安全食生活集談フォーラム
SAFETY FOOD CONFERENCE
FORUM
Won't you please come in.
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化学物質と安全の広場
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環境・洗剤研究の広場
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食品衛生の広場
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時事評論の広場
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栄養と調理の広場
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近況報告の広場 小説 紅毛船漂着記
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糖尿病食事教室の広場
我が家に咲いた君子ラン
生協はどう対処すべきかー輸入ぎょうざ事件からー
生協はこれでよいのかー輸入ぎょうざ事件との関連でー
赤福は不二家事件から何を学ぶべきであったのか
赤福事件を受けて食品表示偽装問題を考える
ミートホープ社の食品偽装事件を考える
食の健全性の確保と食品企業の役割
講演予告―よりよい食生活をつくるために―第3回シンポジウム・2月28日 滋賀大彦根学舎―
不二家食品表示偽装事件その5・食品企業は品質管理システムを至急に再点検せよ
不二家食品表示偽装事件その4・マスコミのバッシング行き過ぎ論について
不二家食品表示偽装事件その3・食品表示監視員制度の新設に関する提案
地域生協での品質管理について
不二家食品表示偽装事件その2・表示偽装と安全性の関係について
不二家食品表示偽装事件の問題点と対策について
07年新年のご挨拶
BSE問題・アメリカ産牛肉の輸入の再再開に際して
BSE問題・専門調査会委員半数の辞任の事態をどうみるか
BSE問題・輸入再開は1ヶ月で頓挫した
BSE問題・米国産牛肉の輸入再開が認められた
新年のご挨拶
BSE問題・本日最終答申のためのおそらく最終の専門調査会が開かれる
BSE問題・アメリカ産牛肉の輸入再開が本決まりになろうとしている
山紫水明の故郷を失いたくない
BSE問題・専門調査会は何のために、誰のために審議しているのか
BSE問題・アメリカ産牛肉の輸入再開がまじかに迫っている
BSE問題・アメリカのBSE管理体制には欠陥が多すぎる
BSE問題・郵政民営化とアメリカ産牛肉輸入再開問題との関連性について
BSE問題・専門家の発言は慎重、正確でなければならない
BSE問題・今こそ検査法と検査システムを再構築せよ
BSE問題・リスクアナリシスを誤用してはならない
BSE問題・アメリカは本当にBSE清浄国なのか
BSE問題・アメリカ産牛肉の輸入再開関連の諮問をどう受け止めるか
BSE問題・アメリカでの2例目のBSE牛の検出が示すもの
BSE問題・牛肉の輸入再開に関する諮問のあり方の不当性について
BSE問題・輸入牛肉関連の諮問のあり方には重大な疑義がある
BSE問題・アメリカ産牛肉の輸入再開に関する諮問にどう対応するか
今後BSE問題は時事評論の広場に掲載します。
BSE問題・意見交換会、パブリックコメント制度は信頼できるのか
BSE問題・パブリックコメント・意見書制度は完全に無視された
BSE問題・食品安全委員会とは何をする組織なのか
BSE問題・アメリカ政府はBSE検査の有効性を認めようとしていない
BSE問題・パブリックコメント制度は単なる通過儀礼に過ぎないのか
BSE問題・食品安全委員会に対する意見書(4月25日発送)
BSE問題・アメリカ政府の30ヶ月齢以下無検査を求める意見書にどう対応するのか
BSE問題・OIEの新BSE安全基準案にどう対応するか
BSE問題・国際基準や外国の基準に対する行政側の対応は
BSE問題・政府と食品安全委員会の責任は重い
BSE問題・来日したライス国務長官に求める
BSE問題・緊急に食品安全委員会の審議を求める
BSE問題・食品安全委員会と専門調査会の審議に注文する
BSE問題・来日するライス米国務長官に理解を求める
BSE問題・アメリカ側は牛肉輸入再開の遅れにいらだっている
BSE問題・食品安全委員会に注文する
BSE問題・この事項に関するリスク評価だけは正しく実施せよ
(2月12日)">BSE問題・アメリカ農務省の牛の月齢判定法を批判する
(2月6日)">BSE問題・わが国ではじめてvCJD患者がみつかった
(1月22日)">BSE問題・異常プリオンは内臓にも蓄積する
(1月21日)">BSE問題・アメリカ側の14ヶ月齢以下、無検査条件の提案をどう考えるか
(1月18日)">BSE問題・リスク評価のデザインが問われる
(1月10日)">BSE問題・2005年の新春に臨んで
(12月1日)">BSE問題・行政の無軌道は許せない
(11月28日)">BSE問題・日米牛肉輸入再開交渉はこれでよかったのか
(11月19日)">BSE問題・消費者はどのような牛肉製品を選ぶべきか
(11月14日)">BSE問題・リスクコミュニケーションのあり方を考える
(11月8日)">BSE問題・特定危険部位以外からの異常プリオン検出をどう見るか
(11月4日)">BSE問題・誰が事態を混乱させているのか
(10月31日)">BSE問題・政府の政策決定は食品安全基本法に違反している
(10月27日)">BSE問題・差別化牛肉の出現を悲しむ
(10月25日)">BSE問題・異常プリオン対策に焦点を絞るべきである
(10月18日)">BSE問題・差別輸入牛肉の認知が生み出すものは
(10月19日)">感謝
(10月15日)">BSE問題・食品安全委員会の報告書を批判する
(10月9日)">PCB問題・やはり、いわねばならないことがある
(10月7日)">PCB問題・決して風化させてはならないことがある
BSE問題・誰のために、何のために無検査月齢の線引きをするのか
BSE問題・無検査月齢問題に的が絞られてきた
BSE問題・アメリカ側にも汗を流してもらいたい
BSE問題・全米食肉輸出連合会の全面広告に反論する
BSE問題・再度全頭検査体制を擁護する
BSE問題・なぜ全頭検査方式を主張するのか
BSE問題・牛肉の輸入再開をどう促進するか
BSE問題・無検査・若齢牛の月齢の線引きをどうするのか
BSE問題・食品安全委員会にはリスク最小化の方向性を期待する
BSE問題・若齢牛の無検査月齢の線引きは不可能である
BSE問題・8月4日の意見交換会を重視する
BSE問題・消費者側からの政策提言のありかた
BSE問題・農水省の牛肉輸入再開に関する政策決定に期待する
BSE問題・食品安全委員会専門調査会の報告書を批判する
再び軽率、粗雑な言動を戒める
アメリカ産牛肉の輸入再開の自虐的合意を悲しむ
選挙報道に求める
アメリカでの二例目のBSE容疑牛の出現をどう見るか
言葉の軽さは一国の命運を左右する
アメリカ産牛肉の輸入再開のめどがついたといわれる。
生協の恥辱ここに極まる
言葉はその人をあらわす
リスクアセスメントは慎重に
BSEの全頭検査をやめても安全なのか
輸入牛肉対策関連食品安全委員会の対応と日米専門家協議に備える
第1回日米BSE関連牛肉問題協議への感想
年金未納問題と政治家の自己責任について
ーもう黙っていられないから敢えて言うー
PRTR法の理念を現実に生かすために
アメリカ産輸入牛肉問題日米専門家協議は信頼できるか
新洗剤運動宣言ーPRTR法指定化学物質を含む洗剤は追放するべきである
論文予告(化学物質規制関連)
アメリカ産輸入牛肉・日米協議に望む
イラク拉致被害者ー「自己責任」とは何か
軍人という名の反面教師に学ぼう
アメリカ産輸入牛肉問題・食品安全委員会に期待する
BSE問題・生産者、酪農家の責任
今,食の安全、安心、安定を考える
FTA協定は日本の農業をつぶすか
高校時代の友へ
「馬鹿の壁」は極端志向である
食生活を見なおそう
鳥インフルエンザ対策のあり方
3月1日記載のものに追加した。
遺伝子組換え生物・遺伝子組換えの最も基本的な問題点
遺伝子組換え作物・GMO第2世代への展開の問題点
遺伝子組換え作物・種子の汚染が進んでいる
BSE問題・国際的な飼育検査,検疫の基準をつくれ
BSE問題・膠着状態をどう解消するのか
つくられた既成事実は悲劇を招く
PCB処理場問題とどう取組むか
PCB・ダイオキシン油症論・予防衛生は平均値以上のものを求める
BSE問題・消費者側は対応を急げ
BSE問題・経済が科学の論理を押しつぶす
PCB・ダイオキシン油症論・5 予防的対応についての理解を">
PCB・ダイオキシン油症論・3・4 焼却炉対策は本当に不要であったのか
安易にアメリカ牛肉の禁輸を解くな
PCB・ダイオキシン油症論・2 ダイオキシンの規制は無意味なのか
PCB・ダイオキシン油症論・1 許し難い推測を排除する
軽軽に「科学的、合理的」などと言うべきではない
BSE全頭検査体制を「再考」する必要はない
BSE問題での発言には気をつけよう
BSE検査のダブルスタンダードは認められない
わが国と同様なBSE検査体制をアメリカに要請しよう
アメリカのBSE検査対策の強化に期待する
食品安全委員会の動向をしっかりと見定めよう
アスレチック・レコード・シミュレーターの開発と普及に関する提案
食品安全委員会の決定に注目する
プロジェクトXというNHKの番組について
車言語を開発しよう
半年前の鶏卵が売られていた
日野原重明先生のこと
アメリカ産輸入牛肉問題をどうみるか
今、何故油症問題を重視するのか
拙著、新刊書が1月12日に書店販売となります。
書名:「食不安は解消されるか」、307頁
版元:緑風出版、定価2200円+税
御購読をお願いします。
油症被害者救済の緊急実施事項について
新年の御挨拶をもうしあげます。
油症被害者の診断、認定についての提案
アメリカへの牛肉禁輸措置が守れるか
この1年をふりかえって
クリスマス集会に参加する
アメリカ産牛肉の安全性をどう考えるか
当分の間、次著原稿の校正のために手を取られていて、このHPへの書き込みが出来なかった。
ようやく昨日2校が完了したこの本の題名は「食の安全は守れるかー200X年までの軌跡ー」(仮題)、版元は緑風出版、刊行日は年内又は年明けとなる。
本日は、参考までに、本書の「あとがき」の部分を記載しておくことにする。
あとがき
私には、決して忘れられない思い出がある。
1972、3年当時のことだった。PCB問題の渦中にあった私の研究室に、作家の有吉佐和子さんが何度かおいでになった。公害問題を扱った小説を書くので、私の話を聞きたいということであった。ノートを何冊も持参されて、熱心にメモをとっておられた彼女の面差しはまさしく才女そのものであった。もちろん、私は求められて、PCB汚染についてのレクチャーはしたが、それよりも人の健康にとっての本当の問題は氾濫する有害化学物質による複合影響であり、それこそが安全性分野の研究者にとっても、人類社会にとっても、今後に残された最大の課題になるだろうと申し上げた。
間もなく彼女が書き上げて、超ベストセラーになった小説の題名は「複合汚染」であった。この名作がレイチェル・カーソンの「サイレント・スプリング」に較べられるほど、高く評価されるようになって、70年代以降の我が国の環境問題に多大の影響を及ぼしたことはよく知られている。
何時の間にか歳月が過ぎてしまったが、それからの30年の間に、人類は生命自体を操作する遺伝子工学というパンドラの箱さえ開けてしまった。それまでの合成化学物質問題の解決すらできないでいるうちに、遺伝子組み換え作物やクローン牛肉が生産されて、普通に流通、販売されるようになった。狂牛病という、細菌でもない、ウイルスでもない、ただのたん白質が病原体になるなどという、科学者でさえも誰も予想できなかった奇妙な疾患が世界的なパニックをひきおこした。免疫や内分泌系に影響するという、環境ホルモンと呼ばれるような一連の化学物質による環境や食品の汚染が問題にされるようにもなった。
有吉さんが生きておられたら、どう言われたか、お聞きしたいような、まさしく人や生物に対する複合影響が憂慮される「複合汚染」の状況がいよいよ現実のものになってきたのである。
しかし、それでも、私たちは決して絶望してはならないと思う。どれほど混み入っていても、要するに,その複合する個別の問題要因の、ひとつひとつのリスクを最小化するための仕組みをつくるために真剣に取り組めばよい、結局はそこに賭けるしかないのである。この本のなかで私が強調している社会的、個人的なリスク処理インフラの構築というのはまさしくそのために残された唯一の対策なのである。
有吉さんはひとりの作家として、科学的な事実に基づいて小説を書いた。そして私はひとりの研究者として、科学的な事実の解析を通して未来予測を行なうことにした。O博士という架空の人物を主人公にして存分に語らせることにした。
戦後の半世紀間の、すべての食品被害事件に立ち会ってきたO博士がさし示す200X年までの我が国の食の安全をめぐる状況はたしかに憂慮すべきものである。だからこそこの状況から脱出するために、どうせねばならないか、どこに希望を見出すべきか、そのことを読者の皆様がこの本の中から正しく読み取っていただきたいと思っている。
食品安全基本法が成立し、食品安全委員会ができた。だが、リスクの予防、処理のための行政の体制は旧態然たるありさまである。この5月、その点を強く指摘した私の参議院での参考人陳述にもほとんど反応が見られなかった。リスクアナリシスを言うのなら、リスク評価だけでなく、リスク管理とリスクコミュニケーションの体制自体、すなわちリスク処理インフラこそを充実せねばならない。だが、現状はどうなのか。
カネミ油症裁判を支援していた当時、私は、「予定被害者」という概念を提起した。それは、被害が発生しうる公的、私的な体制を安易に温存、放置しておくかぎり、私たちは、いつか、必ず、自らと家族たちを予定された被害者にすることになる、という意味である。
来るべき200X年が予定被害者たちのための、絶望の年にならないことを祈るや切。
終わりにあたって、編集その他でお世話になった高須次郎さんに厚くお礼を申し上げる。
2003年12月 日
著者
LAS系洗剤問題に関する本年度の総括
食品安全基本法の問題点(その2)
食品安全基本法の問題点(その1)
良く噛むことの効用について
ガンを予防するために
東京油症集会の成功を祈る
研究者はアシロマ会議での初心に返ろう
(11月14日)油症全国集会への参加の呼びかけ
1968年に発生したカネミ油症事件は、わが国での合成化学物質による人体被害事件の最初の事例であった。それは同時に、今日でも全世界で人体、環境、食品汚染が証明されているPCBと、これに混在していたダイオキシンによる激甚な人体被害の人類最初の体験であった。
あれから35年、油症事件はまさしく風化しようとしている。
このたび、35周年を記念して、「ノーモア油症」の全国集会が東京で開催される。
ダイオキシン、環境ホルモン問題がいかにも馬鹿騒ぎであったかのように書いている新刊図書が売れ行きを伸ばしている昨今、あらためて、PCB、油症問題の本質を考えることによって、反公害ネオコンとでも言うべきこの時代の風潮に立ち向かう力を身につけようではないか。
.詳細は11月13日のこのホームページを参照のこと。
連絡先:カネミ油症被害者支援センター
TEL:03−5907−2670
カネミ油症事件についての下記の集会があります。
「ノーモア!YUSHO(油症)」
カネミ油症被害 ―今、あらためてカネミ油症事件の意味を考えるー
11月29日(土) 13時30分開会
文京区民センター
基調講演を原田正純さんと私が担当します。被害者、厚生労働省、弁護団、国会議員代表の発言が予定されています。
私の当日用のレジュメはこのHPの「化学物質と安全の広場」に示します。
食品衛生行政システムの基本的な欠陥を具体的に指摘する
生協のよりよい洗剤政策を堅持するために
(11月10日)総選挙の結果と食生活の安全性
第43回総選挙の結果が出た。民主党の大躍進、自民党の微減、公明党は薇増、共産、社民は壊滅的な敗北であった。
好むと好まざるにかかわらず,2大政党化が進む。
首相は脱官僚を掲げたとはいえ、自民党はその実はまさしく官僚依存政党である。首相はじめ各大臣のスピーチの草稿は官僚の作文である。法案の草稿は役所で作られる。食品安全基本法にしても、その原案は霞ヶ関で作られた。しかし、これではいけないと言う事に気がついた自民党の若手の議員たちも増えてきた。他方で、民主党はじめ野党側の脱官僚指向性が一層強くなろうとしている事も心強い。
食生活の安全性を守ると言う事は生活者に最も近いところからの出発でなければ本物にはならない。官僚たちの、優等生づらをした現実離れの甚だしい作文では本物の法律や制度は作れない。被害者の、そして予定被害者の、心の琴線に確実に触れるような政策はつくれない。
今回の選挙結果は各党の躍進、後退はともかくとして、食生活の安全性という、国民、消費者の不安、不信、不満という本音の部分と取組む上で、かなりの意味があったと言う事が出来るのではないか。
消費者、生活者に、より近いところで政治が、そして行政が行われるような国家を目指す上で、各政党が今後とも一層精進してほしい。そのための熱意が大きいほど国民からより高く評価されることになるであろう。
国家、国民の活力は1人1人の国民の、毎日の食生活のあり方によって基礎的につくられる。その毎日の食生活が疑惑や諦めのさなかに放置されているなどと言う事は許されることではない。大半の食糧を不安定な輸入に依存して、欠陥だらけの検疫、監視のもとで供給されている食品を食べさせられている.この思いから一刻も早く脱却せねばならない。
今や、まさに、体細胞クローン牛肉、遺伝子組替え米、照射食品などとの闘いの現場が消費者の照準に入ってきた。新設された食品安全委員会において、それらの審議が始まろうとしている。今後はコーデックス関連の食品添加物、農薬などの認可も続々と行われることになるだろう。このままでは、おそらく科学的、国際的というだけの、予防原則的な理念ぬきの対処が行われる事になる、そして食品安全基本法を無批判に容認したような勢力がどのような対応をするかが注目されるようになるであろう。
消費者の食不安、食不信、食不満がこれ以上増幅されるような結果にはしたくない。
今回の選挙の結果は消費者団体の今後の政策のありかたにとっても重大な意味を持っていることを忘れないでいたい。(完)
(11月9日)脱官僚と食生活の安全性
本日は総選挙の投票日である。正午に家内と共に投票を済ませてきた。
今回の選挙では、自民党、民主党ともに脱官僚をかかげて闘ってきた。結構な事である。 わが国の官僚たちは優秀である。何でも一応はこなしてしまう。政治家が官僚に牛耳られている、と言われて久しい。官僚支配体制は容易に崩れそうにもない。
前国会に与党から提出されて、可決された食品安全基本法、改正食品衛生法は、いずれも内閣府、農水省、厚生労働省の官僚たちがたたき台を作った。野党や消費者団体の意見は殆ど無視されて、国会提出後でも、全くと言ってもよいほど無修正で原案どおり採決された。
結果的に、消費者の権利事項、公聴会の開催、異議申し立てなどの消費者の措置請求権、予防原則の採用など、食品の安全確保にとって最も必要な基本的な課題は、消費者側の再三の要請にも関わらず、すべて明文化される事はなかった。食品安全委員会についても消費者代表の参加は拒否された。公正取引委員会のような、省庁から独立した中立的な組織にするべきであると言う民主党からの要求も受け入れられなかった。
私が国会の参考人として陳述した要請内容も一つとして実現しなかった。法制度の変革も重要であるが、それとともに食品衛生監視システムの実質的な充実、たとえば輸入食品検疫や保健所体制の充実、食品衛生監視員の増員など、いわゆるリスク処理インフラの拡充などはまったくするつもりがない事が明らかになった。
消費者の食生活の安全がリスクアナリシス体制の文字づらだけの整備によって可能になるかのような官僚たちの幻想は、おそらく今後に展開するであろう現実によって木端微塵に打ち砕かれることになるであろう。
脱官僚、それは食の安全確保の場合でも最も重要である。消費者の要請を受け入れて、国会議員が直接立法に当たるプロセスが大切にされて、法案が緻密に組み立てられることが必要である。食品事故による被害者と予定被害者をつくらないために、そして何よりも、消費者の安全である、知る、選ぶ、要求する権利を基本に置いた法律でなければならない。 本日の選挙の結果が、少しでも脱官僚の方向性が見えるようなものである事を心から願ってやまない。(完)
食生活の健全性をどう守るか
BSE幼若牛の発見と予防原則の必要性
リスクアセスメント信仰というものがある
(11月4日)お詫びとお知らせ
長期間、このHPに記載が出来なかった事をお詫びします。
実は、つぎの著書の刊行が急に本決まりになって、最終原稿の作成に追われていました。出版社は緑風出版、昨年、雪印乳業事件を扱った拙著「雪印の落日」の版元です。年内出版を目指しています。
本日朝、ようやく脱稿して、フロッピーを速達で送ったところです。
この本の題名は、「食不安は解消できたか」(仮題)、内容は後掲する目次のとおりです。この半世紀を食の安全問題と取組んできた食品衛生研究者のO博士が2003年の食品安全基本法の制定から数年経った200X年に、消費者の食不安、食不信、食不満がはたして解消されたかどうかを回顧、点検する、というストーリーになっています。
最終的に、追い詰められた消費者側が総力を結集して、全国市民食品安全委員会を立ち上げて、国の食品安全委員会と相補的、競合的な存在となり、わが国の食の安全問題の解決に当たる、そんなエピローグにしました。
私は、この本で食の安全問題を近未来物語り調に語る、という手法をとって見ました。出版不況の昨今、どれくらい注目されるか,とにかく世に問うてみたい心境です。
なお、これまで、このHPの食品衛生の広場に連載してきた「21世紀の食の安全が守れるか」(10月9日から)は、その内容を本書の最終原稿で、大幅に圧縮せざるを得なかったために、いったん中断し、今後は次昨の最終原稿の重要個所に絞って連載することにします。
目次
食不安は解消されたか
―200X年までの食品安全の軌跡―
著者 藤原邦達
まえがきー――――――1
第1部 食品安全基本法の制定時点での状況――――――2
1 我が国の食品の安全をめぐる経緯について―――2
2 食品安全基本法に関する国会での参考人陳述―――2
(1) 予防原則を明文化する必要がある
(2) 消費者の権利の擁護を明文化する必要がある
(3) 反射的利益論の立場を放棄する必要がある
(4) 指導・監視・検査体制を充実する必要がある
(5) 組織と機能を強化する必要がある
(6) 責任者を正しく位置づける必要がある
(7) 所掌事務の内容を充実する必要がある
(8) 決議のあり方を公正にする必要がある
3 食品安全基本法、改正食品衛生法、食品安全委員会についての政府側の説明―――10
(1) 政府側が示した既往の取り組みの概要について
(2) 食品安全基本法案について
(3) 食品安全委員会について
(4) 食品衛生法等および健康増進法の一部改正について
図表1 食品の安全性の確保にむけた取組――――――――10
図表2 食品安全基本法の概要‐――――――10
図表3 食品衛生法及び健康増進法の一部改正――――――――11
4 改正食品衛生法の問題点について―――11
5 食品安全基本法の問題点について―――12
(1) 第1 総則について
(2) 第2 施策の策定に係る基本的な方針について
(3) 第3 食品安全委員会について
(4) 食品安全基本法の問題点の要約―――――32
6 各国のリスクアナリシス方式の比較―――34
(1) フランスの食品衛生安全庁の組織図
(2) イギリスの食品基準庁の組織図
(3) EUの食品安全機関の組織図
(4) 0博士の試案の組織図
(5) EU、イギリス、フランスの食品安全組織とO博士試案の特徴
(6) リスクアナリシス方式の実効性―――――36
図表4 フランスの食品安全庁の組織図―――――35
図表5 イギリスの食品基準庁の組織図―――――35
図表6 欧州食品安全機関と日本の食品安全委員会の組織図の対照―――――35
図表7 食品安全委員会の組織と業務の試案―――――35
図表8 リスクアナリシス手法の実効性―――――36
7 03年時点での我が国の食品安全行政の状況―――38
(1) 輸入食品検疫の仕組みとその実効性
(2) 食品衛生行政現場の実態
図表9 食品輸入手続きの流れ-―――――39
図表10 検疫所における食品衛生法に基づく監視――――――39
図表11 都道府県別食品衛生監視員一覧―――――40
図表12 食品衛生関連施設に対する処分件数の推移――――――41
第2部 2003年以後の食品の安全をめぐる状況―――42
1 食品安全委員会の運営に関して浮上してきた諸問題―――42
(1) 委員の選出のあり方について
(2) 委員の定数と専門分野について
(3) 委員の職責の重さについて
(4) 委員のモラルについて―――――44
(5) 委員長の役職の評価について
(6) 事務局の任務について
(7) 行政の体質について―――――46
(8) 技術顧問の役割について
(9) 技術職と事務職との関係について
(10)消費者のニーズへの配慮について
(11)食中毒事件でのリスク評価について
(12)診断基準、認定基準の作成について
(13)一日摂取許容量の決定について
(14)情報の管理について
(15)有用性と必要性の認定について
(16)調査グループでの評価結果の信頼性について
(17)国際基準との整合性について
(18)薬事・食品衛生審議会との役割分担について
(19)予防原則のリスク評価段階での適用について
(20)リスク評価の対象課題の性格について
(21)リスク評価過程での審査と決定のあり方について
(22)評価、審議期間の長期化について
(23)実験、研究を必要とする課題の処理について
(24)リスクコミュニケーションのあり方について
2 03年以降の食品安全委員会の実績―――58
(1) 食中毒、食品汚染事件への対応
(2) 化学物質系の課題への対応―――――59
(3) 生物系課題への対応―――――78
(4) 新食品等の課題への対応―――――79
3 リスクの評価と管理の部門で見られた混乱について―――89
(1) リスク評価部門で見られた混乱について
(2) リスク管理部門で見られた混乱についてーーーーー91
4 200X年時点での市民、消費者団体の統一行動―――93
(1) 多様な消費者団体の動き
(2) 協同、連帯の成果としての全国市民食品安全委員会の誕生
5 200X年時点での全国市民食品安全委員会の状況―――95
(1) 組織の形態と運営方針について
(2) 事業について――――――96
(3) 運営の姿勢について―――――98
(4) 学習と教育活動について―――――98
(5) 全国市民食品安全委員会のシンポジウムについて―――――113
6 200X年時点での我が国の食品安全行政の実情―――116
(1) 消費者側が評価、点検した事項は
(2) 200X年時点での食品の安全についての状況―――――116
(3) 輸入食品の検疫体制の状況――――――117
(4) リスク評価機関とリスク管理機関の連携の状況
(5) 食品安全モニター制度の状況
(6) 指導監視体制と地域間格差の状況―――――119
(7) 地方自治体や企業での自主対策の実施状況
7 200X年における国民、消費者側の対応について―――121
(1) 地域の現場で確認された事項について
(2) 消費者側の本格的な取り組みの開始――――――122
8 結び 全国市民食品安全委員会連合会の結成―――124
―――126まで
以上
A4版 (43字×36行)×126枚
、 図表は計12枚
(2003年11月3日稿)
(10月19日)鉄欠乏性貧血を防ぐ食生活
(10月17日)コープさいたまのLAS洗剤供給開始問題を他人事視しないでおこう
(10月15日)健康長壽のための食生活を
(10月15日)便秘を予防するために
(10月9日)8頭目のBSE牛の発見に際して
(9月30日)洗剤メーカーはやがて、必ずLAS洗剤を廃止するー環境・洗剤の広場を参照のこと
(9月23日}無知以上に無恥であるー「環境・洗剤の広場」を参照のことー
(9月19日)昨日は宝塚市消費生活センターで「遺伝子組換え食品を考える」のテーマで講演をおこなった。消費者の口にいやでも入ってくるこの新しい食品を政府はもっと真剣に考えねばならないと私自身が痛感した。もう消費者はみずからどうしようもないところに追いこまれている。「賢い消費者の時代」はとっくに終わっている。
(9月19日)「栄養と調理の広場」(藤原朝子担当)もご覧下さい。
(9月19日)「化学物質と安全の広場」に、「問題化学物質排除関連法律を消費者の身近に位置付けるために」の論考を記載した。「環境・洗剤の広場」とともに,ときおりアクセスして見てほしい。
(9月17日)「化学物質と安全の広場」にアクセスしていただいている皆様へ
合成洗剤もまたれっきとした今日的な問題化学物質のひとつである。とくに使用量が圧倒的に多く、しかも消費者によって、最も身近に使用され、その全量が環境中に廃棄されるという類稀な特徴について注目せねばならない。
生協はカってこの化学物質について大いに関心を示していたが、今日では全くと言ってもよいほど振り向かなくなっている。それどころかLASを容認する政策をとる生協が現れてきた。
私は今,このHPの「環境・洗剤の広場 」に、洗剤問題について書くことが多くなっているが、「化学物質と安全の広場」に関心をもっておられる方々もどうかアクセスしていただきたい。PRTR法をより成果あるものとするためにも、例えば家庭用品などでのPRTR表示の法制化などの提案を行っている。ぜひとも参考にしてほしい。
生協では、PRTR法と日常生活に関して、組合員のための学習をしっかり行ってほしい。PRTR法に指定されているような、例えば、LASのような問題化学物質を安易に水環境に放出、拡散するような生活が間違っていることを組合員に知らせて欲しい。これは環境保全のための生活のイロハなのである。
(9月15日)PRTR法の趣旨を徹底するために
もしも、生協の関係者がこの洗剤関係の私の記載をご覧になっていただいていたら、一人でも多くのお仲間の生協の職員、組合員の方々に、このHPにアクセスして事態を正しく把握されるようにお知らせ願いたい。
(9月13日)このところ洗剤・環境問題での記載におわれていたが、本日から食品衛生の広場での連載を再開したのでご覧ください。
「PRTR化学物質と家庭用品問題」については、いずれきちんとした論考を用意する。PRTR法該当物質を含む洗剤の供給を開始した生協がある。自制を要求する。 収拾不能にならない前に、責任者が良識ある判断をされるように期待する。
(9月12日)LASとPRTR法との関係について、組合員に対して正確に知らせるべきである。
(9月8日)さいたまコープ、コープネットのLAS系洗剤導入を批判する。
(9月4日)来年の洗剤・環境科学研究会の予定について環境・洗剤研究の広場をリンクしてください。
(9月2日)環境・洗剤研究の広場で、研究会関係の記事をご覧下さい。
(8月24日)7月1日に採択された食品安全基本法の意味を真剣に考えるために、食品衛生の広場での「21世紀の食の安全が守れるか」の連載をご覧下さい。
(8月20日)風邪を予防するために
(8月22日)食品衛生の広場に、「21世紀の食の安全が守れるか」を連載しています第1回の.20日の記載に続けて書き込んでいます.御注意下さい。
(8月19日)「21世紀の食の安全が守れるか」の連載について
明日から、このHPの食品衛生の広場に、表題の論文の連載を始める。これはO博士が200X年時点に、2003年以降のわが国の食品の安全性問題をふりかえって記述する形式をとっている。
第1部は2003年時点での事実であるが、第2部は2003年以後200X年まで のフィクションである。
おそらく100回以上の連載になるだろう。食の安全問題に関心を持っておられる方々の御高覧を仰ぎたい。
(8月1日}免疫力と食生活
(7月31日)体脂肪を減らして美しく
(7月30日)朝食はなぜ必要なのか
(7月30日)夏ばてを防ぐために
(7月28日)これから栄養と調理の広場への記載に力を入れることにします。藤原朝子が某機関誌のために連載してきたものをお目にかけます。
ストレスに強くなる食事ー血液サラサラにするためにーなぜ今カルシウムなのか
PRTR洗剤を供給している生協の組合員、職員の皆様へ
(7月26日)アクセスナンバー、13000到達に際しての所感と感謝
今国会も終ろうとしている。食品の安全確保のために取り組んできたすべての関係者にとって、最大の関心事であった食品安全基本法が採択され、7月1日付けで食品安全委員会も設置された。
私もこの法案の審議に関して参議院に参考人として招致され、意見を述べた。しかし、消費者の権利、予防原則の明文化は実現しなかった。またリスクアナリシスの実効性を確保するためには何よりもリスク処理インフラの整備こそが重要であると言う主張も聞かれたようには思えなかった。そして消費者団体や野党側の意見も受け入れられない中で、昨年秋にまとめられた与党・政府側の原案がほとんど無修正で採択されたのである。
食品安全委員会の人選でも消費者側の異見は聞かれなかった、消費者のための委員会が消費者の異見を代弁する消費者側の委員のいない中で運営されることになった。おそらくは恣意的に意見を聞き、恣意的に意見を採用する、そのような官僚のペースとなることが目に見えている。
ここ5月以降は、何かと気ぜわしかった。このホームページに書き込む時間があまりなかった。国会の参考人質疑のための資料作り、そして上京、関連した東京弁護士会の食の安全シンポジウムでの基調講演もなかなかに気骨の折れることであった。おかげで東京にも3回行った。昨年来の坐骨神経痛が回復してからのテストケースでもあった。(おかげで、やっと自信が持てるようになった。ありがとう。)
他方で、大阪いずみ・わかやま市民生協の食品安全自主規準の改定委員会の座長として平均月1回の泊り込み、6ヶ月にわたる作業にも参加した。立派な報告書ができた。食品衛生監視員の有志による食品安全シンポジウムでも基調講演を行った。長良川沿いの旅館に一泊しての懇親会では久しぶりに現場の雰囲気に触れることができた。この間に、「食品安全委員会は食の安全を守れるか」(仮題)の次作拙著の原稿作りにも取り組んだ。
おかげで、老骨には早すぎる充実した時の流れのなかにおかれていたように思われる。ただ、懸案の、PRTR洗剤供給開始問題に取り組む余裕が無かった。残念なことである。
このホームページのアクセスナンバーは本日中に、13000の大台を越える。開設以来月ごとにペースが上っている。このHPが某有力検索エンジンの食品衛生部門のトップに上げられているとも聞いた。責任の重いことである。私たちの食生活安全フォーラムへの加入者も着実に増えている。いずれ投稿される方々も現れるであろう。食品衛生、食品安全という、人の生活の原点に関わる分野を、いつまでも不安や不信や不満の泥沼状態にしておかないために、一隅を照らす努力を続けたい。今はそう思っている。
最後に、いつもアクセスして頂いていることを感謝します。いっそうのご協力をお願いします。(完)
(7月17日改定)(7月12日)PRTR表示について
PRTR該当化学物質の製造、販売、使用、廃棄は好ましい事ではないので、関係する企業には届け出る事が義務づけられている。
ところがおかしいことに、家庭用品としてPRTR法該当物質が使用されている場合にはメーカー側にも、販売側にも全く何の制約もないことになっている。
第一に、国がこのような物質の使用を家庭用に認めていることが間違っている。第二にそのような物質を家庭用品に平然として使って利益をあげているいる企業のあり方に問題がある。.
家庭用に姿を変えると、結局は膨大な量が環境中に撒き散らされて、PRTR法を施行している事の意味が全くなくなってしまう。そもそも国がこんな分かり切った事を放置していることこそがおかしいのである。
そこで提案する。
@ 市販の家庭用品には、PRTR法該当物質の使用を禁止すること。それが出来ない場合には、
A PRTR法該当物質を使用した商品には、表示をつけるように、法律を改正すること。これを「PRTR表示」という。
B 行政側は、消費者に対しては,「PRTR表示」の意味について、充分な情報を提供し、なるべくそのような商品を利用しないように、指導すること。
C 行政側は、量販店や生協などの事業体に対しては,PRTR法該当物質を成分として含有するような商品を取り扱わないように要請すること。
D 行政側は、メーカーに対しては、PRTR該当物質を使用した商品の製造、販売をしないように指導する。代替品を使用した商品の開発につとめるように要請すること。
環境の時代である。PRTR法の精神を生かすためには、是非とも以上のような法律の改正と行政、企業側の良識ある対応が望まれる。
ちなみに、今日の、市販されている合成洗剤の主流となっている商品にはPRTR法該当物質が含まれていて、大量に、使用され、廃棄されている。最近は環境を守る運動に取組んでいる一部の生協でさえも、この商品を堂々と店頭に並べるようになっている。
実名をあげることは差し控えるが、これらの生協は、事業体として、組合員の日常生活を通して、国が要注意としているような有害なPRTR化学物質を、環境中に撒布、拡散する事に加担していると云うことになる。これらの生協の、環境問題にはひとしお熱心な職員や組合員たちがなぜこの事に気がつかないのか不思議でならない。まさしく学習不足そのものというべきであろう。
私はこれらの生協には研究資料もお送りして、これまで何回か御注意申し上げてきた.環境を守る事で定評のある生協がPRTR指定物質を含む企業の洗剤を組合員に供給すると言う事のおかしさについても申し上げてきた。しかし全く応答がなかった。そのかわりに、「S生協では理事会の決定により、この6月から花王、ライオンのLAS系洗剤を組合員に供給する事になった」との情報が届いた。生協には「より良い洗剤政策」というすぐれた原則があった。これを放棄してかえりみないこれらの生協の粗暴で大胆なありかたをつくづく悲しいと思う。
せめて、生協では、そのような商品には「PRTR表示」をつけて組合員の良識に訴えるようにしてほしい。生協は表示問題にももっとも熱心であったはずであるから。
最後に、PRTR問題に取組んでおられる諸団体の各位には、この提案に対する反応をお待ちしたい。
あわせて、PRTR表示マークのデザインを考えてほしい。(完)
食の安全・シンポジウムの御報告
(7月10日)昨7月9日、霞ヶ関の日本弁護士会館で行われた「食の安全を考える」シンポジウムでの基調講演を終わって我家に帰り着いた。ウイークデイというのに、180名の参加者があり、主催者が驚いておられた。盛会であった。非常に優れた質疑が行われた。当日は丁度食品安全委員会の第2回の会合がもたれていたとのことであるが、これに呼応するような国民、消費者の側の意義ある取組みであったと思う。
私の講演用のレジュメは後日このHP上に示すことにする。今回は取りあえず報告までに留める。
(7月3日)食品安全委員会の発足に際して
(7月3日}食品安全委員会の発足に際して、いささか注文しておきたいことがある。 リンクさきは
食品安全委員会の発足に際して
(6月27日)厚生労働省は、6月3日、水銀汚染魚介類の摂取制限についての注意を喚起した.私の評価と批判の詳細はつぎのリンク先を参照されたい。
水銀汚染魚の摂取制限について
(6月16日)生協でのLAS系洗剤の供給開始について
洗剤環境の広場のリンク先は下記
生協でのLAS洗剤の供給開始について
(6月12日)「200X年時点でのわが国の食品安全問題の状況」を間もなく発表します。これは私の半世紀の経験に基づいた未来予測です。2003年の食品安全基本法の制定がどのような成果をうみだすか。凶と出るか吉とでるか。貴方はどう思いますか。
(6月10日)報告と予告
6月5日に、霞ヶ関の、東京弁護士会の食品安全問題勉強会で話す機会があった。7月9日の弁護士会主催のシンポジウムの予備的な会合でもあった。東京弁護士会は22年前に食品安全基本法の制定を提言したことで知られる。
私は、今、つぎのリンクさきのような目次の論文の作成に取組んでいる。
追ってこのHP上に発表する予定である。食品衛生の広場を参照されたい。なおこれは市民食品安全委員会の設立に関する提言(その3)にあたるものである。
目次・200X年時点でのわが国の食品安全問題の状況
(6月1日)所感
今日は6月1日である。もう今年も半ばにさしかかった。まさしく、
「Time flies like arrows」である。
昨年の今頃は入院中であった。原因不明の坐骨神経痛が左脚全体に走っていて、ベッドから起き上がることも困難であった。トイレには病室の廊下においてあった備え付けの車椅子に乗って、あるいは手押し車を押しながら通った。カーテン越しに廊下を歩いているリハビリ室がよいの患者たちをうらやましく見つめていた。歩けるということがこれほどすばらしいことだとは思わなかった。
人は生物である。だから必ず老化する。物理的な骨、筋肉等の磨耗、退縮、弾性の減退などが発生する。化学的な代謝異常、反応不全、作用障害などがおこる。これは避けがたい現象である。
しかし人は、すくなくとも人では、このような現象の発現時期をある程度まで管理することができる。個人的、社会的な条件整備を丹念に行なうことによって、平均寿命は200年前の倍に伸びた。
さらに、人は、すくなくとも人では、肉体的な老化とはほとんど無関係に、精神面では何時までも成長することが出来る。老成、円熟、枯淡、調和、静穏達観というような、人間的な境地に到達することが出来る。
たとえば、Aという事象を追及する。Bという事象を追及する、それは若者の能力とエネルギーによって行なわれる。しかし、そのAとBの調和や相互の作用や、総合的な働きを全体として考える、それは長い時間を生き抜いて、その間に多数の経験をしてきた、人生の先輩たちの任務なのである。
私自身、今もっとも関心を持っているのは、複合作用ということである。各食品添加物、農薬などには、それぞれに与えられたADI(1日摂取許容量)がある。ダイオキシンにもTDI(耐容量)がある。しかし人の健康にもっとも影響するのはそれらの多数の有害化学物質の複合的な作用の状況なのである。もっと複雑な問題は複数の化学物質の反応は、相殺、相加、相乗という形であらわれるということである。複合すれば単純に毒性が加重されるというわけでもない。
それだけではない。作用、反応のありかたを決定する環境条件の関与はしばしば生物である人にとって逃れようもない場合が多い。
今日的な毒物学の水準は未だに19世紀的な個別毒性の領域に止まっている。そして19世紀末の、おそらく数万倍にも達する数の人工化学物質が今日では実用化されている。それらの複合作用は不問に付されたままである。
もちろん若い世代の人々もこのことには気付いているに違いない。しかし長い時間を生き抜いて、数々の悲惨な被害の実態をこの目で見てきた私のような世代にとって、開発科学の先行には慎重であれ、と言う思いが強いのは当然のことなのである。私が大學を出た半世紀前に、誰が遺伝子組み換え食品を口にすることを、誰が内分泌かく乱化学物質で汚された水を飲むことを想像したであろうか。誰が水俣病を、油症を、ダイオキシン汚染を、狂牛病を予想したであろうか。歴史の時間を生き抜いた私たちには、これらの被害の真相についても証言する責任があると思う。
日野原先生は92歳だが、これから運転免許を取りたいといっておられる。この精神はまぎれもなく、極めてお若い。肉体と精神は無関係ではない。精神の若さは肉体の老化を食い止める、私もそう信じたい。まだまだせねばならないことがいくらでもある。
取りとめもなく6月1日の心境を書いてきたが、本日、朝8時半に、このホームページのアクセスナンバーは12300に達した。徹底して、食品衛生の論理を追及している、この面白くもない、文字ばかりのページを開いてくださっている皆様とのお付き合いが、何時までも続くように願ってやまない。(完)
(5月28日)27日、雪印乳業低脂肪乳食中毒事件の刑事裁判の判決が出た。判決内容は全く話にならない。私の「雪印の落日」(緑風出版、2002年3月刊〉を参照してほしい。新聞の記事もレベルが低い。突っ込みが足りない。いずれ判決批判は正確に行いたい。
(5月27日)食品安全基本法が採択されて、政府は今や総力をあげて食品安全委員会の設立のために努力中であると思います。
しかし、はたして国民、消費者の根深い食不信、食不安、食不満を取り去る事が出来るのかどうか。
ただ今「市民食品安全委員会の設立に関する提言(その3)を執筆中です。乞う。ご期待。
(5月23日)リンクさきを示します。
市民食品安全委員会の設立に関する提言(その2)
(5月21日)リンクさきを示します。
市民食品安全委員会の設立に関する提言(その1)
(5月20日)明日、私がこのHPの食品衛生の広場に発表する、国の食品安全委員会に対置される消費者側「の市民食品安全委員会の設立に関する提言」は消団連、日生協、各地域の生協、日消連、主婦連など消費者団体関係者が必ず目を通していただくように御願いしておきます。
(5月14日)参考人質疑の感想を食品衛生の広場に示しました。下記にリンクしてください。
参考人陳述を終わっての感想
(5月9日)参議院内閣委員会での参考人陳述を終えました。
昨日、食品安全基本法関連の参考人陳述を終えて帰ってきました。先月末以来、この件での準備資料の作成のために、本ホームページへの書き込みが出来なかった事をお詫び申し上げます。今後順次、以下の参考人関連の資料をアップロードすることにします。
1 資料1:陳述の要旨
2 資料2:食品安全基本法案への対案(藤原試案)
3 資料3:食品安全基本法の政府原案と藤原試案との相違点の要約
4 資料4:食品安全委員会の組織と業務(藤原試案)の表
5 資料5:EU、英国、フランスの食品安全審議行政組織と藤原試案の組織の対比
場所は参議院分館3階、31委員会室
開会は午前10時、最初に参考人が各15分陳述を行った。
参考人は、山内一也氏(日本生物科学研究所・東大名誉教授)、大森勉氏(イトーヨーカ堂取締役)、品川尚志氏(日生協専務理事)と私の4名であった。
そのあと、質疑が午後1時まで行われた。
質問者は安部正俊氏(自保)、川橋幸子氏(民主)、山口那津男氏(公明)、吉川春子氏(共産)、島袋宗康氏(国連)、黒岩宇洋氏(無所属)ほか、であった。
最後に私の参議院からの招致について、斡旋をしていただいたうえ、含蓄ある御質問を賜った民主党の岡崎トミ子、川橋幸子の両議員に厚くお礼を申し上げます。
(4月25日)皆様の傍聴と参加を期待します。
1 昨日夕刻、参議院事務局から参考人としての出席、陳述の依頼があった。喜んでお受けした。日時は5月8日、午前10時、ところは参議院内閣委員会。議題は食品安全基本法、言いたいことは山ほどある。首都圏近辺の方々は是非とも傍聴に来られるように。
昨年は、テレビや新聞などで、BSE問題、表示偽装問題などにはあれほど精力的なキャンペーンがなされていたたというのに、今年になってから食の安全問題は全く取り上げられなくなっていた。
イラク情勢も山場を越えた。マスコミ関係者も、この機会に、そろそろ本腰を入れて、全国の消費者が注目している食の安全に関わる有事体制の構築問題に関心を向けてほしい。
2 5月10日、岐阜市で、つぎのテーマでのシンポジウムが開催される。藤原が基調講演を行う。
「食の安全体制」はどう変わろうとしているか
―食品安全基本法と食品安全委員会の設置をむかえてー
主催:食の安全を考えるつどい(全国の食品衛生監視員の有志が中心になって組織されているが、個人、団体も自由に参加できる)
お問い合わせは:山北太郎(堺市保健所:072−222−9925)まで
(現時点で、行政、研究所、法曹、生協関係者など約50名の参加申し込み者があるとのこと。)
体調には、やや懸念があるが、割り当てられた役割だけはこなさねばならない。皆様もこの肝心な時期に、それぞれにご健闘あらんことを。
(4月24日)たとえ話をしてみよう
食品の安全性を確保するためには,パソコンのソフトウエヤーとハードウエヤーのたとえ話をするとよく理解できる。つまり、どちらが不完全でもいけない。両方とも不完全ならもっと駄目だ、ということである。
もう一つ、交通事故にたとえてみよう。
すなわち、交通事故を防ぐには,まず交通ルールがよく出来ていなければならない。しかしそれだけでは足らない。同時に交通インフラ、つまり信号機や標識や道路などの整備が不可欠である。指導や整理に当たる警察官、補修要員なども充分揃っていなければならない。さらに、車の運転者や歩行者がルールやマナーを守って通行する。それでこそ交通事故を防ぐことができるのである。
ここでいう交通ルールにあたるものは食品関連の法律,規則,条例などをいう、まず、それらががすぐれた水準のものでなければならない。間違っても国民的なコンセンサスが出来ていないような,あるいは「グローバルスタンダード」などと称して、どこかの流行を性急に持ち込んだようなものであってはならない。
交通インフラに当たるものは食品衛生行政の仕組みである。特に人的,物的,財政的な体制をいう。十数年来、やかましく言われ続けていながら、放置されたままの食品衛生監視員や検査要員の実数の不足、監視率の低下や輸入食品検疫所の機能不全のような貧弱なインフラをそのままにしていては駄目である。そしてルールやマナーにあたるものは生産者や食品企業のモラルである。.内部告発がなければ不正や違反が表面化してこない,そのような状況ではいけない。さらに、消費者がしっかりと学んで、事故や汚染を防ぐための権利意識を育てていなければ食の安全は決して確保できないのである。
さて、わが国の現状はどうなのか。このままでは、そのパソコンは決して機能的に働こうとはしないだろう。このままでは、交通事故が絶えることはないだろう。
食品安全の機能が働かないのも困る。しかし、もっと困るのは食品被害事故が当たり前になるような社会がやってくることである。
食の安全は、憲法が保証している人権の基本に関わる必須の要件なのである。
(4月24日)リスクアナリシス体制が作られる経過を誰かが正確に記録しておかねばならないと思います。つぎにリンクしてください。
食品衛生の広場
(4月21日)PRTR法の指定化学物質を含む洗剤を新規に取り扱う政策を理事会で決定した生協があります。洗剤・環境の広場をご覧下さい。
(4月20日)アクセスナンバーが10000台に入りました。
2003年4月20日(日)午後4時、私たちのホームページ、安全食生活集談フォーラムへのアクセス数が10000を突破しました。実質1年間に、全国の多数の方々が、このような文字ばかりの,小難しいサイトの扉をたたいていただいたことに心から感謝申し上げます。
このサイトは上記のような、食品衛生その他の複数のテーマの広場から構成されています。人の生存と生活を支える唯一のエネルギー源であり、身体の素材源でもある食物をどのように生産し、消費するのか、どのように調理して摂取するのか、そのための食生活の安全すなわち、安らかで全き状態を追及するのがこのホームページの目的です。ささやかなサイバーメディアながら、「一隅を照らす」ための役割をはたすために、新たな出発を誓いたいと思います。
今後とも皆さまのご愛顧をいただけるように祈念してやみません。
(4月19日)食品安全基本法案が採択された。
―このままではすまされない―
1 政府原案が委員会をとおった。
4月18日の内閣委員会で、食品安全基本法案が採択されたという。
予想されたとおり、「国の内外」という文言の部分を追加、修正しただけで与党、政府側の合議の成果である原案のまま、すんなりと委員会をパスしてしまったといわれる。
私は、新著「食の安全システムをつくる事典」(農文協、3月30日刊)のなかで、法的、行政的な仕組みの再構築と関わって、リスクアナリシス(リスク分析)の問題を取り上げてきた。そして政府案には致命的な欠陥が非常に多く認められるので、このHPでも政府案への対案(藤原試案)を示しておいた。4月9日に、東京品川の国民生活センターにおいて行なった食の安全と農薬問題を考える消費者の集会の講演でも、問題点を強く指摘しておいた。私の対案は一部の野党側の関係者にもさしあげてきた。その際に、各党の共同修正案が出来るように努力したい,とも聞いていた。そして、13日には内閣委員会で参考人質疑が行なわれた。4名の参考人のうち3人が政府案に賛成、1人が不賛成であった、という旨の連絡があった。そして昨日、ほとんど無修正といってもよいような状況で政府案が内閣委員会で採択されたのであった。
この法律が国会を通れば、正式に食品安全委員会の設置が決まる。そこでリスクアセスメントが行なわれて、その結果に基づいた勧告や指示に従うリスクマネージメントが始まるという。これは我が国の食品の安全問題を左右するような、間違いが許されない、重大な課題なのである。
2 問題はBSE委員会の報告書に始まった
これほどの重要法案に関しては、野党側の意見も十分に聴かねばならない。同時に法律家や研究者、消費者の見解をもっと大切にして、十分時間をかけて論議せねばならない。しかし政府、与党側ではそうしなかった。野党側も粘り強く修正を迫ることがなかった。そして食品被害や食品汚染の実際には全く関わってこなかった霞ヶ関の官僚たちの作文がたたき台となり、与党、政府側の原案となり、そのまま今回採択されるような結果になったのである。
そもそも、昨年の4月2日に出されたBSE問題調査検討委員会(以下、BSE委員会)の報告書に問題があった。そこには「すでにグローバルスタンダードになっているリスクアナリシス」などというオーバーな表現が見られた。失礼ながら、当時のBSE委員会のメンバーにはリスクアナリシス問題の専門家といえる委員はおられなかったはずである。またリスクアナリシス主流の法律や行政の仕組みをつくることについての論議に十分な時間が与えられていたとも思えなかった。しかも、この委員会は、政府に対してそのリスクアナリシスを実施するための成案を、たった6ヶ月以内という短時間内に提出するように、という要請をおこなった。これを受けて、BSE問題で厳しく失態を指摘されていたその同じ政府側の官僚たちがつくり上げたのが今回の食品安全基本法の政府原案であった。
3 慎重な論議が必要であった
BSE委員会は、本来は、国民、消費者の間に根強く存在する食不安、食不信、食不満を解消するために、すなわち、食の安全を確保するための仕組みや法案を作るために、国民的な討議が行なわれるように、そしてその到達点としての法案や行政の仕組みづくりがなされるように慎重に主張するべきであった。リスクアナリシスはその場合の検討材料のひとつとして提言されるべきであった。間違っても霞ヶ関の官僚たちにフリーハンドで原案作成作業を一任するようなことをするべきではなかった。BSE委員会の報告書での、リスクアナリシス一辺倒と見紛うような提言のありかたには問題があった。このシステムが我が国に適用可能であるかどうか、またどのように適用するか、についての論議を行なうための課程が必要であった。GLP,GMPの経験もなく,HACCPも、まだ真似事程度にしか行なわれていない我が国に、英独仏,EUで今始まったばかりのリスクアナリシス方式を導入することについては、国民的な論議のための期間を省略してはならなかった。そしてなんといっても「6ヶ月以内に政府に成案を提出するように」としたような性急な提言には相当な無理があったことは否めない。
4 何時の間にか、賛成ムードがつくられてしまった
私はこの際率直にいおう。政府原案が示された後の、今日までの期間に、我が国の有力な消費者の組織や代表的な学識経験者たちが政府案に対して、いかにも無条件に賛成している、と言うような印象を、政府側に持たせてしまったのではなかったか。そうでなければ、参考人質疑がおこなわれたあと、政府原案が事実上無修正で採択されるというようなことはありえなかったはずである。
少なくとも消費者団体の主流幹部の見解は、政府原案に賛成であると見なされたのではなかったか。
リスクアナリシス方式での法的、行政的な体制整備が食の安全にとってもっとも望ましいという点について、正直なところ消費者側では、BSE委員会の報告書が出るまでは、ほとんど検討、論議の対象にしたことがなかった。消費者側のEUでの調査活動もやっと9月になってから、その報告書が出たのは12月になってからのことであった。私自身でさえも、すくなくともEU方式の我が国での採用については、もっと時間をかけて検討、論議できるものだと思っていた。当然、研究者の間での討論もきちんと済まさねばならないと考えていた。消費者側ではそれらの見解を正確に受けとって、世論の動向をみながら慎重に対処するものだと信じていた。
実際に、当時の全国的な消費者団体側での食の安全を求める国への請願署名運動の中でも、リスクアナリシス体制の採用などは全く取り上げられていなかった。地方の生協などでは、リスクアナリシスや食品安全基本法などについての学習会など全く開かれたことがなかった。ほとんどの消費者、組合員たちが、リスクアナリシスについて、まったくといってよいほど知らされていない間に、11月頃から政府側の説明会が始まったリスクアナリシス主流の政府原案に対する賛成ムードが、何故か、何時の間にか、一部の人々の間に作られていって、そして今回の参考人質疑を経て、ついに、18日の内閣委員会での政府案の採択という決定的な事態を招いたのである。
5 私たちにも責任がある
食の安全に関わる専門の分野に従事する者として、私たちは、消費者の間にある色濃い食不安、食不信、食不満を解消するための提言をもっと精力的に行なうべきであったと思う。まだ専門家さえも育っていないというリスクアナリシスという方式が我が国の法律、行政の体系の中に唐突に持ち込まれようとしていることについて、私たちはもっと強く、関係者に冷静さと慎重さを要請するべきであったと思う。
食品被害や食品汚染の現場体験のない人たちが中心になって、既往の食品被害の渦中にあった当事者の体験や教訓に学ぶ暇もなく、まさしく一種のグローバルな流行志向とでも言うべきムードに乗って、リスクアナリシス方式をやみくもに最善のものとして旗振りするような、そして現実に食品被害に直面する法律や行政の実際を、この方式で塗り替えてしまおうとするような、一部の人々の行動を決して放置するべきではなかったと思う。
昨年のBSE問題、表示偽装問題では、連日あれほどキャンペーンに努めたマスコミも、イラク、北朝鮮問題のあふりを食ったとはいえ、今年になってから食品安全基本法やリスクアナリシス問題などをほとんど取り上げようとはしなかった。既往の食品被害やBSE問題などの総括の上に、どのような安全確保の体制が望ましいかが真剣に問われているというのに、昨年とは一転して、我が国のマスコミは消費者の最大関心事であり続けてきた食の安全に関する法的、行政的な仕組みづくりの問題には全く無関心であったとしか思えない。そしてついに、昨日、採択された政府案関連の記事でさえも、もはや紙面の何処にも見当たらなかったのである。
6 これからどうすればよいのか。
私は、今回、内閣委員会で採択された政府案が極めて不完全であり、本会議でこのまま無修正で採択されるようなことは決して許してはならないと思う。 法改正だけのことではない。行政の変革もまた、極めて重要である。リスク最小化のために働く体制の強化、とりわけ食品衛生監視員や研究、検査、検疫要員の整備さえも怠っているような状況で、そして食品衛生に関わる財政的な手厚い支援もない中で、リスク評価に基いた勧告や指示がどのように精緻に行なわたとしても、リスクの予防や管理に成功することはないのである。
多数の人々が犠牲になってきた、それらの食品被害や食品汚染の歴史が正確に教えているように、食の安全対策のための取り組みは、人々の命と暮らしの尊厳のための戦いでもある。
私たちは、予定された被害者にならないために、今後とも、それぞれの持ち場で、それぞれの役割をはたさねばならないだろう。(完)
(4月13日)リスクアナリシス信仰を捨てよ
リスク評価,リスク管理,リスクコミュニケーションを行うというリスクアナリシス論が昨今、おおはやりである。私もこの考えかたの論理性は高く評価してはいる。しかしこの論理を一般化するのには限界がある。その限界の部分をどうするかこそが問題なのである。わが国では,安全問題にはさほど取組んだ経験のなさそうな人々が今やこのリスクアナリシス論に悪乗りして法律や行政の仕組みまでも塗り替えてしまいかねない勢いである。 私はこのHPで、一連のリスクアナリシス論を展開してきたが、もう黙ってはおれない。
先日の衆議院、内閣委員会で、食品安全基本法案についての参考人質疑が行われたが、参考人4人のうち,3人までもが政府原案に賛成したという。いずれその詳細は分かるだろうが、もしも本当だとしたら、リスクアナリシス論の無条件肯定と言うことではなかったのだろうか。
設問しよう。BSE問題では、EUやイギリスで、リスクアナリシスが行われたのだろうか。 緊急、重大、非常の事態ほど初期段階でのリスクマネージメントが要請される。しかしこの段階ではリスクアセスメントのために使えるデータはほとんど欠落しているのである。ダイオキシンしかり、環境ホルモンしかり、そしてGMO(遺伝子組み換え食品)しかり、ついでにO157学校給食食中毒事件,雪印低脂肪乳食中毒事件でも全くそのとおりであった。したがって、こうした場合には、必ず予防原則こそが必要になるのである。ところが、食品安全基本法の政府案にはこの予防原則の考え方が全く欠落している。そのような危険極まりない偏向した政府案を、消費者側,ジャーナリスト側、学者側の3人の参考人が、もしも本当に礼賛したのだとしたら、これは食品リスク問題の「いろは」を理解していないか、あるいはそのようなリスクの修羅場を実体験したことがなかったからだ、といいたい。とくに、消費者代表参考人の政府案賛成が本当だったとしたら、全く理解に苦しむ。
たとえば、いま、最大の脅威になっているSARSには、リスクアナリシスは適用できないのである。同様なのが,食中毒であれ,食品汚染であれ,重大で、緊急を要する食品リスクの大部分の場合なのである。
すべからく、官僚たちが゙作文した法案には冷静な批判を加えよう。リスクアナリシスの手法に依存しすぎた法規と行政では食品リスクは乗り切れない。これではうまくやっていけるはずがない。場合によっては今までよりも状況は悪化する。
EUやアメリカでは,古くからGLP.GMPの時代があり、ついでHACCPの時代が続いてきた,そのような歴史的な実績と体験をふまえた上で、リスクアナリシス体制論が登場してきたのである。だから、EUの白書ではリスクアナリシス万能ではなくて、慎重に予防原則の必要性も銘記しているのである。しかるに、わが国の場合にはどうだったのか。GLPもGNPもなかった。HACCPも承認制の程度で、ほんの真似事だった。つまり歴史的な基盤が全くないのに、なぜか今になって、唐突にリスクアナリシス体制を持ち込もうとしているのである。
BSE委員会の報告書で「すでにグローバルスタンダードとなったリスクアナリシス」などと言う表現があった。だからわが国にもリスクアナリシスの適用を、と言う彼等の論理の早計、軽薄を悲しむ。すべてはここが始まりだった。
私は、今、この事態を本心から憂えている。このままでは、消費者の食不安,食不信,食不満は決して解消しないだろう。
私の下記の食品安全基本法の対案をぜひとも参照してほしい。(完)
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食品安全基本法政府案への対案(藤原試案)
3月29日、食の安全と農薬問題を考える会(東京、国民生活センター〉での講演の拙著テキストを食品衛生の広場に発表します。国会に食品安全諸法案が上程されているこの時期に,どのような論理と実践が必要なのか,私なりの見解です。 この半世紀のあいだ、わが国の食品被害,食品汚染問題の現場にいた一学徒研究者としての私なりの考え方を是非とも参考にしてください。
いま食の安全に何を望むか
食品安全基本法案・政府案への対案(藤原試案)を下記,食品衛生の広場に発表します。 この法案は来る4月18日には採決される予定であるとのことです。
食品安全基本法案への対案
(4月2日)拙著の刊行について
拙著「食の安全システムをつくる事典―BSE問題以後の課題―」(1800円)が農文協から3月30日づけで刊行された。最近に、BSE問題の総括をふまえて、食品安全委員会が発足するが,リスクアナリシス問題などを取り扱った図書としては、おそらく最初のものとなっただろう。
3月29日に、国民生活センター(東京都品川)で、食の安全と農薬問題を考える会での講演を行ったが、その際にはじめて本書の刊行を公表した。
御一読を乞う。目次等はあらためて示す予定である。
さいたまコープがLAS洗剤を新たに供給しようとしています。私はこれまで「洗剤・環境の広場」で水・環境問題では定評のあるこの生協が,従来の洗剤政策を止めて、今更花王やライオンのLAS洗剤を取り扱うことを、ぜひともお止めになる様に、各種の資料を示してお奨めしてきました。
最近の理事会で「新洗剤政策が承認された」と言う事ですが、その詳報を待っています。 洗剤・環境の広場に、下記を掲載します。ご覧下さい。
「LASはPRTR法の対象化学物質です」
(3月22日)リスクアナリシスはなぜ錦の御旗なのか
昨今、リスクアナリシスと言う新しい手法を、あたかも金科玉条のようにもてはやす人々が増えてきている。
しかし、私が、現在、このHPの「食品衛生の広場」に執筆しているように、リスクアナリシスと言う手法には、まだまだ未解決の諸問題が数多く残されている。とくに、食品汚染問題や,食中毒事件に実際に関係してきた専門家のひとりとして言えるのは、何か特別な方程式でも解くように、この手法がすんなりと適用出来るなどと言う場合は極めて限られているということである。
昨今、リスク評価の実際体験を全くしたことのない人々が、大勢集まって、この手法を錦の御旗のように,勇ましく振りかざしているのを見ると全くおかしさを通り越して、危なささえも感じさせられる。
歴史的な経過を重視せねばならない。EUやアメリカなどでは、食品規制の分野では,まずGLP,GMPの普及があり,続いてHACCPの適用があった。そしてその後で、リスクアナリシス問題が登場してきたのである。先進地域のEUでも、英仏独などで、今ようやくリスクアナリシス体制が慎重に始められようとしている。アメリカではGLP,GMPが普及した後、HACCPが義務付けられた。そのアメリカでさえも、今、リスクアナリシス手法をどのように実際的な行政の体系の中に位置付けるのかが慎重に検討されている。これに対して我が国ではどうなのか。GLP,GMPの制度はなかった。今もない。HACCPも承認制で,申請した特定の業種の一部の企業に対してだけ付与されてきた。そしてその状況下に、突然、今回のリスクアナリシス論の大流行ガ始まった。行政の体制もいきなりリスクアナリシス方式に組替えようと言う。あいもかわらぬ、慎重な論議抜きである。まことに拙速、浅薄極まりないありさまである。
BSE問題検討委員会の報告書には、リスクアナリシス方式が「すでにグローバルスタンダードとなっている」などと、これまたオーバーな書かれ方がしている。私は、この委員会の各委員がすぐれたキャリヤーの持ち主であることを認める。この報告書が画期的であったこともすでに拙著などで記したとおりである。しかし,残念なことに、私には、この委員たちには、リスクアナリシスについて責任ある発言が出来るほどの資格があったとは思えない。すくなくとも、この委員会で、リスクアナリシス方式の、我が国の食品衛生行政の基本路線への適用の可否や適用の時期的な問題についての論議が充分に行われたとはいい難い。
流行り言葉を使うのは自由だが、慎重にしないと、影響するところが大きい。案の定,この報告書が出て以来、霞ヶ関の官僚たちが俄然張り切ってきた。そして,このリスクアナリシス方式で、食品衛生行政体系を全く塗りかえるような大胆な取組みをするようになった。しかし、もっと情けないのは,我が国の消費者団体の一部の人々が、余りにも簡単に、リスクアナリシス信奉論者に成り代わってしまったように見える事である。官僚たちに無条件にお墨付きを与えてしまったことである。
余技ならばいざ知らず、リスクアナリシスの本当の意味での専門家は我が国には、まだいないといってもよいのではないか。専門家がこれから育とうとしているのではないか。にもかかわらず、官僚たちは,そして一部の消費者団体の幹部たちは、どれほどリスクアナリシスについての基礎的な学習をしてきたというのか。今回の食品衛生法の改定や食品安全基本法の新設がこのリスクアナリシス論で固められており、食品安全委員会がその象徴として設置されたことを、どのような根拠で、大賛成だ、などといっているのだろうか。 私は、このリスクアナリシス手法が使えなかったから、これまで我が国での食品被害や食品汚染事件が防げなかったのだ、などとは思わない。BSE問題にしても、イギリスでは、BSE牛の大量発生という既成事実の方が先行していて、リスク評価のし様さえなかったのが真相なのである。まして、国民、消費者に根強く存在する食不安,食不信,食不満がリスクアナリシスの適用によって解消するなどとは、さらさら思えない。
国会審議が終わって、このまま、新しいリスクアナリシスの考え方で我が国の食品安全行政が円滑に推進出来るかどうか、私にはわからない。無責任な事は言いたくない。
ともあれ、くれぐれも、慎重でありたい。ことは国民、消費者の命とくらしに関わっているのである。(完)
註:食品衛生の広場にリンクしてください。食品安全関連の法改正,行政変革問題を論じています。
生協の洗剤政策は変わるのか。今,さいたまコープで、その事が問われている。
(2月25日)新しい希望が生まれたことを喜ぶ
洗剤政策は組合員自身が決める。
先人たちが試行錯誤しながら創り出してきた「より良い洗剤政策」を廃止するかどうかが,今問われている。
おそらく、結果的には、つぎの2つのケースがあるだろう。
その1:従来の生協の「より良い洗剤政策」は誤りであった。今まで間違った政策を実施 して来たことを組合員に謝った上で、花王,ライオンのLAS系の洗剤を生協で 取り扱うことにする。
その2:従来の生協の「より良い洗剤政策」をいっそう発展させて、コープ洗剤の 供給拡大を目指した運動を強化する。花王やライオンのLAS系洗剤の供給を 開始するようなことはしない。
いずれにせよ、組合員が一丸となって、学習に取組み、専門家の意見を良く聞いて、慎重な判断をすることが求められている。
「生協もスーパーも結局いっしょなのね」と言うような商品政策を選択することは、生協の量販店化を促進して、生協運動の基本的な価値を希釈するだけである。
昨今、組合員の間に, 新しい希望が生まれようとしていることを喜ぶ。一緒に真剣に考えようとする仲間が増えて来ていることを心から嬉しいと思う。(完)
(2月10日)保健所の整理・統合問題に関心を持とう
京都府自治労からの協力の依頼があった。お受けする事にした。
京都府では保健所の整理,削減計画を実施しようとしている、これに伴って食品衛生監視員その他の職員の再配置,合理化政策が進められようとしており、自治労として、対処したいと言う事である。
2月14日夜、宇治市での講演と翌15日のシンポジウムへの出席を約束した。
大阪市は24保健所を廃止して1保健所制度をつくった。各地で保健所の統合整理計画が進行している。これに伴って指導,監視、検査,調査、予防、研究などの公的な権限を伴う任務が空洞化する事がないかどうか、住民は重大な関心を持たねばならない。
当日の講演のレジュメを以下の食品衛生の広場にリンクする。
食の安全と保健所の役割
この際、すぐれた自主基準をつくろう
(2月8日)食品関連事業体は早急に安全性の自主基準をみなおそう
昨年1年間に、全国を吹き荒れた、食の安全、品質、表示、内部告発などの深刻な嵐にも似た諸問題に、何らかの形で対応する動きを示さなかった企業や生協はなかったといってもよいだろう。
いずみ市民生協(大阪府堺市)では、02年6月に、山口英昌大阪市大教授を座長とする食の安全確立小委員会を設置して、5回にわたって、目下の情勢にどのように対応するかについての討議を行ない、9月の17日づけで理事会に答申を行なった。
そのあと、この答申に基づいて、本年1月には「食の安全に関する自主基準評価専門委員会」を設置して、以後6ヶ月にわたって、従来から機能している自主基準の再評価を行なうことになった。学識経験者には、藤原邦達と名武昌人(神戸大学名誉教授)が参加することになった。座長は藤原がお引き受けしたが、商品検査センター、商品部、品質管理部、店舗運営部、供給企画部、運営管理部の責任者と各担当組合員理事の各位が参加して、充実した討議が行なわれることが期待されている。
日生協(日本生活協同組合連合会)には、もちろん独自の自主基準がある。しかし各地の単位生協の自主基準がそれぞれによくならなければ、全国的な日生協の基準がよりよくなることは出来ない。それに品質基準の向上について熱心な生協こそが組合員の信望を集めることが出来る。同様に、時代の要請に即応した、すぐれた自主規格・基準を持った企業こそが顧客の期待に応えることが出来る。ひいては経営や業績の向上に寄与することが出来る。
生協を始めとする各事業体が、昨年、消費者離れを起こしたさまざまな失態の教訓を生かして、独自の品質基準の確立のための具体的な動きを起こされるように期待する。
事故の再発はもう許されない。品質管理に失敗した事業体が壊滅の危機に瀕するような打撃を蒙ったことを忘れてはならない。
(2月8日)小泉首相に同情する
小泉首相はアメリカのイラク侵攻を「支持する」決心を固めたと報道されている。国連決議なしの武力行使を認める、とまではまだ言っていないとしても、ドイツやフランスの首相とは比較にならないほどの弱腰のように見える。
以下の諸点で、ブッシュ大統領の態度が異常であることは明らかである。にもかかわらず、我が国がアメリカ追随の姿勢をとらねばならない理由はいったいどこにあるのか。
@ すでに核兵器やアメリカ本土にとどくミサイルを用意している北朝鮮と対比して、大量殺戮兵器についてはまだ容疑の段階にあるイラクへの対応だけが非常に厳しい。
A 国連軽視が目に余る、常任理事国間の結束をみだす。
B 国際法を無視した宣戦布告なしの戦闘開始を敢行しようとする。
C 一般市民の犠牲をかえりみない。
D イスラム諸国の反発を招く。
E テロ報復ノ連鎖が予想される。
F 戦後処理の見とおしが暗い。
G アメリカ国内の世論が分裂している。民主党などの反対を押し切って行動する。
H 世界的な反アメリカムードの高まりが予想される。
I アメリカ経済や世界経済に悪影響を与える可能性が大きい。
我が国の政府が唯一の被曝国として、世界唯一の平和憲法を持った平和国家として、ど のように行動するべきかが明らかであるにもかかわらず,小泉首相が明確に国連支持なしの武力行使には「反対である」と明言できない理由は何か。
それは我が国の経済,防衛、食糧、エネルギーが完全にアメリカに依存しているからである。このままでは独立国と言える条件がないからである。事実上アメリカの属国と言われても仕方がない状況にあるからである。
国家間の、真のパートナーと言われるような、互いに尊敬しあえるような関係とは何か。
我が国では、学生運動も,労働運動も、住民運動も事実上消滅してしまったようにみえる。景気と言う言葉が聖域になった。汚職、天下り、リストラ、表示偽装、内部告発、犯罪の激増と検挙率の低下、そして倒産の嵐、そうした言葉が氾濫している最近の世相である。
しかも、未来への希望があるのか。何の拘束もない、もちろん兵役の義務もない、自由な国に生まれ育って、権利主張はしても、義務や責任を軽視する気風が定着した若者たちがあふれかえるようになった。このままでは我が国はやがて文化までもが支配された、軽蔑に値する国家になってしまうだろう。
イラク問題は我が国の今日的なありようを映す鏡である。そこに映し出された我が国の真実の姿をじっと見つめた時に、私は、はっきりとものが言えないでいる小泉首相に同情せねばならないと思う。悲しい事である。
そして、これは、このままには出来ないことなのである。(完)
大量破壊兵器を持とうとしている、あるいはすでに持っている危険な国はイラクだけではない。
それなのになぜブッシュはイラクにこれほどこだわるのか。
(1月31日)ブッシュのために祈る。
昨夜のニュース番組で、イラクのフセインを激しく、口汚く攻撃するアメリカのブッシュ大統領の演説の一部を見た。
ニュースキャスターの久米さんが、「アジテーション(扇動)そのものですね。」と言っていた。まるで品性を疑わせる,憎悪まるだしの、アメリカを代表するこの男の大げさなジェスチャーに、世界中の人々があきれ返っていることだろう。
しかし、もっと情けない事がある。実はこのブッシュの演説の直後のアメリカでの世論調査では、ブッシュへの支持率が10%もはねあがって、77%に達したと言うのである。 私はフセインに同情しているのではない。フセインは独裁者である。クルド人虐殺は罰されねばならない。しかし平和的な問題解決手段は本当にないのか。数十万人の罪のない民間人を巻き添えにするような武力攻撃がなぜ唯一の解決方法なのか。
すくなくとも、フセインはアメリカを攻撃しようとしていない。攻撃する力もない。アメリカを火の海にしてやる、と言う国さえあるというのに、ブッシュはそちらには振り向こうともしない。
さすがにアメリカの有識者たちは異常さに気がついている。このままでは武力を背景にして我が物顔に振舞っているアメリカはいよいよ孤立する。そう考えるのは当然である。 ローマ法王も戦争には反対だといっている。アメリカの宗教人は何をしているのか。聖書には「汝ら殺すなかれ。」とある。「右の頬を打たれれば左の頬をさし出だせ」とさえ示されている。そして、「目には目を、歯には歯を」とは書かれていても、イラクはアメリカを攻撃しようとは言っていないのである。
ブッシュは必要ならば国連の決議も無視して武力攻撃を開始する、とさえいう。アメリカにだけはその権利があるのだという。このテキサスの保安官は撃たれてもいないのに、疑わしいと言うだけで拳銃を発射しようとしている。市民が何人か巻き添えになっても知った事ではない。今や、全知全能なのは、神ではなくてブッシュなのである。アメリカなのである。
力さえあれば何でもできるのだといわんばかりである。 ついでながら,アメリカはイラク攻撃の戦費の約2割を日本に出させようとしているといわれる.その額は初年度でさえも約2兆円に達するだろうという。
未曾有の経済不況,赤字のさなかの、我が国の政府はどうするのか。ドイツ,フランスの首相ははっきりとアメリカを批判していると言うのに、我が国の政府の態度は曖昧そのものである。だから、日本はアメリカの言うなりになるだろう、と世界中が考えている。
戦争は絶対に回避せねばならない。風前のともし火のような、死の淵のかたわらに震えているイラクの民衆の命を救ってほしい。
ブッシュよ,すべてはあなたの決断にかかっている.冷静になってほしい。
第2次大戦のさなかに、アウシュビッツの収容所のガス室のすぐ横で、ドイツ人の将校たちは、連夜のようにベートーベンの交響曲の音楽会を楽しんでいたという。
人間の狂気を悲しむ。醒めよ,醒めよ。今こそブッシュのために祈る。
(完)
(1月28日)「さとうきび畑の歌」に思う
―国連のイラク査察報告の日に―
同居している中学生の孫の元(はじめ)君が、沖縄戦で死んだ父を思う「さとうきび畑」(寺島尚彦作詞,・作曲、歌唱 森山良子)の歌がはいったCDを買ってきてくれた。 それは沖縄の炎天下のさとうきび畑を吹き渡る、「ざわわ。ざわわ」という風の音に、鎮魂の歌声が入り混じって聞こえる素晴らしい名曲であった。
いまでさえも、この地球上では、血を血で洗う人々のいさかいが絶える事がない。アフガンでは、アメリカの言う正義の名において、激しい戦いが行なわれ、まきぞえになった多数の民間人が死んでいった。
湾岸戦争では、アメリカ兵の死者は150名にとどまった。もちろん、この若者たちの死も悲しい。しかしイラクの兵士と民間人の死者はおそらく万人台であろうと言われている。実はアフガンには死者数についての正確な統計すらないというのである。
近々、アメリカは、再び「神の御名において」イラクに対する大規模な武力制裁をするという。ブッシュ大統領は自国の兵士の死者数を最小限にとどめるために、数十万トンの爆弾による鉄の嵐をバクダッドの上空から存分に降らせた後で,地上軍を侵攻させるという。場合によっては巻き添えにされる民間人が数万、数十万人も出ることが予想されているが、これも織り込み済みのことであるらしい。
イラクが国連決議を守らない事は許されない。しかしイスラエルもそうである。アメリカでも京都議定書をひとり無視してきた。国連を本当に大切にしているとは思えない。イラクのフセインは独裁者である。だがアメリカを攻撃する意志はない。またその力もない。それなのに、その国をブッシュは武力で征服せねばならない、と意気込んでいる。
アメリカの良識ある人々の所論によれば、その実は、ブッシュとその支持者たちはイラクにある石油の利権が目当てなのだという。あるいはイスラエルの支援のためなのだという。私にはその真偽はわからない。しかし、もしそうだとすれば、自国あるいは自国企業の利益のために、神の御名をかたって、罪もない人々を殺戮する、という人として最大の罪を犯すことになる。
かっては、断末魔の死の苦しみを目前にせねばならなかった殺人行為の残酷さに人びとは打ちのめされた。たった1人の死であっても罪の苦しみを味わった。しかし、今は違う。ハイテク兵器のボタンを押すだけで、まるでテレビゲームでもするように、数千キロ離れたところでさえも、一瞬のうちに、数千、数万人の人々を死に追いやる事が出来るようになった。アメリカ人は自国の本土でそのような事が起こることを決して望まないにちがいない。だが、彼らは他国でならかまわないというのであろうか。
この「さとうきび畑の歌」に涙することでさえも、単なる感傷であるとしか受け取られかねない悲惨、酷薄な現実がこの地球上に展開されようとしている。
さとうきび畑をわたる風の音が淋しい。人びとの死は悲しい。
イラクに戦乱が起こらないことを祈る。ひたすら祈る。(完)
(平成15年1月22日)この1年を考える
―アクセスしていただいている皆様へ―
本年もすでに1月の終わりにさしかかっています。皆様にはお元気のことと思います。多忙な毎日の中であるにもかかわらず、常々、このホームページを御愛顧いただき感謝申し上げます。
昨年2月にオープンした私たちの、このフォーラムへのアクセスナンバーが何時の間にか8000を越えました。食生活の栄養、衛生、安全を守るうえで、このHPがいささかでも貢献しているのであればたいへんうれしいことです。
このHPは、時事評論、栄養と調理、化学物質と安全、食品衛生、糖尿病教室、洗剤・環境、主宰者の近況報告などのリンク広場を持っています。毎日のように記事の差し替えを行なっていますが、文字ばかりの、レイアウトゼロの中身はなかなか見づらくて申し訳なく思っています。皆様からのアドバイスをいただいておいおい改善していくつもりです。
さて、今年の最大の課題は,今国会に上程される食品衛生法の改正と食品安全基本法、ならびに、これに即した、食品安全委員会や農水省、厚生労働省、地方自治体の食品安全行政体系の変革のありようや、さらに昨年1年間にとりあげられた表示偽装などの諸体験を踏まえた食品企業の取組みの形をしっかりとみとどけることです。これらは私自身のこれまでの取組みの総決算にも当たるほどの重大な課題であると捉えています。
ある雑誌の編集関係者からお手紙をいただきました。その中には、「厚生労働省などが出してきた法案を見ても,素人の消費者には本当の問題点がなかなかみえてこない。専門家、学識経験者の協力を是非とも必要とする。」旨が書かれていました。そのとおりです。
私は, 私自身の研究だけでなく、公害訴訟の実際に関わり、生協などの消費者運動にも協力してきたこの半世紀の体験から、現行の食品衛生法や食品衛生行政のあり方には問題があるといいつづけてきました。今日の消費者の食不安,食不信、食不満には充分な理由があると思ってきました。食品被害裁判の証言台にも立ったし、国会の参考人席でも発言してきました。若干数の食品安全,衛生関係の著作も世に問うてきました。
しかし私自身の非力さ加減は私自身が一番よく知っています。寄る年なみにも勝てません。体力の限界を感じています。だから、せめて私自身の頭の回転が衰えていない間に、出来ることがあれば、と思って、このHPを立ち上げることにしました。いわば私の生涯の最後の砦にしようと考えた次第です。
食品衛生法の改正,食品安全基本法の審議時期をにらんで、この3月には「BSE問題以後を考える事典」(仮題)を刊行します。さらに以上の法案が国会を通った直後には、新しい食品衛生、安全システムの評価と問題点などを取り扱った著作の上梓を考えています。
今年も多忙で,やりがいのある1年である事を祈っています。昨年前半を苦しみぬいた坐骨神経痛のほうも再発しないように、今年は充分気をつけねばならないと思っています。
日野原重明先生の「生きがい」関連の本を読みましたが、90歳を越えられた先生が「これからテニスをやりたい、」,「運転免許をとるつもりだ。」などと言われているのにはほとほと感心しました。
その気迫にはたしかに学ばねばならないと思っています。先生の専門家としての、著述家としての多忙な毎日をささえているそのエネルギーがすぐれた食生活から出ていることだけは確かでしょう。
ただし、自然科学を学んできた者のひとりとして,是非とも言っておかねばならないことがあります。それは、人間は不死身ではないということです。肉体の老化と言う事実は逃れようもないのです。骨は必ずもろくなるのです。古人は言いました。「年よりの冷や水」、無理をすることは禁物なのです。ですから、90歳をこえてテニスをするというのはやはりいただけないのです。自動車を運転するというのはやはり危険なのです。
体をいたわって、心を健やかに保ちながら、しっかりと生き抜くこと、私のこの1年もそうであるように祈っています。
いつの日にかやってくるであろう、皆様との出会いに心躍らせながら、今年も意義ある毎日を過ごしたいと思っています。(完)
(1月10日)故勝部欣一氏の御冥福を祈る
日本生協連元副会長 勝部欣一氏は1月3日御逝去された。
1980年代の生協の発展期に、運動と事業の科学的な方向性を確実にするために、当時の専務理事であられた故人は、生協の諮問機関として、学者、専門家懇談会(学者懇)の設置を決断された。それが私とのお付き合いの始まりであった。
医学、薬学、衛生学、農学、栄養学、生態学などを専門とする約10名の研究者が招請されて、東京で毎月一回、食生活の安全確保を目的とした学際的な懇談会が開かれた。幹事は、北大教授の安井勉氏、神戸大教授の名武昌人氏(現在はいずれも名誉教授)と私の3名であった。
生協の安全政策の基本にある総量規制の原則の理論的な根拠が確立されたのもこの場でのことであった。学者懇は2年ほどで解散したが、引き続き上記の幹事3名を中心に、食品添加物の安全性を論議して自主規制を行うための専門家の委員会が設置された。ここでは広範な文献検索と解析評価を厳格に行って安全性の根拠を丹念に洗いなおすと言う困難な作業が取り組まれた。そして生協ではこの委員会が最終的に答申した不使用食品添加物のリストを、FINAL LISTを意味するものと位置づけて「Zリスト」と命名した。さらに、この専門家の委員会をZリスト委員会と呼ぶことにした。今日でも生きている生協の食品添加物に関する自主規制、管理食品添加物のリストはこのような約十年にわたる関係者の努力によってつくられたものを更に発展させたものである。生協の食品添加物の自主規制は決して誰かの思いつきで出来たものではないことをわかってほしい。
故勝部欣一氏は生協の安全,安心政策を不動のものとされた最大の功労者である。
私自身にとっても研究所を定年退職したあと、学者懇、Zリスト委員会の運営に関わって、生協の安全、安心政策に全力をあげて協力した約15年にわたるこの期間は、非常に思い出深いものとなっている。それだけに故人との公私にわたる交流を決して忘れる事はできない。
故人は生協の参与となられたあとも。環境問題と熱心に取組まれた。とくに光エネルギーには御造詣が深く、いつお会いしても、何枚かの資料をお分けいただく事が出来た。
宴席などでは、よく御一緒にシューベルトののばら、菩提樹などを、原語でヂュエットさせていただいた。ご一緒に歌った琵琶周航の歌は合成洗剤研究会での毎年の懇親会のフィナーレを飾る曲となった。
巨星逝く。心から御冥福を祈る。
新年の御挨拶(03年1月7日)
明けましておめでとうございます。
昨年は、このフォーラムを御愛顧していただき有難うございました。おかげで、アクセスナンバーも7500を越えることになり、ささやかながら食生活の質の向上を願うデジタルサイトの一つとしての使命を果たせたことを感謝しています。
文字どおり、文字ばかりの、面白くもない評論が詰め込まれているこのホームページを開いていただける方々の数が次第に増えている事を頼もしく思っています。
昨年はBSE問題が尾を引いているさなかに年が明けました。そして1月には、雪印食品の牛肉表示偽装事件が発生しました。それからというもの、多数の企業での表示の偽装が大きな社会的な問題に発展しました。8月には日本ハムの牛肉偽装,隠匿,証拠隠滅事件が発生しました。その他、違法食品添加物の製造、販売、輸入肉まんでの違法食品添加物使用事件なども新聞紙面をにぎわしました。一流企業などと言われるメーカーでのモラルの低下が目立ちました。同時に,内部告発,密告によってでしか、こうした事件が発覚することがなかったことや食品安全行政の予防,監視,指導能力の空白を痛いほど思い知らされました。
そしてその一方で,BSE問題評価検討委員会の報告書が4月に発表されて、政府がようやく食品安全基本法の制定,食品安全委員会の創設,食品衛生法の大改正を行なう事を公表しました。秋には骨子案が相次いで発表され、年末を迎えました。
この間,私も農文協から「食品被害を防ぐ事典」と緑風出版から「雪印の落日」の拙著2冊を上梓して皆様の参考に供することができました。
今年はおそらく通常国会に政府案が提出されて、与野党の間で、激しい論戦が行なわれることでしょう。国民、消費者にとって目の離せない1年となるでしょう。
皆様と共に,半世紀に1度と言われる食品の安全を守る法律の改正,行政の変革が、消費者の権利を守るために成功裏に終わる事を祈念してやみません。
このサイトでは、今年はつぎのような抱負を持っています。
1 藤原邦達が食品衛生の広場,時事評論の広場などで、必要な見解を披瀝します。通常国会での,食品安全基本法その他の審議については特別重点的に取組むつもりです。
2 家内の藤原朝子が栄養,調理の広場で,より良い食生活についての短文を連載します。 京都生協の献立、調理欄に、これまで週一回書いてきたものが相当たまったので、紹介してくれるそうです。
3 もっと見やすい、カラフルな、イラスト入りのアトラクティブなサイト画面にするために工夫をして見ます。(ただし私の技術には限界がある。)
4 できれば、本年後半には、英語版もつくりたいと思います。
私たちの、このホームページはニフティ―,MSN、ヤフーなどの代表的なプロバイダーの検索ページに紹介されています。おそらく今年前半にはアクセスナンバーが1万台に到達することでしょう。小さくてもしっかりしたデジタルメディアとして健闘したいと思います.
皆様の御声援を心から期待してやみません。(完)
来年は食品衛生法の大改正,食品安全委員会の発足、食品安全基本法の制定など、画期的な年となります。この年末,年始に大いに英気を養っておきましょう。皆様,良いお年をお迎え下さい.
今年を振り返って(その2)(12月31日)
―内部告発、密告の多発についてー
今年は我が国の食品の安全を守るための基礎気力と基礎体力というべきものの極度の低下を思い知らされた1年であった。
基礎的な機構と機能に関わる秩序の崩壊が明らかに証明されたことの意義は重大である.NHKに出演したある人は今年多発した内部告発、密告は情報の公開という意味では評価されるのではないか、といったが、私はそうは思わない。情報の公開がこのような形で行なわれることは決して好ましいことではない。憂慮すべきは、企業関係者の基礎気力の根源に位置していなければならないモラルの低下である。企業倫理が健在でなければ経済的、社会的な発展はありえない。信頼を失った企業社会に繁栄はない。
社団法人・中央調査社が全国の主婦を対象に行なった食品の安全性や信頼に関するアンケートの結果では、主婦の81%が食品の安全性に「不安がある」と回答した。さらに食品の表示についての質問では「半分くらいしか信用できない」が48%、「ほとんど(まったく)信用できない」が6%で過半数の主婦が食品表示を疑問視しているという結果がえられたという。
トップブランドの雪印や日本ハムですら偽装表示を行なっていたということの影響力は非常に大きかった。消費者はその他の企業も推して知るべしだ、と思った。
何時の間にか、これほどまでにも我が国の企業の倫理が落ち込んでいたことは誠に驚きであった。牛肉表示の偽装だけではなく、消費期限、賞味期限、添加物表示などの、およそ食品の品質全般にわたって不信感を持たせるようなところまできてしまったのである。
しかも、これらの企業の不正の事実は、公的な指導・監視・検査業務を行なっているはずの行政側によって摘発されたのではなくて、内部告発や密告によってつぎつぎの露見することになった。そうした事態がまるで日常化した、といってもよいほどであった。
内部告発、密告は企業内の人間関係が正常でないことによって、行なわれる。現在、密告者を保護する法律等がつくられようとしているが、内部告発、密告者を保護する必要があっても、内部告発、密告自体が奨励されるような企業内の風土や人間関係がつくられることが好ましいはずがない。
別のNHKの出演者は今年をふりかえって、牛肉偽装事件等の頻発は、企業の一般社員のモラルの低下を見せ付けた、といっていた。しかしこれもおかしい。私が拙著「雪印の落日」に書いたように、社長、重役たちの無責任なありかたこそが表示偽装事件などが続発したことの真の原因であった。
社内的な実情の把握が全くできていなかった社長たちがいた。皮肉なことに彼等はそのために社内の不正行為が「予見不能」であったということで起訴を免れた。リストラをちらつかせて各職場の業績向上に社員たちを駆り立てた役員たちがいた。自社での偽装の事実を知りながら他社の偽装事件を批判した専務がいた。事実の隠蔽と証拠隠滅のために全力を傾けた副社長がいた。違法食品添加物が含まれていることを知りながら、輸入肉マンを在庫がなくなるまで売り尽くした経営幹部たちがいた。自社の香料に違法の食品添加物を配合して30年間も製造、販売を続けてきた社長がいた。社員に対して基本的な教育、学習の機会を与えることを忘れた経営者が多かった。記者会見の席でマスコミに厳しく追及されながら、「私は一睡もしていないんだ」といって逃げるように去っていった社長もいた。食中毒の対応に社員たちが賭けずり回っていたときに電話が通じない「私的な場所」にいた社長があった。食中毒事件のさなかに札幌のナイトクラブで株主総会のあとの祝杯を重ねていた重役たちがいた。
これらは凡て社員ではなくて、運営の責務を担った社長や役員たちのありようなのであった。普通の社員のモラルが低下したことも確かに否定できない。労組も何をしていたのかが問われるだろう。しかしそれ以上に問われるべきは企業を預かる経営者、役員のモラルの低下のほうである。
もう一つ、行政の監視、指導、検査、検証に関わる、最も基礎的な食品衛生機構の無力さを私たちは思い知らされた。そもそも内部告発を必要とするような、場合によっては被害者が出るような不正、違反の行為を予防し、監視し、場合によっては摘発するための公的な機構が機能不全に陥っていると云う事実が今年ほど明らかになった年はない。輸入食品の違反事例が何時になく多かった、というのも、通関時点で違反品を摘発する事が出来なかったからである。流通、販売以後に民間の検査機関などによって不正が発見される事例が多くなってきたのである。食品衛生監視員の指導監督回数が法定回数の10%台にまで落ちこんでいると云う事実に注目せざるを得なかった。私たちは食の安全を守るための我が国の基礎体力の低下が著しいことを実感せざるをえなかった。
消費者の食の安全を確保するためだけではなくて、わが国が経済的な発展を遂げる上で、以上のような基礎気力と基礎体力の低下は軽視する事の出来ない問題であると思う。今年2002年はそのことをはっきりと教えられた1年であったと思われる。そして来年は,まちがいなく、それではどうすれば良いのかが問われる、消費者にとって正念場の年となるだろう。(完)
この1年をふりかえって(その1)(12月15日)
食生活安全フォーラム主宰者 藤原邦達
今年の1月には、雪印食品の牛肉偽装事件が発覚しましたが、以後、8月の日本ハムの偽装、証拠隠滅事件に至るまで、企業のモラルが問われるような、いまわしい事件が相次ぎました。これらは一昨年来のBSE問題の余波であるとも言えますが、非常に顕著な特徴は、この間に発生したダスキン、日本香料の違法食品添加物問題も含めて、ほとんどすべての事件が、内部告発、密告によってはじめて事態が明るみに出た、ということです。同時に我が国の食品関係企業の規律の退廃がついにここまで来たことと、厚生労働省や農水省の検査、監視行政が全く機能不全になっていると言う事実がはっきりした事にも、ひとしお愕然とさせられました。輸入ホウレンソウの農薬汚染問題も最初の発見は民間の検査所によって行なわれました。国民の食糧の6割をチェックする輸入検疫や国内の流通、消費過程での監視、検査などの公的な安全確保体制のあり方が、改めて厳しく問われるよ うになった1年であったと思います。
ひところマスコミに騒がれたダイオキシン、遺伝子組換え食品.環境ホルモン問題なども放置されたままになっており、消費者の食の安全に対する不安、不信、不満感が静かに極点に達しようとしている事をひしひしと感じています。
こうした情勢の中で、BSE問題に関する調査検討委員会は、一昨年から今年の4月にかけてBSE問題の総括に当たりましたが、同時に食品安全行政の改革に向けて、画期的な提言を行ないました。これを受けて、現在、政府では食品安全基本法の制定、食品安全委員会の新設、食品衛生法の大改正にむけて、骨子案を作成するために、総力をあげて取組んでいます。これらの政府の法案は来年の通常国会に上程される予定であると言われていますが、はたして私たちの期待にこたえて、リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーションに万全を期するような見事な成果が期待出来るのでしょうか。
おそらく来年は食の安全を願う消費者、国民にとって、半世紀に1度の正念場となることでしょう。もう前回の平成7年の食品衛生法の小改正の時のように、「一歩前進である。」などとは言っておれないような事態であることを、あらためて肝に銘じていなければなりません。
私たちのホームページである、このSFCF(食生活安全フォーラム)では、本年2月の立ち上げ以来、本日までに約7100のアクセスをいただきました。この間、7月までは私の体調不良のために、実質的に休止を余儀なくされていたために、それ以後の5ヶ月間に、これほど多数の皆様方からの支持をいただいた事を心から感謝しています。
来年はサイト検索先を拡大して、アクセス数一万台の、さらに強力な食生活安全のためのデジタルメディアにすることが出来ることを確信しています。出来れば、我が国から発信されるsafety food conference forumの海外版をつくって、食生活の安全確保のための世界的な連帯を強める事が出来ればと思っています。
皆様の、あいもかわらぬ御支援を心から期待しています。 以上
――新規記載のお知らせ――
12月9日に開催された厚労省の食品衛生法の改正についての意見交換会に出席しました。来年は食の安全にとって、半世紀に1度の大変な年になりそうです。食品安全基本法が制定され、食品安全委員会が発足し、食品衛生法が大改正され、厚労省、農水省がリスク管理機関に衣替えしようとしています.食品衛生監視は自治体と民間に肩代わりされることになりそうです。通常国会での論戦に期待しましょう。
11月27日から「洗剤環境研究の広場」を、11月28日から、「食品衛生の広場」を充実する様にします。前者では生協の洗剤政策問題を、後者では政府の食品安全体制の変革問題を取り扱います。
10 洗剤環境研究の広場
(4月24日)事業体はPRTR法該当物質の販売量を報告するようにしよう
(4月7日)LASはPRTR法の対象化学物質です
(3月1日)組合員の賢明なる選択を
(2月16日)新・洗剤政策のための論議はつくされたのか
(1月14日)洗剤の使用量を減らす事が本当に目的なのか
(1月9日)おいでいただいてありがとう
(1月8日)洗剤担当者が御説明においでになる
(12月25日)民主的な政策決定をしよう
(12月20日)さいたまコープの洗剤担当の皆様へー化審法の改正案に関してー
(12月9日)さいたまコープの洗剤政策への御質問
文献一覧
(12月2日)生協の洗剤政策を考える
(12月2日)生協の洗剤政策を考える
(12月1日)生協の洗剤政策を考える
(11月30日) 生協の洗剤政策を考える
(11月29日)生協の洗剤政策を考える
(11月28日)生協の洗剤政策を考える
(11月27日)生協の洗剤政策を考える
(11月10日)「生協もスーパーも同じなのね」
(11月7日)さいたまコープの洗剤政策について
7 食品衛生の広場
(5月23日)市民食品安全委員会の設置に関する提言(その2)
(5月21日)市民食品安全委員会の設置に関する提言(その1)
(5月14日)参考人陳述を終わっての感想
(4月23日)事実を正確に書きとめておこう
(4月20日)食品に求められる安全要件とは
(3月24日)リスク評価の難しさ(その4)
(3月23日)リスク評価の難しさ(その3)
(3月22日)リスク評価の難しさ(その2)
(3月16日)リスク評価の難しさ(その1)
(3月15日)リスクアナリシス問題の追及(その4)
(3月13日)リスクアナリシス問題の追及(その3)
(3月12日)リスクアナリシス問題の追及(その2)
(3月11日)リスクアナリシス問題の追及(その1)
(2月26日)シリーズ9・雪印事件に学ぶ
(2月25日)シリーズ8・雪印事件に学ぶ
(2月24日)シリーズ7・雪印事件に学ぶ
(2月23日)シリーズ6・雪印事件に学ぶ
(2月21日)シリーズ5・雪印事件に学ぶ
(2月20日)シリーズ4・雪印事件に学ぶ
(2月19日)シリーズ3・雪印事件に学ぶ
(2月19日)シリーズ2・雪印事件に学ぶ
(2月18日)シリーズ1・雪印事件に学ぶ
(2月14日)健全な食生活の構図について
(2月9日)三重県保険医協会での講演のレジュメの紹介
(2月8日>異常プリオンに関する注目すべき情報
(2月4日>食品衛生法の改正,食品安全法の制定での残されたq問題点は
(2月3日)食品衛生法の改正、食品安全基本法の制定で評価される点
(1月28日)プリオン・リークを憂える
(1月28日)事業体として食の安全にどう対応するのか
(1月26日)食品衛生法改正の見所は
(1月26日)食中毒原因の推定をどうするか
(1月26日)毒性の強さと人での被害の現れー軽率な理解を排除するー
(1月25日)20世紀以後の食品被害について
(1月24日)食品被害の発生の由来について
(1月23日)食品衛生概念の歴史について
(1月20日)厳正な公的権限の行使を
(1月19日)我が国独自のHACCPシステムの構築を
(1月19日)学校給食現場にHACCPシステムの適用を
(1月18日)交通規制と食品衛生規制との類似性
(1月18日)学校給食の食品衛生対策を重視せよ
(1月18日)公的権限の行使を求めるしかない
(1月16日)リスク評価は慎重に
(1月15日)学校給食現場での注意事項
(1月13日)生態学的影響も毒性として問われねばならない
(1月13日)複合影響の問題点
(12月27日)食品衛生法の改定以後をどうするか
(12月21日)丸投げ改正法案では我慢できない
(12月19日)食のリスク分析を軽軽に弄ぶな
(12月14日)食品安全システム変革のフレーム作りをどうするか
(12月14日)厚労省の意見交換会に出席した感想
(11月6日)わが国のHACCPの問題点
(12月11日)緊急にリスクの評価と管理を必要とする課題について
(12月10日)リスク評価の難しさー価値基準と合意形成の問題点
(12月9日)リスク評価の難しさ―食品添加物と複合影響の場合
(12月7日)リスク評価の難しさーリスク評価の可能性と限界性について
(12月5日)リスクコミュニケーションについて
(12月4日)リスク管理とリスク処理の効果について
(12月3日)リスク評価と勧告,指示のありかた
(12月2日)食品リスク分析手法の問題点
(12月1日)厚労省の「食品衛生法の改正骨子案」に対する評価」
(11月28日)BSE委員会のリスク分析手法の導入についての提案の問題点
11 時事評論の広場
(2月4日)食の安全問題はなぜ政治課題にならないのか
(1月21日)BSE牛6頭目の発見について
(1月13日)遺伝子組み換え作物の研究者はつぎの問いに答えねばならない。
(1月12日)消費者団体は会員、組合員に誤った知識を与えるな
(12月11日)遺伝子組換え米の登場が間近い
(12月10日)油症裁判の原告たちは悲しんでいる
(12月7日)油症事件の総括はまだ終わっていない
(12月5日)「14年目の訪問」の意義を忘れない
(12月4日)EUの予防原則に学ぼう
(11月30日)協力が必要である
(11月28日)食品衛生監視員はなぜ黙っているのか
(11月27日)藤原九十郎賞が泣いている
(11月27日)食の安全を守る監視規定が撤廃されようとしている
(11月26日)猿真似は怪我のもと
(11月26日)食品被害の防止のための公的秩序の必要性
(11月19日) ダンボール箱2杯分の資料が送られてくる
(11月12日) 調査会委員長と面会する
(11月10日) 討論番組のすすめ
(11月7日) コーデックス委員会を過信しないでおこう
(11月6日) 消費者に救いがあるのか
(11月6日) 国は国民の食生活の安全に責任を持たない存在なのか
(11月5日) 食の安全、今こそ正念場です。
(11月4日) これだけは法改正の条文に書き込もう
(11月2日) もう、スローガンだけではやっていけない
(10月31日) 新雪印乳業の再生にエールを送る
(10月31日) 結論・BSE委員会の報告書の位置付け
(10月30日) BSE委員会のリスク分析手法の導入論に対する批判
(10月29日) BSE委員会の新しい食の安全確保システムについての提案
(10月28日) BSE委員会の報告書の残された問題点
(10月27日) 旭川での生協職員の学習会の思い出
(10月25日) それは過失なのか、体質なのか
(10月25日) BSE委員会の報告書が高く評価される理由について
(10月24日) 仮定の問題には答えなくても良いのか
(10月24日) BSE問題に関する調査検討委員会の報告書の概要と評価 第3部
(10月22日) BSE問題に関する調査検討委員会の報告書の概要と評価 第2部
(10月21日) BSE問題に関する調査検討委員会の報告書の概要と評価 第1部
(10月20日) いい加減な対応は命とりになる
(10月20日) 大事故がおこらなくてよかった。
(10月18日) 品質管理室―お粗末にも程がある
(10月17日) すぐれた品質管理所の責任者を知っている
(10月17日) 故俣野景典先生の思い出
(10月16日) 日本最大の食品異物のコレクション
(10月15日) 雪印乳業には大阪市を非難する資格がない
(10月15日) 概要決定資料と絶対確定資料の違い
(10月14日) PCB製造企業の責任は残る
(10月13日) IT時代かえって危険がいっぱい
(10月12日) 学校給食をやめようという人たちへ
(10月8日) 学校給食の大切さについて
(10月8日) 給食現場の調理員たちが熱い涙を流した
(10月7日) 熱い思いが消費者の運動を支える
(10月6日) その時、その電話にどう対応するのか
(10月5日) まず用語の定義を正確にせよ
(10月5日) 油症事件のステンレスパイプ腐食孔説は覆ったのか
(10月5日) 合法的に死傷させる事ができるのか
(9月29日) 総括はまだ済んでいない
(9月28日) 閑古鳥が鳴いていた学習会のために
(9月23日) 食生活教育のカリキュラム・ミニマムを
(9月21日) 消費者団体は慎重論を重視せよ
(9月21日) 食品衛生法改正運動の大前提とは
(9月21日) 生協は組合員の要望を代弁しているか
(9月20日) モンサント研究所の熱気
(9月20日) 科学者のありかたが問われている
(9月19日) マスコミは食品被害を正しく捉えているか
(9月16日) 敬老の日に思う<
(9月15日) どちらが、より罪深い行為なのか
(9月14日) 「死者の数を秤る}論理は正しいか
(9月12日) 何故、私は生協を支持するのか
(9月09日) 組合員たちはなぜ生協を見捨てないのか
(9月06日) 内部告発時代の幕明けに備えているか
(9月04日) 有機食品大豆納豆の3割に遺伝子組換えがみつかった
(9月03日) 生協の中にいる栄養士さんたちに呼びかける
(9月02日) 食生活受難の時代がやってきた
(8月30日) 無登録農薬が28県で使用されていた
(8月29日) 有害、無効な健康食品を排除するために
(8月29日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その11)
(8月26日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その10)
(8月24日) 食生活改善が必要な多様な事例について
(8月22日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その9)
(8月21日) インターネット・ディベートをどのように成功させるか(その1)
(8月19日) 生協はどのように食生活改善運動を進めるのか
(8月18日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その8)
(8月17日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その7)
(8月17日) 生協での食生活改善運動のグランド・デザインについて
(8月16日) 生協は食生活改善運動に本気で取り組むつもりがあるのか
(8月15日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その6)
(8月14日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その5)
(8月13日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その4)
(8月12日) 食品表示の「曖昧さ」「わかりにくさ」をどう理解するか
(8月12日) 農水省のトレーサビリティーの一律、全面的な導入計画について
(8月11日) 生協の食生活運動をレベルアップしよう
(8月11日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その3)
(8月10日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その2)
(8月08日) 日本ハムの牛肉偽装事件の発覚(その1)
(8月06日) 特定保健用食品だけを健康食品と呼べるように法改正しよう
−健康食品メーカーと関係行政当局に呼びかけるー
(8月04日) 最長寿国日本をどう考えるか
(8月03日) 包括的な輸入・製造禁止措置に関する食品衛生法の改正について
(8月02日) 予想される国民の食生活の最悪の結果とは
(7月30日) あいつぐ違法添加物事件
(7月28日) 輸入健康食品による被害の防止について
(7月28日) 生協の食生活運動は不完全であり、このままでは時代から取り残される
(7月22日) 食の安全確保の体制を構築するための基本的な構想について
(7月17日) 国は一層の規制緩和を考えている
(7月13日) 輸入うなぎの高濃度水銀含有量について
(7月13日) 食の安全検査率1割台の記事について
(7月10日) 7月9日放映のNHKクローズアップ現代「表示偽装は防止できるか」に対 する評価
9 糖尿病教室の広場
(8月28日) 糖尿病教室の予告
8 栄養と調理の広場
消化の良い食事のメニュー
(2月4日)生活習慣病にならないためにー肥満についてー
(1月23日)風邪退治メニューのいろいろ
(1月20日)作りおきのあれこれ
(1月18日)アルコールの上手な飲み方は
(1月15日)風邪をひかないために鍋料理を
じゃが芋と卵料理のあれこれ
生活習慣病の予防のために,食事を楽しんでー
体脂肪をカットしましょう
風邪とたたかうために
塩分の摂りすぎには御注意を
不足しがちな亜鉛のために
貧血を防ぐ食事を
血液サラサラへの誘い
ストレスに強い食事
肝臓を労わるお酒の飲み方
亜鉛の欠乏に強い食事を
6 化学物質と安全の広場
「3月1日)遺伝子操作は慎重に行え
(1月20日)油症裁判でのPCB製造企業の責任の正確な総括を
ある栄養学者の安全論について
油症・ダイオキシン単独病因説への警告・その1
油症・ダイオキシン単独病因説への警告・その2
油症・ダイオキシン単独病因説への警告・その3
ダイオキシン汚染と規制の放置
内分泌かく乱化学物質の特徴
遺伝子組換え作物の拡散と生態系の異常化について
(7月28日) 油症事件をダイオキシン原因説の観点から見なおすことについて
(7月26日) カネミ油症の原因物質をダイオキシンに限定するのは誤りである
Thank you for coming.
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ホームページ開設のご挨拶
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安全食生活集談フォーラムって何?
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安全食生活集談フォーラムの規約と加入方法
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主宰者のプロフィール
Won't you please come in.
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化学物質と安全の広場
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環境洗剤研究会の広場
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食品衛生の広場
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時事評論の広場
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栄養と調理の広場
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近況報告の広場 小説 紅毛船漂着記
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糖尿病食事教室の広場
お問い合わせは
E-mail DQL00262@nifty.ne.jp