無声映画って?
横文字で言っちゃうと、サイレント映画。
日本では、「活動写真」と呼ばれていた時代もありました。
映画初期のころに作られた、音のない映像だけの映画のことを言います。
洋画だと、チャップリンやバスターキートン、グレタ・ガルボなどが、現代でも有名です。
テレビなんかもちろんないし、ラジオが一番のメディアで娯楽だった時代のことです。
昔の人はさぞかし、スクリーンの中で動く人や、景色、物語にわくわくしたんでしょうね。
そう考えると、なんだかロマンがあって私自身わくわくしちゃいます。
半世紀以上も前の映画ですが、古くささがなく逆に新鮮に感じられます。
シンプルなのに映画草創期の熱気のせいか、充分に楽しめます。さすがに戦前の物なので、失われてしまったものも多いようですが、現代でも有名な作品のいくつかは見ることが出来ます。
図書館にもわりと収められていますし、レンタルビデオ屋さんなどにもちらほら。
現在の映画の元となったようなものもあり、見てみると意外とおもしろいものが多いですよ。
弁士って?
半世紀以上も前の、無声(サイレント)映画のころのお話です。
欧米では、音楽と字幕で物語を楽しむのが主流でした。
一方日本では、弁士の活弁と音楽とで楽しむスタイルが定着していきます。
落語や講談など、「語り芸」の文化を楽しむ土壌があったためではないか、と言われています。
弁士はナレーターとして物語を語り、役者として登場人物の声を演じました。
弁士の個性も十人十色。弁士がちがえば、映画の持ち味も変わってきます。
「この映画ならあの人!」そんな楽しみ方もあったようです。
人気弁士の出演日には行列ができたり…。そんな風景もありました。
音楽と弁士の語りが両方ともなんて、日本の無声映画って豪華ですよね。
どこでみられるの?
無声映画を弁士つきで見ることが出来る機会は、なかなかありません。
上映会自体が、毎日あるわけではなく、現在は常設の映画館もないからです。
以前は、東京・鶯谷にある「東京キネマ倶楽部」で、毎日観る事も出来たのですが。
日本で唯一の無声映画専門の常設映画館ということで、2000年12月に始まったのですが、残念ながら現在では上映を行っておりません。
マツダ映画社で会員を募っている「無声映画鑑賞会」の会に参加するか、ホームページで上映情報を調べるとよいかもしれません。
詳しい上映情報などは、こちらのホームページでどうぞ。→『マツダ映画社』
私も弁士やってます(^-^)
まだまだ×100これからなのですが、実は私もこの弁士をやっています。
偶然にも、東京キネマ倶楽部オープン時に新人弁士として採用されることとなりました。
そんなご縁があって、初めて無声映画の世界を知るようになりました。
だから、本当はこんな私が、「無声映画とは」を語るなんてお恥ずかしいかぎりなのです。
弁士を始めるまでは、無声映画も弁士の存在も知らなかったのですから。
好きな映画も「タイタニック」だの「ミッションインポッシブル」だの、とーっても普通。
でも、実際に見てみたら、無声映画っておもしろかったんです。
映画の原点がそこにあって、初期のエネルギーが満ちていて、不思議と今見ても新鮮でした。
そして、「弁士をやること」。
これは思っていたよりもずっとずーっとずっと大変なことでした。
「映画なんだから台本あるよね♪」
この認識、はげしく間違ってます。
台本を書くのは弁士の仕事。誰も助けてはくれません(泣)。
何の音も入っていない映画のビデオを見ながら、一人台本を書きます。
それが弁士。
優れた弁士は、演出家、作家、ナレーター、そして役者としても一流でなければなりません。
私には無理です(泣)!…と叫びたくなる時もしばしばありました。
(ヒミツですけどね(^^;。)
そうはいっても。
自分の感性だけで、何かを創りだす楽しさが弁士にはあります。
びしっ!と決まるセリフや、自分もウケちゃうギャグを考えついたとき。
客席からの反応が伝わってきたとき。
表現者としての喜びを生で感じられること。
それは私にとって大いに幸せであり、励みになることです。
実際の弁士の舞台は、録り直しが一切許されない公開生アフレコのようなもの。
失敗してもそれまで。映画のフィルムは、カタカタと無情に進んでいきます(泣)。
弁士は楽しい!無声映画も面白い!
…でも、当分私の苦難の道は続きそうです(^^;。どうか応援よろしくお願いします。
出演作品リスト
どの作品も愛着いっぱいです。
もし、この中で「観たい!」と思われる作品がありましたら、是非ご連絡ください。
喜んで、語らせていただきます!
| 作品名 |
製作 |
監督 |
主演 |
| 『散り行く花』 |
1919(米) |
D.W.グリフィス |
リリアン・ギッシュ |
| 『爆進ラリー』 |
|
ラリー・シモン |
ラリー・シモン |
| 『キートンの探偵学入門』 |
1924(米) |
バスター・キートン |
バスター・キートン |
| 『ノートルダムのせむし男』 |
1923年 |
ウォーレス・ウォスレイ |
ロン・チャニ- |
| 『キートンの鍛冶屋』 |
1922(米) |
バスター・キートン |
バスター・キートン |
| 『荒武者キートン』 |
1923(米) |
バスター・キートン |
バスター・キートン |
| 『キルトとズボン』 |
|
|
ローレル&ハーディ |
| 『ロイドの浮気者』 |
1917(米) |
制作:ハル・ローチ |
ハロルド・ロイド |
| 『日の丸太郎』 |
1936(日) |
作画:鈴木阿津志 |
(アニメ作品) |
| 『のらくろ二等兵〜教練・演習の巻』 |
1933(日) |
作画:村田安司 |
(アニメ作品) |
| 『海底王キートン』 |
1924(米) |
バスター・キートン |
バスター・キートン |
| 『キートンの蒸気船』 |
1928(米) |
バスター・キートン |
バスター・キートン |
| 『ロイドの巨人征服』 |
1923(米) |
制作:ハル・ローチ |
ハロルド・ロイド |
| 『チャップリンのスケート』 |
|
チャールズ・チャップリン |
チャールズ・チャップリン |
| 『ロイドの要心無用』 |
1923(米) |
制作:ハル・ローチ |
ハロルド・ロイド |
| 『豪勇ロイド』 |
1922(米) |
制作:ハル・ローチ |
ハロルド・ロイド |
| 『のらくろ伍長』 |
1934(日) |
作画:村田安司 |
(アニメ作品) |
| 『虚栄は地獄』 |
1925(日) |
内田吐夢 |
|
| 『李さんと日本の提灯』 |
|
※詳細不明作品 |
(アニメ作品) |
| 『ラリーのボーイフレンド』 |
1924(米) |
ノエル・M・スミス |
ラリー・シモン |
| 『ルンペン人生シネマ騒動』 |
1922(米) |
※詳細不明作品 |
|
| 『死滅の谷』 |
1921(独) |
フリッツ・ラング |
ベルンハルト・ブッケ |
| 『バグダッドの盗賊』 |
1924(米) |
ラオール・ウルシュ |
ダグラス・フェアバングス |
| 『血煙 高田馬場』 |
1928(日) |
伊藤大輔 |
大河内傳次郎 |
| 『セブン・チャンス』 |
1925(米) |
バスター・キートン |
バスター・キートン |
| 『雷電〜涙の土俵入り〜』 |
|
|
|
| 『雪男大暴れ』 |
|
※詳細不明作品 |
(アニメ作品) |
| 『RUN GIRL,RUN』 |
1928(米) |
制作:ハル・ローチ |
キャロル・ランバード |
| 『仇敵めがけて』 |
1925(米) |
エル・スミス |
リン・ティン・ティン |
| 『のらくろ二等兵』 |
1935(日) |
監督・作画:瀬尾光世 |
(アニメ作品) |
| 『馬具田城の盗賊』 |
1926(日) |
監督:大藤信郎(自由映画研究所) |
(千代紙切り絵アニメーション作品) |
| 『チャップリンの冒険』 |
1917(米) |
チャールズ・チャップリン |
チャールズ・チャップリン |
| 『ラリーの突貫百万弗』 |
|
※詳細不明作品 |
ラリー・シモン |
|