家の最寄駅に移動。
駅の近くで買い出した食料はペットボトルがやたら重いし、背中のリュックに入ったノートPC一式もこれまた重いし、手に持ってるKanonVFブックも重い。
何より、駅に着いたときには雨は土砂降りで、徒歩15分の道のりは果てしなく辛く遠かった。


 確かにこの時点でこの雨では、サンクリ参戦をやめたくなるほどの状況である。すでに気持ちが負けている状況で、これだけ重い荷物を持って、駅から15分の知らない道のりは果てしなく遠い。……というか、皆で飲むジュース類をKISAさんに持たせたままの私ってば、最悪である。Lyreさんの家に着くまで、そのことに気がつかなかった私は罪深い。『でも、わざとじゃないんだよ……』 『持たせるつもりなんて、なかったんだよ』(長森)。間違っても『らくちん、らくちん』(名雪)なんてことはない。

「全然最寄りじゃないよ〜。遠すぎるよ〜」

泊めて貰う身分で、思い切り暴言を吐く私。
そんなこんなで、午後11時頃、なんとかLyreさんちに着いた。

Lyreさんちでは、すぐには寝ないで世間話に興じる。


 会話の内容を正確には覚えていないので何とも言えないが、微妙にニュアンスが違うような気もする。ただ……私の記憶にあるものよりはよほど正確だし、話の流れ的にはほぼ合っていると思うので、内容に関する突っ込みだけに留めておく。

K「とりあえず、2冊あることだし、ファンブック開けてみようか」
や「じゃあ、とりあえず、私が名雪、KISAさんが栞、Lyreさんが舞の本を見ましょうか」
L「あ、ちゃんと分かれてますね〜☆」


 絶対に、これで正しいはずである(笑)。

K「ちょ、ちょっと待った! 何でオレが栞なの?!」

 待てと言われて待つのはいいとしても、何か問題があると言うのか? KISAさんと言えば栞である。ことここに至って何を待てと言うのか。栞の何が不満だと言うのか。喜ばれこそすれ、不満を言われる覚えは全くないはずだ。

や「え、だって、KISAさん、栞属性ですよね?」
K「オレは名雪属性だって! 栞は属性というより、ネタとして使ってると楽しいというか……」
や「……最低」


 最低である。嘘つきである。そんなこと言う人、嫌いである。

K「最低ゆーかぁ?!! なぜ最低っっ!? いつから栞属性になったんだよぅ。」
や「元からじゃん」


 元からである。『どっちの角度から見ても、それは栞属性なんだ』……と思うのだが。

K「違うって。昨日のアンケート見てよ、ほら!」
や「あれー? おかしいんじゃない、これ?」
K「おかしくないっ! なゆけっと前に名雪であんな文章書いたりしてるでしょー? 『天使のお仕事』のおかげで栞に誤解されたかもしれないけど……。大体、やまさんに初めてメール出したきっかけって、名雪SSじゃん!」
や「あれ、そうだね……いつ認識が変わったんだろう」
K「ねえ、Lyreさん。私、名雪属性に見えましたよね?」
L「……。栞だと思ってました☆」
K「……はぅぅ」


 やっぱり栞属性だよ、KISAさん。敢えて言うなら『名雪も好きなんだ〜』くらいな感じ。やっぱり『天使のお仕事』のせいかもしれない。

や「大体、私があゆじゃないのが、なんで、って自己突っ込み入るところだけど」
K「そうだ! その通りだ! つーわけで、名雪は渡さん!」
L「そうですね。やまさん、所詮うぐぅだし」


 結局、KISAさんが『名雪本』、Lyreさんが『舞本』、私が『うぐぅ本』になった。さて……表紙をめくって愕然とする。購入時点で、帯の『うぐぅ』に衝撃を受けて……もとい、1歩引いていたのだが……。ページをめくった私の手が凍りつく。「うぐぅ…」
 どうしても納得がいかない。納得できないので、Lyreさんの『舞本』を見せてもらう。『…嫌いじゃない』である。どうやら口癖のようだ。とすると『名雪本』は……『うにゅ』しか考えられない……と思ったのだが、『ふぁいとっ、だよ』であった。なんか扱いに差があるような気がする。真琴が『あうーっ』なので、真琴とあゆが同レベルの扱いか……。栞はお約束通り『そんなこと言う人、嫌いです』なので、全員口癖には違いないのだが、名雪・栞・舞がちゃんとした台詞で、あゆと真琴が意味不明の発声なので、やっぱり扱いに差があると思う。

や「……なんだかなあ。でも、U.D.Pの全員にアンケート取ってみたいですね。人の属性をどう思っているかと、自分の属性がどうなのか」
K「……オレ、全員に栞属性と思われてたらショックなんだけど……」


 多分、全員そう思ってます(断言)。名雪が好きとは感じているかもしれないけれど、少なくとも(栞>名雪)と感じているのでは?

や「でも、パティオのメンバーって、結構属性バラけてますよね?」
K「そう? 私が名雪で、Lyreさんとjesさんが舞でしょ」
L「やまさんはうぐぅで」


 名雪……いや、かおりんか。……と言いたいところだが、萌え的には『うぐぅ』で合ってるのかな。

や「SilentBellsさんは栞ですよね?」
L「栞というよりは美坂家でしょうか」
K「オレも栞というよりは、栞よりは香里だと思ったなあ。ちょっぴり舞のような気もしたけど」


 一応、メインの5人の中で……というつもりだったので栞を挙げたのだが、感覚的には私も美坂家……というか、かおりんを押す。が、ここで意外な発言が飛び出す。

L「というか、SilentBellsさん、うぐぅですよ。
  ネタバレ掲示板で、『あゆは生きてる!』というので、やまさん、激論闘わせてたじゃないですか」
や「そうだそうだ! 思い出した! SilentBellsさん、うぐぅだった!」


 この部分、厳密に言うと少し表現が違うような気がする。『そう言えば、そんな話しもあったねぇ、うんうん』という感じなのだが、必ずしもそれが属性かと言われると、ちょっと違うような気がする。それはあくまでも、シナリオ論的な部分からの議論の流れで発生したあゆ論だったと思っているからだ。とは言え、あゆが嫌いであのような論議になるわけはないから、属性が入ってるとは思うのだが……。
 ちなみに、私とSilentBellsさんが激論を闘わせていたわけではないので、誤解のないように。私も『あゆは生きている』という書き込みが中心であった。似たような意見で、同じスレッドに参加していた(そこからお付き合いが始った)ということである。

K「雪ちゃんは真琴。つーか美汐?」
や「一体、美汐のケツ萌えってなんなんだ〜」
L「天野の美尻って、どこからネタ来たんでしょうねえ」
K「謎だ……。雪ちゃんのHPから辿れた『マンガDEかのん』というwebマンガでもそんなネタあった気するけど」
L「あ、知らないです」
……書いててきりないので以下省略。

18日、午前1時過ぎ、床に就く。
やまさんとLyreさんは、Lyreさんの持つ少女漫画の話題で盛り上がっていたが、私は体力の温存を優先して一人脱落した。
やまさんとLyreさんもしばらく話していたが、10分ほどで切り上げ、やまさんは床に就いたようだった。


 いや……それほど盛り上がっていたわけではないんですけど。奥まったところに置かれた本棚に並べられた漫画をざっと眺めて、あまりにも他人のような気がしなかったので、ちょっとだけ嬉しくなったというか(爆)。そんだけっす。時間的には明日に響くので、突っ込んだ話しが出来なかったのが残念かな。



『後半部(2000/6/18)』

午前4時前起床、4時出発。天候は雨。
Lyreさんに駅まで送ってもらい、始発で池袋へ。Lyreさんは我々を駅まで無事送り届けると、帰っていった。
その始発に、さすがに同じ駅から乗る同族はいないと思っていたが、1人だけいた。


 駅に着いた時点では、流石にまだ同族はいないようだ、と安堵する……じゃなくて、自分の情けなさをしみじみと噛み締める。いい歳してこんな朝早くから何やってんだろ……? とか思いつつも、心はすでにサンシャインである。ダメダメである。
 取り敢えず電車が出るまでちょっとあるので(この駅が始発だった)、トイレへ行く。すぐあとにKISAさんも用をたしに入ってきた……かに思えたのだが、振り返るとそれは同族の方だった。いや……あくまでも推測なのだが、同族の匂いはわかるものである。気まずい想いを抱えつつ、無言で用を足す。この時間にここにいる同族は、まぎれもなく最大級の敵である(爆)。ちなみに、同族(久弥族)だったことはのちほど確認。

池袋に着いたのは午前4時50分。雨はやんではいるが、いつ降り出してもおかしくない雰囲気。
つーか、同じ電車に乗っていた同族連中、ホームに出ると同時にダッシュしてるし……。

K「……我々はどうしましょう?」
や「……人として、やっちゃダメでしょう」


 人として、最後の一線である。ちなみに最後の一線とは、踏み越えたつもりでも、意外にまだまだたくさん後ろにあるらしい(笑)。さもなくば、初めからそんなもの、なかったんだ(爆)。

やまさんの「〜として」という言葉は、文字通りの意味に取ると誤解しやすい。

「イベントは、人としての最後の一線」とか「イベントで何万も本を使うのは人としてダメでしょう」とか、色々ボロクソに面と向かって言われた記憶があるけど、実際、その自分がダメダメになっているわけだし。
や、確かに私と会ってなければ、やまさんはイベント参加しないで一生を終えたかもしれないけれど……。


 つまり『〜として』とは、(最後じゃない)一線を踏み外す際の、呪文のようなものである。こうして人は、強くなって……いければいいのだが、ダメダメ化して行くのである。

それはさておき、始発中の始発で行って、駅から会場までダッシュ決めてる自分の姿は、想像するだけ悲しいものがあったので、やめておく。
……が、回りがことごとく走っているので、ちょっとだけつられて走ってしまう。

K『負けた……』

内心思った。走っているヲタクたちを見ている一般人の目は果てしなく冷たかった。……ように感じた。


 走っている(ヲ)同士の視線の方が、際限なく冷たかったような気もする。一般人は、我関せず……といったところか。朝からつまんね〜もん、見ちまったぜ……くらいの話のような気がする。

少なくとも、走っている自分は、すげー恰好悪いと思った。
あまりに情けない気分になったので、走るのはやめた。ここで、全力ダッシュで会場まで走らなかった自分の選択に拍手を送りたい。その理由は後述。


 情けないからという判断は、紛れもない事実。しかし正直なところ、深刻な体力不足という話もなくはない(笑)。しかし何が功を奏すかわからないものだ。結果論としては、ダッシュ出来ない身体が身を救った。

会場に着いたのがちょうど5時。列は4列で、我々の位置は、少なく見積もっても前に1列当たり50人、私の印象だと100人くらいいるように感じたから、200人〜400人は私の前に並んでいることになる。サークル入場者を入れると、どれくらいの人数になるのであろうか。

 待機中、KISAさんと私の並んだ列は、私たちの数列前を基点にして幾度となく整列(配換え)を行った。その挙動不審さに、ある疑念が頭をもたげる……が、その前の列が微動だにしないことから、むしろその逆の可能性もなきにしもあらず……という想像が浮かんで来る。だとすれば……。

最初2時間くらいは雨模様で、このまま立って会場時刻の11時まで6時間並んでたら死ぬ、と思ったが、幸い雨は上がり、日が差してきた。

 最も懸案だった事項の1つが、この憂鬱な雨だった。結果的には雨は上がり、良い感じに……いや、嫌な感じに晴れて行くのだが、雨が降り続けるよりは遥かにマシである。……というか、イベント参加経験の少ない私にとっては、照りつける陽射しの暑さというものも良い思い出と言えなくもない。……嘘デス。暑いのは嫌です。もういいデス。

ひたすら爆睡して時間を潰して、11時も近くなった頃、私とやまさんがいるところの5人前のところで列が切られて、移動が始まった。

 これに関してはいきなり切断されたわけではなく、先ほども書いたように、何度も配換えが行われた位置で、通路スペースとして確保されていた位置でもあった。

「どこに連れて行かれるんだろう?」

 一瞬、前回隔離された時の嫌な記憶が甦る。……が、自分たちより早く来た列が隔離されたと言うならまだしも、置き去りにしての移動である。答えは1つしかない。

と思っていると、なんと入口の自動ドア前まで連れて行かれた。
係員が言う。

「はーい。パンフレット用意して下さーい」

え? え? それって……。
そう。我々の前にいた200〜400人は、徹夜組と判断されて放置されたのだった。
多分、放置された列の最後尾は徹夜組でなく、正当に始発で来た人だろう。
スタッフからは徹夜組と始発組は区別がつかないから、5時という時刻で列を区切ったのだろう。
非常に危ないところだった。全力ダッシュを決めていたら、我々も負けていただろう。


 確かに、一部の始発組がペナルティーを食らったことになるだろうと思う。これは他人事ではないので非常に心苦しいモノがあった。が……前回のように、戦う前から破れるケースを考えると、やるだけのことをやって敗れ去ったと言えなくもない。たとえ始発であっても、常識的な範囲で行動せよという戒めであろう。この一件は、非常に身につまされる思いがした。

Cork Boardは、恐らく最初から1冊制限が敷かれた。
おかげで、11時半前には入手成功。

はい。ここで、11時の入場から、11時半前の入手までの説明を端折っているが、例によって一度外に出されて蛇行が始まる。
蛇行した場所が前回敗北した隔離スペースだったのが、レヴォのときのやな記憶を思い出したことを書いておく。


 KISAさんが書かれているように、『Cork Board』が目的の面々は、一度入場してから場内をぐるっと回って外に排出された。もう少し書くと、ほぼ先頭で入場したはずの私達のすぐ前で、恐ろしいほどの混乱状態が展開していた。サークル入場の方々だろうと思うのだが、あの恐慌具合を見る限り、まるで久弥さん本目当てのダミーサークルだったのではないか?という疑念が浮かぶほどに、混乱をきたしていた。スタッフの方がたが、指示を叫ぶ声が虚しく木霊する。
 結局、例によって前回同様の位置に隔離され、再度苦い思い出が甦ってきたが、一般入場のほぼ先頭位置で入手出来ないようであれば、もはや打つ手はない。もし買えなかったとすれば、サークル側やイベント主催側に、本気で本を売る気がないと判断せざるを得ない状況である。決して安心していたわけではないし、すでにそれだけの人数がサークル組として一般入場組より前に列を成していたわけだが、自分に出来るベストは尽くしたし、あとは信じて待つしかない。ちなみに、前回のようなサークル入場者の複数周回を避けるためなのか、一般入場者の列がある程度固定するまでは、販売を遅らせた模様である。良い判断であろう。
 売り子さんの手際も良くなっており、列もある程度固定していたこと、冊数制限を徹底したことなどが功を奏し、販売開始後は全体的な流れも早く、予想よりも早く本を手にすることが出来たのは評価したいと思う。

Cork BoardがあるスペースのA-1ホールは、12時半頃まで外に列が続いていたが、ONE・Kanon系のサークルがあるA-2,3ホールは、Cork Boardに並んでいるうちに、出入り自由になっていたので、私は混む前にA-2,3ホールに行くことにした。
やまさんは、Cork Boardの隣に会った、Rainy Blueの作画さんのサークルの大行列に並ぶことにしたので、ここで別行動になった。


 KISAさんも書かれている通り、この時点で私たち2人は別行動を取ることになった。別に一緒に行動する必要性はないわけで、たまたまこれまでのイベントでは、同じ目的で行動していたことや私が初心者だったことがあって、KISAさんと2人で巡回するケースがほとんどだったという状況である。で……今回に関しては、私が『Rainy Blue』におおはまり(厳密には、蒼と蒼依ちゃんにおおはまり)していることもあって、『BRAIN SOFT』に並びたいという私の我侭が発動したためである。あの行列を見て並ぶ気になるというのも我ながら……とは思うが、『Cork Board』での戦いを思えばどうということはなく感じるあたりが怖い。しかしこの判断が、大きな間違いであった。
 隣に見える『Cork Board』の更に巨大な行列(こちらの数倍)が、非常にスムーズにはけて行く。しかしこちらの列は、遅々として進まない。結構の数が並んでいるとは言え、『Cork Board』だったら5分くらいではけそうな人数であることを考えると、売り子の人数や技能、出展アイテムの数と制限、組み合わせ金額の合計と端数、そういったもろもろの要素が悪過ぎるとしか思えない。この間、小説を読むのが遅い私ですら、今買ったばかりの『SEVEN PIECE』の6割方を読んでしまったのだから、はっきり言って遅すぎる。そうこうするうちに、品物の数(種類)も少なくなり、何が買えるか、いや……何か買えるのか、という怪しげな雰囲気になって来る。しかも……私が並んでいるうちに、なんと『Cork Board』が完売してしまうという、最悪の事態へと移行してしまった。久弥さんが客を集めているうちに、おねカノ系の主戦場である隣のホールへ移ろうと思っていたのに、『Cork Board』の残念組の方が先に撤収を開始してしまったのだ。この時点で、自分の致命的なミスを自覚する。これで、新刊を入手することはほぼ絶望的となってしまった。なゆけっとにも不参加だったため、この失敗はかなり痛い。ちなみに少し時間は遡るが、私がこれより少し前、私がここでもたついている間にKISAさんから連絡があった。すでに必要な物を入手し、戦場を離脱したとのこと。何ということ! そもそもなゆけっとにも参加したKISAさんの場合、久弥さんの小説以外に対する欲求があまり高くなかったことがこのような結果を生んだわけだが、私が凡ミスを犯したことに比べて手際が良いと思う。

A-2,3に移動途中、高河ゆんさんの九重ががらがらだったので、新刊1冊買っておく。
さらに、APPLE projectに寄ってみて『引越しの際に見つかったブツ』が置いてあるかどうかを見たが、それらしいものはなかった。1人だけいた売り子に直接聞いてみようと思ったとき、ちょうど、

客「これって、どんな作品なんですか?」
売り子「それはですね……」

と、会話が始まってしまったので、あきらめる。
客と売り子の会話を聞いていたとき、

K「なにも聞かず、黙って買っていけ。絶対後悔しないから」

と売り子以上に熱く語りたくなってる自分に気付いたので、そうそうと立ち去る。


 ……是非語って欲しかったと思う(笑)。弱すぎ〜(爆)。ただ……この経緯を聞いたとき、私も『黙って買え!』と突っ込みをいれたくなった。確かにそれだけの作品だと思う。これを買って後悔するような人間は、おそらく……そもそも『Kanon』自体を買って後悔するような、そんな趣味の合わないタイプの方くらいではなかろうかと思う。まあ……この時のお客さんが、おねカノ系とは限らないわけだが。

A-2,3で、今回、一番「やられた」と思ったのは、和(なごむ)亭。

 私も、別な意味でやられた。というか、行った時にはほとんど何もなかったし(泣)。

「あ、このあゆの紙袋、あきばお〜で委託されてて買ったやつだ。って、その名雪バージョンあるじゃん!!」
「あ〜、この名雪のCDケースいいカンジ」
「携帯ストラップも買っちゃえ〜」
「って、このあゆのラミカはっっっ!!! あきばお〜でぎやまん亭のミラーが売られていたところに飾られていたラミカではないかっ! って、その名雪バージョンがある?! ををを、よもや出会えるとは思わなかったよ〜」
「このミニマウスパッドも可愛いから買いだろう!」

てなカンジで、
「紙袋下さい」
と言ってから、次々と品を追加したのであった。この日、サンクリで使った額の4分の1は、ここのグッズに費やされたであろう。って、今回はそんなには買ってないんだけど。


 これを読むと、本当に羨ましくなって来る。無視、無視!(爆) ちなみに、その後に寄ったあきばお〜で、秋子さんの携帯ストラップだけは確保した……が、なんか虚しい。やっぱり、イベントに行った以上は、現地で調達しなければダメダメである。

12時くらいには私はやることがなくなったので、A-1で雨音颯さんのBRAIN SOFTに並んだやまさんを待つことに。数十分待った後、やまさん到着。

や「2つしか買えなかった……」
K「ちなみに、部数制限あったんですか?」
や「いや、なかったけど……もしかして、欲しかった?」
K「つーか、"Rainy Blue"普及する気なら、
  『はい。KISAさんの分も頼まれてなかったけど買ってきましたよ(ニッコリ)』
  ってくると思ってたから」

でも、結局、この後秋葉に行って、"Rainy Blue"を買った私はいいやつ。……違うって。


 う〜ん、確かに……。次からは、遠慮なくそうさせていただきます(笑)。『Rainy Blue』に関しては、蒼と蒼依ちゃんに萌え萌えなのは確かなんだけど、ゲームとしてのトータル評価は『おねカノ』と比べると……という感じがするので、自分で楽しむこととは別にして、他人に薦めることには熱心にはなれなかったのも事実。ていうか、KISAさんが凄く忙しい人なのを知っているからなんだけど。そうでなければ、がんがん押して押して押しまくって、無理やりにでも『Rainy Blue』に萌えさせていたかもしれない。結局のところ私の萌えに本気を感じたのか、このあと秋葉でソフトを購入したKISAさんは、素晴らしいデス(爆)。

A-1ホールから戻ってきたやまさんは、A-2,3ホールに旅立っていった。
その間、私は買った同人誌を殆ど読み終えていたりする。


 結局あまり新刊類が手に入らなかったため、既刊との重複を避けたりしているうちに、ざっとひと回りし終わってしまった。既刊チェックが中心になってしまったので、多少古い物も含めて、知らないサークルさんの良さげな感じの本をいくつか物色して行く。結果、お気に入りともいえる本(サークルさん)が幾つか発掘され、続くBS6での作戦遂行上、大きな戦力となった。やはり近代戦は情報戦であり、基本は情報管理であると痛感する(勘違いも甚だしい……)。

久弥さんの"SEVEN PIECE"の7番目のSSは……をいをい、それでいいんですか? という気分。
というか、"first snow"の感想が知り合いから1通来ただけ、というのは意外だった。大手というのは、逆に感想が来ないものなのかもしれない。私もアンケートハガキ以外で、オフィシャルの人々に感想書いたことないし。
この作品に関しては色々話があるけど、とりあえず読んでない人の方が多いのでここでは伏せる。


 逆に、大手すぎてもダメという事なのか。確かに読んだ人みんなから感想が届いたら、凄いことになるような気もするが……。ちなみに『first snow』の感想が、知り合いから1通来ただけと言うのは意外だった。一瞬『あれ?』と思ったのだが、良く考えて見たら『アレ』は感想じゃなかったし……。いや……単なる独り言デス。突っ込みはなしデス。ただ……こんなことなら感想を書いて出しておけば良かったと、少し残念に思ったりもするのだが、自分で手に入れたわけではなく(手に入れる機会もなかったが)、読ませていただいたものなので仕方がないと言えば仕方がない。

やまさんの買い物終了後は、食事して秋葉行って解散した。

 このあとは、本当にあっさりというか、食事をして解散となった。池袋駅のステーションビルのカレー屋で食事をして、何とはなしにイベントの話をしたりもする。隣の席の女性客が、『なに、こいつら……(ヲ)なの?(寒)』と思ったかどうかは定かではない。
 食事中、KISAさんに『Rainy Blue』を貸すと言う話が出て、KISAさんの『借りるくらいなら買う』という漢気のある発言によって、秋葉によってから解散という流れに落ちつく。実はこの時点で、KISAさんにも目論みがあったようだが……。
 結局、KISAさんの陰謀に乗せられて、あきばお〜にて名雪のグラスを買う。ていうか、気がつくとあゆのグラスまで買ってるんですけど……。KISAさんの目論みとしては、あゆの特大ミラー(要注文、¥12000)を買わせたかったようで、昨日に引き続いて執拗なまでにけしかけられる……が、流石にこれは高すぎる。『1万円札でお釣りが来るくらいだったらね〜、危なかった……』とは私の弁。ちなみに、名雪のミラーで即刻お持ち帰りだったら危なかったかもしれない。本当に買っていたかもしれない。個人的には、かつてKISAさんが『やらかして購入』した、小さい方の名雪ミラーが滅茶苦茶欲しいのだが、期間限定生産で在庫がないと来れば仕方がない。メッセサンオーの展示品の『Sold out』が心に痛い。今後、上京の度にショップを覗いて、やばげな物が置いてあったりしたら、勢い買ってしまいそうで自分が怖い。名雪グッズ……恐るべし(爆)。

 ……とまあ、そんなこんなでお互いに買物も済ませ、秋葉原解散となった。私は秋葉原駅から上野へ出て常磐線、KISAさんは御茶ノ水まで歩いて、出張中の拠点である友人宅へ。これにて、怒涛の週末は終了である。お疲さま〜。



 以上、サンクリ8戦場記録です。前半と後半の文章形態に差があるような気がしますが、書いた時期がずれていますので御容赦を。特に後半はあまり面白くないかもしれませんが、勘弁して下さい。それではまた。

『以上』

………………………… 戻る ……