2008年4月28日 第3号(通算218号)
『作業所だより』最新号より
 前号を読まれてない方はここ、217号へどうぞ
                                   
                                北海道からアスパラガスが“試供品”として届きました。
主張/転んだって・・・


 このところ、竹の子シーズンに加えて総会「つどい」の資料作りに追われてゆっくりと主張を考えている時間がなく、「つどい」の資料の中の給料保障の項目に手を加えてここに再掲させていただくことにします。

 「09年以後」の問題つまり、世の中の障害者作業所が障害者自立支援法の下に統一され、法の傘の下に入らない作業所への補助金が打ち切られる問題です。

 今は補助金を「障がい」者の給料に使えませんから、野菜やラーメンなどの販売益から給料を支払い、補助金は規定どおり使っています。


 しかし、補助金がなくなると販売益を作業所の運営経費に回すようなことが起こります。「今月はこれだけしか給与に回せるお金がない」と、例のボーナス会議の時のように、そのお金を話し合いで分け合う事態も来るかもしれない。しかし、それもいいんじゃないかと思うときがあります。そうなって初めて、今取り組んでいる仕事が給与に直接影響することを理解できる人が多いのではないかと考えるからです。

 いくら野菜が残っていようとお構いなしで遊んでいたり、時間が来たからと帰ってしまったり、いやな仕事は避けてやりやすいことだけをする自覚のなさを見ていると、日常の販売活動と自分の給料との関係を見せ付けてやらないと分からないのではないかと考えます。ここ、島本障害者共働作業所は資本家が搾取・収奪する場所ではないし、稼いだ金を平等に山分けし、少なければ「来月はもっと増やそう」とみんなで約束しあうこともよいのではないでしょうか。そうすれば日常の労働の場面でも、自分や他の人の動きの見え方が変わってくるし、お互いの声のかけ方も変わると思うのです。

 さらに、この給料が大切な生活費になっている人と、親掛かりで暮らしているからお小遣いになっている人の差も理解できるようになりはしないか。また、自分がこの給料を当てにしなければならない日、つまり自立生活を営む日の来ることについても彼らなりの自覚のきっかけになりはしないかと・・・日常の作業所での労働態度を見ているとそんな風に考えます。

 補助金の打ち切りは作業所の存亡にかかる事態であることは確かです。だからと言ってやられっぱなしじゃなくて、転んでもタダは起きないしたたかさを持ちたい。しかも辛い立場に置かれた者同士が肩を寄せ合い、互いの暮らしを見詰めながら労働者としての自覚を高めていければ、これこそ逆風が人間を逞しくするという結果になるのです。

店長がいなかった日


 4月23日は「ふれあいバスツアー」でした。私たち島本障害者共働作業所としては団体参加を見合わせたけど、実行委員である店長は不参加というわけにはいきません。店長は早朝から作業所に出て、前日湯がいた竹の子を水洗いしながら冷ますなど私がまず一番にやるべき仕事をすべてやってから集合場所に行ったようです。私はそんなことまでしてくれているとは知らないから、バスツアーの集合場所である水無瀬駅前ロータリーに見送りに行きました。他の2箇所の作業所のメンバーが実ににぎやかに集まっているのを見ました。

 店長に会ってちょいと打ち合わせをしたら、わたしのやるべき準備作業をすべてやってあるとのことで、「ごゆっくりどうぞ」と声をかけた私に「空しい参加だ」とぼやく店長を置いて作業所に行きました。すべての段取りが整っているから、後はベルトコンベアーのような作業をするだけ。みんなの来るのを待っていたら、いつもは起きられなくて出渋る従業員が2番目に出勤してきました。思わず「どうしたん?」・・・「まあひどい!」「店長がいないと出足がええんや。店長には時々休んでもらわんとアカンなあ」なんて笑いあっているうちに皆さんぞろぞろ出勤してきました。どの人も心なしかハキハキした挨拶。私がいないことはしょっちゅうですが、店長がいない作業所なんて年に一回あるかなしかなんですからね。

 まず「店出ししようか」と声をかけると、さっさと仕事が始まります。昨日の湯がき竹の子が売り切れていたので、小ぶりなのは皮をむき、大ぶりなのは皮付き竹の子として販売することにして、ぬかを落とす水洗いしながら分別作業。それから、徳之島とそよ風作業所から大量のラーメンの注文が入ったので、タレを作る作業。「タレを作るから見に来る人は見に来てくださいね」と声をかけると二人がやってきました。

 そんなことをしているうちにいつもどおり飯田農園から「竹の子が用意できました」の電話。竹の子を持ち帰るなり藪から戻ってきた居眠り君が出勤してきて、自分の仕事になっている竹の子の洗浄作業に言われなくても取り掛かります・・・日ごろの店長の指導が徹底しているから出来ることなんですが、黙って取り組むところを見ると一人前でした。その後の湯がきの作業もいつもより1時間早く進めることができました。

 この日はなぜかお客様が少ない日でした。その分、タレやスープのパック作業をしたり、結構裏の仕事がはかどりました。3時半には一回目の湯がきが仕上がり、二回目に移り4時半には沸騰してそれから一時間。5時半には火を消して帰れるなと見通しを立てましたら、なんと5時前には店長がバスツアーから帰ってきました。

 みんな懐かしそうに「お帰り!」と店長に声をかけ、彼が一番奥にある自分の席にどっかと座るなり何も言ってないのに従業員一同全員集合。「なんや、今日は給料日と違うぞ」と店長。そう、給料日には退勤前に全員集合するのですが、この日は懐かしい店長のご尊顔を拝謁に集まったようでした。たまには店長がいない方が、店長の存在を確かめられるようでよろしい。

値上げの季節


 原油の値上がりとバイオ燃料化問題による穀類の値上がりで、世の中値上げのシーズンに入っているようです。島本障害者共働作業所で販売しているラーメンの麺も去年の末から42円から48円に、今回5月からは51円に値上がりしています。製麺所はうちの立場を考えて、一番あとから最小限の値上げに抑えてくれているようですが、やはり値上げはじんわりと経営にこたえてきます。

 隔週水曜日に販売しているそよ風パンも、外国産小麦の値上がりにつられるように上がる国内産小麦の価格に、パンによっては損をして作っている状態にあるそうです。アルミのカップを外したり、パンの大きさを調整したりしてしのいでいるようですが5月からのパンの値上げは避けられない状態だといいます。この際パンの価格設定が,時代の推移と共に、安く出来るパンや利益が薄いパンなど出来てしまっているそうです。それを今の状況に合わせた適正な価格に変更する形で値上げをするそうです。

 私たちのラーメンの価格については、値上げされる分利益が薄くなるのですが、もう少しやせ我慢を張ろうと考えています。前回のチャーシューの豚肉の値上がりのように一気に上がる大幅な動きではないため、なんとか持ちこたえたいと思います。

 野菜は生産者直送だし、販売した売上金の規定の割合を農園に支払うやり方ですから見えてきません。売れた分だけ支払えばいいのですから。しかし、農園が種や苗、肥料の購入に支払う金は増加しているはず。くっきりと目には見えていないけど利益率は下がっていると思われます。ある意味では、ぱっと消費者に苦しい部分を転嫁できるシステムがうらやましくもあります。

作業所短信


 作業所総会「つどい」

 今年の「つどい」はこの作業所だよりでお知らせや案内が出来ていませんでしたが、例年通り4月29日に開きます。28日にこの機関紙を発行する予定ですが、多くの方には「4月29日に開きました」となることをお詫びいたします。

 一つには忙しくて準備になかなか取り掛かれず、気がつけば「今年のつどいどないする?」なんて状態でした。したがって会場もいつものふれあいセンターが取れず、作業所を使って開きます。本当は09年度から打ち切られる大阪府の補助金対策など腰をすえて話し合いたい内容があるのですが。

 「つどい」の内容については次号に報告させていただきます。

 4月の生協店頭販売

 24日が店頭販売日でした。もう焼き芋のシーズンも終わりましたので売るものがないと、今回は湯がき済み竹の子(皮つき)と竹の子の佃煮を並べました。値段の安い竹の子の佃煮が好評でよく売れました。

 以前は生の竹の子を持ち込んでガンガン売りましたが、生協店内の商品とバッティングするということでこちらから引っ込めたいきさつがあります。本当は生協のお客様にも地元産の竹の子を購入するチャンスを作って差し上げたいのですが・・・

 しかし・・・5月からの生協店頭販売では何を売ろうかと思案中です。

 徳之島から大量のラーメンの発注

 26日、徳之島に向けて200食に近い量のラーメン(玉数にして300)を発送しました。一箇所にまとめて送るという点では新記録です。これは小学生バレーボールの応援で知り合いになった方が先月うちのラーメンを使って「ラーメンパーティー」を開いてくださり、とても美味しいと好評だったそうです。で、「ほしい」とおっしゃる方がたくさんおられ、10食、20食とまとめ買いしてくださったおかげです。

 中には闘牛大会のあとに応援団を集めてラーメンパーティーをするのだと50食も買ってくださいました。南の島の仲間たちの思いがけないこの行動、本当にありがたいことです。

 連休の作業所

 ゴールデンウィークはカレンダー通りの勤務です。パンの販売もラーメンの販売も、一日も休みにかからずうまいこと潜り抜けています。したがって端境期の痛手がまだ厳しく残る野菜の会の配達だけを一週間だけ飛ばす形で過ごせます。

 休みをまとめて取れないのは従業員にとってはがっかりだろうけど、竹の子のシーズンの追い込みの季節ですから、作業所としては「やれやれ」という感じです。連休が終わると、早生タマネギの収穫、イチゴ畑のネットかけなど一気に忙しくなるはずで、ゴールデンウィークにしっかりと体力をつけておいてもらいたいものです。

      


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