| ハディースとは 預言者の言葉、行為を伝承したもので、特に信憑性のたかいものを集めた本があります。 あまりにも幅広く、いろんなことへの言及があるので、ひとくちにどんな本とはいいがたい。 日本にあるもので一番これに似ているのはことわざ辞典か。格言、俗習、迷信(?)までなんでも載っていて拾い読みするとたのしい。 コラーンにでてこないけれど、いろいろうるさく(笑)いわれる作法はだいたいこれが出典なので、笑ってばかりはいられないんですけれども。 やっぱりこれも百聞は一見にしかずってことで。で、蛇足もついています。 |
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| 「ハディース-イスラーム伝承集成」 中央公論 牧野信也 訳 「サヒーフムスリム」 日本サウディアラビア協会 磯崎定基 他訳 今回の抜粋のもとはこちらから↑ |
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| 悪魔とイタチごっこ 恩恵 図星 搦め手でいこう 格言金言 | |
| 悪魔は礼拝の呼びかけを聞くとその声が聞こえないように背を向けて放屁する。 しかしその呼びかけが終わり静かになるとまた舞い戻り礼拝に集まった人々の心を惑わそうとする。 誰でも自分の礼拝に疑いを持ち、何ラカート礼拝したか分からなくなったならば疑わしいラカートは切り捨てて、とりあえず確信の持てるラカートに基づいて礼拝を続けなさい。 その後サラーマに入る前に2回のサジダを行いなさい。(中略)もし彼が正しい数のラカートを行っていたのであれば、その償いの2回のサジダは悪魔を辱めることになるでしょう。 礼拝しながら献立を捻っちゃったり、誰でも経験があるとおもうのですが、悪魔を擬人化したところにユーモアが滲んでいて、この手のはすき。 「くしゃみは神の祝福があるけれど、あくびは押さえなさい。あくびをすると悪魔が哄笑するから」なんていうのもある。 |
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ある男が洞窟章(18章)を読誦していた。 彼の近くには二本の綱で つながれていた馬がいた。 その時、雲が彼の上に影をつくり、それが次第に馬に近づくと馬はそれに怯えた。 翌朝彼は預言者のもとにいきそのことを話した。 預言者は「それはコラーンの読誦によって下った静穏であった」と申された。 草をはむ馬、雲の影がよぎり、一瞬の静寂。 その情景が目に映るようではありませんか。 ところどころにある詩的な散文は、小川のなかで輝く小石のようです。 |
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アッラーのみ使いはいわれた。 「信仰者は、絶えず風に吹かれてゆれ動く緑の穀物にも似、たえず試練に立たされる。また、偽信者に似るものは糸杉の木で、それは根を張って立ち揺るぐこともないが、一度暴風が吹くと、根こそぎにされてしまう」 はたして自分はホンモノかしら、と疑う時に、こういう文に出会うとドキッとする。 図星を突いているから。 |
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サフラ・ビント・スハイルが預言者のところにきて 「アッラーのみ使い様、(手伝い人)のサーリムが私達の家に入る度に、夫のアブー・フザイファは不快気な顔をします」といった時、 預言者は「乳を飲ませてやりなさい」といわれた。 彼女がこれに対し、「サーリムは成人した男だというのにどうやって乳を飲ませるのですか」というと、み使いは微笑まれた後、「もちろん私も彼が若者であることは知っています」といわれた。 別の伝承では、彼女はその場から帰っていったが、後になって「私はサーリムに絞った少量の私の乳を飲ませた。その結果、アブー・フザイファの心中にあった悩みも消えたようです」と続く。 コラーンでは、乳親子(乳母)との結婚は 禁止されている。 これは成人した使用人の若者と妻との不義を恐れた夫を安心させるために、妻が若者に乳を飲ませ、乳親子関係を作って夫の不安をとり除いた、 という話。 でもちょっとすごいでしょ。 |
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葬儀の時、遺体の棺台には次の三種がつき従い そのうち2つは戻り、1つは遺体とともに残される。 遺体を離れる2つは家族と財産であり、 ともに残るのは彼の行為である。 ベッドは夫のためにひとつ、妻の為にひとつ、そして三つめは客用にあればよい。 それで、四つめはシャイターンのために 置くことになる。 私は「アッラーのみ使い様、私が改宗以前に行った施し、奴隷の解放、親族内の協調といった様々な敬神行為に対し、審判の日にアッラーは私になんらかの褒賞をお与え下さると思いますか」 と尋ねた。 これに対しみ使いは「あなたは改宗以前のそれらの善行のお陰でムスリムとなれたのです」 と言われた。 |
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