恋愛詩集「恋詩織」        多聞の作品集へ




みぞれ混じりの空から



弥生の雪はみぞれにかわる
上目づかいの君は濡れたまま

3月の街を急ぎ足に通る人達
なぜかみんなが大きく見えて

こ凍えた冷たい心を抱いて
濡いるままにさまよう人よ
少女の命を忘れぬひとよ
貴方はどこへ逃げ込もう

弥生の雪は重たく早い
答えはそこにあるはずなのに

たどりつけない迷路の中
張り裂けそうな不安をまとう

目を閉じて遙を思うとき
歩む手がかりが見つけられる
進みゆこうとする少女よ
一人くらいはなんとかなるよ

生きるために休んでも
そこから夢を解き放て

みぞれが浮かぶ道を踏んで
さらに歩みを進めていこう

答えは遠くかすんでいても
そのまま夢を紡いでみよう
振り向くことなく生ようよ
君は一人じゃないのだから

弥生の雪はみぞれにかわる
上目づかいの君は濡れたまま
限りなき命を燃やし続けて
いま夢をたぐりよせている



2002・02・17   TAMON


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