
何年もの間、わたしは毎日ヒンバ達の夢を見、毎朝彼らの言葉で歌を歌っていた。
カオコランドとヒンバのくれた愛は稲妻のように、
わたしに子供時代を断ち切らせ、
人間形成をさせてくれた。
彼らがそばにいない孤独感は、わたしにとって二つ目の試練になった。
あれから多くの旅をしたが、
どんなに彼らに代わるものを探し求めても、興味を引くものはなく、
ましてヒンバの愛に勝るものはみつからなかった。
もちろんまたいつか、彼らに会いに行きたいと願っている。
そうでないとわたしの人生は完結しない。
これまで行かなかったのは、まだその時が来ていないと思っただけだからだ。
パリにて、2002年11月
ソレン・バルデ/ 「赤い大地のパリジェンヌ」 晶文社 2003初版
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