日本百名山のあれこれ情報

南アルプス 編


山 名 地域 標高 説明 温泉
77 甲斐駒ヶ岳
(かいこまがたけ) 
甲斐駒ヶ岳  2967m 山梨県と長野県の境、南アルプスの北端に位置する。
全国に20以上ある駒ヶ岳の中で一番の高さを誇る。
アプローチの長さ、登りの急峻さから敬遠されがちであったが、1980年に南アルプス林道にバスが入るようになり、北沢峠からのコースが一般化した。山体は白い花崗岩類から成り、白崩山とも呼ばれる。
古くから信仰の山として栄え、山道にも祠や石碑、不動尊、仏像などが置かれている。また山頂には駒ヶ岳神社がある。広々とした山頂からは360度の絶景が得られる。ただし午後には東側からガスが湧く。
78 仙丈岳
(せんじょうだけ) 
長坂上条・仙丈岳  3033m 南アルプス赤石山脈の北部に位置する。
おだやかな山容と、クルマユリやシナノキンバイ、センジョウスゲなどの豊かな高山植物が特徴。
その気品ある姿から「南アルプスの女王」とも呼ばれている。
また小仙丈岳は仙丈岳のすばらしい展望台で、特にモルゲンロートに染まる光景が見事。山頂付近には氷河期の名残である3つのカールが見られる。山頂からは、伊那谷をへだてて中央アルプスの山並みが長々と横たわる姿が見える。また3000mの高さにも花が咲いている。
小瀬戸ノ湯温泉
長谷村の三峰川の上流にある温泉。
79 鳳凰山
(ほうおうざん) 
鳳凰山・夜叉神峠  2840m 甲斐駒ヶ岳の南東に連なる山塊。
一般に鳳凰三山と呼ばれ、北側から地蔵ヶ岳、観音岳、薬師岳と並んでいる。最高峰は観音岳。
二等三角点の置かれた山頂からの展望は、富士山の優美な姿をはじめ重厚な南アルプスの峰々など、申し分ない。
三山とも花崗岩で成り、その風化によってできた砂に覆われているため、一見すると雪山のように見えるほど白い。また地蔵岳は鳳凰三山のなかでは一番標高が低いが、山頂に巨石のオベリスク(地蔵仏岩)をそそり立たせた姿は鳳凰山を象徴する景観であり、鳳凰三山のシンボルともいわれる。
御座石鉱泉
標高1100mに位置し、フォッサマグナに沿ってわき出る温泉群のひとつ
青木鉱泉
小武川渓谷の上流に沸く
80 北岳
(きただけ) 
仙丈岳、間ノ岳  3192m 山梨県と静岡県の境に連なる白根山の最高峰で、日本第2位の標高を誇る。
北岳、間ノ岳、農鳥岳は白根三山と呼ばれ、南アルプス国立公園の中核をなす日本屈指の高山。
白根夕照は甲斐八景の1つに数えられる。高山植物も豊富でキタダケソウ、キタダケキンボウゲなどキタダケの名がつく植物も数多く見られる。
またバットレスの岩壁はアルペンムードあふれるクライマー憧れの岩場でもある。山頂は南北に細長い。南アルプス北部の山々をはじめ、富士山や中央アルプスの眺めが見事。
81 間ノ岳
(あいのたけ) 
仙丈岳・間ノ岳  3189m 日本第4位の標高を誇る。
白根三山の中央、北岳と農鳥岳の間に位置することから名付けられた。
白根三山と白峰三山との二通りのいい方がある。白根は平家物語の「〜問えば甲斐の白根とぞいう」とあることから、また白峰三山というのは小島烏水の命名である。
白根三山の縦走コースは、その大展望や、雪渓、高山植物などから南アルプスの中でも最も人気があるコース。登山道、指導標もよく整備されている。間ノ岳山頂は広く殺風景だが360度の眺望は素晴らしい。
82 塩見岳
(しおみだけ) 
鳳凰山・塩見岳  3047m 南アルプスの中央、静岡県と長野県にまたがって位置する。
東峰と西峰のふたつのこぶをいただいた山容は、見る方向によってピラミタツレであったりドーム型であったりと独特の美しさをもつ。
三角点は西峰にあるが、数十メートル先に並んでいる東峰の方が5mほど高い。山頂からの展望はどちらもすばらしく、南アルプス北部の山々はもちろん、荒川三山や赤石岳などの南アルプス南部の山々も眺望できる。
83 悪沢岳
(わるさわだけ) 
奈良田・新倉・赤石岳  3141m 赤石山脈の中央、塩見岳と赤石岳の中間に位置する。
西から東へ、前岳、中岳、東岳と並ぶ三山は、総称して荒川三山と呼ばれる。
三山の主峰が東岳で、悪沢岳とも呼ばれるが命名の由来は定かでない。
また前岳は長野県荒川大崩壊地の上にあるため荒川岳とも呼ばれる。悪沢岳山頂からは360度の展望に恵まれる。
富士山と赤石岳の展望は、南アルプスの中でも随一のもの。さらにハクサンイチゲやシナノキンバイ、タカネマツムシソウなど色とりどりの高山植物が咲き誇る。
84 赤石岳
(あかいしだけ) 
赤石岳・上河内岳・畑薙湖  3120m 静岡県と長野県の境に位置する南アルプス南部の雄峰で、赤石山脈の名のもとになった山。
周囲には聖岳などの3000m峰が林立し、稜線漫歩が楽しめる。
明治時代から多くの登山家達が登頂し、名山中の名山と讃えている。
麓の大鹿村の中央には数千万年前から1億年前のプレート運動による日本最大の断層の中央構造線が走っている。
山頂は広く、大きな山名標識が立っている。また祠や石剣、鉄剣などが残り、かつての信仰の深さを思わせる。360度の展望には聖岳や荒川三山、白根南嶺などすばらしい。
85 聖岳
(ひじりだけ) 
赤石岳・上河内岳  3013m 静岡県と長野県の境、南アルプスの3000m級の山の中でもっとも南に位置する。
西沢ノ岳とも呼ばれる。前聖岳と奥聖岳の2峰から成る僻遠の山。三角点は奥聖岳にあるが、標高は前聖岳の方が高い。
深い原生林に覆われ、ミヤオダマキ、ミヤマシオガマなどの高山植物にも恵まれている。
アプローチや宿泊施設はあまり整ってはいないが、南アルプス本来の奥深さが味わえる。
登山道ではニホンカモシカやオコジョに出会えることもある。山頂は広く、特に赤石岳の姿が素晴らしい。
86 光岳(てかりだけ)  畑薙湖・上河内岳・光岳  2591m 長野県と静岡県の境に位置する。
南アルプス国立公園最南端の山で、2500m峰としては日本列島最南端にあり、ハイマツの群落としても南限にあたる。
また南アルプス本来の雰囲気を最も多く残す山のひとつといわれる。
センジヶ原は準平原時代遺跡。道の左右に亀の甲に似た地形(亀甲状土)が見られ、広々とした草原地帯にはコイワカガミなどの高山植物が咲く。山頂は樹林に覆われ展望はほとんど利かない。北側10mほど先に展望の開ける場所があり、南アルプスの山々を望むことができる。