2009年7月21日 第8号(通算250号)
『作業所だより』最新号より
 前号を読まれてない方はここ、249号へどうぞ
左・普通の洋カボチャ  右・新しく作った品種「伯爵カボチャ」=美味いです!
主張/土のにおいの野菜

 この作業所だよりも、1999年4月の創刊号以来通算250号を迎えることができました。200号は2007年の夏でしたからそれからでも一年半以上かかっております。200号のときにも歩んできた足跡を振り返りましたので、この号でも少しまとめを書いてみたいと思います。

 最近、野菜の会の会員さんからメモ用紙に記した簡単なお手紙をいただきました。その中に「土のにおいのする野菜を口にすることに幸せを感じます」との一言がありました。何気なく読み飛ばしてから、私たち島本障害者共働作業所への激励文であることに気がつきました。

 家庭菜園をしておられる方ならともかく、一般の暮らしでは土のにおいのする野菜にお目にかかることはありません。スーパーに並ぶ野菜は、まるで土が汚いものであるかのようにピカピカに磨かれ、土からとれた野菜ではありませんよという顔をして並んでいます。消費者の方もそれを見てまるで清浄野菜であるかのように安心して買い求められます。仮にその中身は農薬で汚れていようともです。

 言うまでもなく野菜とは「野菜工場」のようなところで作る水耕栽培でない限り、地球の長い歴史で作られた土の産物であり、汚れて収穫されるもの。土のにおいこそが野菜の大事なところです。問題は、野菜の中身が清浄かどうかこそを問わなければなりません。

 手紙をくださった野菜の会の方の気持ちは、生産者である飯田さんへの感謝であると同時に、生産者との間を取り持つ私たちへのねぎらいの言葉でした。

 私たちは、「同情を売るな、良い商品を売れ」でやってきました。良い商品、すなわち美味しくて安全で安い商品です。それを求めて南は徳之島から北は北海道まで、良い商品の幅を広げてきました。その結果「障がい」者の作業所が商売をしていることとは全く関係なく、「タンカンはいつ出ますか?」「アスパラガスはまだですか?」とお客様が待ちかねてくださるようになりました。

 250号までたどり着いた今、次の区切りの300号がどうなっているのか。もちろん作り手の私の寿命ということもあるのですが、それ以上に作業所が存続できているかどうかという問題に直面しています。言うまでもなく、「障害者自立支援法」の下に組み込まれることを拒否している問題です。

 「障がい」者を庇護し援助する施設でないと補助できないということになれば、作業所は成り立たなくなる。生産者との間を取り持つ場所がなくなり、タンカンもアスパラガスも島本町にいては手に入りにくくなる・・・そんなことにならないよう、明るい気持ちで300号を発行できるようにしたいものです。

7月14日ほほえみ弁当仕出し


 町の社会福祉協議会の伝手で、ある集合住宅の集い「ほほえみ会」に1000円のお昼お弁当25食を仕出しました。初めは、会の名前しか分からず何を目的に集まられるのか知らなかったのですが、担当の方が来られて初めて高齢者の組織だと判明。涼しい季節ならメインにお刺身なども考えるべきなのですが、この時期の生ものは怖いので年配の方が召し上がると分かりながらも季節野菜の精進揚げと豚カツという揚げ物になってしまいました。

 回収してきた塗りの弁当箱をチェックしましたら、ご飯とカツを残された方がある程度で、ほとんどの方が完食されておりました。

  弁当「微笑み」口上書

 ほほえみ会の集いに私たち島本障害者共働作業所のお弁当を採用くださいましてありがとうございました。私たちは「障がい」者の調理実習を延長させる形で仕出し弁当の取り組みを行っております。また、日常的に桜井の飯田農園と提携し無農薬の野菜を販売させていただいており、今日のお弁当も、飯田農園の野菜を中心になるだけ生産者名の明らかになるものを選んで作らせていただきました。

 まず、ご飯は三重県で完全無農薬の米作りをしておられる鷲野農産のお米に、5月の旬に収穫し、生のまま冷凍保存しておきましたえんどう豆を使って豆ご飯にいたしました。えんどう豆は鞘から外したまま密封して冷凍しておきますと一年中新鮮なまま料理に使えますので一度お試しください。添えてある漬物はお手製のキュウリの漬物です。

 主采は私たちの扱っております国産豚肉の肩ロース肉を一口カツに揚げ、それに季節の野菜のてんぷらをつけました。添えてありますのは今が旬の、枝先で完熟させたトマトと、地元産のトウモロコシです。どちらも旬の野菜の自然な甘味をお確かめください。

 煮物はオクラ、人参、椎茸、牛蒡、三度豆、コンニャクをたっぷりの出汁でしっかりと煮含めました。味は素材の味を大切にするため、薄めの味付けにしております。ここに添えましたのは早生の枝豆です。

 卵料理は出汁を利かした溶き卵で鰻を巻いた鰻巻きでございます。その隣にキュウリと若布の酢の物に明石で獲れた子だこをあしらいました。

 その下には箸休めとして昔懐かしい「まくわ瓜」。そして茄子の田楽と、海の旬の魚である豆鯵の南蛮漬けでございます。

 これらのお弁当は昨日までに作り置きしたものは一つもなく、全て今日の早朝より手作りいたしました。防腐剤等添加物も一切加えておりませんので、どうぞ今日の昼食として全てお召し上がりくださいますようお願い申し上げます。

 2009年7月14日                島本障害者共働作業所一同


作業所の関わる7月末からのイベント三つ


1、7月25日(土)午後4時〜8時まで「反核・平和・人権フェスティバル」

     (実行委員会主催、ふれあいセンター4階&多目的広場)

 今年は21回目になるフェスティバルです。まず、19日から25日までの間ふれあいセンター4階のギャラリーで、それぞれの団体の活動や自然環境保護などの写真展が開かれます。

 そして25日午後4時から恒例の模擬店が多目的広場で始まります。作業所関係は生ビール、おでん、氷すいか、生のトマトジュースなどを出店。また広場には舞台が作られコンサートも開かれます。会場には子どもたちの遊びコーナーが作られ、ストラックアウトや小麦粉粘土、スーパーボールすくいなども行われます。

 さらに、6時からは自転車やいるかの浮き輪などが当たるビンゴ大会が開かれ、例年大盛況の集まりとなります。このビンゴ大会参加券はチラシの片隅についておりますしもしもお持ちでない方はお申し出ください。

 2、8月1日(土)午後1時〜4時まで「ふれ愛フェスティバル」

     (小野薬品労組主催、ふれあいセンターケリヤホール)

 
島本町で開催されるようになって3回目でしょうか、毎年参加してきました。1時からケリヤホールで他の「障がい」者作業所の店と一緒に飯田農園の野菜を販売します。ジャガイモ、タマネギ、ニンジンをセットして「カレーセット」として販売したり、カボチャやスイカ、トマトなど夏野菜をたっぷりと販売します。

 作業所や主催者の店が販売する一方で、舞台ではプロのジャグリングショーや趣味の音楽の生演奏、それに3時からは科学マジックショーが並行して行われます。これがテレビにも出演されたことのある人たちのショーですから、毎年結構面白くて「障がい」者ともども引き込まれて見てしまいます。

 入場無料でどなたにも開放されています。会場も涼しいし一度覗いてみてください。

3、8月1日(土)午後6時から「作業所ビアガーデン」

     (島本障害者共働作業所の駐車場一帯)

 毎年商工会青年部主催の「島本まつり」が第1中学校で開かれる夜、作業所ではビアガーデンをやってきました。初めは祭り帰りの人たちをターゲットにして販売促進を企てていたのですが、最近ではいつもお世話になる方々へのサービスとして開催するようになりました。ただし、無料で開くと遠慮されますので、ビール一杯400円、3杯回数券なら1000円、おつまみ100円・200円均一で買ってもらっています。

 暑い夏の夜、夕涼み気分で本物のビアサーバーから注ぐキンキンに冷えた生ビールはいかがですか?みんなでゆったりした気分で、おしゃべりしませんか?気兼ねも何もいりません。時間が遅くなれば室内に移動しますので、時間も無制限です。軽く酔って、夜風に吹かれながら歩いて帰るのも乙なものです。

どんどん増える作業所の新商品


 今年に入って、まず完全無農薬で育てた茶の木の一番葉だけで作った昔ながらの手もみの新茶はいかがですか?と紹介したら、なんと来年のシーズンの話なのにすでに10袋(人数にして7人)の注文が寄せられました。もちろん、ちゃんと記録して、来年の5月ゴールデンウィーク明けの配達に備えています。

 何分、量が取れないお茶ですから予約しておかねばなりません。夏が終わるまでにご注文いただければ、2000円の価格を1800円にいたします。どうぞ必要な方はお早めに、出会ったときに口頭でいいからご予約ください。

 次に徳之島の奥村農園さんから紹介していただいて、岡野製糖さんからいろいろな黒糖を送っていただき販売し始めました。関西圏には黒砂糖を使う食文化はないのだろうと、あきらめ半分でいましたところ、評判が良くてとうとう追加注文するほどでした。初めのうちは、黒糖豆(ピーナッツを黒糖でからめたもの)や「むちゃだた」(水あめを入れて食べやすくしたもの)など“お菓子系”が売れましたが、今では料理に使うキザラや粉砂糖が売れています。

 今日も野菜のお客様が「お宅で美味しい砂糖を売っているとそこで聞いてきたのですがありますか?」とのこと。「お菓子ですか?料理用ですか?」とたずねると料理に使うのだとおっしゃいます。粉砂糖をお買い上げくださいました。上白糖にはない素朴な甘さが好評なのだと思います。今は気温が高いから表に出せませんが、涼しくなったら店頭販売もしようかと話し合っております。

 で、今日紹介する新商品は左の写真の瓶詰めです。どちらも四国産で、愛媛県にご親戚のある応援団の方からご紹介いただきました。

 左側は「山蜜」です。ミツバチを山に放して、山に咲いている色々な花から集めてきた蜂蜜です。そう、昔ながらの蜂蜜といえるでしょう。白くにごって凝っているのが純粋な蜂蜜の証拠。市販品の多くは糖蜜が混ぜてありますから凝らなかったり半分だけ凝ったりするものです。

 右側はブルーベリージャム。原材料はブルーベリーに、この山蜜とグラニュー糖、仕上げにレモンを使っておりますから、ほぼ100%のジャムと言えましょう。大きな工場で大量生産されたものではなくて、まさに手作りの優しい味のするジャムです。

 これらは季節商品でして、今すぐ手に入るものではありません。例えばブルーベリージャムには賞味期限として今年の9月30日が指定されています。注文しても入荷するのは来年の春になります。値段等も未定ですので、もしも希望される方がありましたらご予約ください。近いうちに予約表を作りますのでよろしく。

      


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