恋愛詩集「恋詩織」        多聞の作品集へ



 渚 の 少 年



サーフボードを抱えた夏の日
何度も塗られた白いペンキの海の家
遠いうねりを見つめては心膨らませ
この身を疾駆させることを待って

水のトンネルを抜ける希望の時
僕は白羽の矢となっていた

あの子はみているのかな
いま僕は海に染まっている


膝を抱えてみていた落陽(らくよう)
何度も語り合った白いペンキの海の家
遠い未来を見つめては心膨らませ
僕達が駈け行くことを夢見て

信じれば夢は必ず叶うはずだよ
君のため僕は希望の語り部だった

潮騒が穏やかになってきたね
いま海は琥珀に息づいている


あの夢を抱えたままの夏の日
ペンキがはがれてしまった海の家
遠いうねりに想い出を探しているよ
渚に素足のままで夕陽をまって

未来の僕はここにいるんだね
希望だけを捨てないままに

あの子は覚えているのかな
いま僕は信じた夢に染まっている



    2002・07・14   TAMON



BACK HOME NEXT



BGM:下のサイトから