2009年3月31日 第27号(通算242号)
『作業所だより』最新号より
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| 中央市場からの帰り、肉ズレ・・・じゃなく荷崩れを起こして芋の箱に埋もれた居眠り君 |
| 主張/この1年を振り返り |
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この号の発行が年度末最終日ということもあるのか、この一年間の発行号数が27号と過去最多になりました。号数も多かったけれど、人とのつながりの点でも大きく広がったし意義のある一年だったと思います。
それは二面に取り上げました大阪府人権協会のTさんや大阪府商工部雇用対策課課長補佐のFさんとのかかわりもその一つでした。私たちからつながりを求めて動いたわけではなく、ホームページをご覧になって面白そうだからと向こうから接触を求めてこられたのです。
わざわざ見学していただくほどのことがあるわけでもなかったのですが、あるがままの作業所を見ていただき、「障がい」者従業員の働く様子を見てくださって、参考になったとメールをいただきました。
北海道のアスパラガス農家の佐藤さんとのつながりもネット仲間の紹介でした。9月には北海道旅行を機会にお訪ねし、半日交流をしてきました。今ではこちらから徳之島のタンカンを北海道に送り、佐藤さんが冬の間ハンターをして仕留められた熊や鹿の肉を徳之島に送るという、まるで「仲介役」を作業所が果たしています。
そのほかのことで言えば、この作業所の建物のオーナーであるTさんともネットを通じて知り合い、彼自身が作業所に来られ、その後拙宅まで足を運ばれて整体を受けて帰られるなんて愉快な取り組みもありました。彼とは毎日メールの交換をする仲となり、情報交換をしております。
彼はこの建物の所有者としては三人目になるのですが、この建物を購入するに際して一階に地域と自然な交流を重ねている私たち島本障害者共働作業所が居住していることも魅力だったとおっしゃいます。普通、「障がい」者の施設などがあると忌避される方が多いのに、それを魅力に感じるセンスの持ち主だった。
だから、「障害者自立支援法」の完全施行に伴い、2010年度からは補助金が止まるかもしれない事態にあることを聞いて、家主として出来ることがあれば教えてほしいとまで言ってくれています。
私たちが「障がい」者の自立と解放を求め、哀れみや同情は要らない、働く場を保障するべきだと主張し、その代わり彼らには徹底して自己判断と自己決定を要求し続けていることへの共鳴が広がっているのだろうと思います。つり銭の計算が出来ない店員さんがいることが当たり前になって、根気よくお釣りを待ち続けてくださるお客様が増え続ける地域になりつつある。哀れみや同情でなく、共に生きる街づくりを実践していると受け止められるのでしょう。
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府庁からお客様が・・・
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以前、大阪府人権協会のTさんが来られたことはすでにこの紙面でもお伝えしましたが、その彼から「大阪府の障害者雇用担当の課長補佐が行きたいと言っているのですがよろしいか?」というメールが届きました。「どうぞいらっしゃってください」とお伝えしておいたら、3月18日のパンの販売日に来られることになりました。
さて当日、配達と販売が終わり、ほっとしながら売れ残りのパンをみんなで買って食べているときにJR島本駅から人権協会のTさんが来られ、やがて水無瀬駅から大阪府商工労働部雇用推進室雇用対策課課長補佐のFさんが作業所に来られました。
来られた目的はFさんの現場見学です。早速彼ら見学者もそよかぜパンを買ってくださって、パンをかじりながらの“昼食会”・・・本当なら大阪府庁からのお客様だからせめてお弁当でも取り寄せて召し上がっていただくところ、貧しい作業所にはピッタリのざっくばらんさ!それを平気で受け止める彼ら二人はなかなかのお方だと見ました。「障がい」者従業員達もにぎやかに昼食のパンを食べる横で、府庁の課長補佐としてのFさんのお仕事の内容の報告を受け、私たちの仕事の内容を説明しました。
Fさんは、以前厚生省と労働省に分かれていた仕事分野から言えば、労働省的な立場にいらっしゃる方のようです。「障がい者雇用担当」(名刺にもちゃんと“障がい”と書いてありました)をしていらっしゃいますが、やはり彼が扱っておられる「障がい」者は優秀な人たちばかりです。うちで働く人たちは彼の仕事・労働の網には引っかからず、福祉の網にかかる立場のようです。

私は電話がかかってきたりして初めの話はちゃんと聞けなかったのですが、タイミングを見て、前夜に企業で働く「障がい」者の教え子から電話があった話をしました。
その電話は「後三日で会社を辞めさせられる」との話でした。彼の勤め先は彼を雇用するほどですから理解があるのですが、働く現場で周囲の人たちからいろいろ言われるし、彼自身も仕事が出来ないことを自覚させられ、精神的に落ち込み幻聴幻覚までを訴えながら今日までやってきました。しかし、ついにクビを切られるようです。
企業に勤めることが出来た人でもこのように辛い目に会うとすれば、企業に勤める意義は何なのか・・・Fさんによれば「結局雇う側の人間理解の力量」なんですね。そして雇った後の気配りをしている企業の例を話してくださいました。
「しかしねえ」と大阪府自体の取り組みの甘さも話してくださいました。例えば、昨年度の府内の支援学校(養護学校)高等部を卒業した人たちが900名あまりいて、企業に就職できたのが20%よりも低い。行き所のない在宅になったのが20%・・・残りの60%が作業所に通っているのだそうです。なのに、現在の金融危機を受けた社会情勢を踏まえて、大阪府が緊急雇用対策として200名募集したうちの「障がい」者に対する割り当て人数はわずか10名だったとのこと。しかも企業に雇用された経験のある人に限るということで、Fさんは「就職したいと思っている雇用体験のない60%をどうするのだ!」とクレームをつけに行ったのだと話しておられました。
おしゃべりしながらもにぎやかにやっているうちの従業員の様子にチラリチラリと目を走らせておられます。「どうですか?Fさんの扱っておられる人たちよりもむずかしそうでしょう?」と水を向けると大きくうなずいておられました。やはり私たちは労働部門の網にはかからなかった人たちを相手にしているのです。「この人たちは生産性が低いから」というと、Fさんの扱っている人たちでさえ「そこが問題なんです」とか。
店長が、今は忙しさによってあきらめてしいるけど、以前に彼らの職を求めてハローワーク通いをしていたのだと話し始めました。求職活動よりも、彼らが自分たちだけで仕事を探しに行くことによって積み重ねた経験が財産になったとしみじみ話しました。Fさんにはこのような「障がい」者に触れたことは貴重だったのではないでしょうか。
話の途中で、作業所の経営の話になり「障害者自立支援法の関係で、来年からは大阪府の補助金はストップしますよね」と確かめたら、無言でうなずいていらっしゃいました。しかし、府庁の中にたった一人でも、うちのような「障がい」者の労働を目指す作業所があることを知っていただけたことは意義あることだと思います。
その後「会議がありますから」とおっしゃって、「会議でみんなに食べてもらいましょう」とタンカンを2kgも買ってくださいました。そして「農園を見ておきたい」とおっしゃるから飯田農園までご案内してから駅までお送りしました。
Tさんはしばらく残っておられましたが、私たちは翌日の仕出し弁当の下ごしらえでバタバタしてしまいまして・・・不完全燃焼のまま「4月に入ったら闘牛酒場で飲みましょう」とお約束をしてお別れしました。
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| ブロッコリーだけの安売り |
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端境期対策にと植え付けてくださったブロッコリーが、爆発的に収穫期を迎えましてこのままではすぐに花が咲いてしまうとあわてました。中心部に出来る大きな固まりのブロッコリーは大人の頭ほどもあります。その下から出てくる脇芽も一杯吹き出しています。
仕方ないから「とにかくお金に換えないと」と25日から27日まで、ブロッコリーだけの大廉売会を開きました。もちろん、飯田さんにお断りを入れ了解をもとめたうえでのことです。固まりのブロッコリーは選り取りどれも100円。脇芽のブロッコリーは大きめの袋に一杯入れて100円・・・ご近所にチラシも入れて販売しました。
結果は・・・当然いつもよりよく売れましたし、ブロッコリーをもったいなく花を咲かせることはせずにすみましたが、ねらい目の新しい顧客に結びついたかどうかはこれからしばらく観察しないといけません。
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| 菜の花弁当仕出しました |
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19日、小学校の卒業式が行われ、式後の先生方の会食弁当を仕出しました。18日に初掘りした竹の子をご飯に炊き込み、煮つけにも使いました。メインは刺身にしましたが、話題つくりに北海道のアスパラ農家の佐藤さんがこの冬に仕留められたエゾ鹿の肉を唐揚げにしてつけました。今北海道ではこのエゾ鹿の食害に脅かされ駆除しているそうですし、私たち作業所の取り組みが全国各地に広がり協力者が増えつつある一つの象徴として使わせてもらいました。
久しぶりの仕出し弁当に、早朝から集まって、きちんと納品時刻にはお届けすることができました。
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| 竹の子の出荷が始まりました |
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18日に初掘りしましたが、その後気温が下がったので3日に一度くらいの見当で藪に入っておられます。朝掘りの竹の子をそのまま販売し、夕方に売れ残りそうなのを湯がいて翌日「湯がき竹の子」として販売。値段は竹の子の出回り具合によって変動しますが、品質から見てリーズナブルな値段設定を心がけております。
地方発送も承っております。飯田さんの藪は伝統の方法で厳寒期の世話が行き届いておりとても柔らかで美味しいと好評です。また4月中は土曜日も開店して竹の子を販売しておりますので、どうぞご利用ください。
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| 桜バザーのラーメンは一日だけ! |
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4月11日と12日に行われる大阪水上隣保館の桜バザーは、桜の開花が予想以上に早く、今年も葉桜バザーになりそうな雰囲気です。
私たちの高齢化による衰えもあって、今年は土曜日は焼き芋の販売にして、日曜日だけをラーメンの販売にしようと経営委員会で決めました。2日間ラーメンをするためには、土曜日作業所に戻ってからも翌日の仕込をするという多忙さに耐えられなくなったためです。以前は2日間で800食以上販売したこともあったのですがねえ。
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