2009年4月28日 第2号(通算244号)
『作業所だより』最新号より
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| ゴールデンウィークを前に、絹サヤ程度のえんどう豆 |
| 主張/組織の継続 |
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一つの組織を10年20年と続けていくことは難しいものだなと思います。私たち、島本障害者共働作業所という小さな組織も、初期の「自立の家一号店」から数えれば20年以上になるのですが、障害者自立支援法という荒波以上に、別の危機にも立たされています。それは世情とか人々のものの考え方の変化なども大きな壁になってしまってバトンを引き渡す「人」の問題だと言えましょう。
一定の理念や思想をもって作られ運営し継続していく場合、その理念をバトンタッチして後の20年、30年と引き継いでいく後継者つくりの難しさです。作業所の後継者が現れないのも、彼の収入を保証できないという問題もありますが、やはり「障がい」者の労働権の保障を最優先する理念や考えを継承してもらえる若い人がいそうにないことが一番の原因です。
突然こんなことを書き出したのには理由があります。以前に書きました生協での店頭販売を中止するにいたる話し合いの中で話題になったのです。店頭販売し始めたころの、私たち作業所の側にも生協の側にもあった意気込みが、組織内の人事異動で人が入れ替わるうちに、わずか数年も経たないうちに見る見る萎えてしまった・・・その経過を振り返っているうちに桜バザーのことにも思いが広がっていきました。

今年から30年以上続けてきたポン菓子がなくなってしまいました。桜バザーのポン菓子には、桜バザーを主催する大阪水上隣保館の創設者・中村遙氏の思いがこもっており、その思いを踏まえてずっと30数年間桜バザーになると私はポン菓子を仲間と一緒に作り続けてきました。
しかし、時の経過と共に機械のメンテナンスを受ける場所がなくなり、消耗品を手配できなくなり、取りやめるという決定がもたらされました。創設者のあの思いは、機械の老化と爆発音をうるさがる時代(以前から近所の人からクレームがついていました)の変遷によって、いとも簡単に潰えてしまいました。
店頭販売とかポン菓子という実に些細なことでも、そこに込められた思いや考えを継続することの難しさを表しています。まして、島本障害者共働作業所のような一定の思想性を持ち、「障がい」者の願いを込めた組織の継続には大きな困難が伴うように思います。
単に組織をつぶさないように継続するだけ、いや理念を世情に合わせ、時の権力の作る法律に合わせて変更しながらなら、拡大することだって出来ると思います。しかし、そんな「障がい」者の作業所は、世間一般どこにでもあるのです。「障がい」者を『保育』する作業所になるのなら、今、この手でつぶします。
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| ある飲み会 |
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水無瀬の駅前にある居酒屋レストラン“D”が4月一杯で店を閉めることになりました。経営難というわけではなく、オーナーシェフご夫妻が高齢のためもうそろそろ引退したいというのが理由です。ここは以前から作業所の応援団たちのたまり場とも言える店で、夕方以降に“D”に行けば作業所に関係を持っている誰かが必ず飲んでいるという店でした。店じまいということを聞いて、ハラハラと落涙に及んだ人もいるというぐらい愛される店でもありました。

私たち専従はそれほど利用することはなかったけど、従業員では女性のHさんが、夜に「ぴいぷるしまもと」の会議があるときやストレスがたまったときによく立ち寄っておりました。彼女も閉店の報を聞いて別れを惜しんだ一人でありました。
そして彼女が「一度“D”で飲み会をやろう」と従業員みんなに呼びかけました。他のメンバーは彼女ほど利用してないし、一番若いK君なんかは行ったことがない初めての店です。彼女の気持ちとは違ってはいたのでしょうが、「やろうやろう」ということになりました。仕切り役はもちろんHさんで、4月20日に開催することを決め、Dの奥の座敷の予約をし、集合時刻や会費を3000円にすることなど全て一人でやりました。
他のメンバーにしてみれば、“D”という店がなくなることには何の感慨もないけれど、作業所の従業員仲間が全員集まって飲み会をするということが珍しいこと。特にうるさい私たち専従抜きであることが魅力だったようです。親たちにしても、忘年会を高槻市まで出かけて「障がい」者たちだけやった実績がありますから、町内で開くことくらい簡単に納得できたのでしょう。全員参加することになりました。
当日の様子は、居眠り君がデジカメを持ち込んで翌日見せてくれました。しかし、何を考えたのか静止画は3枚だけ、後は何かの拍子にスイッチが入れ替わったのか動画ばかり。しかも静止画を撮るつもりだったのでしょう、1秒にも足りないプツプツした動画ばかり!面白そうな場面もあったのですがねえ。せっかくだからかろうじて残った3枚を全部載せておきます。
全員といっても6人だけですから結局、Hさんがリーダーでみんなをまとめたり、オーナー夫妻に花束を渡したり、会計の清算をしたりで、他のメンバーにしてみたら「お母さんに連れて行ってもらった」感覚しかなかったのだろうなと想像しています。ま、思いつきのような取り組みですから、会場の押さえ役とか花束の購入担当など役割分担して取り組むゆとりがなかったようです。
これも経験、次からは役目の果たせる人には役目を与えて、みんなの手で実行する飲み会に発展していけばいいなと思います。
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| 今年の竹の子の状況 |
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今年は早く暖かくなったし雨も多かったからを3月の早めに試し掘りをしたものの、やはりまだ早かった。本格的な生産は結局例年通りの日程となりました。しかし、その後雨がほとんど降らなくなり、4月も下旬に入って「今年の飯田さんの藪は不作じゃないか」と思われる生産量になってしまいました。

特に去年評判のよかった“贈答用湯がき済み(ボイル)竹の子”に力を入れて予約を受け付けましたところ、なんと100近い予約注文が入ってしまいました。シーズン終了までに送れるだろうかとはらはらしながら、「雨後の竹の子」を期待してひたすら雨が降るのを待つことになってしまいました。固い竹の子でもなんでも、湯がいてあれば送るというわけにはいきません。信用を落とさないように、包丁を当ててこれならOKという物を選んで贈答用として分けております。
この作業所だより発行の時点で、どうやら予約注文受けたボイル竹の子は処理できそうだという見通しが立ちました。やれやれです。来年からはボイルに力を入れずに生の竹の子にも力を入れて販売します。
飯田さんは「今年はアカン、あきらめた。連休までで竹の子を打ち切って畑にかかりまっさ」と宣言されました。エンドウやイチゴ、トマトの世話が滞っているからです。今年の竹の子の総括にはもう少し時間がかかりますが、ちょいと不作でした。
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| 店長のいなかった日 |
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4月24日、島本町の社会福祉協議会主催の「ふれあいバスツアー」が実施されました。私たち島本障害者共働作業所は各個人の自由意志で参加することにしていたら、参加希望者はなし。ただし、店長だけは実行委員をしておりますから、不参加というわけにはいきません。店長だけが私たちの出勤前から出て行きました。

出勤してきたみんなは「今日は店長がいない」ことを知っていたというか楽しみにしていたというか・・・でもみんな意欲的に緊張して仕事をしていました。たまにはこういうことがあってもいいじゃないかと思いました。
午後1時からは金曜野菜の配達です。私は金曜日の配達はしていませんから、いつも行く人たちに道案内をしてもらってトラックを運転します。F君・タク君・K君の3人で「ちゃんと道案内してや」と出発しました。
いつものコースから外れたらしい。行けども行けども家がありません。おかしいなと思って台帳の住所を見ると全く違う町を走っています。「こらアカン」と作業所に住宅地図を取りに戻り、地図でチェックしてその家にたどり着きました。その原因は、タク君がハッスルしすぎていつもはK君が行く配達先に自分が行ってしまったためらしい。要するにいつもの通りでないことが起こると大混乱するということなんです。
その後は、いつもの役割分担が守られたのでしょう、つつがなく2時間で配達業務を終えることができました。結構楽しめた一日でした。
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| 作業所短信 |
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*作業所のゴールデンウィーク
カレンダーとおりの休みですが、4月29日は作業所の総会『つどい』を午後1時半からふれあいセンター3階の「一般座敷」で開きます。作業所の営業はいたしません。また4月中の土曜日は、従業員が交代で出て作業所で竹の子の販売をしました。5月2日は予定していなかったのですが、竹の子の段取りがあり専従だけで仕事をする予定。
野菜の配達は、連休を控えた1日(金)と5日(火)を休みにさせていただいて、8日(金)から平常どおり配達いたします。パンとラーメンの販売は6日(水)ですが休ませていただき、一週間繰り延べて13日から隔週販売いたします。
*ペリカン便とJP
作業所が取扱店をしている日通のペリカン便が、かねてから報道されていたとおり、4月から郵便事業会社に吸収合併されました。本格的な合併は10月かららしいけど、今のところ配達料金体系などがJPに統一され始め、現場には混乱があります。
都道府県内なら配達料金が500円という安い値段になったのですが、作業所のある島本町は全国で唯一「大阪府なのに京都府の大山崎局区内」なんです。杓子定規に言えば、京都府内ならどこでも500円で行くけど、大阪府内なら高くなるはず。しかし、ペリカン便の配達センターは大阪府にありますから、京都府は他府県です。しかも島本町に住む人からは大阪府内への発送依頼の方がはるかに多い。日通に、どちらを500円にすればいいのか、JPルールかペリカンルールかたずねても担当者にも分からないのです。今のところペリカンルールでやっています。
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