| 2009年9月1日 第11号(通算253号) 『作業所だより』最新号より 前号を読まれてない方はここ、252号へどうぞ |
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| 残りわずかなタマネギの袋詰め・最近袋を括るのが上手くなりました。 | |
| 主張/遠い国の保育から | |
以前作業所の代表を務めてくださっていて、今はカナダに移住し日本語で保育する「はこぶね」という保育園を経営する友人と、ほぼ毎日メールの交換をしております。ご夫婦だけで、しかも行政からの補助金は一切受け取らずに経営しておられますから、その苦労は察するに余りあるもののようです。 その代わり、自由な発想での保育ができますから、カナダという異郷の地で、児童中心主義の自由あふれる保育を受けた体験は、何年経っても懐かしく思い出されるようです。日本へ帰国した人が用事を作ってカナダに行き「はこぶね」を再訪されたり、カナダに定住している子供たちが大きくなってボランティアとして「はこぶね」の保育を手伝いに来たり、報告を聞いていてうらやましいほどの保育実践活動をしていらっしゃいます。 メールで「未来があってうらやましいです。老人介護施設ならこのような底抜けの明るさは難しい」と書いたら「こういうことを言ってはいけないのだけど、未来が一杯ある幼児を扱うのはしんどくても確かに気持ちが明るくなります。」と返信が来ました。 そうなんです。私たち障がい者と暮らす作業所では、彼らの未来を信じて取り組むか、とりあえず快適に(サービス提供を受ける側かする側かはともかく)過ごすことだけを考えて取り組むかによって明るさが大きく変わってきます。 「はこぶね」保育所では子どもが良いことをしても認めはしてもなるだけ誉めないようにしているそうです。それは、誉められることを目的に行動する子にしたくないからだと言います。そして何をするにも手助けは控えて見守り続けることを原則にしていると言います。つまり、子どもが本来秘めている力量を自発的に伸ばしていこうとする保育なのです。 障がい者の作業所も、持てる力の維持保存ではなくて、彼らの成長や変革をどのように引き出すのかが課題になるはずです。彼らは働きたい、働かねばならないという気持ちを持っており、その意欲を掻き立てることが大事です。 私たちが障害者自立支援法の下で「サービス提供事業者」になるということは、とりもなおさず障がい者から生きる意欲を奪い、成長のチャンスを取り上げることになってしまうと考えています。 今、政府は障害者自立支援法を老人介護法と一本化してしまおうという狙いをちらつかせております。そうなれば大きな過ちを犯す一歩を踏み出すことになるでしょう。今回の選挙で「政権交代」が行われましたが、この問題がどのように推移するか見守りたいです。 |
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エピソード特集 |
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その1;「ウエさんです!」 ![]() 奥で仕事をしていると表の店先からK君の大きな声、「サーダさん、ウエさん!」と呼ばれました。誰か知り合いが訪ねてきたのだと思って、「しかし上さんって知らないなあ、誰だろう」と考えながら表に出ると女性が一人お買い物中。 「どの方が上さん?お宅が上さんですか?」「いえ、領収書がほしいのです。宛名は『上様』でいいからと言ったのですが・・・」 なんとヘルパーさんがお仕事としてお買い物をしてくださって、領収書を要求されているのでした。作業所とは漫才のネタになりそうな会話があふれているところです。 その2;発信履歴 昨日は居眠り君の通院日でした。店長が作業小屋へ野菜を仕入れに行くと、ちょうど居眠り君が小屋のお父さんの野菜代入れの空き缶に手を出した直後だったようです。店長が来たのであわてて自転車にまたがり立ち去ったそうです。 ![]() その後空き缶のお金に手をつけた言い訳を考えなければならない居眠り君、病院から帰ったときにも水無瀬駅でトラックに乗った店長たちにばったり。運の悪いヤツで、仲間が手を振るのも無視して怖い顔で立ち去ったそうな。その後出勤してこないから何回電話しても無視し、最後には電源を切ってしまっていました。 今日は朝から店長が居眠り君に「もうお前からの電話には出ないからな。こっちからいくらかけても無視して切ってしもた。お前がそうしたのやから同じようにする。」と宣告。ところが居眠り君、「ボクから一回だけやけど電話しましたよ!」と強気の抗弁。もう空き缶に手を突っ込んだことなんてどこかへ吹き飛ぶ勢いです。 「ウソつけ、私の携帯にも作業所のナンバーディスプレーにもお前からの着信履歴はないわ。見え透いたウソつくな」「しましたよ!」「よっしゃわかった、お前の携帯電話見せてみい、発信履歴が残っているはずや。ウソはついてないというなら携帯電話よこせ!」・・・そういうと彼は黙って手にしていた携帯電話をポケットにしまって、のっそのっそとその場を立ち去りました。後ろから「ウソツキ!」の罵声を浴びせかけられながら! ウソは弱者の逃げ道ですが、こんな風にバレバレの逃げ道しか作れないのが彼らなんですわ。だから安心して付き合えるとも言えますがね。 その3;小火田さん ![]() Hさんが骨折入院中なので配達野菜の伝票書きは居眠り君の仕事。デスクワークの苦手な彼もずいぶん慣れてきました。しかし、小学生時代からずっと書写は苦手です。漢字の偏とつくりの配置が難しい。 「大垣」=大土亘=オオツチワタル 「井畑」=井火田=イヒタ 「川畑」=小火田=コヒタ・・・という調子。読めるとおり読んでからかったら「これが書けたらこんな所来てないわ!」と開き直ってました。もともとは私たちが内輪で話し合っていたせりふなのですが、最近彼らがこれを開き直りに使うので困っています。 その4;昼休みの会話 ![]() 一週間ほど手伝いに来てくれていたアッコさん、ある日の昼休みに表から「R君が冷蔵庫の上のお金さわってるよ〜」とご注進。と、店長「そうか〜、一発頭しばいといて〜」というなり「エッ?ちょっと待てよ、その金はジュース代や。ジュース飲んで金を払いよったんや。それでええねん!」 みんながドテッと休んでいる中でののんびりした会話に、居眠りしかけていた私も思わず吹き出してしまいました。 その5;お茶汲み 午後、11月に取り組まれる職場体験学習の打ち合わせのために、若い女性の中学校の先生が訪れてきました。話し始めようとしたとき、何を思ったか居眠り君、自分で買ってストックしてあった2リットル入りのペットボトルのお茶を出してきて、先生と私たちになみなみと注いで出してくれました。 店長と私は「ハイありがとう」と冷静に対応しましたが、実は作業所に来て8年になる居眠り君、初めての行為なんです・・・しかも私物のお茶を振舞うなんて!内心「何が起こったのか?」店長も私もそのことばかり考えてしまいました。 打ち合わせが終わってから、女先生に「彼がお茶汲みをするなんて初めてのことなんです。先生が若くて美人だからかなあ。びっくりしてますねん」と言ったら「そうなんですか」と言ってコロコロ笑っておられました。 店長が「こんなよいことしたのにほめなかったでしょう?一つはびっくりしていたこともあるのですが、うっかりほめたらえらいことになりますねん。」と増長して有頂天になり、周囲の仲間に威張り散らし説教をするようになる話をしたら大爆笑。 さて、その日もずいぶん時間が経ってから、私たちが何も評価しなかったことが気になるのか居眠り君、「あのお茶どうでしたか?」と探りを入れにきました。「美味しかったよありがとう」だけで済ませたら物足りなそうな顔をしているので、ついに言ってしまいました。 「お前なア、あんなことして雨を降らせる気か?明日は絶対大雨になるやないか。君のお父さんは畑の水遣りしなくてすむから喜ぶけどな!」彼も仕方なく笑ってました。 その6;オスかメスか ![]() アシナガ蜂が作業所の天井に巣を作ろうとして10匹ほど集まっていたので、かわいそうだけど危ないから殺虫剤をかけました。ポトポト落ちて、しばらくすると絶命。その中に一匹だけいつまでも苦しんでいるのがおりました。 タク君、その様子を見て「これオスかなあ、メスかなあ」と聞くので「働き蜂はオスやねん。なんや、メスなら助けてやろうって?」「ウン」「お前、蜂でもメスの方が好きなんや!」コックリうなずく彼に大爆笑でした。 |
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作業所短信 |
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野菜の会のアンケート実施中 地元でとれた旬の野菜を、新鮮なままお届けすることが目的で「旬の野菜を味わう会」を立ち上げ、今では会員数が100軒に達しようかとしております。このあたりで少し立ち止まって振り返り、会員の皆様のご意見をお伺いすることが、さらに次への飛躍になるだろうと考えてアンケートを実施いたします。(アンケート前書きより) なお、このアンケートは原則無記名で実施し、その結果については作業所だよりでも取り上げさせていただきます。 9月5日ふれあい夜店でうどん屋 9月5日(土)午後5時半から開かれる島本町立人権文化センターのふれあい夜店に参加します。作業所はうどん屋を、ぴいぷるしまもとはチャーシュー炊き込みご飯を、共働センターは焼き芋で参加します。 うどんは一食250円で揚げや生卵を自由に選んでトッピングする方式で200食販売します。自前で出汁をとり冷凍のうどんを使いますから、毎年美味しいと好評です。また焼き芋は新芋を使い、今期初めての販売で一本が400円見当で販売です。チャーシューご飯はワンパック200円で、これも珍しいから良く売れます。例年7時半ごろには完売してしまいますのでお早めにお越しください。 ベーグルパン「NATANE」との提携 ![]() 次号で詳細を報告しますが、島本障害者共働作業所は今度新しく独立開業される手作りパン屋さんを応援し提携することになりました。つまりそよ風パンと並行してベーグルパンも販売するわけです。特に飯田農園の野菜を使ったパンを作ってもらって、主に野菜の会のメンバーを中心に販売いたします。 この方は主婦ですがパン屋さんにお勤めだったのが独立開業されます。ここに至る前にこの一年間ほど手作りパンを中心にした月に一度のホームパーティーで、野菜も売っていただいたというつながりです。お楽しみにお待ちください。 |
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