ブルネイ王国、シンガポール(平成11年9月)
ブルネイ王国を見てみたい
ブルネイ王国は小さいながらも石油のおかげでとても裕福な国らしい。この国の王様は世界でも有数のお金持ちと聞いている。また国民の税金はほとんどなしに等しく、学校も病院もお金がかからないらしい。町には綺麗なモスクが立ち並び、しかも国土の70パーセントは熱帯雨林。
いったいどのようなところだろう、是非自分の目で見てみたい。ブルネイのことを紹介したガイドブックはあまりないが、どうやら治安は極めてよいらしい。それならひとりで行っても大丈夫だろう。ということで今回4日間ではあるが、ブルネイ王国を訪問することにした。(せっかくなのでシンガポールにも2泊した。)
私が利用した代理店(H.I.S)の格安航空券ではシンガポール航空しか扱えないということで、今回はシンガポール経由でブルネイ王国の首都、バンダル・スリ・ブガワンに入ることにした。 なお、シンガポールからバンダル・スリ・ブガワンへのフライトは9:10のため、今回は東京からシンガポールに深夜に入り、空港で夜を明かしてブルネイ王国へ向かう計画とした。
チャンギ国際空港での宿泊
チャンギ国際空港に到着したのは深夜の1時だった。 ほとんどの乗客はImigrationへ向かって歩いていく。 私はその日の9:10のフライトでバンダルスリブガワンへ向かうため、Transitへ向かった。 実はチャンギ国際空港にはTransit Hotelというのがあるのだ。 私はインターネットであらかじめ予約をしておいたので安心してTransit Hotelへ向かった。
ホテルの入り口は空港の一角にひっそりとあり、少しわかりづらい。私がホテルに着いたときには2,3人がチェックインの手続きをしているところだった。早速受付で手続きを済ませ、私の部屋へ向かった。部屋は6時間でS$56、安いのか高いのかはよくわからないが、空港のソファーで朝まで過ごすのはちょっときついのでベッドで寝れるのはありがたい。私が予約していた部屋はエアコンディショニング付のシングルルームでTVが備わっていた。いわゆるビジネスホテルのような部屋であったが、寝るだけであるので特に問題はない。することもないので、シャワーを浴びて、ちょっとCNNを見てからベッドに入った。
成田で預けた荷物はそのままバンダルスリブガワンまで行くことになっている。一応着替えの下着類は手荷物として一泊分のみ持ちこんでいたが、パジャマ代わりに着るスウェットは邪魔なので預けたバッグに入れたままだった。特に問題はないと思っていたのだが、途中で寒くなって目が覚めた。ちょっと空調が効き過ぎているようだ。起きていると快適であるが、寝ると寒い。空調を止めようと思い、部屋の中を見渡すが、部屋には空調のコントローラーはなかった。仕方ないので我慢して寝ようと試みるが寒さですぐに目が覚める。結局、普段着のシャツとズボンを履いてさらにバスタオルを体に巻いて何とか寝ることが出来た。
6時に起床し、再度シャワーを浴びて7時前にはチェックアウトした。 空港のソファーには沢山の人が寝ていた。Transit Hotelを知らないのかあるいはお金を節約したいのかとにかく空港で寝ている人が思ったより多いので驚くと同時に、さすが24時間空港だと感心した。
チャンギ国際空港は本当に素晴らしい空港だと思う。まず空港内に中庭があったり、プールがあったり、マッサージがあったりと、とにかく施設が充実している。Internetを使える施設もある。 また空港内の至るところにPCを接続できる電話があり、しかもLocal CallはFreeだった。うれしくなってCompuserveのシンガポールアクセスポイント経由でニフティに接続してみた。確かにFreeで接続できた。空港でフライトを待っている時間が退屈なので、知り合いにメールを書きまくった。
8:40、バンダルスリブガワン行きの飛行機のゲートへ向かった。予想はしていたが日本人らしい乗客は1人も見当たらない。まあ、敢えて日本人が少なさそうな国を選んだのだから当然といえば当然だが、ブルネイの情報があまりないので、もし日本人がいたら情報を交換できないかという淡い期待を抱いていたのも事実であった。とは言うものの、前日にe-mailでブルネイのエージェントにホテルとツアーのアレンジを依頼していたのでこれという問題もないのだが・・・。
バンダル・スリ・ブガワンへ
9月5日
シンガポールからバンダル・スリ・ブガワンまでは約2時間のフライトだった。この位の時間がちょうどいい。成田からシンガポールまでの6時間のフライトはやはり疲れた。とはいえシンガポール航空はエコノミークラスにもパーソナルビデオが備えつけてあり、映画を2本楽しんだし、サービスは他のエアラインと比べても満足の行くものだった。ちなみにシンガポール航空は顧客満足度が高いことで有名であるが、実は今まで何がそれほどよいのか知らなかった。シンガポール航空は今回で2回目であったが、前に出張でシンガポールを往復したときはビジネスクラスであったので、当然快適なフライトであったのだが、一般的にサービスがよくないといわれているノースウェストやユナイテッドのビジネスクラスと比べて格段によいわけではなかったため、こんなものかなという印象だった。ノースウェストやユナイテッドもビジネスクラスはそこそこによいのだ。しかしエコノミークラスで比べた場合、設備、食事内容、フライトアテンダントの接客態度のどれをとっても他のエアラインより満足度の高いものだった。次に乗るのもシンガポール航空だ、といいたいが、難点は今回のような格安航空券を使ってしまうと全日空やユナイテッドのマイレージには加算してもらえない。(前回はビジネスクラスだったので全日空のマイレージに加算してもらった。)サービスが悪くてもマイレージの溜まるエアラインをとるか、サービスをとってマイレージをあきらめるか、迷うところではある。
そうこうしているうちにバンダルスリブガワンに着いた。機内から見たバンダル・スリ・ブガワンの空港はのどかなローカル空港といった感じだ。空港自体とても小さい。巨大なシンガポールのチャンギ国際空港とは大違いだった。
入国審査を済ませ荷物を取って外へ出ると、e-mailで事前に頼んでいたエージェントが待っていた。エージェントの車に乗り込みブルネイホテルへ向かった。エージェントの話ではブルネイホテルはブルネイで最初に出来たホテルとのこと。ただし中級ホテルである。
今回は空港への送迎、ホテル手配、市内観光ツアーを全てブルネイのエージェントに頼むことにした。実は最後まで手配をせずに来ようか迷っていた。なぜなら今回は一人旅なのでグループの場合に比べ割高となる。現地ではいくつかのツアーがあるが、人数が揃わないと施行されなかったり、1人だと2人分請求されたりする。私は大都市を旅行するときは自分でガイドブックを参考に地下鉄やバス、タクシー等を使って観光することが多い。全てお任せのツアーよりも自分で旅したほうがかっこいいと思っている。しかし今回若干高くてもエージェントに依頼したのはブルネイの情報がほとんどなくて、どこに何があるのかわからないこと、また公共交通機関が他の大都市と比べて少なく、わかりづらいこと、熱帯地方の炎天下でうろうろと迷って歩き回るよりも、冷房の効いた車で効率よくまわりたいことなどが主なポイントだった。結局若干高いのは目をつぶることにした。
バンダル・スリ・ブガワンという街
空港から15分くらいでブルネイホテルに到着した。ブルネイホテルはブルネイで最も古いホテルだそうだ。チェックインを済ませすぐに午後の市内ツアーを開始した。
ツアーは当然私1人である。最初にホテルの隣の市場へ訪れた。こじんまりとした活気のない市場にはバナナが沢山並んでいた。バナナはブルネイ産とのこと。(日本で売られているものよりかなり小さい。)
ブルネイ王国の首都であるバンダルスリブガワンは私がこれまで訪れたどの国の首都と比べても、こじんまりとしていてのんびりした街だ。これが本当にこの国の首都なのだろうか、もっとにぎわっている部分が待ちのどこかにあるのだろうか、そんなことをボーっと考えながら、車から街の風景を眺める。街を歩いている人も驚くほど少ない。建物は地味なものが多いが、紫だったりピンクだったりちょっと変わった感じのものも時々見られる。そして街の中心にはひときわ目立つモスクが建っている。
車に乗って最初に訪れたのはジャメ・アスリ・ハサナル・ボルキア・モスクだった。とても荘厳な作りだ。モスクの中に観光客が入ることは許されているが、お祈りの時間はだめとのこと。この日は残念ながら14時のお祈りの時間と重なり、中には入れなかった。
ブルネイ博物館は地味な建物であるが、ブルネイ王国の主力輸出製品である石油関連の展示やブルネイの歴史、文化等をわかりやすく紹介してある。ブルネイ王国1日目に訪れる場所としてはなかなかよい選択である。荷物はロッカーに預けなくてはならない。
次に訪れたのはマレーテクノロジー博物館だ。マレーの技術って何だろうと考えながら訪れてみると、そこはブルネイ人の昔からの知恵を紹介する展示だった。魚のとり方、ロングハウス、水上集落等が全て実物大で展示されており迫力がある。
ブルネイでもゴルフは人気とのことで多くのゴルフコースがある。今回はそのうちのひとつを訪れたが、特にゴルフに興味はないので、ふーん、という感じで見てまわっただけだった。
ガイドがお腹が空いて何か食べたいというのでローカルフードを食べに行った。連れて行かれたのはがらんとしたいわゆる大衆食堂。どうやらインド系の食堂らしい。シャビシャビのカレーにチキンを入れてナンに漬けて食べたが、まあまあの味だった。ツアーには食事は含まれていないので食事代を払おうとしたら、ガイドが私のおごりだと言ってご馳走してくれた。とりあえずガイドに感謝。
その後近くの果物屋の前で車を止めてガイドはバナナをひと房買た。ガイドは自分が食べながら私にも勧めるので遠慮なく食べた。ブルネイ産のバナナといっても特別に珍しい味はしない普通のバナナだった。味は悪くない。ガイドは車を運転しながら、残りのバナナは全て私にあげるからホテルで食べろと言ってくれた。こんなに沢山いらないと思ったがせっかくの好意なのでもらっておくことにした。
最後に街の中心に戻り、オマール・アリ・サイフディン・モスクに行った。ちなみにこの時はお祈りの時間でなかったため、靴を脱いでモスクの中に入ることが出来た。モスクの中は空調が聞いていて、エスカレーターも備えられていた。近代的なモスクになんとなく不思議な感覚を覚えた。モスクの中での写真撮影は禁止である。
一応ここでこの日のツアーは終わりである。(大体16:30)すぐ近くのヤヤサン・コンプレックスというショッピングモールの中にフードコートがあるのでそこで夕食を食べることを奨められた。ブルネイホテルからは歩いて数分の距離である。ホテルで食べてもよいが高いよ、といわれたので素直にアドバイスに従うことにした。
ホテルで車を降り、シャワーを浴びて、ディナーに向かうこととした。
ヤヤサン・コンプレックス
ヤヤサン・コンプレックスはブルネイでは最も有名なショッピングモールとのことで、外観はなかなか立派である。すぐ隣にはオマール・アリ・サイフディン・モスクあり、眺めもまずまずだ。中に入ると店が並んでいるがところどころ空きスペースとなっている。一応人はそれなりに歩いてはいるが、ここもやはり空いている。フードコートはエスカレーターを上がったところにあった。中華をはじめ、マレー料理やデザートを売る店等が並んでいる。よくわからないので適当に中華の店の前へ行き、写真を見て、これが欲しいと意思表示をすると、チケットのようなものを渡された。よくわからないのがお金を払おうとすると、向こうのレジでお金を払うように指示された。とらえずいわれたままにチケットを持ってお金を払う。ドリンクを聞かれたので、ありきたりのコーラを注文し、同様にチケットを渡された。あとは店の前でチケットとフードを交換すればよいらしい。先ほどの店に戻り、フードとチケットを交換し、とりあえず席を確保した。そして別の店でコーラを手にし、この日の夕食とした。残念ながら何を食べたのかは思い出せないが、中華であった。
つづく