日本百名山のあれこれ情報

北アルプス 編


山 名 地域 標高 説明 温泉
54 白馬岳
(しろうまだけ) 
白馬岳・白馬町 2932m 長野、新潟、富山の3県にまたがって位置する。
杓子岳、白馬鑓ヶ岳とともに白馬三山と呼ばれる北アルプスの名峰。東側には1年中雪が残る大雪渓があり、剣沢雪渓、針の木雪渓とともに日本三大雪渓の一つで、全長3.5km、標高差600mという日本一の規模を誇る。
その上部には通称「お花畑」と呼ばれる高山植物帯がある。さらにコースの要所に山小屋があり比較的用意に歩けるため、北アルプスでも屈指の人気を誇っている。山頂からは北アルプスのほとんどの山が望まれる。
白馬鑓温泉
鑓ヶ岳の中腹、標高2100m地点にある高所の秘湯。白馬三山の登山ルート途中にあるため、登山者の利用が多い。 
55 五竜岳
(ごりゅうだけ) 
白馬岳・白馬町  2814m 長野県と富山県の境、後立山連峰のほぼ中央に位置する。
北に唐松岳、南に鹿島槍ヶ岳を連ねる。
八方尾根、遠見尾根は広大で様々なスポーツが楽しめるなどリゾートスポットとして注目されている。
鹿島槍ヶ岳との間は険しい山道で、八峰キレットはさらに大きく切れ落ちた岩場が続く難所で、後立山連峰縦走の核心部といわれる。五竜山山頂は東西に細長い。三角点は西のピークにあり、四方に広がる展望には間近に剣山、南正面に鹿島槍ヶ岳が望める。
エスカルプラザ
スキー、パラグライダー、温水プール、サウナなどが楽しめるほか、カフェテリアや仮眠室もある。
56 鹿島槍ヶ岳
(かしまやりがたけ) 
神城・十字峡  2889m 北アルプス北部、後立山連峰の盟主。
北峰と南峰の双耳峰で、二つの峰はゆるやかな吊尾根でつながっている。
三角点があるのは南峰。角閃石ひん岩と輝石安山岩から成り、東側の急に切れ込んだ崖の斜面と、西側の緩やかな斜面をもつ典型的な非対称山陵である。山頂からの展望はすばらしく、槍、穂高連峰、立山などの北アルプスの山々はもちろん、遠く南アルプスまで広く望むことができる。
57 剣岳
(つるぎだけ) 
立山・剣岳  2998m 北アルプスの北部の一郭をなす岩峰。
氷河に削りとられた氷食尖峰で、岩の殿堂の名にふさわしく天空をさす山容は圧巻的。三ノ窓、大窓、小窓など窓と呼ばれる懸垂氷食谷がある。
稜線も氷河に削られたU字谷になっている。東南にある剣沢は日本三大雪渓のひとつといわれる大きな雪渓である。山頂には大きな岩の上に祠がある。360度の展望には、立山、後立山連峰、鹿島槍ヶ岳などが見渡せる。
馬場島キャンプ場
剣岳の北西麓にあるキャンプ場。早月川上流でイワナ釣りをしたりハイキングもできる。貸テントやロッジ、キャビン、バンガローなどが整備されている。剣岳登山の早月尾根コースや白萩川コースの起点にもなっている。
58 立山
(たてやま) 
立山・剣岳  3015m 飛騨山脈北部に位置し、富士山、白山と並んで日本三名山の一つにあげられる。
雄山、大汝山、富士ノ折立を総称して立山と呼ぶ。また雄山、浄土山、別山を立山三山という。
古くから信仰登山の対象となった山で、現在でも雄山山頂は雄山神社の社殿となっており、参拝料を納めての登頂となる。特に夏の立山には豊富な残雪と高山植物に覆われ花畑が広がるなど楽しみが多い。また雷鳥の生息地にもなっている。大汝山最高所は登山道右側の岩塔。
59 薬師岳
(やくしだけ) 
立山・薬師岳・有峰湖  2926m 北アルプスのほぼ中央にそびえ、北アルプスの名山として名高い。
石英斑岩や石英安山岩が露出し風化している乾いた山。
南北に長い尾根を持つ雄大な山容で知られる。東面には四つの広大なカールが広がり、国の特別天然記念物に指定されている。
古くから信仰の山として崇められ、山頂には薬師如来を祀る祠がある。山頂からの展望には、北の五色ヶ原の広がりと立山・剣連峰をはじめ、360度妨げるものがなく、何ともぜいたくな眺めが得られる。
60 黒部五郎岳
(くろべごろうだけ) 
有峰湖・薬師岳  2840m 飛騨山脈立山連峰南部、富山と岐阜の県境に位置する。
鍋岳、中ノ俣岳とも呼ばれる。
雪渓が多く、山頂の東側を底深く抉る比較的大規模なカール部には、多くの高山植物が咲き乱れハイマツが縁取りをそえる。またモレーンや日本の氷河遺跡では珍しいといわれる羊群岩なども見られる。古くからの信仰の山であり、山頂の石積みの間には薬師如来の祠がある。展望はさえぎるものがなく雄大。眼下には雲ノ平の平原が広がる。
61 黒岳
(くろだけ) 
烏帽子岳・薬師岳  2986m 北アルプスの中心部にそびえる秀峰。
周辺の花崗岩に水晶の結晶が見つかることから水晶岳ともいい、水晶岳の名の方が一般的。
山頂は南峰、北峰の二つに分かれ三角頭を並べている。一般に南峰を山頂とするが、岩場にチャレンジするなら北峰を目指してもよい。銀座の縦走路から少し北に外れているため、静寂がよく保たれている。また高山植物が豊富で、花と展望の美しさを満喫できる。山頂からは四周すべてにそれぞれの山が望める。
62 鷲羽岳
(わしばだけ) 
三俣蓮華岳・笠ヶ岳  2924m 長野県と富山県の境にある北アルプス南部の山。
烏帽子岳から槍ヶ岳に登るルートである裏銀座縦走路の玄関口となっている。
山の南側は花崗閃緑岩から成り、石英安山岩から成る北側には富山湾に注ぐ黒部川の源流がある。八合目付近では足元に火口湖である鷲羽池が見える。山頂からの展望は北アルプス一ともいわれ、黒岳、薬師岳、黒部五郎岳、大天井岳、常念岳、鹿島槍ヶ岳など360度の大パノラマが広がる。
新穂高温泉
約50軒の宿泊施設がある。また、バスターミナル前には無料温泉浴場がある。
63 槍ヶ岳
(やりがたけ) 
上高地・穂高岳・槍ヶ岳  3180m 飛騨山脈の南端に位置し、北アルプスのシンボルともいわれる。
天にそびえる三角錐の特徴的な形は氷食尖峰という氷河が削った跡で、槍ヶ岳一帯に槍沢カールやU字谷などが見られる。
同じ山陵続きの穂高連峰とともに、日本の山のなかでも随一の人気を誇る。山のシーズンには槍へ向かう登山者で列ができるほどになる。山頂には狭いながらも展望盤と小さな祠がある。四方にそれぞれの山々が望める大パノラマの展望は圧巻だ。
64 穂高岳
(ほたかだけ) 
上高地・穂高岳  3190m 穂高岳は、日本第3位の標高を誇る奥穂高岳をはじめ、涸沢岳、北穂高岳、南穂高岳など3000m級の高峰群の総称。
涸沢カールなどの氷河地形や北方系の高山植物、高山蝶など、貴重な地形や生物が豊富で、高山帯の魅力の多くを味わえる。
また、わが国のアルピニズム発祥の地でもある。山頂に積まれた3メートルものケルンには祠が祀られ、展望案内盤がある。富士山をはじめとする山々が望まれる北アルプスの最高峰からの展望は、申し分なく素晴らしい。
65 常念岳
(じょうねんだけ) 
穂高岳・槍ヶ岳  2857m 北アルプスの南部に位置する、常念山脈の盟主。
三角錐の風格ある姿は麓から仰いでも美しく、また山頂からの眺めも素晴らしい。
とくに梓川を隔てて連なる槍ヶ岳から穂高連峰にかけての展望は見事。周辺から北方にかけて花崗岩の地質で、山頂も花崗岩の岩塊が積み重なって成る。北アルプスの山は表銀座、裏銀座ともに花崗岩で成る山が多いが、その最南端が常念岳。それより南は不変成古生層に変わる。
66 笠ヶ岳
(かさがたけ) 
笠ヶ岳・三俣蓮華岳  2897m 双六岳方面の縦走路からはずれた位置にあり、北アルプスの山塊から離れてそびえる。
県境上にある山を除いて、岐阜県で一番高い。
槍ヶ岳とともに、播隆上人ゆかりの山として知られ、槍・穂高連峰と蒲田川をはさんでその西にそびえる。山名は、山容が笠の形に似ていることに由来する。なだらかな山容が人の肩の様に見えることから、古くは肩ガ岳、迦多賀岳とも呼ばれた。頂上部は岩が散乱し、背の高いケルンが林立する。
奥飛騨温泉郷
平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の各温泉からなり、大小あわせて100以上もの露天風呂がある。
67 焼岳
(やけだけ) 
上高地・焼岳  2455m 北アルプス唯一の活火山。
乗鞍火山帯の北端に位置するトロイデ型活火山で、現在でも白い噴煙を上げる。
記録に残る主な噴火だけでも1585年、1858年、1912年、1915年、1962年などがある。
その後登山は規制されていたが1991年度には2393mの北峰山頂まで立てるようになった。登山道にも土石流の沢や山肌の焼けた跡などさまざまな噴火の爪痕が見られる。山頂からは眼下にコバルトブルーの火口湖や火口壁を望める。また穂高連峰や上高地の展望もすばらしい。
中の湯温泉
剣客塚原ト伝が隠れていたというト伝の湯がある。焼岳登山口の一つにもなっている。
68 乗鞍岳
(のりくらだけ) 
乗鞍岳・畳平  3026m 北アルプスの南部にある火山帯の総称。
火口湖が点在するコニーデ型火山で、古い火口の上に新しい噴火口がある複式火山である。
「乗鞍23峰」といわれるように、大日岳、摩利支天岳など23の峰と7カ所の湖、8カ所の平原がある。
最高峰は剣ヶ峰で、山頂からは富士山や白山の素晴らしい展望が得られる。また火口には日本で有数の高さを誇る権現池が見える。高山植物が豊富なことでも有名で、登山道に彩りを増している