2008年6月24日 第7号(通算222号)
『作業所だより』最新号より
前号を読まれてない方はここ、221号へどうぞ
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| スイカの生長が一週間遅れているそうです |
| 主張/売るものがない! |
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最近、月に一度の生協店頭販売が苦痛になってきました。ラーメンとチャーシュー以外に売るものがないのです。寒いシーズンにはサツマイモを焼いて売ることができたし、それなりにファンも出来ております。しかし焼き芋も3月まで、それ以後はサツマイモの値段が高くなるだけでなく、気温が上がるから売れません。
他の作業所のように、自分の所で作った染物や織物、木工品などがあればいいのですが、やっていないからどうしようもない。蕨もちでも作って売るかという話もあったけど、どうも同情を売るようで気が引ける。そよ風パンを仕入れてきて売る考えもあったけど、生協店内に美味しい焼き立てパンの店がある。
先日も古い資料をひっくり返していた店長が「ようこんなことやってたなあ!」と叫びました。どれどれと見に行くと、生協店頭販売に取り組み始めた頃の資料でした。

ちょうど今頃の季節のもので、タマネギやナス、キュウリなどバンバン売りまくり、一日で10数万円の売り上げ。それを翌日生協に「売り上げ報告」として提出しておりました。青果の担当者が「なんとかしてくれ」と言い出したのも、今となれば理解できます。
「天真爛漫に売ってたんやなあ」「今はこれはようせんなあ」などと話し合いながら、この感覚って有頂天になって生協の迷惑も考えず売りまくっていた頃に比べ、商売人としてプロに近づいた証拠なのかな?とふと思いました。
同情を売るな・良い商品、求められる商品を売れと言いながら、「障がい」者の作業所に協力してやろうという生協側の温情(実は生協の組合員で理事をされている方々なのですが)にすがっていたことが今では理解できます。
当時は今のような「旬の野菜を味わう会」も組織できておらず、大量の野菜の販売に振り回されていたこともあります。農園主の飯田さんも生協店頭販売の日には張り切っておられましたし、生協用の野菜を残しておく取り組みまでしておりました。。
今ではいくら売るものがないと言っても、野菜を持ち込もうかとは思えません。持ち込み先の営業の邪魔をするのは間違いです。しかし、地元の新鮮で美味しい露地野菜を地元の生協組合員の方にも販売してもらえないかなという依頼があれば喜んで無理してでも立ち売りに行きます。それは私たちを対等な立場として認めてくださったからです。
あくまでも対等に扱われることを無上の喜びとしつつ「売るものがない」という矛盾に身をおいています。
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ラーメンの販売を隔週に
6月経営委員会決定
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6月6日に開かれた経営委員会では、諸物価の値上がりに対して作業所としてどう対応するのか、前号の4面「6月、そよ風パンが値上げ」の記事を受ける形で話し合いが行われました。前号にも書いたラーメンのケースをもう少し具体的に書いてみます。
麺が今の製麺所と取引を始めた頃に比べて12円上がっている他に、タレのベースとなる醤油だれの缶詰(私たちはそれに味醂や酒などを加えて味の調整をします)が、50%値上がりしています。これがまた一食分で10円ほど。チャーシューを付けないラーメンセットは150円ですから、これだけで利益が20円強目減りしています。一食127円ぐらいに値下げさせられているのです。
チャーシューの場合もそうです。100g単価で13円上がると言うことは400gのチャーシューを作るには生肉が600g近く必要ですから、400gブロックで1200円のうち70円強、利益が圧縮されます。

チャーシューを作るには調味料が結構たくさん必要でして、これまで『醤油1リットルお一人様2本限り1本98円』なんて前出しした特売があると作業所のメンバーを繰り出して買い込んでおりました。ところがそういう特売がなくなってしまった。普通のスーパー価格で購入しています。肉の値上がり分と合わせると、100円ぐらいは確実に目減りしております。つまりチャーシュー400g1200円のところ、知らぬ間に1100円に値下げさせられてしまっている勘定。
しかし、当面値上げを考えずにおこうということになりました。と言うのはラーメンとチャーシューが今の作業所の主力商品ではなくなっているからです。この点がそよ風作業所にとってのパンと大きく違うところで、主力商品であるパンがこうなってしまったそよ風共働作業所が値上げせざるを得ない立場がよく分かります。しかし私達にとっては、ただでさえ減り気味のラーメンの顧客を、わずかな利益にこだわり値上げによってさらに突き放す結果を招きたくないこと。また最近はあちこちから、似たような商品が結構安くて、しかも賞味期限がやたら長くある意味では便利なもの(つまり食品添加物が多いはず)が売り出されています。商品の質においては負けない自信はありますが、値段では負けた!と思うケースがあるのです。そういう商品との値段の差がさらにつくのは困る。それに、利は薄くなったが損はしていないということです。この後、もしもラーメン・チャーシューを売れば売るほど損をするようになったら撤退するか値上げするか迫られることになるでしょう。それまでは我慢し続けます。
その代わり、毎週金曜日販売していた販売回数を減らし、隔週販売にしてパンの販売日である水曜日に重ねます。そうすると配達が一気に済むからトラックのガソリン代も助かります。それに紙代も上がっておりますので、パンとラーメンを表裏にした注文票に出来るから紙代も節約できる。さらに、わずかばかりのチャーシューやタレを毎週作るのも多忙感を増幅させているのですが、隔週になればその負担は半分になり、多忙感は緩和されるだろうということです。
ただし、ラーメン・チャーシューの大量の注文が入ったときには販売日程にこだわらずに臨時販売をいたします。50食分以上まとまったご注文には臨時販売に応じますので、どうぞお申し出ください。
実際、ガソリン代が1リットル200円にもなったときの対応なども、これからは考えておかねばなりません。これまでのように電話注文を受け次第配達に走るというようなことは難しくなるでしょうね。上牧方面配達日と京都方面配達日を設定するなど工夫が必要になるでしょう。
いずれにせよここ最近の物価の高騰は、作業所の収入を確実に減らしているし、これからも油断せずに絶えず原価計算をしておかないといけないと考えています。
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五日おいて立て続けの仕出し弁当
難しい100円の差
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ある労働組合の定期大会のお弁当のご注文を連続で受けました。毎年注文してくださるお得意様です。20日は親組合の大会でお茶付き700円。5日おいた25日が女性部の大会でお茶付き800円・・・実質600円と700円の弁当でした。

食べる人が全く別の場合はそれほども気を使いませんが、20日に600円の弁当を召し上がった女性組合員は5日後にうちの弁当を召し上がるのです。100円の違いをどうつけるのかに結構気を使いました。弁当箱の大きさを変えるほどの額ではありませんが、容積は変わらないけど平たくて料理がよく見えるほうを700円にしました。
次は料理の内容です。20日には煮物に三度豆を使ったのを北海道産のアスパラガスを入れました。アスパラガスは5〜6本で200円ですからこれでおよそ40円増し!20日のご飯は飯田農園のえんどう豆を冷凍しておいて豆ご飯にしましたが、25日は女性には健康に気をつける方が多いから黒米を使って色ご飯にしました。掻揚げには600円のお弁当に入っていなかった徳之島産のカボチャを加えました。また、20日のはナスのおひたしだったのをナスのてんぷらにしました。
ささやかなこの変化が100円の差になったのかどうか、食べる人によっては「豆ご飯がよかった」とおっしゃる方もあるだろうし、ナスがてんぷらになったことでかえって値打ちが下がったと感じる方もおられるかも知れない。「私はアスパラガスが嫌いだから三度豆の方がよかった」なんておっしゃられてはもう手の施しようがなくなります。この辺りが大変難しいところです。
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ある日の昼食提供日
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月に2回の昼食提供日は女性従業員の担当になっています。毎週月曜日の調理実習は男性従業員の仕事で、費用は作業所運営費から捻出されますが、木曜日の提供日はみんなから300円ずつ徴収します。元はといえば数年前から女性専従が野菜を食べないとか骨のある魚を食べられない従業員の生活実態に切り込むために始めたもの。ン10年間の主婦経験を生かした取組みでした。
しかし、主婦経験1年未満以下の彼女たちにとっては苦痛のようです。だから話し合って当初の目的はチャラにして、女性達の調理実習代わりと位置づけながら取り組んでいます。やはり男性の実習と違って彼女たちは独り立ちして出来ることが多いから、援助していてもすごく楽で、呼ばれたときに助っ人に行けば良いのです。

この日はHさんの「野菜炒めとサンドマメの胡麻和え、フルーツ缶のデザートつき」でした。彼女が買い物をした後、サンドマメの筋をとり湯がいている間に私はタマネギの皮を剥きました。彼女がキャベツを刻んでいる間に私はタマネギを刻みニンジンを洗い、これも刻んでしまいました。彼女は「うわ、何もかもしてもらった」の感想。昼食時間が押しているのだから仕方ありません。
野菜を炒め始めましたが、なんと豚肉が一人100gも買ってあり、肉好きの多い男性従業員にはとてもリッチな野菜炒めになりました。サンドマメの胡麻和えもさすが飯田農園産です。柔らかくて美味しくて「もっと作ったらよかった」というのがHさんの感想。そして鉢に盛り合わせたフルーツ缶詰をいただいてゴチソウサマ。
後片付けまで全て当番の仕事ですが、後片付けは自分ひとりでさっさとやっておりました。会計は・・・野菜と缶詰の値段は安く上がったけど、豚肉をたくさん買ったから、利益はあまりあがりませんでした。そう、木曜日の昼食提供は食べた人から集めた300円で利益も上げなければいけないのです。ここらが以前やっておられたベテラン主婦にはかなわない点です。買い物しながら原価計算できるにはもう少し時間が必要でしょう。しかしまだ、赤字は出しておりません。
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