あなたは、どこにいるのですか。

           あなたは、どこにいるのですか。
           あなたは、雲の上にいるのですか。
           それとも、洞窟の奥ですか。
           そこは、快適ですか。
           あなたは、幸せに暮らしていますか。
           世の中の移り変わりを、無視していませんか。
           目を閉じたまま、気にも留めないのではないですか。
           真実を見ずに、真実を誤解していませんか。
           誤解の真実が、あなたの世界に蔓延っていませんか。
           自分自身も、誤解の真実に飲み込まれていませんか。
           あなたは、あなたの幻想でしかないのを知っていますか。

           どんなに声を掛けても、どんなに頬を叩いても、
           あなたは理解してくれないのですか。
           自分以外を受け入れようとしないのですか。
           自分が正しく、自分が一番だと思うことが、
           あなたを崖へ追い詰めている。
           そんな忠告さえ、聞いてくれないのですか。
           もう誰も、必要としていないのですか。
           でも、あえてわたしは、あなたに訊ねたい。
           あなたは、どこにいるのですか。
           あなたは、どこにいるのですか。
 

                       (1992.2.10)