| 2002年度12月27日 第20号(通算87号) 『作業所だより』最新号より 前号を読まれてない方はここ、86号へどうぞ |
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| 忘年会で訪れた茅葺民家の集落 |
| 主張/言葉の力量 |
作業所の従業員には意志疎通の難しい人がほとんどです。一緒に働いていて[ここが障害なんやな」と思うことが多い。しかし、ゆったりとした気分のときはいいけど、忙しくしているときなどイライラします。 名前を呼ばれて振り向くと「アノーちょっと…」と大きな体に一文字眉毛のこわい顔でこちらをにらみつけています。思わず「なんや、文句あんのか。表へ出ろ!」と負けずに凄んでみます。「イヤちゃうねん。アノーッ…」そうなんです。彼には私に言いたいことがあるらしい。しかし、頭で考えていることがすっと言葉に変換出来ずに『砂時計状態』が長く続いているだけらしい。余談ですが、彼と携帯電話で話すと、30円で終わるはずの用件が300円かかってしまいます。 日常会話ではそんなことはなくても、改まった席で発言させられると同じような現象を起こす人もおりますし、そんなに特別な問題ではないのかも知れません。 言葉をオーム返しする人がいます。パターンが決まっていますから、こちらから話しかけておいて先にオーム返しになるはずの言葉を先に言ってしまうと、困った顔をして黙り込んでしまいます。彼の頭には考えることが一杯で、自分の思いや考えを話す余地がないのかも知れません。その証拠に、ラジオでしゃべっているアナウンサーの名前をたずねると、たちどころに「札幌放送局の福井さんや」などと解説してくれます。 オーム返しじゃないけど、こちらの言うことをよく聞いて、ことごとくに反応する人がいます。奥の方でパンの注文について相談していると遠くの表の方から必ず「パン?パンや、パン」。忘年会の車の手配を相談していると「クルマー?クルマや」と反応しているのです。そのくせ自分の言葉では有意義なおしゃべりは一切できません。配達から戻って来ても自ら「オカエリ、オカエリ!」と言いながら帰って来ます。 構音障害と思われる人もいます。不明瞭な発音のうえにイソザキサンはイソガシサンになるし、事務室はムジシツになります。「チッチはどこかわからへん」と言いに来てその「チッチ」が分からなくてどちらもが立ち往生する…話を突き合わせてやっと「スイッチ」のことだと分かり爆笑するという具合です。 一緒に仕事していると、やはり一番しんどいのが言葉だろうなあと思います。自分の思いや気持ちを言葉で表現出来れば、話し合いも成立するし仲間もそこから作りやすいはずなのです。通じたいのに通じないのが現実です。すると彼らはどうするのか、悲鳴を上げて体当たりをしてくるか、幼い子のようにすねてしまってすみっこでへたりこんでいるかです。 豊かな表現力なんてどうでもよろしい、短くていいから自分の気持ちを言葉で表現できる力量が少しでも身につけば、状況は変わるのになあと思いつつ、サンタクロースにプレゼントをもらうにはもう20歳を越えたからアカンねんとしおれている彼に、この力量をプレゼントしたってほしいなあと思ったクリスマスでした。 |
| 宿泊忘年会顛末記 |
前号でもお知らせしましたように、12月15日・16日は作業所と『ぴいぷるしまもと』共催の宿泊忘年会でした。場所は京都の奥座敷・美山町の河鹿荘、島本町から75km北側にあります。参加者は日帰り組が10人、宿泊組が12人の総勢22人、5台の車に分乗して9時半ににぎやかに出発しました。 細い道をくねくねと… 先頭は店長の運転する8人乗りのワゴンでした。この店長を先頭に立てたのがよくなかった。出発するなり旧街道の細い道を走りだしまして、前方から来た車と離合するために5台がばらばらに。だいたい車を並べて走っていると、前を走る車を意識して突っ込んでしまうのですね。その後も、通行料金を節約するために地道を走りました。普通、国道を走るのですが店長は渋滞が大嫌い。生活道路を走りました。 国道なら比較的まっすぐに淡々と走れるのですが、生活道路はそうはいきません。カーブの多い細い道をとろとろと走ります。その上店長はふざけて信号で止まる時はキュンッとタイヤをきしませて急ブレーキ踏むし、広い道路に出るとハンドルをおもちゃに車を振るし…直後を走っていた人が「もうあの人の後ろは走りたくない!」と悲鳴。「なんでそんな運転するの?」「みんな寝てしまいよるから!」「寝かしておけよ〜!」目的地に着いてから大笑いしました。 忘年会での出来事… ![]() 公式行事としての忘年会は12時から、河鹿荘の茅葺き民家の離れ座敷で開きました。そこを使うとただでさえ高い600円のビールの値段が2割増になり、さらに消費税まで取られて一本756円にもなるのです。しかも持ち込み禁止だとか。思いきり飲み食いするには足りないからと、大きな発泡スチロールの箱にビールなどの飲み物から豆腐まで一杯詰め込んで、こっそり隠して持ち込む予定でした。 ところが…車から運び込む段になってその丈夫と思われていた発泡スチロールの箱が大音響と共に底が抜けまして…中身が地面にばらばら〜っ!もくろみは泡と消え、こっそり持ち込めたのは泡盛だけとなりました。結局飲めたのは一万五千円もかけて注文したビール20本だけ。ふんだんに飲めなくてもの静かな昼食会になりました。 お風呂での出来事… 河鹿荘は日替わりで薬草風呂になるのですが、この日は『バラ風呂』でした。五つのザルにバラの花を入れて露天風呂に浮かせてあります。パンフレットには若い女性がにこやかにバラのザルを抱えた写真がありました。デジカメを持って入った人がおりまして、交替でパンフレットと同じポーズで写真を撮ってもらいました。 ![]() ところが酔った勢いというものはおそろしいものでして…ついにはオールヌードで撮ろうじゃないかと…フィルムカメラなら現像所でカットされるけどデジカメはその点何でもありです。しかし男のオールヌードなんて誰も見たくないから、せめてバラの花をつけて撮ろうと言うことになりました。 ![]() できた写真の惨めなこと!バラの花が小さくて湯気にかすんでいるため皆さんまるで小便のポーズ…それを撮影者がネットに載せたものだからネット社会は大騒ぎになるという後日談が生まれました。 夜の出来事… 日帰り組が夕方近くになって出発した後、12人の宿泊者が3人ずつ4部屋に別れて泊まりました。「障害」者仲間を三人同室にしました。他人の世話を受ける関係をなくし、仲間同士で支え合う関係を作るためです。やはりきっちりトラブルが起こりました。部屋のカギを管理し始めたリーダータイプの人が、仲間が言うことを聞いてくれないとすね始めたのです。そして布団で寝ない・畳で寝ると言い出し、頑として言い張ります。よくあるこっちゃとほっといたら、後でちゃんと布団で寝ていました。 当日はNHKの大河ドラマの最終回。「これだけはどうしても見せてくれ」と言う人がおりまして、皆さんなんとなく一室に集まりビールを飲みながら普段見ない人までドラマに付き合ってなんとなく終わりました。 ![]() 結局この日は、昼に宴会だと言って飲み、風呂上がりに一杯で飲み、晩酌だと言って夕食に飲み、テレビドラマを見ながら飲み、また風呂に入ってから飲み…10時間以上酔い続けでした。 二日目の出来事… 早朝に帰らなければならない人をJRの山陰線の駅まで送り届けた後朝食。食事の内容については参加者の一人が「ツアー旅行で出される旅館の料理よりもしっかりしていて美味しい」ともらしていましたが、美山町がかかわる公的施設としてはなかなかよかったです。 チェックアウトの後、「茅葺き民家の集落」を見学。下見のときに美味しかったという“アン餅”を買いに寄ったけど「もう作ってない」と聞いてガックリ。帰りながら見るべきところを探そうと言うことでとりあえず美山町を出発しました。 ![]() 立ち寄ったのは八木町から入った所にある『京都帝釈天』さんでした。ここは山の上にある本堂まで数メートル置きに鐘がぶら下げてあり、それを一つずつ叩いて行くと全国の帝釈天さんにお参りしたのと同じ効果があるという、信者にとっては便利な所。山を登るのはしんどかろうと、狭い道を本堂のある上まで車で上がり、下り道を“カーン カーン”と鐘を叩きながら降りて来ました。 ところが下まで降りて案内板を見ると「不浄の右手で鐘を叩いては功徳が受けられません。左手で叩いてください」の説明!全員不浄の手で叩きながら降りて来てました。やはり汗水垂らして登りながら叩くように出来とるんですねえ!爆笑でした。 作業所へ着いたのは3時過ぎでした。何か今年は3回も旅行に出かけました。6月の鳴門、9月の沖縄、そして今回です。とてもいい年になりました。 |
| 大風邪が吹き抜けた年末 |
年末の作業所はインフルエンザが大流行・・・12月に入るなりF君が「風邪引いたから」と休み始めました。F君に続いてH君が風邪で休み始めました。二人は忘年会を欠席したのですが、どちらも忘年会明けにちょっとだけ来てまた翌日から高熱と腹下しのために欠席!この辺りから作業所の空気の細菌濃度が高くなり始めたようです。店長がやたらゴホンゴホン咳をしているなあと思っていた21日の土曜日、H君が久しぶりに出勤。インターネットでお世話になっている長野県の“ケンちゃん”が「ついでができたから」とわざわざ作業所まで足を延ばしてくださいました。店長も含めたオーディオマニアが寄り合って作業所に残っているオーディオ機器を眺め、手にとって楽しい一時を過ごしました。 翌日から2連休です。まず22日の日曜日に店長が倒れ、「今何時頃かなあ」と言う暮らしに突入しました。翌23日私が倒れ38度の熱でもうろう状態に。Yさんもこの日は寝ていたそうです。おまけに21日寄り合った“ケンちゃん”も38度の高熱でふらふらだとネットに書き込んでいたし、その他作業所に来てくれる島本の人達もみんな風邪引きで倒れていたらしい。 24日、ふらふら状態で出勤したら、風邪の欠勤2名、従業員で元気なのは風邪を引き終わったH君だけでリーダー3名もふらふら状態。こんなことになるとは夢にも思っていなかったから、年末の仕事、つまり生協店頭販売とお正月用ラーメン・チャーシューの販売はどうしてもやらないと、作業所の信用にかかわります。「どないしようか」ととりあえずは24日は作業所を昼から閉鎖し、それぞれが体を休めて復活してくるということになりました。 翌日からふらふらしながらもとにかく年末に予定していた『社会的責任』だけは辛うじて果たすことが出来ました。もう明日から休みです、なんぼでも眠れます!! |
| 火曜日の野菜の会・月曜日に変更 |
火曜日の野菜の会の皆様、定休日の変更に伴い配達日を月曜日にいたしますので、ご都合の悪い方はお知らせください。 |
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