2008年4月15日 第2号(通算217号)
『作業所だより』最新号より
前号を読まれてない方はここ、216号へどうぞ
|
 |
彼のエプロンはタンクトップ?おんぶ紐?ワケワカラン・・・
|
| 主張/経験・年令・力量 |
|
「障がい」者従業員が八人もいると、構成メンバーの作業所経験の長さと年齢と力量とが交錯して時々どう捉えていいのか、どのように働きかけていいのか分からなくなることがあります。
先日も店長が三人の従業員を乗せて野菜の配達に回っていました。新入りのK君と作業所経験一〇年以上のF君がペアで配達先に野菜を届けるべく降りて歩き始めました。なんと新米のK君が野菜便りを手にして先を歩き、先輩のF君が重い野菜の袋を提げて後ろからついて歩きます。次の配達先でも同じ構図で歩き出したのを見た店長、思い余って「先輩に重たいもの持たせてなんじゃ〜」と注意。次の配達先では「お前一人で行って来い」とK君を一人で行かせました。しかし・・・「行かんでもええ」と言われて車内に残ったF君、野菜を持って一緒に行きたくてうずうずしています。彼にとっては重い野菜を運ぶのが自分のやりがいのある仕事なんですから。
K君はまだ成人式前の若さですが、よく気のつく人で、例えば私がほうれん草の量目を計り始めると、黙ってほうれん草を包む新聞紙とセロテープを用意して横で待っています。学校へ野菜の配達をしていても、次の学校が近づくと後ろの荷台から野菜を取り出してひざに置いて待っています。そこまで気が回る人はうちでは少ない。
そんなK君には他のメンバーがどう見えているのか知りませんが、楽な仕事のほうをひょいと先回りして選ぶことなんて当然のことなのです。

世間では、新入りが先輩の荷物を持って後ろからついて歩くのは当事者にとってもそれを見る周囲の人にとっても常識でしょう。しかし、作業所では先輩の方が荷物を持ちたくてうずうずしてしまうのですな。
店長は「後輩が手ぶらで歩くなんて、ボクはそういうのどうしても許せんのですわ」と嘆き、私は「先輩でも、後輩の後ろを荷物もって着いて行くのに使命感を持っているのだからいいんとちがうの?」と笑います。二人で嘆き、笑いながらも結構難しい問題であることに気がついてしまいます。
そういう決して意図的ではないK君の「ずるさ」のようなものに一番敏感に気がつくのが、経験年数では古手から二番目のR君です。言葉を操れないR君は、通りすがりにK君の頭を叩いたり髪の毛を引っ張ったりという「通り魔」みたいなことをやって鬱憤を晴らしております。他の人にはやらないのですがねえ。
たった八名のなかで錯綜して現れる人間模様には、社会的な人間関係の基本が単純に表れているのかも知れません。
|
|
今年の桜バザーは・・・
|
|
4月の第2土日である12日と13日、大阪水上隣保館の桜バザーが開かれ、いつもどおり作業所としてラーメン屋、「ぴいぷるしまもと」はポン菓子屋をやってまいりました。ラーメンは1日300食、二日間で600食販売の予定で、店長が中心になり女性従業員と応援団で取り組みました。男性従業員と私とでポン菓子を 担当しました。
両日とも天候に恵まれ、大勢の人出を期待していたのですが、悲しいかな桜が葉桜になってしまっていたために、人々の意識はとっくに「花見」から遠ざかっていたのかなあ、いつもは土曜日よりも多いはずの日曜日が意外と人出が少なくて肩透かし。ラーメンも完売には至らず、ポン菓子も日曜日のほうが売り上げが少なかった!それに、毎年楽しみにしている遙学園の卒業生との出会いも少なかったのもがっかりでした。世の中の不景気が、彼らの生活を直撃していなければいいのですが。
ポン菓子機は20数年前に、高槻の農協から借り出した機械を桜バザーに持ち込みボランティアで作って販売したのが大阪水上隣保館の創設者である中村遙さんの 目に留まりまして、「これはおもしろい」と結構茶目っ気のある遙さんが次の年には新しい機械を買い入れてしまいました。それ以来、私以外には操作する人がおらず私にとっては「桜バザー=ポン菓子」の公式が成立してしまいました。(写真右)
しかし、私が年を取るのと同じように機械のほうも年を取ったらしく、去年ぐらいから圧力が上がるのに時間がかかるようになり、今年は爆発させるのに1時間かかるようになってしまいました。ひょっとすると、お米を入れて密封して過熱するタンクに微細なひびがはいってしまったのかなと思います。燃料をたくさん使い、長時間炒りますからポン菓子の色は茶色っぽくなり、テンポがのろいからお客様を待たせ・・・困りました。遙学園にお願いしてバザー終了後メーカーに相談してもらうことにしました。
 1日目はキリスト教保育専門学院から女子学生が2日目は男子学生が2名ずつ、例年通り手伝いに来てくれました。K君は未成年ですから後輩ですが、他の人たちは学生よりもはるかに先輩。今年は学生達よりも従業員達に「先輩としてしっかり指導してくれよ」と言っておきましたが・・・学生達のほうがよく働きました。ま、うちに来るのは女学生のほうがやっぱり良いようで、男性従業員は目に見えて元気になりますから。
ポン菓子屋は、何分機械の性能が衰えているため、ゆったりとした生産ぶり。一時間かかってやっとひと釜・40袋ですから、焦ったって仕方ない。のんびりできました。ただし、ふくれたお米に蜜をかけてかき回す工程が「障がい」者従業員には無理です。“力を入れて素早く”というのは難しい。結局助っ人たちのお世話になってしまいました。私も年で腰にきますから、30秒もかき回すと息が上がってしまいますしね。
  
ラーメン屋はもう応援団全員がベテランの域に達しておりまして、何のトラブルもなくスイスイ仕事をこなして、美味しいタケノコ入りラーメンを作っておりました。今年も時間になると「行列の出来るラーメン屋」となりましたが、学園側がうまく行列をコントロールできる柵を作ってくれ、お客様はすなおに矢印通り並んでくれました。お陰で隣のポン菓子の販売の邪魔にもならずにすみました。

我が作業所応援団が、グループを作って桜バザーで初めて演奏を披露しました。なかなか聴かせる内容で、学芸会の域は越えておりました。それに新駅開業イベントに引き続き、辻元清美代議士もラーメンを食べに駆けつけてくれて、なぜかチャーシュー抜きのラーメンを食べてくれたし、従業員達も楽しいずっこけぶりを披露してくれたしなかなか楽しい桜バザーとなりました。
二日目は雨が心配されましたが、バザー中はしっかりともってくれて、バザー終了後作業所に戻る頃から降り始めました。現地での後片付けは従業員も残ってみんなでやれましたが、作業所に帰った後の荷物降ろしが人手不足だったようで、この辺りに反省点がありました。
|
|
竹の子シーズンとなりました!
|
|
3月末からぼつぼつ掘り始めた竹の子ですが、4月の10日ぐらいから大きなのが出始め、最近では毎朝掘りに出ておられます。
作業所では、皮に土がついたままの生の竹の子が入荷するなりそのままざるに盛り、1000円〜3000円で販売します。夕方売れ残りそうな分を水洗いして大 きな寸胴鍋に皮のままぎっしり詰め込み大量の米ぬかを入れて強火で一気に湯がきます。これを料亭湯がきと称しています。翌朝、それを水洗いして水にさらしながら、皮付きのまま販売します。その前日販売した皮付きボイル竹の子(三日目になるもの)の皮をむいて水にさらして、これは「皮むきボイル竹の子」として販売。
つまり、『生竹の子』・『皮付きボイル竹の子』・『皮むきボイル竹の子』の3種類の竹の子を販売しております。値段は、贈答用のもの以外は季節の進行と共に変動しますからここで報告することが難しいのですが、スーパーなど他の店で販売しているものに比べるとずいぶん安い価格設定となっております。よろしかったらお買い求めください。なお、贈答用に地方発送される送料は作業所で負担させていただくサービスを今年も続けさせていただきます。
|
|
若山神社桜祭りに有志参加
|
|
桜満開の4月6日、今年で4回目になる桜祭りに参加しました。これまで雨にたたられて中止されたり、桜の咲き方がもうひとつだったりしてきたのですが、今年は模範的、桜良し!天気好し!人出善し!

ただし、いつも書くことですが4月6日も日曜日であるため、作業所の業務にしてしまうと代休を設定しなければならない。出店内容をボイル竹の子・焼き芋・タンカンと手間のかからないものにして、応援団も含めた有志参加としました。
これがまた、必ず応援団の方々が来てくださるのですね。今回も10時の開店前から16時の閉店までの間、必ずどなたかが来て応援してくださいました。

私は、応援団に甘えて開店間もなくからお昼前まで、花見客として部分参加。しかも、犬の散歩をかねて下の駐車場から歩いて登りました。境内の桜はこの日が盛りの満開で、境内がパッと明るく感じるほどでした。お客もまだ10時過ぎたところなのにいつものお昼ごろぐらいの数。
この愛犬モンも若山神社でのイベントにはよく行きますから、よく分かっていて焼き芋のにおいのするテントを目指してまっしぐらでした。ちょうど焼き芋が焼きあがったところで、店長の切り分けた試食用の焼き芋、皆さんにねだってほとんど一本食べてしまいました。美味い焼き芋となると、熱くても平気です。
境内には演奏用の舞台が作られており、その幕開けにタクの所属する和太鼓教室の演奏が行われます。衣装を調えてやって来た彼はまっすぐにモンのところにきて早速焼き芋を食べさせていました。間もなく始まった和太鼓の演奏、お母さんによればしばらく練習を休んでいた」そうですが、初めは少し緊張していたもののすぐに入り込み、なかなか立派に演奏しておりました。
今年はたくさん仕入れたタンカン、最後になってSサイズのものがたくさん残りそうなので、「一個10円」で販売しました。作業所の顧客ではない人たちが多いですから「沖縄でこれを食べたけど美味しかったから」とか「喜界島から毎年送ってもらう」というすでにご存知の方々が「こんなところに売っていた」と驚きながら買ってくださいました。また「これはどんなミカンですか?」とおっしゃるお客様には試食してもらうと、甘さに驚いて買ってくださいました。もちろん完売しました。
後日、わざわざ作業所を訪れ、20個30個とSサイズをお求めになる方が多かったです。「来年の2月中旬、大量に入荷しますからよろしく」とご挨拶・・・若山神社でのタンカン販売、何よりも作業所の宣伝になりました。
私は昼から私用があるのでお昼前に帰りましたが、今年は暖かい日でしたから16時まで花見客で結構にぎやかだったそうです。
|
|
| |