GREEN 〜秋空のスクリーン〜


感想

 このゲームの最大の特徴は作り込まれたアニメション部です。2000年2月の段階でもこのアニメーションを超えたモノは存在しません。発売は蜃気楼の如く伸び、延期の記録を作ったゲームでもあります。アニメの開発には時間が掛かる、ということを証明したとも言える気がします。

 発売されてやった人の評価はアニメは確かに凄い、という意見が大半を占めていました。シナリオ、ゲーム部は賛否両論だったのですが。アニメーションを見れればそれで良い、と考え買ってみたのですがアニメーション部以外も楽しむことが出来ました。

 このゲームの主人公は映画おたくです。扱いづらいキャラクターを変にいじらず、そのままの姿で作ったことに面白さを感じていました。一応恋愛ゲームではあるのですが、恋愛より映画製作に比重を置かれていたことが新鮮だったというか。同じ道を歩むことが出来るならば、その道を歩くだけで恋愛することが可能なのだということなのかもしれません。

 シナリオは一本道です。途中にBADENDがいくつか存在するだけで、ゲーム性はほぼありません。余程アニメーションに自信があったのか、それとも単にこだわりがあっただけなのか。一本道故、シナリオの深さはなかなかのものでした。映画製作のことはさっぱり知らなかったのですが、それでも製作の楽しさは伝わってきましたから。

 アニメーション部ですが、Hシーン以外も多様してあることに驚きました。その前に登場人物全員、男子生徒A、女子生徒Bすら喋ることも驚いてました。ここまでやらないと駄目なのかと。意地で作られたであろう途中のアニメーション部は、とばすことが出来ず、鬱陶しさを感じたのですが。Hシーン以外は削ればもっと早く製作することが出来たのではと。作るにしても苦労して作ったことをばらさないように必要があったのではと。

 そして、Hシーンのアニメーションですが、確かに凄いと言って良いモノだと思います。このHシーンを出すためには前振りにも力を注ぐ必要があったのだ、と思えるというか。ゲームの流れ、素人童貞君の初Hでは無く、AV男優ばりの演技が違和感を与えていたというか。しかし、18禁ゲームはこうで無くてはいけないという思いを感じた気がしたので良しです。ここで変に失敗したHを持ってきても興ざめしてしまう可能性が大きいでしょうから。

 ただ、初Hにかける比重が大きすぎて、残りのHでの印象が薄くなってしまったのが残念でした。三回目のHで一気に盛り上がるという方法も有ったのではというか。それでも場所、半脱ぎ、時間などのシチュエーションが異なっていたことは立派と言っていい気がします。

 物語の落ち、手作り映画の良さを描きたかったと思うのですが、どうもうまく伝わってきませんでした。CGが変に貶めてあるように感じましたから。CGにはCGの良さ、手作りには手作りの良さ、を描くことができれば良かったのではと。ただ、そういう思いがあることは分かった気がしました。ゲームであるならばこういう終わり方も有りかなと思ってます。

総評

 神経衰弱が嫌いでなく、冗長な前半のアニメーションを見れて、コテコテの展開についていくことが出来るならば、お勧めです。セーブファイルをどこからか拾ってくれば済むのですけどね。

個人評価 ★★★★★ ★☆☆☆☆

2001年02月17日


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