コラム&コラム
| ひさびさ現代史の授業 | 隆広 | 2008.03.19 |
| 今年度中学2年生を担当しています。新指導要領は近現代史学習を重視しています。 あらためて、自分の実践を読み直ししましょう。 サークルで研究している「大和ミュージアム」教材化プロジェクトもその一つですね。 さて、第1次世界大戦後の現代史にこだわっています。 そこから太平洋戦争学習・原爆学習を読み直すと、「ポツダム宣言」が気になってきました。 ポツダム宣言を教える意味は何でしょうか。 ポツダム宣言を教える視点に絡んで、教科書記述の問題をひとつ。 現在東京書籍を使っています。195ページ に「…第二次世界大戦が終わりました。 日本が占領した東南アジア諸国や、朝鮮、台湾などの日本の植民地は解放され、独立に向かいました。 この記述はまち がってないか。 「日本がアジア解放の戦争を戦った」説は通用しないと考えるが、 「日本が太平洋戦争を戦った結果としてアジアの解放が進んだ」説も現代史学習としてはとてもおかしいと考える。 そ う、「ポツダム宣言」は日本の植民地の独立をあえて保障してはいないのだ。実際、朝鮮が独立したのはいつなのか。 それが朝鮮分断をも意味するのなら、「大 韓民国」は1948年8月15日、「朝鮮民主主義人民共和国」は1948年9月9日です。一体これは「解放」なのか「独立」なのか? ポツダム宣言の続き。先に断っておくと、今書いている話は、当然、「中学校社会科としての近現代史学習」に ついてです。 決して、近現代史のウンチクを書きたいとしているのではありません。 近現代史を植民地化と独立の歴史として認識すること、そのための教材や、 授業方法はどうするのか、 こういった問いは私が子どもたちの教育に責任をとる立場に立つことで必然的にクローズアップされてきました。 他の社会科の教師は どんなことを柱に近現代史学習を進めているのか、交流したいと思います。 みなさんは太平洋戦争の授業を「ねらい」「教材」「授業方法」それぞれどうしてますか。 今回ポツダム宣言が気になって、授業方法としては「ポツダム宣言をていねいに読み説明を加える」を実践しました。といっても3点に要約されたものですが…。 私が乱雑にまとめると @国民をだまして征服戦争をつづけた日本政府はクビにする A日本の領土は本州・北海道など。(朝鮮や台湾や樺太などは日本の植民地ではなくなる) B基本的人権を確立させる。自由に意見が言える社会をつくる あとで子どもたちに感想や意見を書かせると、(「ポツダム宣言についてどう思うか。いい点、問題点。」) 圧倒的に「いいことを言っている」という感想でし た。 「日本は戦争に負けてよかった、占領されてよかった」論ですね。でもこれはまっとうな感想です。 基本的人権の尊重を社会科の基本(基礎ではなく)とし て実践しているので、この感想は、またその背景にある感覚(社会認識?)は、望ましいと考えます。が、それだけでいいのか…。 あれこれしているうちに4月3日が過ぎてしまいました。4月3日は「○○○4・3事件」から60年です。「ひさびさの現代史A」を考える重要な日ではないかと考えるようになりました。各地で慰霊祭も行われるようです。 4月5日の投稿から日にちが経ってしましました。4月3日は「済州島4・3事件」の日で、1948年だから 今年で60年になります。NHKでも特集をやりました。朝鮮半島独立・統一選挙を求めた朝鮮の人々は大弾圧を受けたのです。「冷戦」つまり「冷たい戦争」 といわれながら、アジアでは無意味に多くの血が流されつづけました。 さて、憲法記念日でした。5月3日に憲法ミュージカルに行ってきました。会場いっぱいでした。 |
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