2009年11月10日 第15号(通算257号)
『作業所だより』最新号より
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「軍手のない人どうぞ」と言われてもらった軍手、滑り止めが手の甲に!
主張/ラーメン屋撤退の弁

 5日の経営委員会で、イベントによってはラーメンの出店を撤退するという決定がされました。当面は桜バザーと島本町文化祭からの撤退を考えています。文化祭には焼き芋屋と平行して出店しておりましたので、焼芋は残すことになりますが、桜バザーはラーメン屋だけになっていましたから全面撤退ということになってしまいます。

 イベントでラーメンを提供するようになったのは2001年からでした。目的は住民と障がい者の交流を図るということ、売り出し間もないラーメンの宣伝を兼ねて顧客の開拓を図る、そしてイベントによる売り上げ増によって経営の安定を図るという三つでした。これまでの最高記録は桜バザー二日間で800食を販売したのが最高でした。

 当初は一杯400円もとるラーメンは、子供たちの小遣いから考えてイベントにそぐわないのではないかという不安もありました。しかし、前日に一日がかりでスープを取り、味卵を仕込んで作るラーメンは、イベントによくある「食べられればいい」という段階を越えた本格的なもので、価格については「むしろ安いのじゃないか」とお客様から言われるほどでした。

 そんなイベントラーメンですが、所期の目的を達したから撤退するのではありません。私たちラーメンスタッフの高齢化なのです。これまでからラーメン明けの翌日は肩や腰がバーンと張ってしまう症状がありましたし、それを怖れて最近では食数を減らしておりましたが、それでも前日からの準備は食数にかかわらず欠かせません。手馴れては来たものの、無理をした取組みになっておりました。でも。老体(でない人もいますが)に鞭打って前日から仕込みをし、鍋釜をセットするのは、イベントを盛り上げようという気分の高揚があるから出来るのです。私達はこれいくら稼ごうかとだけ考える「テキ屋」さんじゃないのですから。

 しかし現実には、当日の朝にテントを張る申し合わせでは湯が沸かなくて開店時間に間に合わないからと、前日の現場での作業をお願いしても5時半からしかダメといわれ、薄暗がりの中で作業させられる文化祭。「どうぞ自由にバザーの場を使って運営資金を稼いでください」と太っ腹に言われつつ実行委員会から外される桜バザー。何か、一緒になってイベントを盛り上げたいと思う私たちの気持ちとすれ違いを起こすようになっているのです。

 イベントのうち福祉大会と弥栄郷でのラーメン屋はこれからも続けますが、水無瀬神宮の名水ラーメンは「名水うどん」に切り替えます。うどんの方が仕込みがはるかに楽なので老人向けなんです!もちろん、うどんすら出店困難になる日も近いでしょうがね。

錦秋の3連続イベント報告


 10月の下旬から立て続けにイベントがありました。これだけ濃縮され矢継ぎ早ですと参加するのがだんだんしんどくなってしまいました。以前には感じなかった疲れは高齢化のためでしょう。年を重ねるのはみんな平等ですから、応援団も含めてしんどくなってきました。ラーメン200,300食というのはもう無理ですなあ。

水無瀬神宮秋祭り(10月25日)報告

 離宮の水を使った「名水ラーメン」で名を売りましたから、この祭りでは自動的にラーメンで、去年200食のところ今年は150食に減らして臨みました。食数を減らしても、しなければならない仕込みは同じです。24日の定休日に出勤しなくてすむように、前もって出来ることから始めました。


 23日は朝から名水を汲みに行き一日がかりのスープとり。昼からはテント張り。その作業に皆を連れて行きました。神宮で「軍手のない人どうぞお使いください」と言われるなり働きの悪いうちの連中、我も我もと手を出しまして数少ない軍手をうちが独占。ふと見ると皆、滑り止めを手の甲にしてはめて「さあやるぞ!」の雰囲気。ハイその程度の働きなのですわ!

 さて、24日はしっかりと休ませてもらって25日を迎えました。現地で湯がき用の名水を沸かすグループと作業所でネギなど刻む仕込みグループに別れ、出勤してきた従業員に手運びで神宮まで持って行かせました。お祭は10時開店、一番に地元のケーブルテレビがやってきてラーメンの製造工程や食べるところ、焼き芋屋の風景を撮影していきました。

 11時からの湯神楽が終るまではぼちぼちでしたが、湯神楽が終ると小さな行列のできるラーメン屋さんになりました。今年は名水スープが美味しく仕上がりました。また一杯500円値上げしましたから、味卵を一個つけましたがほどよい半熟加減でこれまた美味しかった。焼き芋も25kg完売。お昼から始まったビンゴゲームの景品としても提供して好評でした。

 2時前には作業所の店はすべて終りまして、ぼんやりしていても仕方ないので会場の外にトラックをつけてそこまで手運びして荷物を積み込み、テントをたたむ4時まで作業所で休んでいました。5時には全て終わりました。

弥栄郷でラーメン屋さん(10月29日)

 この日は大阪水上隣保館特別養護老人ホーム「弥栄郷(やえのさと)」へ鍋釜一式持ち込んでのラーメン屋さんをしました。弥栄郷の年中行事に組んであるらしくて、毎年この時期に頼まれます。福祉の立場にある島本障害者共働作業所が、同じ福祉の立場の老人ホームで商売をさせていただくわけ。

 狭いテラスだし、食数も少ないから作業所のメンバーを「出前班」と「作業所班」の二手に分けて取り組みました。出前班は店長を中心に居眠り君、Hさん、F君。作業所班は私とタク君、R君、K君。私はプラス忘れ物配達係も兼ねました。

 11時半になったので、そろそろお年寄りたちの食事タイムになるからラーメンの手伝いに行きました。お年寄りの食べるのは標準が半玉のラーメンですが、そのほかに刻みラーメンとか手を加えることが多くて手間取るからです。お年寄りの昼食タイムが終った12時半、作業所班のための賄い用ラーメンを持って作業所へ戻り、大急ぎでラーメンを作って食べさせました。

 1時半に荷物運びに弥栄郷へ戻ると、まだ職員さんのラーメンが終ってないと作業所の皆さん待ちの姿勢・・・昼食もまだだというのです。それからやっと最後の職員さんのラーメンを作って、賄い用を食べ終わったら3時前になっていました。

 作業所へ戻ると、留守の間にK君がふざけて水鉄砲遊びをし、タク君は逃げ回っていたらしい。おかげで作業所のフロアーはもとより更衣室の板の間までびしょぬれ。「遊びに来ているようなヤツは要らない。もう帰れ!」とカバンを持たせ帽子をかぶせて外に追い出しました。退勤時刻になるまでしょんぼりしていました。

島本町文化祭(11月3日)報告

 年々文化祭へのラーメン屋での参加が難しくなってきております。それは私たちが毎年年齢を重ねてしんどくなっていくだけではなく、文化祭の実行委員会の規制が厳しくなり、前日準備はしないということにされてしまいました。彼らが言うとおりに当日だけ準備するなら開店がお昼前になってしまうという現実に、頼み込んで前日の夕方からテント張りをさせてもらったのです。しかも去年は5時から作業開始できたのに、今年は役場には職員が5時以後も仕事しているから5時半からにせよとのこと。折からの寒冷前線の通過による強い吹き降りの中、暗がりでテント張りや釜の設置をしました。すると「風が強いからテントの足をたたんで帰るように」・・・

 これまで当日の早朝は湯を張って火をつけるだけの1人作業だったのに、今年は4人の応援団に頼んで7時に来てもらい、テントを立ち上げる作業など手伝ってもらいました。なぜ、このように規制が強まるのかがよく分かりません。

 さて、なんとか10時開店に間に合いました。今年は焼き芋40kgの方も、ラーメンの方ももたもたするところがなく、アクシデントもなくて本当に順調にいきました。ラーメンは昨年よりも100円値上げして500円にしましたが、これについてもトラブルなく受け容れられ、例年と同じように行列の出来るラーメン屋さんでした。

 食べておられる方の会話をそれとなく聞くと「こういう所で食べるラーメンにしては本格的な味だ」と家族同士で感想を述べ合っておられました。とてもうれしい評価でした。後片付けを終え、4時半に恒例の三本締めで解散しました。

11月4日
   川口町長から要望書への回答が

 9月に提出しました島本町長への要望書(本紙255号参照)に対して、町長から下記のような回答書が届きました。全文掲載、報告させていただきます。

平成21年11月4日

島本障害者共働作業所
代表 森 勝也 様                  島本町長  川口 裕 

        障害者自立支援法完全実施に伴う要望書(回答)

 晩秋の候 貴職におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 平素は、本町福祉行政各般にわたりご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 さて、平成21年9月16日付けでご要望いただきました件につきまして、下記のとおり回答させていただきます。

 今後とも、本町福祉行政の推進に一層のご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

                 記

 島本障害者共働作業所におかれましては、事業内容も多様で、地域の特性に応じ、創意工夫による柔軟な運営をされていると認識いたしており、その運営に携わっておられる皆様方には敬意を表する次第でございます。

 本町におきましては、町内に公設で十分な就労の場や活動の場の確保が困難であることから、その必要性・重要性に鑑み、独自で家賃補助等の支援を行っているところでございます。

 つきましては、財政運営上厳しい状況でございますが、障害者の就労並びに地域生活を支援するうえで、大変重要な事業であると認識しておりますことから、平成22年度におきましても、財政的支援を継続実施いたしたく考えておりますので、ご理解を賜りたく存じます。

                               以上









































 まずは福祉課との話し合いどおり、来年度の補助金の保証はいただけた(ただしあの話し合いでは府は2年間でしたが)ということは、町長によるものとしてありがたく受け止めておきます。

 また、私たちが島本町内で住民との関わりを活かし、地産地消を初めとする地域の活性化に一定の役割を果たしていることも認識していただけたと信じます。さらに島本障害者共働作業所が障がい者たちへの労働の場を提供する立場であるからこそ、これまでの支援を続けてきたのだともおっしゃっています。私たちが元気で活動を続けることは、島本町にとっても一定の役割を果たしているのだという自信につながりました。

      


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