2009年6月23日 第6号(通算248号)
『作業所だより』最新号より
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トマトのオーナー専用トマト畑・20数名出そろいました
主張/たかが犬の餌で

 またまた作業所を舞台に恐喝事件が起こりました。夕方の退勤時刻からしばらく経過して、通りかかった応援団の方から「あの二人、様子がおかしいよ」との通報。店長が行って声をかけると被害者が加害者のポケットを指差しました。加害者がポケットから出した手に握られていた100円玉を取り上げて、被害者は黙って自分の財布に片付けました。この間彼らはずっと無言でした。

 翌朝、出勤してきた二人を座らせて話をしました。昨夕だけではなくて複数回同じようなことが行われていたらしい。加害者はずっと無言でしたが被害者はポツリポツリとこれまでのことを話します。被害者としては、加害者と二人だけでいることに威圧を感じ、なるだけ帰り道で顔を合わせないようにしてきたけど、捕まってしまったときは早く逃げ出したい一心で100円玉を渡していたようです。

 まず、「お前は自分のことばかり考えて、コイツが間違ったことをしていると知りながらなぜ親や私たちに言わなかったのか。弱虫!」と叱られました。

 さて加害者です。ブスッと押し黙ったままで一言も発しない。こちらから恐喝は刑事事件として警察沙汰であること、人から金を巻き上げるような人は作業所として置いておくわけにはいかないこと、息子のやったことを聞いたら親はどう思うかなどと懇々と話して聞かせましたが無言。

 彼の表情が動いたのは次の話でした。「お前とは仲良くやってきたけど、そういうことをするヤツだと分かったら付き合ってられない。これまでお前の愛犬のために、うちの犬に手作りしてやった餌をおすそ分けで運んできたけどあれももう止める」


 彼は顔色を変えて「これからは心を入れ替えて真人間になりますから犬の餌をください!」警察もクビになることも親の涙も無視し続けてきた彼が、愛犬の餌の話で心が動いた・・・犬を愛する心じゃないでしょう、犬の好きな餌がもらえなくなるという具体的で身近な話で初めて彼は理解できたのです。

 あまりにも幼いとも言えるし犬の餌で「真人間」になれるとは思えないけど、でもそういうのだから仕方ない。様子を見ることにしました。

 彼らと暮らしていると、一〇年前クラスに九九の出来ない子どもが一人でもいたら指導方法に悩みましたが、今ではそんな人とばかり付き合っていると忘れてしまうのです。こんな幼さに出会って「そうやったんやなあ」と改めて実感を伴って再認識します。

 店長に報告したら、「昔、指導員で障がい者から巻き上げてるのがいましてねえ」と。毎月500円ずつでも複数になれば大変な金額。それよりは救われる!

本澄寺島唄ライブの模擬店に出店


今年も出店のお誘いがあり、店長を中心とした応援団の手で出店してきました。販売品目は徳之島の黒糖各種と飯田農園の農産物です。以前はラーメンなど販売したこともあるのですが、客数が少ないため準備の手間の割には利益にならない。その上売れ残すと大きな損失になるから、売れ残っても大丈夫な商品に変更したのです。

 さて、徳之島製の黒糖各種ですがそのいきさつを次のような内容を看板に書いて販売しました。


    徳之島の岡野さんが作った黒砂糖

 徳之島町母間にお住まいの岡野さんは、ご自分でサトウキビ畑を作り、注文を受けるとご自分でキビを畑で刈ってきて、絞って黒砂糖に加工されます。まさにサトウキビを栽培するところから黒砂糖になるまで一貫した昔ながらの手作り黒糖です。

 徳之島では春先にキビ刈りが行われ、5月くらいまでに製糖工場で砂糖が作られる季節商品なのですが、岡野さんの砂糖は年中「新糖」です。このような自家製砂糖は社会的な“絶滅危惧種”と言えましょう。ご高齢で跡を継ぐ方もおられず、自分たち限りだろうと言いながら、今日も工場におられます。

 その昔、薩摩の殿様に搾り取られた黒糖を偲びながらお召し上がりください。全くの無添加!本当に美味しいです。


 気合入れて仕入れ、心込めて売ったのですが、料理には上白糖という大阪の方々には通じませんでした。唯一ピーナッツを黒糖でくるんだ黒糖豆だけが完売し、他のものは売れ残りました。やはり、売れ方を見ていると黒糖はおやつ感覚なんですねえ。料理にも使えるキザラや粉の黒糖もあったのですが・・・

 農産物のほうは、赤タマネギにジャガイモ、トマトを販売しました。これはそれなりに出ました。特にトマトは、試食用を口にするなり「昔のトマトの味がする」と1kg2kgとまとめ買いされる方が多かったです。

 朝の10時から昼過ぎの2時まで販売して売り上げは1万円強・・・多いと見るか少ないと見るか、少なくとも出店しなければ売れなかったことは確かですが。

 黒糖は作業所に置いてこれからも販売を続けます。値段は工業製品である上白糖に比べて高いのですが、粉砂糖などは普通の砂糖として使えますし、黒糖独特の癖もなく、むしろまったりした味で美味しいです。

  値段は以下の通りです。店頭には日光が当たりますので置きませんがいつでもお問い合わせください。


 黒糖(黒砂糖の固まりを食べ易いように割ったもの)1kg 500円・250g 200

 むちゃ*(黒糖に水あめを入れて柔らかくしたもの)500g 330円・300g 230

 生姜糖
*(生姜味の黒糖で、伊勢のお土産と違います) 300g 230

キザラ糖(皆様ご承知の、キザラ・ざら目です) 500g 300

 粉末(黒糖をフィルターを粉にしたもので、料理用)1kg 500円・500g 300

 サンゴ糖*(黒砂糖をさらに食べ易いように一口サイズに割ったもの)250g 230

 豆ザタ*(ピーナッツを黒糖でからめたもの)300g   300円

《「*」印はおやつ感覚の砂糖です》

作業所掲示板エピソード特集


5月29日経営委員会でのエピソード@

 ひっきりなしにしゃべっているけど、言葉を使って意思疎通のできないR君ですが、周囲がエッチな会話をすると「イヤラシ〜ッ!」とうれしそうな顔で叫びます。

 新型インフルエンザの休業報告のとき、神戸の高校生の感染源は何だったかという話で、応援団の一人がまことしやかに「あれはねえ、神戸の高校生が外国人と援交しとって感染したんですわ」なんて冗談で言いました。

 とたんにR君、素っ頓狂な声で「イヤラシ〜!」・・・「おいおい、お前がなんでこの話がいやらしいって分かるんや?」「Rよ、お前そろそろアホのふりするの止めとけよもうばれてしもたぞ。」ちなみに他の従業員では「援交」の分かる人はゼロでした。

経営委員会エピソードA

 これまた新型インフルエンザによる休業報告の中で、自分の家にもおらず、彼の家の畑で作業する私たちを手伝いもせず、フラフラと自転車で街をさまよい出る居眠り君の話になりました。基本的には感染を防ぐために家にいることになっているのに、まるで豚のインフルエンザを探しまわっているありさま。

 今後、同じような理由で臨時休業に追い込まれた場合、彼のような人は休ませるとかえって危ないから、彼だけは休ませずに作業所で働かせるということが提案され、圧倒的多数の人の賛成で正式に経営委員会決定してしまいました。その瞬間、彼はニッタ〜と笑っていました。

お説教のエピソード(6月4日)

 月曜日の夕方、居眠り金がK君の家に押しかけ親を呼び出して、K君の自転車の乗り方がむちゃくちゃだと説教したそうです。お父さんもちょうどおられて、そのありがたいお説教を拝聴していたそうですが、最後に「ボクとしては彼が事故を起こしても責任は取れませんからね」とやったときには、我慢して聞いていたけど思わず吹き出してしまったとか。

 彼がどんな責任を取ってくれるのか、私たちにも分かりませんが、彼ほど自転車で事故を起こしてきた人はおりません。彼が勤め始めて8年の間に起こした自転車事故は数回ではききません。自損じゃなくて車との事故で救急車に乗ったこともあります。その都度叱り、注意もしてきましたが「責任は取れない」などと言った覚えはありません。

大阪水上隣保館でのエピソード(6月12日)

 注文票の回収のために立ち寄ったときの話です。顔見知りの女の子が近寄ってきて車を覗き込み「何しに来たん?」と声をかけ、助手席に座っている居眠り君をジロジロ見ていました。「この人太いやろ?これだけ太い人見たことないやろ?」と言いました。途端に彼女「太くないわ、そんなん言うたらかわいそうやろ!」・・・太っていることは彼女には欠点と考えられるのでしょうか。車内は居眠り君も含めて大爆笑。

「君な、この人を見て太ってるなあと思わへんの?目が悪いのとちがうか?」「だって、そんなこと言うてあげたらかわいそうやんか」まだこだわっていました。そこへ別の女の子が顔をのぞかせたから「この人太ってるやろ?」と確かめたら、遠慮も何もなく「太いわ〜!」

 他人の心を思いやる優しい子でした。しかし、本音を殺し建前で生きているいじらしさも感じてしまいました。

作業所短信

梅雨なのに少雨に泣いています;

 
入梅宣言は出されたのに、まとまった雨がほとんど降らずに過ごしています。当然畑はカチカチになり、人参を間引こうにも葉っぱの付け根で千切れてしまいます。ナスやキュウリ、トマトなども生りを潜めてしまいました。

 毎日天気予報を見ては「雨はまだか!」とため息。だいたいが週間天気予報で、「よっしゃ土曜日は雨が降るらしいな」と期待しても、土曜日が近づくとマークの傘がすぼまり、雲だけになり、当日になると太陽まで覗いている・・・この時期の天気予報はカーナビの到着予想時刻と似ています。渋滞に巻き込まれると予想時刻はどんどん遅れ、高速に乗ると早まり、到着時刻だけはピタリと合うあの感じです。

 とにかく多めの雨が近日中にほしいです。

お弁当の仕出し2件入りました;

 6月26日にある労働組合の夕方から開かれる定期大会のための弁当と、7月14日のほほえみ会という団体のお昼ご飯です。

 組合定期大会のお弁当は、作業所が仕出し弁当を始めて以来のお得意様ですから、単価は安くてもしっかりサービスしたいと考えております。また、ほほえみ会は介護者家族の会の総会のお弁当の評判を聞かれてのご注文となりました。とてもありがたいことです。作業所弁当らしく季節感溢れるものにしたいです。

 野菜の種類も多い時期ですから、旬の無農薬野菜をふんだんに使えますし、メインに何を据えるかなど、ただ今検討中です。

相次いでお茶の申し込みが!;

 来年の新茶の話を書きましたところ、完全無農薬のお茶というのはなかなかないようで、おまけに一番茶だけというのは珍しいようです。その筋にくわしい方から「買いますよ」との注文が舞い込み始めました。ありがたいことです。

 間に入って紹介してくださったかたからは、2袋ぐらいなら融通しますよとおっしゃっていただきましたが、不公平になるといけないから「このまま『幻のお茶』として来年まであこがれておきます」とお断りしました。

 今の段階でお申し込みいただいた方には「早期割引」として100g2000円のところ1800円で販売いたします。ほかにもおられましたらお早めに、来年の収穫の準備が始まる秋ぐらいまでにお申し込みください。生産者には増産していただくことになり、○袋以上という申し込みをしますので。

      


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