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6.名古屋が発祥地・スーパー銭湯の実態
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さて、姿を消しつつある昔ながらの銭湯に変わり、
今、ひそかなブームになりつつあるのが「スーパー銭湯」である。
新しい時代に新しい銭湯として活躍するこのスーパー銭湯はいったいどんな場所なのか。
昔の銭湯とどう異なるのか。その実態に迫ってみる。
@スーパー銭湯とは(toki E-mail 1999・玉岡設計Hp)
この「スーパー銭湯」というなんとも言えない名前を考えたのは、
大坂の建築会社『大一(現在はアクアプロと改名)』であり、
火付け役になったのは豊中市の銭湯『夢の公衆浴場 五色』である。
ほとんどの家庭に風呂はあるものの、狭い風呂ではもの足りず
「温泉で味わえるようなあの開放感を健康ランドより安く、身近な場所にあるといい」という、
ある意味わがままな要望に応えて誕生したものである。
定義は面積300 坪以上必要、理想は市街地では1000坪、市外では1500以上である。
駐車場は100 台以上、入浴料は従来の銭湯並み
(平均は平日400 〜500 円・祝祭日は500 〜600 円 玉岡設計調べ)の大型銭湯を指す。
日常生活の一部をビジネスにしているため、景気に左右されず、
少人数での経営が可能、現金管理も機械化で簡単、
法規制もないため自由な時間に営業が可能と地元民にも経営者にも人気があり、
急増している理由であると思われる。
Aスーパー銭湯には何があるのか
従来の銭湯には、湯(普通の湯・薬湯・電気風呂)と
体重計、マッサージ機、女湯にはドライヤーがあるのが定番であった。
だが、スーパー銭湯には、健康ランド並みの設備が整っている。
定番の湯は勿論、ジャグジー、サウナ(塩と蒸気)、水風呂、打たせ湯、露天風呂、
垢擦りマッサージ、エステ、ジェットバスと数えきれない施設、
地域独特のものまで様々である。現代のニーズに応えているのだ。
また、最近は複合効果を得るためにレストランやゲームセンター、
パチンコ店に至るまで設置したところもある。
その他のものとしては番台の代わりにカウンターになり、
下駄箱や脱衣ロッカーは返却型のコインロッカー、籠類は一切ない。
これらは番台で見られないかわりの盗難防止策である。
飲み物・シャンプーなども自動販売機制である。
また、入り口には買い物帰りでも寄ることができるようにコイン冷蔵庫がある店もある。
Bスーパー銭湯発祥地・名古屋
スーパー銭湯全国普及率をみてみると、圧倒的に関西方面、
特に東海地方に多い事が分かる。これはなぜだろうか。
実はスーパー銭湯の発祥地は名古屋なのである。
名古屋の設計事務所『玉岡設計』が『朝日湯』という店を作ってから
中部圏に建設ラッシュが始まったのだ。
たった1年で18件も出店するほどだ。
また、350 円という安価に設定して建設したために過当競争で閉店する例もあり、
あまりの集客のために住環境破壊という事で取り沙汰される事もあった。
また、関西でも建設ラッシュが起こっている。
関西企業『大一』と『玉岡設計』で競争しており、さらに東京にも進出しており、
そのため中部の二の舞いになるのではないかという懸念もある。
昔ながらの銭湯が消えていくのは大変悲しい事だが、
このような時代のニーズに合わせた新しい銭湯が代わりに頑張っているのはとても嬉しい事である。
形こそ違うものの、値段も昔並みであり、
また、住民の社交の場、情報交換の場になっている。もう昔の銭湯そのままである。
もう一度ここで昔のような風景が戻るのかもしれない。
私も何度か入りに行ったのだが、昔の銭湯よりは劣るものの、
いい解放感、体と心の暖かさを感じた。
今の人が忘れかけているものが、今、もう一度ここで見直されようとしている。
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