無声映画って?
弁士って?
どこでみられるの?
私も弁士やってます(^−^)
弁士な日々2003(日記より弁士編・抜粋)

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無声映画って?

横文字で言っちゃうと、サイレント映画。
日本では、「活動写真」と呼ばれていた時代もありました。
映画初期のころに作られた、音のない映像だけの映画のことを言います。
洋画だと、チャップリンやバスターキートン、グレタ・ガルボなどが、現代でも有名です。

テレビなんかもちろんないし、ラジオが一番のメディアで娯楽だった時代のことです。
昔の人はさぞかし、スクリーンの中で動く人や、景色、物語にわくわくしたんでしょうね。
そう考えると、なんだかロマンがあって私自身わくわくしちゃいます。

半世紀以上も前の映画ですが、古くささがなく逆に新鮮に感じられます。
シンプルなのに映画草創期の熱気のせいか、充分に楽しめます。さすがに戦前の物なので、失われてしまったものも多いようですが、現代でも有名な作品のいくつかは見ることが出来ます。

図書館にもわりと収められていますし、レンタルビデオ屋さんなどにもちらほら。

現在の映画の元となったようなものもあり、見てみると意外とおもしろいものが多いですよ。


弁士って?

半世紀以上も前の、無声(サイレント)映画のころのお話です。
欧米では、音楽と字幕で物語を楽しむのが主流でした。
一方日本では、弁士の活弁と音楽とで楽しむスタイルが定着していきます。
落語や講談など、「語り芸」の文化を楽しむ土壌があったためではないか、と言われています。

弁士はナレーターとして物語を語り、役者として登場人物の声を演じました。
弁士の個性も十人十色。弁士がちがえば、映画の持ち味も変わってきます。
「この映画ならあの人!」そんな楽しみ方もあったようです。

人気弁士の出演日には行列ができたり…。そんな風景もありました。

音楽と弁士の語りが両方ともなんて、日本の無声映画って豪華ですよね。


どこでみられるの?

無声映画を弁士つきで見ることが出来る機会は、なかなかありません。
上映会自体が、毎日あるわけではなく、現在は常設の映画館もないからです。

以前は、東京・鶯谷にある「東京キネマ倶楽部」で、毎日観る事も出来たのですが。
日本で唯一の無声映画専門の常設映画館ということで、2000年12月に始まったのですが、残念ながら現在では上映を行っておりません。

マツダ映画社で会員を募っている「無声映画鑑賞会」の会に参加するか、ホームページで上映情報を調べるとよいかもしれません。
詳しい上映情報などは、こちらのホームページでどうぞ。→『マツダ映画社』


私も弁士やってます(^-^)

まだまだ×100これからなのですが、実は私もこの弁士をやっています。

偶然にも、東京キネマ倶楽部オープン時に新人弁士として採用されることとなりました。
そんなご縁があって、初めて無声映画の世界を知るようになりました。
だから、本当はこんな私が、「無声映画とは」を語るなんてお恥ずかしいかぎりなのです。
弁士を始めるまでは、無声映画も弁士の存在も知らなかったのですから。

好きな映画も「タイタニック」だの「ミッションインポッシブル」だの、とーっても普通。
でも、実際に見てみたら、無声映画っておもしろかったんです。
映画の原点がそこにあって、初期のエネルギーが満ちていて、不思議と今見ても新鮮でした。

そして、「弁士をやること」。
これは思っていたよりもずっとずーっとずっと大変なことでした。

「映画なんだから台本あるよね♪」

この認識、はげしく間違ってます。
台本を書くのは弁士の仕事。誰も助けてはくれません(泣)。
何の音も入っていない映画のビデオを見ながら、一人台本を書きます。
それが弁士。

優れた弁士は、演出家、作家、ナレーター、そして役者としても一流でなければなりません。

私には無理です(泣)!…と叫びたくなる時もしばしばありました。
ヒミツですけどね(^^;。)

そうはいっても。
自分の感性だけで、何かを創りだす楽しさが弁士にはあります。
びしっ!と決まるセリフや、自分もウケちゃうギャグを考えついたとき。
客席からの反応が伝わってきたとき。

表現者としての喜びを生で感じられること。
それは私にとって大いに幸せであり、励みになることです。

実際の弁士の舞台は、録り直しが一切許されない公開生アフレコのようなもの。
失敗してもそれまで。映画のフィルムは、カタカタと無情に進んでいきます(泣)。

弁士は楽しい!無声映画も面白い!

…でも、当分私の苦難の道は続きそうです(^^;。どうか応援よろしくお願いします。



出演作品リスト

どの作品も愛着いっぱいです。
もし、この中で「観たい!」と思われる作品がありましたら、是非ご連絡ください。
喜んで、語らせていただきます!

作品名 製作 監督 主演
『散り行く花』 1919(米) D.W.グリフィス リリアン・ギッシュ
『爆進ラリー』 ラリー・シモン ラリー・シモン
『キートンの探偵学入門』 1924(米) バスター・キートン バスター・キートン
『ノートルダムのせむし男』 1923年 ウォーレス・ウォスレイ ロン・チャニ-
『キートンの鍛冶屋』 1922(米) バスター・キートン バスター・キートン
『荒武者キートン』 1923(米) バスター・キートン バスター・キートン
『キルトとズボン』 ローレル&ハーディ
『ロイドの浮気者』 1917(米) 制作:ハル・ローチ ハロルド・ロイド
『日の丸太郎』 1936(日) 作画:鈴木阿津志 (アニメ作品)
『のらくろ二等兵〜教練・演習の巻』 1933(日) 作画:村田安司 (アニメ作品)
『海底王キートン』 1924(米) バスター・キートン バスター・キートン
『キートンの蒸気船』 1928(米) バスター・キートン バスター・キートン
『ロイドの巨人征服』 1923(米) 制作:ハル・ローチ ハロルド・ロイド
『チャップリンのスケート』 チャールズ・チャップリン チャールズ・チャップリン
『ロイドの要心無用』 1923(米) 制作:ハル・ローチ ハロルド・ロイド
『豪勇ロイド』 1922(米) 制作:ハル・ローチ ハロルド・ロイド
『のらくろ伍長』 1934(日) 作画:村田安司 (アニメ作品)
『虚栄は地獄』 1925(日) 内田吐夢
『李さんと日本の提灯』 ※詳細不明作品 (アニメ作品)
『ラリーのボーイフレンド』 1924(米) ノエル・M・スミス ラリー・シモン
『ルンペン人生シネマ騒動』 1922(米) ※詳細不明作品
『死滅の谷』 1921(独) フリッツ・ラング ベルンハルト・ブッケ
『バグダッドの盗賊』 1924(米) ラオール・ウルシュ ダグラス・フェアバングス
『血煙 高田馬場』 1928(日) 伊藤大輔 大河内傳次郎
『セブン・チャンス』 1925(米) バスター・キートン バスター・キートン
『雷電〜涙の土俵入り〜』
『雪男大暴れ』 ※詳細不明作品 (アニメ作品)
『RUN GIRL,RUN』 1928(米) 制作:ハル・ローチ キャロル・ランバード
『仇敵めがけて』 1925(米) エル・スミス リン・ティン・ティン
『のらくろ二等兵』 1935(日) 監督・作画:瀬尾光世 (アニメ作品)
『馬具田城の盗賊』 1926(日) 監督:大藤信郎(自由映画研究所) (千代紙切り絵アニメーション作品)
『チャップリンの冒険』 1917(米) チャールズ・チャップリン チャールズ・チャップリン
『ラリーの突貫百万弗』 ※詳細不明作品 ラリー・シモン