家には家の、村には村の、人には人の歴史があるように、沖縄に生きる人々にも・・・歴史があります。
昭和二十年、春の沖縄戦は、日本国内で唯一住民を巻き込んだ地上戦でした。県民は老若男女問わず狩り出され、四人に一人が犠牲となりました。
「鉄の暴風」といわれる激しい戦闘が続き、地上は山の形が変わるほど破壊され、住民は先祖の霊にすがるように壕(ガマ)やお墓の中に隠れました。
そしてそこではさまざまなドラマがありました・・・哀しいドラマです。
亀甲墓の中で兵隊の夫の安否を気遣いながら幼子をあやす妻(母)を荒牧瑞枝が演じます。
母が歌う哀しい子守唄にそっと耳を傾けてください。
「まわりをみないで 死んだ人を見ないでね おっかあだけを見るんだよ・・・」
沖縄戦は終わったのでしょうか?
作 荒牧瑞枝
演出 矢野勇生
音楽・演奏 貞永淳
上演時間 約五十分