「雑酒?!」えっ、何それ?。〜サッポロ「ドラフトワン」の野望

(予備知識)

2004年も早半年が過ぎ去り、いよいよお中元のシーズンとなった。国際情勢は相変わらずイラクの問題が片付かず、日本でもイラクの派兵の問題について、喧々諤々の議論が繰り広げられた。またCMタレントの年金未納に端を発した国民年金問題が予想を超えた大影響を政界に与え、政治に対する不信感はかなり高まっているのが現状だ。そして、景気はというと、若干の薄日が差してきたとの感触があるも、なかなか消費の末端には届いていないとの報告もある。それが証拠に酒類業界では発泡酒よりも更に安い商品が発売され(サッポロ「ドラフトワン」、サントリー「麦風」、サントリー「スーパーブルー」)、デフレ傾向は歯止めがかかっていないのが現状だ。そしてその商品の売れ行き次第で、他社が追随してくる可能性も否定できない。このような状況下を各小売店はどのように見ているのか、H店Y氏・T店T氏に忌憚なく話し合ってもらった。

えー、かなりのご無沙汰です。えらい長い間更新しなくてスンマセンでした。去年から今年の4月くらいまでは個人的にちょっと忙しかったもんで・・・・。
いやあ、ほんまに久しぶり出んな。「個人的にちょっと忙しかった」って、もうこのコーナーは終わりやと思うてましたで。
いやいや、まあ色々ありまして(笑)。今年はちゃんと定期的に「覆面座談会」を更新していくつもりですよ。
前置きはこれくらいにして本題に入りましょか。とりあえず今年上半期の話題の商品と言えば、今回のテーマのドラフトワンですな。
サッポロが年初に出してきた(全国発売)この「ドラフトワン」はなかなか説明が難しい商品です。酒税法上の分類では「その他の雑酒A」というカテゴリに入りまして、税率が発泡酒に較べてさらに安い。
まあ要するに価格訴求の商品です。そしてこの「ドラフトワン」をみて早速動いたのがいつもの通りサントリーです(笑)。三月中旬には「麦風(ばくふう)」という商品を出しました。この対応の速さはサッポロの営業さんもビックリしてました。これはビールに 焼酎甲類を混ぜたもので酒類上の酒税法上の分類ではは「リキュール」になります。で、リキュールも税率が発泡酒に較べて安いですからこの商品も価格に重点を置いた商品といえます。
こういう商品が出てくるというのは日本の経済状態がやっぱりまだまだデフレ状態にあって、そこから脱却できていないというのが根本にあるんでしょうね。
でもなあ、これが売れ出したらまたぞろ財務省は“その他の雑酒A”の税率上げるんと違うか?。結局いたちごっこのような・・・・。
私もそう思ってサッポロの営業さんに聞いてみたんですよ。そしたら今回の「ドラフトワン」には「麦芽」は一切入っていないため に発泡酒のように「麦芽」の量にターゲットを絞って税率を上げる事ができない。となると、増税しようと思ったら麦芽以外の「副原料」に対して税率をかけるしかないんですけど、もしそれをやってしまうと副原料を使っているビール・発泡酒全て「増税」という事になってしまい、結局価格差は埋まらないという事になる。これでは何のために増税するのかがわからない為に、増税はかなりやりにくいのではというのがサッポロの営業さんの話です。
なるほどな。で、この「ドラフトワン」と「麦風」の戦いの結末は・・・・
あっけなく勝負が決まってしまい、「ドラフトワン」の圧勝となりました。5円の価格差があったのと、「麦風」がリキュールに分類されているため、スーパーとかでは缶チューハイと一緒に並べられるという「笑えないハプニング」が起こったらしく、全く見向きされなかったそうです(笑)。
なんとたった今(2004年7月)入った情報によるとサントリーの「麦風」はメーカー終売(生産中止の意)らしいですよ!
すごい!。新製品の終売最短記録や!サッポロのファインラガー、アサヒの穣三昧の記録を大幅更新でっせ!さすがサントリーや出すのも早かったら引っ込めるのも早いな。
相変わらずキツイ言い方・・・・
でも、サントリーはやはりめげていない(笑)。またもや新しいのを出してきましたな。
その名も「スーパーブルー」。えー、アサヒビールの真似をするのが大好きなサントリーですから、売れてる「スーパードライ」と「本生アクアブルー」の両方から名前パクッたんでっか?(笑)。
あら、ホントですねえ。私、今気づきましたよ。またもアサヒが文句言ってくる可能性ありですね。でもサントリーはアサヒに「構ってほしい」そうですから(笑)、色々イチャモンつけるとサントリーの思うつぼですよ(笑)。で、その「スーパーブルー」ですけど、これは発泡酒に、具体的に言うと「マグナムドライ」に焼酎が2〜3滴入っている商品だそうです。そして価格面は今回は「ドラフトワン」に合わせてきました。店頭での売値に関してサントリーの営業は「値段はドラフトワンよりも必ず下回ってください!!」って相当お願いに回ってるみたいですよ(笑)。
うわさによると年内にアサヒもドラフトワンやスーパーブルーと同価格の商品を出すと聞いたのですが、その名前が「スーパーブルー」やったとしても全然違和感ないくらい「スーパーブルー」ってアサヒっぽい名前やね。
アサヒが同価格帯の商品を出すかどうかは現在のドラフトワンとスーパーブルーの戦い、そして両者の占めるビール発泡酒に対するシェアの拡大がどの程度期待できるのか、その辺にあると思うですが、実際、現在は両者の戦いはどうなのでしょうかね
そのあたりに関してはかなり地味地な戦いみたいですよ。
「スーパーブルー」の発売日にうちの各店を「パトロール」してましたからね(笑)。そしてサッポロの営業さんの目の前でサントリーの営業さん&レディーさんが「ドラフトワン」を端のほうに移動して真ん中に「スーパーブルー」置いてましたなあ。それを見てサッポロの営業さん、複雑な顔してたなあ(笑)。どこの店頭でも似たようなことが繰り広げられていて、結局行きつくところは店頭で“どれだけ目立たせるか” “どれだけ手にってもらいやすくするか”しかないらしいです。
でもサッポロの営業さん、「スーパーブルー」が出ることでこの分野が伸びる可能性があるので、「一緒に」成長して行きたいなんて言ってましたよ。なーんかナミダ出ますよね
そりゃまたえらい「上品な」こと言ってるな。あのサントリーが「一緒に成長する」なんてこと考えてるわけないやん!(笑) 。「麦風」が惨敗した腹いせに「ドラフトワン」潰したる!!くらい思ってるんと違うか?。
まあ、サントリーのことですから何してくるか全くわかりません。でもこの前聞いた話では「ドラフトワン」と「麦風」でもうすでに発泡酒市場の12%くらいのシェアになってるらしいよ。だからサッポロの営業さんの話もまんざらではないよ。
へぇー、もうそんなにシェアとってるんか。となると・・・アサヒの同価格商品の年内発売はほぼ間違いなしやな。
ペットボトルのビールを発売を決定したっていうから、もしかした缶ではなくペットボトル入りにしてもっと安物臭さを出してくるかもしれません。
アサヒは反応早いけど、キリンはのんびり構えてるみたいやね。
「そうなんです。どうやら今回はアサヒが先に動くみたいですよ。
発泡酒の時はアサヒが最後発で「本生旋風」を巻き起こしたんですけどそれ以降はアサヒは出す新製品がほとんど当たっていない。
(穣三昧、スーパーサワー、スパークス、ナチュリア、ドライクーラー、本生オフタイム・・・・・涙涙じゃ・・・)
そこでアサヒとしてもここらあたりで一発何かと思ってるらしい。
それに比べてキリンは出す商品が結構堅調な動きを示している。というか“そこそこ売れればいい”という目標を立てて着実にそれをクリアしている。「氷結」の新フレーバーも当たってるし、グリーンラベルも好調。そしてキワモノ中のキワモノといわれた「淡麗アルファ」が信じられないくらい売れている。(一時、市場で売り切れが続出したのは貯蔵の仕込み数間違いだったのでは?とも言われている)
アサヒとキリンはシェアではアサヒのほうが上かもしれないけれど、気分的にはキリンのほうに若干ゆとりがあるのかもしれない。キリンとしては今は動かず最後にごっそりと・・・って思ってるのかもしれないね。
うーん、今回はキリンが主導権を握るのか・・・。アサヒは・・・本生オフタイムがかなり余ってるだろうからそれに焼酎の甲類をぶち込むのか?!。でもそれじゃサントリーと同じで芸がない。サッポロは「エンドウエキス」っていう飛び道具使ったからアサヒも何か考えてるやろ。なんかええのないか?
アサヒって前にオオゴケしたチューハイで「高麗ニンジンエキス」って使ってたよね?。それ多分あまってるだろうからそれ使えないか?!。苦味オフで滋養強壮効果ありで一石二鳥ですわ!!(笑)。