再生治療
(エムドゲインを用いた歯周病再生治療)
歯周病は、虫歯と比べ、発見が遅れ、重症化しやすい上、あまり有効な治療法が無く、進行を止めるのが精一杯というのが、ごく最近までの実情でした。
この限界を打ち破る期待を抱かせてくれたのが、エムドゲインを用いた再生治療です。その原理や術式については、公式ホームページで紹介していますので、ここでは、当院で実際に行った手術の様子をご覧いただきます。
1)まず、口の中の清掃を行います。口に中には、常在する細菌がたくさんいますので、専用の機具を用いて、徹底的に清掃します。

2)手術部位に麻酔をした後、ドレープを掛け、口の周り、口の中という順番で消毒していきます。消毒が終わると、メスで歯肉を切り、骨膜剥離子で、歯肉を骨から剥離していきます。



(歯肉を剥離したところです。感染した肉芽が確認できます。)
3)患部が十分見えるように露出し、歯周病菌により感染した病巣を、徹底的に除去していきます。超音波スケーラーと手用スケーラー、鋭匙ピンセットを用いて感染肉芽を完全に除去し、歯根面もつるつるに仕上げます。病巣を完全に除去することが、成功のポイントになります。私も、ここに最も時間をかけます。




(感染した肉芽を除去したところです。)
4)感染病巣を除去できたら、口腔内カメラで確認します。



(確実に感染を除去できたことを、色々な角度から確認します。)
5)組織を再生させたいところに、エムドゲインゲルを塗布していきます。


6)歯肉をもとに戻し、縫合して終わります。
以上で、2時間くらいの手術になります。手術中はもちろん痛みはありません。また、術後の腫れや痛みもほとんどありません。午前中に手術をすれば、昼ごはんを普通にとることができます。患者さんにとって辛いのは、術後4週間は、手術しなかったほうの奥歯で食事をしてもらうことくらいでしょう。エムドゲインを使った歯周再生治療は、その適応症がまだまだ限られています。もっと多くの歯周病に応用できるよう、今後も研鑽に励みたいと思います。