Music review


Abbey Road
Abbey Road [アーティスト]
The Beatles

[ジャンル]
ロック

[出身]
U.K.

1969年 発表

<解説>
 いわずと知れたビートルズの名盤であり、ジャケットもあまりにも有名。ビートルズ愛好家の中でも最高傑作と呼ばれることが多く、その人気は1、2を争う。

 当時のオリジナル・アルバムの発売順としては解散から2つ前のものであるが、録音されたのは最後であり、実質ビートルズの最後のアルバムと言っても良い。有終の美としてこれ以上無いくらいに洗練されたサウンドは、30年以上の月日が流れた今も色褪せることを知らない。



<感想>
 このレビューを書いているは2002年11月。そう、ジョージ・ハリスンの訃報(2001年11月30日)から1年が経とうとしています。そこで、追悼の意を込めて、今回はビートルズのアルバムの中でもジョージの輝きが特にすばらしいこのアルバムを挙げることにしました。

 <解説>にも書きましたが、このアルバムは実質ビートルズのラストアルバム。これまでの集大成として、洗練かつ成熟された唯一無二のサウンドが詰まっています。

 まずは今なおカバーされ続けているジョン・レノンの名曲「Come Together」でスタート。しょっぱなからぶっ飛ばしてくれます。2曲目と7曲目はジョージ作のキレイな楽曲で、もはやスタンダードナンバーである「Something」と「Here Comes the Sun」。特に「Something」は、先日のポール・マッカートニー日本公演でもポールがウクレレで歌っていたというジョージの代表曲です。また、リンゴ・スターが柔らかな声でボーカルを担当する貴重な5曲目「Octopus's Garden」。そして極めつけは9曲目「You Never Give Me Your Money」から16曲目「The End」までのメドレー。曲の構成は多くの人から高い評価を得ており、もはや文句なしって感じです。

 人生で一度は聴いても絶対損はないアルバムだと思います。これは必聴。全然古さを感じさせないし。

 ・・・ ・・・ ・・・

 と、いつもならこれぐらいで「音楽」レビューとして終わらせてしまうんですが、今回はもうちょっと続きます。それは有名すぎるこのジャケットの裏話。このせいで当時の世界中のビートルズファンは大騒ぎすることになったんです。

 「ポール死亡説」って、どれくらいの皆さんが知っているでしょう? これはビートルズ全盛時代に流行った噂話で、「実はポール・マッカートニーはすでに死んでいて、途中でソックリさんが入れ替わって活動している。」というもの。うさんくさい話ですが、この噂は世界中に広まりました。

 もちろんこの噂にも根拠があったわけで、例えばジョンが曲の中で「僕はポールを埋葬した。」と歌っていたとかなんとか。(細かくは後でまとめましょう)。そして、数ある根拠の出現の口火を切ったのがこの「アビー・ロード」なんです。

 では、問題点を説明しましょう。残念ながら大きな画像が無いので、CDショップの店頭などで参照してください。

 1.4人の並びは「葬列」で、前から3人目は死者を示す。
 2.デニムを着ている4人目(ジョージ)は墓穴を掘る男。
 3.左利きのポールが、右手でタバコを持っている。
 4.ポールだけ裸足。(死者は靴をはかない。)
 5.道路右にある黒いパトカーは事故の暗示。
 6.道路左にある白い「VW・ビートル」のナンバー。
   「281F」とあり、1をI(アイ)にすると「28 IF」。
   つまり、ポールがもし生きていれば28歳ってこと。

 よくもまあ見つけたもんです。もちろんそんな類の話以外の証拠は無く、ポールは今も音楽活動を続けています。ちなみに彼が51歳のときに発表したライブアルバムには再び同じ横断歩道がジャケットに使われており、ポールは犬と散歩しています。そこには見覚えのある白い車も停まっており、ナンバーには「511S」(51 IS:「51歳です。」)。そしてもはやパトカーも停まっていません。アルバムのタイトルはずばりそのまま「Paul is Live!」。・・・確信犯ですね。

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