| 2003年度10月24日 第14号(通算107号) 『作業所だより』最新号より 前号を読まれてない方はここ、106号へどうぞ |
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| 水無瀬神宮神事・湯神楽 |
| 主張/お祭りの準備で |
18日の午後は翌日の水無瀬神宮のお祭りのための準備に神宮まで出掛けました。作業所用のテントを建て、ラーメンの鍋釜やガスバーナー、焼き芋の釜などを運び込で翌日の開店に備える作業です。土曜日で休みの人が多く、連れて行った「障害」者は一人だけでした。
水無瀬神宮には名水『離宮の水』を汲みに来るお客様が引きも切らず、会場設営に駆けつけた人も大勢いてごった返しておりました。特に水汲みに訪れた人は順番を待つ間暇ですから、名水の前で取り組んでいる私達の準備作業をじっと観察しておられました。 テント建ては「障害」者は支柱を運んだり紐をほどいたりという作業をしてもらい、ほとんどの仕事を彼抜きに二人でやってしまいました。右に向けろとか支柱のここをもって持ち上げろという指示が理解できない彼に働いてもらうには、横について説明するリーダーがおらず、時間もかかるし下手すれば危険も伴うからです。 テントを建て終わって、トラックに積んで来た荷物を下ろす段階になりました。焼き芋の釜のようにとびきり重い物は店長も手伝いましたが、相当重い物でも一人で運べる物は量も多くはないし、私達は指示するだけで彼一人にやってもらいました。 やがて私は、水汲みに来ている人達の好奇に満ちた目が気になり出しました。先程テントを建てているときには感じなかった目です。テントを建てるために私達が汗をかいているときは少しも不思議ではない光景だったのでしょう。私達が働き、彼はしゃがんでぼーんやり眺めていたのです。 ところがその後、私達が腕組みをし、支柱にもたれて「障害」者に指示し働いてもらい始めたとたんに、周囲の人には異様な光景になってしまったわけです。考えて見ればじっとこちらを注視する人達は、先程私達が汗水垂らして働いていた時にはまだ来ていなかった人達なんですね。さっき見ていた人達はもう帰ってしまっている。だから彼らにとっては、ええ年した元気そうなオッサンが、若い「障害」者をこき使っている残酷な光景としてまぶたに焼き付いたのではないでしょうか。 一般に「障害」者は庇護されるべきかわいそうな存在だと受け取られがちです。しかし、そこをきっちり見抜いて、ラーメン用の重たい水を運んでいる時に「ハァー」などとため息をつき汗を拭う格好をして、通りがかりの人の同情を買いすべてやってもらうというずるさも、彼らはきっちり持っております。私達は自分たちでやるべきだと考えております。重い物を持ち運びすることで足腰が鍛えられたくましくなっていく人達なのです。 もちろん彼らにやらせることで生じるリスクは大きいです。これまでにもガスバーナーをコンクリートにコトンと落として部品が割れてしまう事がありました。また、ペリカン便の頃、お酒の荷物が重くて手を離してしまって一ダース全部割ってしまったりしたこともありました。しかし、彼らにやらせないことによって生じる彼らの人生へのリスクを考えると、やっぱりいくら私達に非難の目が向けられようと、やってもらうことが正解だと考えております。 |
| 今年も六つの学校に弁当を |
去年から町内六つの小中学校の運動会弁当を一手に引き受けて仕出しをさせてもらっております。今年も小学校の教職員弁当@1000円で合計130食を9月27日の土曜日に、中学校の弁当@1500円をそれぞれ10月8日と16日に30数食ずつ仕出しました。 小学校の運動会が27日に集中したために、4つの学校分を一気に作らねばならず作業所の調理能力を超えた数であり大変でした。例えば鰻巻きも28本作らねばならず、卵100個使います。割った卵を溶くのにずん胴鍋を使って、朝の5時からたっぷり5時間かかりました。メインに京都丹波鶏の朝引き肉を空揚げしましたが、13kgの鶏肉!まさに小さな学校の給食ぐらいの量でした。 作る苦労だけではありません。一校は12時半の納品でしたからよかったのですが他の3校は11時半頃からいっせいです。遠い所から一校ずつ詰め次第配達に出るのですが、作業所の裏の小学校の運動会の放送が昼の休憩を告げているのが聞こえるとあわてて裏へ運び…結局1校の配達が12時を回ってしまってご迷惑をおかけすることになりました。 この日の作業は正直言って「障害」者がうろうろすると邪魔だと感じるほどでして、むしろ彼らを午前中休みにしてしまえば、もっと仕事ははかどったでしょう。作業所の作業が能力の限界を越えたとき…「障害」者が疎外される時なんです。来年からはこの辺りを考え直して、能力以内で受注するようにしないと…との反省点でした。 10月に入っての中学校の弁当は、1500円で注文を受けました。1500円の 弁当をどうするか…私達は貧しいんですね。松茸ご飯・牛肉・メロンとすぐに出てくるあこがれのメニューがこれです。下に中学校弁当に付けた口上書を載せておきますが、切って詰めるだけの食品は一つも使わずすべて調理の手を加えたメニューで通しました点にご注目ください。 |
みのり弁当口上書 天候不順の今年ではありましたが、実りの秋を迎えた今日、皆様方の体育祭が好天の元成功裏に終わりますよう祈りつつ作り上げましたこの『みのり弁当』の口上を申し上げます。 ご飯は鷲野さんの無農薬米、九月初めに収穫いたしましたものを秋の味覚の王者、松茸ご飯に炊きました。 主菜はチーズを挟んだビーフカツレツ、牛肉のチーズ挟み揚げでございます。そこへシシトウと秋茄子、カボチャのテンプラをあしらい、沖縄料理のゴーヤチャンプルーを添えました。もちろんこの全てが飯田農園の無農薬野菜であり、このお弁当の他の野菜のほとんどが飯田さんの生産したものを使わせていただきました。 定番の煮物は、エビをメインにニンジン、ゴボウ、子芋、サツマイモ、コンニャクシイタケを前日から煮含め、素材を活かした奥の深い味を目指しました。そこへ枝豆と、これも定番になりました鰻巻きを添えました。 酢の物は秋鮭のマリネーでございます。これに使いました赤タマネギも飯田さんの手にかかるものでとても好評を博したものでございます。 お漬物は大根の間引き菜のあっさり漬け、私達作業所のお手製でございます。デザートには季節も終わりがけになりますがメロンを配しました。 ほとんどの食材が生産者の名前の明らかになるものであり、全てが私達の手作りでございます。防腐剤等食品添加物は一切使わず、今日のお昼に食べていただくように早朝より作りました。どうかお早めにお召し上がりくださいますようお願い申し上げます。 本日のご利用、まことにありがとうございました。 2003年10月吉日 島本町立第○中学校教職員の皆様 島本障害者共働作業所 |
| 水無瀬神宮秋祭り報告 |
今年初めての取り組みでしたが、天気もよくて予想以上の人出!水無瀬神宮が願ったお祭りらしさは120%達成できたのではないでしょうか。ただし、私達としては準備したラーメンの食数150食と言うのが少なかった点は反省しなければなりません。あまりの人出になんと12時5分には完売してしまったからです。昼食をラーメンでとるつもりでお越しだった方々には、大変ご迷惑をお掛けしたこと、紙面を借りておわび申し上げます。 食べられなかった方々には申し訳ない話ですが、この秋から、イベントのラーメンに使うスープは、日常販売に付けている鶏ガラスープの素ではなく作業所独自に作っております。これまではささやかに豚の背脂だけでスープをとっていましたが、この秋祭りでは鶏ガラと豚骨を3kgほど入れてとってみました。食べた方々は「スープがとても美味しい。これまでとはまったく別物の味になっている」とおっしゃいました。 私達としては、イベントでは日常販売しているものを一層美味しく食べていただくことにして、次のレシピからは「一層美味しく食べるためのスープの取り方」も書いておこうと思います。 今回の秋祭りには、《大阪府で唯一の『神宮』の唯一の全国名水100選に選ばれた『離宮の水』を使った『名水ラーメン』》というネーミングで宣伝しましたところ、インターネットのお客様がたくさん駆けつけてくださいました。遠くは石川県から「ついでがあるから」と家族連れでお越しになり、その他川西市や伊丹市隣の高槻市など、作業所ホームページでお付き合いする人達のオフ会のようになりました。 一度も顔を合わせたことのない方々が、携帯電話で連絡を取り合いながら水無瀬神宮にやって来て、以前からの知り合いのように談笑する光景がありました。この作業所がみなさんを繋ぐという役割を果たせたわけで楽しく意義ある出会いでした。 神宮の祭りでは焼き芋もしました。平素は「障害」者が焼いているのですが、今回は店長が始めから温度管理したら、とても美味しい焼き芋になりました。ネットのお客様も、「こんなに甘い焼き芋は初めてだ」と喜んでくださいました。毎日作業所前で焼いていたのですが、あまり美味しくない焼き上がりになっておりました。今年は天気の加減で芋の品質が落ちたのかと話しておりましたが、結局彼らには難しかったようで作業所の焼き芋の評判を落としてはいけないから、しばらく日常の作業からは外すことにしました。 ともあれ、初めての水無瀬神宮秋祭り、お天気も最高でしたし来年からも同じ取り組みが続くようで、作業所の秋の大イベントは「ふれあい夜店」「福祉大会」「水無瀬神宮秋祭り」「町文化祭」の四つになりました。 |
| 作業所短信 |
11月27日生協店頭販売日決まりました 9月10月と二カ月缶店舗改装のため中断していた店頭販売、11月から3カ月ぶりの復活です。ラーメンやチャーシューも生協でのお客様には久しぶりの登場となります。ご無沙汰の皆様、お待ち申し上げます、ぜひともお立ちよりください! |
弥栄郷に出前します
弥栄郷は町内にある特別養護老人ホームです。以前にも一度出前しましたが、とても好評で、食生活に変化をつけるために、もう一度やってほしいとのこと。 もちろん私達も大喜びで、力入れて取り組みます。よろしかったらどこでも行きますよ! |
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