2008年11月25日 第18号(通算233号)
『作業所だより』最新号より
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| スポークが外れたという実習生の自転車修理中・店長は自転車屋もやります |
| 主張/ただの鰤アラですが |
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島本障害者共働作業所では隔週木曜日に「昼食提供日」というのをやっています。ここでも取り上げていますからご承知の方もあるかと思いますが、主婦暦ン十年の女性専従がおられた頃、農家の息子が野菜を食べないとか、魚料理を嫌う従業員たちの様子を見て、少しは食生活の改善に役立つかなと始めたものです。
彼女が退職された後も、調理実習の延長でいいから続けようかと、女性従業員と私とで交代で昼食を提供し続けているのですが、なかなか「食生活の改善」にいたるような料理は作れません。というより思いつけないのが正直な所。
ある日の当番で、鯛のアラ炊きを作って食べさせようと思い立ちました。魚の骨むしりが苦手な人が多いから。しかしスーパーに並んでいる鯛アラが足りなくて、大根が大量に採れて売れ残って柔らかくなってたことを思い出し、たくさん出ていた鰤のアラの方を買ってきて『鰤大根』に仕立てました。鯛の方がはるかに骨が硬く刺々しい感じがするのですが・・・
この手のものは私の得意料理なので、ほかに飯田農園で採れ始めた花菜のおひたしと味噌汁をつけて出しました。
食べ始めて大きな声で「美味いわ!」と叫んだのは店長だけでした。他のメンバーは、口数少なく店長の声にもR君お得意の「美味いか?」が出ただけ。出るのは「イヤー、目玉がある」ぐらいでほとんど無口。
それでも家でも食べつけているのか二人が食べ終わりました。「目玉がある」とつぶやいていた女性もなんとか身を穿り出して食べています。別の二人は大根は食べるものの、ほとんど魚には手がつかず溜息をつかんばかりの様子。
新しい箸で、骨の固まりに見える頭の骨を引っくり返してやって、身のある場所を教えてやりました。「あそうか・・・」などと言いながらなんとか食べ始めました。しかし、やっぱり最後まで苦闘しておりました。
立派だったのは店長との付き合いが30年近くにもなろうかというR君です。パイナップルを皮のまま食べてしまう彼、骨を喉にひっかけそうに思って一番心配していましたが、魚を突付きまわしてグチャグチャにして身を粉々に分解、ほとんど一人で食べてしまいました。
確かに食べ終わった後の食器は一番汚かった。しかし、文句一つ言うでなく、教わるでもなく、自分なりの方法で食べてしまったことに逞しさを感じました。
このことは単に「障がい」者の問題として言うのではありません。体裁をかまうでなく、指示を待つでもなく、教えを乞うでもなく、叱られようとどうしようと、とりあえず自分で思ったとおりにやってみるって大事なことだと思います。
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中学二年生・職場体験学習
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11月10日から14日までの間、男子生徒2名が私たちのところに職場体験学習にやってきました。毎年このシーズンになると町内2校の中学生が企業や商店、事業所に散らばり、町の風物詩になっております。

うちへ来てくれたH君は親と離れて施設で暮らし、学校では「支援学級」に在籍している子です。もう一人のY君は、お父さんの小学生の頃を知っており、今でもイベントで出会うと言葉を交わす方の息子さんでした。
彼らも一日目は緊張しておりましたが、すぐに慣れてリラックスしていました。トラックへの野菜の積み込みの様子を見ていると、やはり毎日やっている従業員たちに比べて荷物の形状や大きさを判断して順番を決めることができていなかったり、野菜の量目を計って袋詰めする作業では、50分という中学校の授業の単位時間を越えると極端に能率が落ちたり・・・「中学生やなあ」と思わされる場面が時々ありました。
来た日が月曜日でK君の調理実習で作ったスパゲティーを皆と同じように、水曜日はラーメンの販売日だから試食用にとうちのラーメンを彼らだけのために作って食べてもらいました。昼休み時間になると、近くのコンビニやスーパーで働く友達の様子を見に出かけたりして、結構自由に過ごしていました。
二人に100kgのジャガイモを1kgずつ計り袋詰めする仕事を任せました。支援学級のH君もためらいもなく上手に秤の目盛りを読んでおりました。「どこが支援学級やねん」というのが私たちの感想でした。

また、何もすることがないときは、「じゃあ店番をしておいてくれ」ということになるのですが、従業員たちと交流してよく遊んでいました。特にお気に入りが小さな発泡スチロールの箱三つ使ってジャグリング。リズム感のあるタクが結構上手でして、二人とも笑いながらむきになってやっていました。
そうそう、水曜日がパンの販売日だったから、それぞれ二人に二つの中学校の立ち売りを手伝ってもらいましたが、職員室の先生方が少ない日だったのに結構たくさん販売できました。これなら一週間おきに実習に来てほしいなあなどと笑いあいました。配達業務にもトラックに乗せて連れまわりましたが、初めて来る場所があったり、町内の学校を知らなかったりして彼らには小さな冒険だったようです。
従業員にも刺激になった一週間はあっという間に終わって、最後は作業所の扱っている野菜をお土産に持ち帰ってもらいましたが、Y君宅はよかったのですが、施設に暮らすH君は持ち帰った野菜をどうしたのでしょうか、ホーム制だった頃は保母さんにお願いして料理してもらえたのですがねえ。
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北海道からジャガイモが100kg!
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北海道へ行った時に出会ったのは佐藤さんでしたが、今回は福岡県で競走馬の厩舎を経営されているネット仲間が紹介してくださった澤田さんという方からジャガイモ、メークィンが100kgも届きました。ネット仲間から「ジャガイモ100kgももらってどうしようもないと言っている。あなたの知り合いの作業所に送ってやろうかと思うけどどうだろうかと言ってますよ。要りますか?」の電話。
飯田農園も今年はジャガイモが豊作で、どっさりあるのだけど、全部芽吹いてしまって売り物にならず困っているところでしたのでありがたい話です。「お言葉に甘えますがよろしく」と住所をファックスで送っておいたら、一週間ほどして本当に送ってくださいました。しかも正味100kgも!

口で簡単に100kgと言いますが大変な量です。何を入れる袋なのか大きな袋を二重にして5袋も。作業所はペリカン便の集荷の仕事もしていますから早速送料を調べたら1袋2000円の送料がかかっているはず。送るだけで1万円も!これでジャガイモを仕入れていたら、販売するときはとんでもなく値段の高いジャガイモになるところ、なんと1kg200円の価格で80軒を越える野菜の会の配達野菜に使わせてもらいました。それでもまだ20kg余りますから、店頭販売で売り切ることができそうです。おまけに実習生たちのよい仕事にもなりましたし・・・。
しかし、こんなぼろい仕事に甘えていては作業所の自立精神にもとります。北海道の送り主が電話でつかまらないので(今雪を前に牧草の借り入れ作業でご多忙だとか)福岡のネット仲間に相談したら「お礼なんていいじゃないですか!いただいておけばいいのですよ。北海道の特に山手の方々の気質はそういうものなんだから、分かってあげてくださいよ。明後日から北海道へ行きますから、私からもきちんとお礼を言っておきますので。」とのこと。
とりあえず次のラーメン販売日に、名刺代わりのラーメンとチャーシューをお送りさせていただくことにして、せめて送料ぐらいはこちらが負担するという方法はないものかと今でもまだ思案中です。
しかし、インターネットを通して徳之島と言い福岡と言い、北海道まで、よいお付き合いをさせていただいています。世の中、ネットを悪用した犯罪が目に余るというのに私たち作業所のネット仲間というのは素敵な支援者ばかりです。
なお、作業所のホームページが11月の初めに20万人目の訪問者を迎えました。2001年の3月に開設して7年半の間に、延べ数とは言え20万回もアクセスしてくださったのです。20万番目の方に、2月頃徳之島のタンカンを3000円分贈るから名乗り出てくれとお願いしましたが、これまで通りついにどなたからも名乗り出てくださる方がありませんでした。15万番の時は名乗り出てくださったけど、その費用を作業所で使ってくれと本名を明かされず、お渡しできなかった経緯がありました。
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若山神社紅葉祭り
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若山神社で桜の時期と紅葉の時期に祭りが開かれるようになって数年ですが、雨降りになってしまうことが多かったのです。しかし、今年はいずれも晴天でして、今回の紅葉祭りもちょうど紅葉が盛りのときでありタイミングのよい紅葉祭りでした。

作業所からは店長が電気式の焼き芋機を持って行き、一人で準備したようです。私は犬のモンを車で運んで行き、駐車場へ入れるときに下から同じ犬種の大地を連れて登ってくる居眠り君と合流。二人と二匹で登って行きました。私が行った時には応援団の方とおしゃべり中でした。
境内の人出はあまり多くなかったけど、紅葉はきれいに色づいており、七五三の参詣客もあってそれなりににぎやかでした。舞台に見立てた高いところでは音楽が演奏されたり踊りが披露されたりし、その前にはイベントを主催する氏子の青年団の関わる人たちが素人っぽい店を出しておりました。
面白かったのは私が連れて行ったモンに「お座り、買い物してくるからここで待て、いいか、『待て』やぞ!」と言い置いて買い物を済ませて戻ると、見知らぬ方から「ひょっとして小学校の先生じゃなかったですか?」なんて声をかけられました。「障がい」児学級をもっているときに私をご存知だったらしく「なぜ分かったのですか?」とたずねてびっくり!
「犬に声をかけるかけ方が、あの頃先生がシンちゃんに声をかけておられたのと重なりまして・・・」周囲で聞いていた応援団もふくめて大爆笑されました。「犬と人間の子どもと同じ声のかけ方でしたか・・・」と頭かきながら私も仕方なく笑いました。
一時間ほどいて帰りましたが、その後のメールで午後2時には完売して店じまいしたとのこと。10kg売って売り上げ1万円ですからねえ。
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